どうも皆様。
この度転生致しました。
何に転生したとかは良く分かりませんが家はとても暗いです。
何よりお母さんが可愛いしお父さんがカッコいい。
「アナご飯よ」
母上からのお呼びじゃ!!
「分かったよ」
今世は男らしいですが、アナと母には呼ばれています。
もっと男らしい名前が良かった。
そう言う事言っちゃいけないもんね…
さて、母上の所に行かなくては!
「母上、今日は何の料理でしょうか?」
母上の機嫌を取るように尋ねる。
「今日は、お肉よ。アナ走ってきたの?」
怒りそうな雰囲気だったから咄嗟に嘘をつく。
「走っていません、しかし手伝おうと急いでいました」
母上の機嫌を見る。
これで母上が騙せなかったら父上からのお叱りが来る。
父上は母上に弱いのだ。
大切な事も母上の気分次第になる。
「あら、そう?あの人が帰ってくるから仕度をお願いね」
あの人とは父上の事だ!!
消して浮気ではない。
何とこの夫婦いい歳してラブラブなのだ。
「はい、分かりました」
お皿を並べてテーブルクロスも綺麗につける。
暫くすれば
「ただいま」
父上のお帰りだ!
父上は黒髪の男性で生前からは考えられないような美形であった。
そのような美形の父に花のような愛らしさがあり可愛らしい母。
この遺伝子を持ったらもう美形確定ですねありがとうございます。
「父上!お帰りなさい」
笑顔でそう言う。
髪色は父上に似ていても顔付きは母上に似ている。
母上可愛いから良かった←
「アナか…彼女は何処にいる?」
一瞬嬉しそうな顔をしたが直ぐに真顔へと戻る。
帰ってきてすぐに母上の事を聞くとは…息子より可愛いのですか!?
そんな事は顔には出さず
「母上でしたらキッチンに居ります。」
我ながら完璧な返しをしたと思う。
父上は顔をピクリとも動かさず
「そうか」
そう言って僕の手を取り歩き出す。
僕の父上は不器用だ。でも、とても温かい心を持っている。母上はそんな父上を愛し尊敬しているからこそ僕を産んだのだろう。
「お帰りなさい」
母上の所に着くと優しい笑顔で迎えてくれた。
母は美人さんだ。何故、父の奥さんになったか分からないぐらい。お互いを愛し合っているから別に良いのだが…もし、利益だけの結婚だったらそれほど悲しいものはない。
「ペルセポネ…いよいよ明日か」
父上が悲しそうに母上に言う。
何故、悲しそうにしているのだろう。
「私は貴方と離れる事は辛くありません。でも、貴方のいない日々を考えると辛くなるのです」
そう言った母上を愛おしそうに抱きしめる父上。まるで一生の別れの様だ。
「母上は何処かへ行ってしまうのですか?」
産まれたばかりで何も分からないから母に聞く。このイチャイチャ夫婦を見れなくなるのは辛い。
「貴方も行くんですよアナ」
え!?
母上それは何処でしょう!この世界の外だったりしませんか!?
「僕も行くんですね。因みに何方へ?」
母上は少し躊躇った後、ゆっくりと口を開いた。
「オリュンポスです」
待って!オリュンポス?
オリュンポスってギリシャ神話の世界じゃん。…ペルセポネ。冥界の王ハデスの妻。え?じゃあ今世って私神様になったの?
一人二役やってるから私天才だわって思ってたのに神様だったから?
嘘だ!!
「ペルセポネ、アナが驚いているじゃないか」
きっと今の私は吃驚としている顔なのだろう。父が言うんだオーバーリアクションに違いない。
「あら、ごめんなさい。でも貴方はオリュンポスへ行かなくてはならないの」
何故!?
オリュンポスって事はゼウス?がいるじゃないか!!
「ゼウス様がいる所ですよね?」
両親は静かに頷いた。うわぁぁぁ!!
全力で行きたくないよー…
「大丈夫、お父様は良い人です?だから安心しなさいアナ」
父も続いて
「アナ、お前がペルセポネと私の子であるならば心配は要らない」
嫌だよ…行きたくないよ。
そんな思いは母には伝わらず行くことになりました。