眠る前にも夢を見て   作:ジッキンゲン男爵

32 / 426
#32 ツアレニーニャ

 リ・エスティーゼ王国、王都リ・エスティーゼ。

 いわゆる高級住宅街の一角。

 

 王都で調査を続けるその日、セバスは人間の女を連れて帰って来た。

「おや?セバス。その女はなんでありんすか?」

 吸血鬼の花嫁(ヴァンパイアブライド)を連れた、金髪のカツラに白いドレスを身にまとったシャルティアが尋ねた。

 

「ただいま戻りました。カーミラ様、そしてソリュシャン。」

 

 いつもの戦闘メイド(プレアデス)の物とは違うメイド服に身を包むソリュシャンは、深々と頭を下げた。

「おかえりなさいませ、セバス様。それは私達へのお土産ですか?」

「拾いました。傷を癒して頂けますか?」

「傷ですか……」

 ソリュシャンはセバスの抱くボロ雑巾のような女を冷たく捉えた。治癒系の巻物(スクロール)は持たされているが、これは人間ごときに使うべきものではないだろう。

 

「セバス、それは役に立つんでありんしょう?そのくらい私が直してやりんすえ」

 セバスは人間の娘なんか絶対に回復しないと思っていたシャルティアの声に一瞬だけ呆け、深々と頭を下げた。

「これはカーミラ様、ありがとうございます。よろしくお願いいたします」

「これが至高の御方々を喜ばせるならお安い御用でありんす」

 信仰系魔法詠唱者(マジックキャスター)のシャルティアはその場で大治癒(ヒール)をホイと小娘に向けて唱え、次は何をしたらいいかと楽しげにセバスに瞳を向けていた。

 

「ありがとうございました。とりあえず私はこれを寝かせて参ります」

「セバス様。アインズ様に御報告なしにそれをここに置き止めるのですか?」

 セバスの足が止まると同時に、シャルティアの瞳に剣呑な輝きが宿った。

「セバス、そのゴミをアインズ様に隠し立てするつもりでありんすか?」

「いえ、ただアインズ様を煩わせるほどの事でもないかと。と言うのもこの屋敷に対して仕えている者の数が少なすぎると思い、この娘は丁度いいと思ったのです。ここにも最低限の人数はいてしかるべきでしょう」

 吸血鬼の花嫁(ヴァンパイアブライド)はなるべく人目には晒さない。シャルティアはしばらく逡巡した後短く応えた。

「……行け」

「シャルティア様!!」

 セバスは深々と頭を下げ、立ち去って行った。

 

「シャルティア様!例えどんなに有用な者であろうとアインズ様のご許可なしに――」

「ソリュシャン、私からアインズ様に伝言(メッセージ)を送るからそうギャアギャア言いんせんでくれんかぇ。私達はどう動けば良いか御身にご相談すれば良いだけの話」

 珍しく頭の回るシャルティアにソリュシャンは羨望の眼差しを持って応えた。

 

「さ、さすがシャルティア様……。私一人ではこうは行きませんでしたわ」

「ふふ、このくらい守護者として当然のことでありんすよ。おんしはあれがおかしな真似をしないように見張っておきんさい。わかりんして?」

「はい!かしこまりました」

「あぁ、それから。あの女、あのままでは働けなくなる(・・・・・・)かもしれんせんから、おんし、片付けをしておいてもらえんせんかぇ?」

「働けなくなる……で、ございますか?」

「そう。兎に角、見れば分かりんすよ」

 

 シャルティアはボウルガウンのスカートをふわりと靡かせ自室に帰って行った。階層守護者としてペロロンチーノに創造されたその小さくも大きな背中にソリュシャンは深々と頭を下げた。

 そして、回復したと言うのに働けなくなると言う理由を調べるべく、セバスが連れて行った女の下へ行った。

 そこでソリュシャンは嬉しそうに口元を割った。

 

+

 

