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┣ㅤ天真爛漫こころきらきらㅤ┫
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ㅤ少年は走る――恐怖から逃れるために。
ㅤ少年は駆ける――歪んだこころを避けるために。
ㅤ少年はこける――不幸にも黒服のお付人に追突されてしまったために。
ㅤ少年は涙を流す――関節技をキメられたために。
ㅤ次に少年は!『いつまで描写してんだてめぇ!!』と!言う!!!
「いつまで描写してんだてめぇ!!……ハッ!?」
「急にどうしたの?電波でも拾ったのかしら?」
「いや何か急に言った方がいいかなって思って……というかお前に電波とか言われたくないわ!いい加減離しやがれ!」
「いーーやーー!!やぁーメー――デー僕ら分かってよ!」
「人に関節技キメながらゴーストルール*1歌ってるんじゃあないっ!!!あガガガガ!!」
ㅤコブラツイストをかけられながら悠長に喋っている少年も中々だと思うが、そもそも何故女子高生がコブラツイストのかけかたを知っているのだろうか?その疑問は置いておこう。知りたい場合はアイデアロールをどうぞ、成功で1d30、失敗で100d1のSAN値喪失です。
ㅤ少女の名は弦巻こころ。端的に言えば超金持ちでバンドのボーカルをしている美少女だ。
ㅤ何故そんな美少女にコブラツイストをかけられているのに変態が喜んでいないかと言うと、少年はこころが苦手なのだ。
ㅤ少年が好きな女の子と言うと、推しが弱いか、一生懸命努力しているか、美少女かの3つに分かれる。
ㅤこころはこのうちの美少女に当てはまるのだ。勿論努力していると思うが、努力している姿を少年は見たことがないのでカウントされない。推しが弱いかと言われると鼻で笑えるレベルだ。
「いぃいいやぁああー!?今『メキョッ』って言ったァー!『メキョッ』ってなんだよ!?日常生活では聞かない擬音だよ!!?」
「あら、そうかしら?私は今聞いたけど?」
ㅤこてんと首を傾げながら答えるこころ。その仕草だけ見ればとても可愛らしいのだが、如何せん関節技をキメている最中である。対人術で感情を取りに行くのは止めようね!(戒め)
「いいからっ!HA☆NA☆SE!」
「I☆YA☆YO!」
「何が目的だ!いえ!」
「私の夫になって頂戴!」
「え、嫌です」
ㅤ先程までのテンションは果たしてどこへ行ったのか。素に戻った少年を見て頬を膨らますこころ。可愛い。
「むぅー!なんでなの?私の家はお金持ちだし、欲しいものがなんでも手に入るわよ?」
「いやだって俺の推し沙綾だし。あと俺、沙綾の婚約者だから。日本では重婚は禁止だしな」
「なら私が法律を変えるわ!」
「戦局を変えるみたいなノリで言うことじゃないと思うんですけどそれは……」
ㅤちなみに現在の2人の体制は関節技をキメている体制から解放され少年がこころに馬乗りされている状態となっている。おい少年そこ変われ。
ㅤしかし人の印象とはとても不思議なもので―――普段頭がおかしい奴が冷静で、近くにいる人が同レベルでやばいと、普段頭がおかしい奴がまともに見えてしまう。
ㅤまあつまり、何が言いたいかと言うと――
「あ」
「ん?ゲッ…」
「あら―――おたえじゃない!」
ㅤ頭おかしいヤツが増える度にそれが起こってしまう。
「久しぶりだね、万年発情短小包茎童貞。相変わらず頭のネジが吹っ飛んでるね」
「長っながしい呼び名をどうもありがとうクソレズサイコパス兎女。そちらも電波臭はお変わりないようで」
ㅤニコニコ、ニコニコ、2人は笑顔で話している。笑顔と言っても冷笑だが。
ㅤ見つめあった瞳の間には火花が飛び散っている。そしてその火花を使って焼き鳥を調理しようとしている美少女が1人……。
「……何してんだモカ。てか待って、この火花って焼き鳥作れるほどの火力あるの?」
「お〜?あたしに気付くとは中々やりおるね〜。あ〜むっ」
「あ、食うんだ」
ㅤモシャリと焼き鳥を喰いちぎる美少女の名前は、青葉モカ。中々凄い絵面である。
「うげぇ…」
「生焼けだったのか……」
ㅤゲロゲロと焼き鳥を吐き出す美少女の名前は、青葉モカ。かなり酷い絵面である。
ㅤ電信柱に手をついて吐くモカの背を少年が優しく擦る。
「ありがとう…」
「うん。まあ、どういたしまして…」
ㅤなんとも言えない微妙な空気が辺りに蔓延する。因みにこころとたえはと言うと向かい合って少年をこれからどうするか話し合いをしていた。
ㅤ『監禁して自分のモノにしたい』派のこころと『世界の害だからすぐさま殺すべきそうすべき』派のおたえで意見は拮抗していた。二人とも物騒である。
「だから、あんなゴミは地球にとって害にしかならないんだからさ。さっさと宇宙の最果てにでも飛ばすべきだよ」
「あら、それなら私が夫にもらって部屋に閉じ込めておけばすむじゃない!」
「ダメだよ。あのゴミは絶対逃げ出す。そうすれば最後、沙綾―ゲフンゲフン。周りの人間に被害がでちゃう」
「それなら大丈夫よ!私が絶対逃がさないように首輪で繋いでおくし、なんなら檻に閉じ込めておくもの!」
「モカ、山吹ベーカリー連れてってくれない?俺この間出禁くらっちゃってさ。1人じゃ入れないんだよね」
「うーむ。パンをいくつ奢ってくれる?」
「10」
「了解」
ㅤ白熱している2人に視線を向けることなく、少年とモカは山吹ベーカリーへと向かって行った。
ㅤこれはただの世間話なのだが、今回はまだ少年は1度も暴走していない。これならこの回は変態を見なくてすむ……そう思ってないですか?