 執務室にいたアインズは線の繋がる感覚に応答するべくこめかみに触れた。

 

「私だ。――シャルティアか。どうした」

『アインズ様、セバスが何やら先程こっそり女を持ち帰りんした』

 それを聞いたアインズの手はぴくりと動いた。

『あれはアインズ様にそのことを隠し立てしてこのまま飼い始めるつもりのようでありんす。そこで私も人間の女を何匹か飼ってみたいと――』

「却下だ」

『あぁん御無体な……。では、セバスには女の処分を命じんしょうか』

「……いや、セバスの事だ、今はそっとしておけ」

 

 アインズはため息混じりにそう言うと頭が痛いとばかりに瞳の灯火を消した。

 

(たっちさんはリア充だったからなぁ。女の子の一人や二人お持ち帰りしても仕方ないのかもしれない……)

 

 アインズ・ウール・ゴウン最強の存在。ワールド・チャンピオンと呼ばれる職業(クラス)に就く彼は桁の違う存在だった。それはゲーム内だけではなく、リアルでも同じことだ。

 美人な幼なじみの妻を嫁に取り、可愛い一人娘に恵まれた彼は警察官として働いていた。

 

『かしこまりんした。このままセバスは泳がせるようにしんす。それでは、またご連絡差し上げんすぇ』

「あ、待てシャルティア。お前が私にそれを話したことはセバスには言うな。いいな」

 セバスの名誉のために。

 恐らく女子を連れ込んだことなどセバスは恥ずかしくて知られたくないのだろう。

 

『それはもう、もちろんでありんす。――それでは』

 

 伝言(メッセージ)が切れるとこめかみからそっと手を離し、アインズは遠い目をした。

 そこにいたフラミーは首をかしげた。

 偶々蛙人(トードマン)を掌握したことを報告に来たコキュートスも気になるようで顔を上げていた。

 

「セバスさん、どうかしました?」

「ふー……いえ、なーんか女子をお持ち帰りしてきたーってシャルティアから連絡が来まして。それも俺に秘密で飼うって」

 

 ドン引きの表情をするフラミーに、アインズは全ての言葉の選択を間違えた事に気が付いた。

「セバスさんが……」

「セバスガ……」

「セバス様が……」

 フラミーもコキュートスも一般メイドも全員がウワァ……と言うような声を上げた。

 しかし、フラミーとNPC達は違う感情を抱いている事に、アインズもフラミーも気付きはしなかった。

 

 次の日、デミウルゴスを伴ったコキュートスが入室してくるまで。

 

+

 

 応接室。普段と変わらないはずの部屋は今、普段とは全く違う雰囲気に溢れていた。

 その原因は来訪者達にあった。

 一人はライトブルーの武人。一人は皮肉げに顔を歪ませる悪魔。

 そして――アインズ・ウール・ゴウン。

 

 アインズは椅子から身を乗り出し、じっ……とツアレの顔を凝視した。

 その様は異様だった。

 

「似ているな……」

 ぽつりと漏らした言葉は意図されたものではないだろう。

「ツアレ、この屋敷で働こうとしていたというのに突然呼び出して悪かったな。今日は仕事を教えられる日だったと聞いている。私はそのセバスの主人だ。そこで、私はお前のフルネームを聞こう」

 

「ツ……ツアレ……ツアレニーニャです……」

 セバスの拾ってきた娘は死の支配者を前に怯えたように答えた。

「下の名前は?」

「ツアレニーニャ・ベイロンです……」

「なるほど……なるほど……。では、聞こう。ツアレニーニャ。お前の願いはナザリック地下大墳墓、我らが支配する地に行き、そこで暮らしたいと言う事だが、それは本当か?」

「は、はい……。セバス様と一緒に……暮らしたいです」

 アインズはゆっくりと首を横に振った。眼窩に灯った光は、まるで蝋燭の火をそっと吹き消したかのように消えた。

「そうか。しかし、その願いは聞き届けられない」

 