「やっほー☆沙綾ー!未来の夫が会いきたぶげらぁあ!!!」
「おお〜、ナイスコントロール」
ㅤ沙綾の黄金の右から投げられたトングは回転の勢いを緩めず変態の顔面に突き刺さった。それを見てモカはパチパチと手を叩いている。一方の沙綾の表情はと言うと、まるでゴキブリを見てしまったかのような嫌悪感を隠さず表していた。
「なんで来たの?出禁つったよね?」
「妻の職場に夫が来るのはそんなにおかしいこと―ですねゴメンなさいだからその振り上げたモーニングスターをしまってくださいオナシャス」
「そもそも、私は、君の、奥さんなんかじゃあああ、ないっ!!」
「サルゲッチュ!!?」
ㅤブォンブォンという音が聞こえるくらい鎖に繋がった鉄球を振り回し、少年の側頭部に叩き込んだ。
「はぁ…はぁ……モ〜カ〜!!なんで連れてきたの!」
「いや〜だってパン10個奢ってくれるって言われたからさー」
「全く……今度リサさんに頼んで叱ってもらわなきゃね」
「ええ〜」
ㅤ口ではそう言いつつもモカが堪えた様子はない。
「反省してないね。なら仕方ない、か………モカ、暫く
「…なっ、がぁっっっ!!??」
ㅤ口をあんぐりと開け、目の焦点はあっていない。モカは痙攣を起こしながら膝から崩れ落ちた。
「ふう…………あっ、いらっしゃいませ!塩バターロール、焼きたてですよー!」
ㅤサラリーマン風の男性がやってきたのだが沙綾とモカ、それと変態の有様を見て全く無駄のない動きで綺麗にUターンをして出ていった。
ㅤそれも仕方ない。壁に頭をめり込ませている変態、白目を向きながらヨダレを垂らして倒れているモカ、返り血を浴び血が着いたモーニングスターを握りしめている沙綾。
「あれ?どうしたんだろ……」
ㅤそりゃ誰でも帰るわ。
◀あたまポッピンシャッフル!▶
こころ「あたまポッピンシャッフルはまだまだ続くわよ!それと、タイトルにあたしの名前が入ってるのになんで出番があれだけなのかしら?納得いかないわ!」
変態「お前みたいに頭がおかしいキャラを動かすのは大変なんだよ。言わせんな恥ずかしい」
有咲「お前、自分を客観的に見たことはあるか?」
たえ「鏡って道具知ってる?ピカピカで自分の顔が映るんだよ」
こころ「ブーメランも知ってるかしら?」
変態「よし、テメーら表出ろ」
◀あたまポッピンシャッフル!▶
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┣ㅤタイトル回収 ┫
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「よくよく考えるとポピパの良心って香澄ちゃんだと思うんだよね」
ㅤ唐突に少年がそんなことを言い、市ヶ谷家の蔵にいたポピパメンバー全員が少年の方へ顔向けた。約一名は彼が蔵に入ってきた時点でずっと顔を向けていたのたが。誰とは言わないが。
「いきなりどうしたの?」
「いやだってさ、
ㅤ有咲もおたえも沙綾も変態が絡まなければ至って普通の女子高生なのだ。原因はお前だ変態。そんなことを知らない香澄は困惑しながら少年に話しかける。
「えっと……褒められてるの、かな?」
「うん褒めてるよー」
「やったー!えへへ…」
「やだ何この子可愛い」
ㅤ両手を上げて喜びを表現したものの、途中で恥ずかしくなったのか頬を染めながら照れくさそうに腕を下ろした。可愛い。
ㅤそれを見てムッとした有咲が彼に迫る。
「私の方が可愛いだろ?」
「ハッハッハ、抜かせ変態」
「キミよりは有咲の方が軽度だよ。自覚しろ変態」
ㅤ軽度と言うあたり、有咲も有咲で中々おかしい部類に区切っていることを沙綾は気づいていない。
「んっ……ふぅ。おい沙綾、急に罵るなよ感じちゃうだろ」
「お前ホントそういう所だからな」
ㅤ沙綾は変態絡みになると口が悪くなっちゃうんだ。致し方なし。というかよく幼なじみ辞めないなと感心するまでもある。
ㅤすると、3人のやり取りをじっと見ていたおたえが口を開いた。
「というかさ、何でここに変態がいるの?誰か呼んだの?」
ㅤおたえの言葉に答えるものはいない。つまり彼は誰にも呼ばれてないのに有咲の家の蔵にやってきたのだ。
「私はいつでも大歓迎だけどな。むしろ私が1人の時に来てくれても構わないぞ?」
「沙綾ある所にこの俺あり、だよ☆沙綾がいるならたとえ火の中、水の中、草の中、森の中、沙綾のスカートの中。あと沙綾のな――んでもないです」
ㅤ変態が黙ったのは沙綾がドラムスティックを、おたえがピックを彼の頬に掠らせるよう投げたからだ。変態が何を言おうとしてたのかは、健全な男性読者諸君なら察してくれるはずだろう。
「はあ……全く、君は下ネタを言わなきゃ死んじゃう病気にでもかかってるの?」
「いや冷静に考えてそんな病気あるわけないでしょ大丈夫沙綾?」
「お前ホントぶち殺すぞ?」
ㅤ狂った変態に正論で返された沙綾の怒りは有頂天に達する。だがしかし、沙綾はまだ耐えれる。これ以上変態が火に油を注ぐような言動をしなければ。
「ああでも確かに病にはかかってるな。恋の病にね!」
「すぅーー、はぁーー……」
「すげえ……深呼吸することで何とか耐えている…」
「というか同人でパンじゃなくて他のもの売ってる沙綾に言われたくなぶるるぁぁああ!!?」
「すげえ……波紋の呼吸をすることで山吹に色の波紋疾走をしている……」
ㅤ沙綾の拳が変態の顔!腕!胸!腹!足!体全体に突き刺さる!
ㅤ確かに油は注いでいない、注いだのはグリセリンのようだった。そりゃ怒りも爆発するわ。
「……ふう。さあ皆、そろそろ休憩終わりにして練習再会しよう」
「ん、分かった。その前にこいつに止めさすから」
「ちょっと待ってろ。こいつを私の部屋に連れて行ってベットに手錠で繋いでくるから」
「香澄、止めて」
「あいあいさー!」
ㅤポケットからカッターを取り出したおたえと、どこから取り出したのかロープと手錠を手にしながら少年に近づこうとする有咲を止めるために香澄は2人に抱きついた。実質百合。
「香澄どいて、そいつ殺せない」
「どけ香澄、そいつを私の部屋に連れてくだけだから」
「どっちもダメー!」
ㅤ女3人集まればなんとやら、3人はそれぞれの意見をぶつけあい口論している。約2名の言動は大分おかしいが。
ㅤそれを見た沙綾はフッ、と笑って呟いた。
「こうしてみると、確かに香澄が一番良心的で常識人だね。じゃあ、そろそろ止めに行こうか……。はいはいそこまでだよー」
ㅤ3人の中にもう1人が付け足され、和気あいあいとした雰囲気が生まれてくる。
ㅤさて、そんな4人を遠くから見守っている少女が1人いた。
「うち、影薄くね?」
ㅤ空気と化した牛込りみ、その人だった。
◀あたまポッピンシャッフル!▶
りみ「うちの出番はどこ……?ここ……?」
作者「正直すまんかった」
ゆり「うちの妹空気にするとかいい度胸してんな、ああ?」
作者「ヒエッ」
◀あたまポッピンシャッフル!▶
【あたまポッピンシャッフル!】は、ご覧のスポンサーの提供で、お送りしました。
※(スポンサーはこころが綺麗で年齢が10歳以下の人にしか見えません)
まさか続けることになるとは思ってなかったBy作者