 セバスは目を閉じ、ぐっしょりと汗をかいていた。

 この先に待つのは最悪の事態だとしか思えなかった。

 横目で窺ってみれば、ツアレは拒否の言葉に息を呑み、スカートを握り締めて俯いた。

 

 すると、アインズがこめかみに手を当てた。

「私だ――。ああ、フラミーさん丁度いい所に。今こちらから連絡をしようと思っていたところです――。はい、そうです。来ています。それが問題が起きましてね……。場所が解らないと思うのでこちらから転移門(ゲート)を開きます」

 ナザリックの最高責任者であるアインズでさえ、頭を抱える問題なのかと守護者達は驚きを隠しきれない。

 

「――<転移門(ゲート)>」

 

 セバスの斜め前に闇が開くと、輝きだけは清浄なものを宿したフラミーが現れた。

 アインズを除く全員が一斉に畏まり、慌ててツアレも真似をした。

(一時は非情な方かと思ったが……哀れにも虐殺にあった人々を最後はその慈悲深さによって蘇らせたこの方ならば……或いは……)

 これは非常に礼を失した行為だが、ツアレにだけ聞こえるような非常に小さな声で、セバスは告げる。

「――この方に助け舟をお願いします」

 ツアレがハッとこちらを見ようとするのを視線で制した。

 

 フラミーは辺りをさっと眺め、状況を確認すると、アインズの方へ近寄った。

「すみません、わざわざ転移門(ゲート)開いて貰っちゃって」

「いえいえ、とんでもないです。フラミーさんも掛けて下さい」

「はい!ありがとうございます。――皆さんも楽にしてくださいね」

 アインズはソファの中心からわずかにズレると、その隣にフラミーはヒョイと座った。

 

 楽にするように言われたが、セバスとツアレは顔だけを上げ、決して立ちはしなかった。

 フラミーも特別二人に立つようには言わなかった。

「それで、彼女が噂の?」

 既にツアレの事はナザリックに広まっているらしく、セバスはゴクリと喉を鳴らし身を固くした。

「ええ。そうなんですが、よく見てください」

「うん?ツアレさん、でしたっけ」

 さっと立ち上がり、フラミーが近付いてくる。

 ツアレは呆然と口を開けてフラミーの顔を眺め続けていた。

 そんな様子に、セバスはツアレの意識を取り戻そうとわずかに背中を押した。

 

「ひっ!はっ!!」

 

 ツアレが我に帰る時に大きな声を出すと、デミウルゴスとコキュートスから強い怒りの波動を感じた。

 同室に待機するシャルティアとソリュシャンもやれやれと言ったような雰囲気だ。

 このままでは悪感情を抱かれる恐れがあるため、セバスは代わりに返事をした。

「失礼致しました。そうです。この者はツアレ、ツアレニーニャ・ベイロンでございます、フラミー様」

「はっ、そ、そうです。申し訳ありません……。あんまり……綺麗すぎて……」

 フラミーはそう言うツアレとセバスに少し笑うと、ツアレの前髪を斜めに搔き上げる様に触れた。

 その手付きは優しく、まるで遠き日に離れた母のようだとツアレは思った。

 涙が頬を伝うことにも気付かず、またフラミーの金色の瞳に見入った。輝きが溢れて来るようだった。

 

「どう思いますか、フラミーさん」

「なるほど、そういうことですか……」

 

 支配者たちは守護者とツアレを置いて何かに納得している様子だ。

 そして、フラミーがツアレに向き直る。

「ツアレニーニャ・ベイロンさん」

「は、はい……」

 まだセバスはフラミーにツアレをナザリックへ連れて行きたいと――いや、せめて命を助けて欲しいと請願していない事に焦りを感じる。

「フ、フラミー様」

 思わず名を呼び、話を遮ってしまうと、アインズがこちらへ視線を向け、それを嗜めた。

「セバス、静かにしていなさい」

「……は、失礼いたしました」

 もはや口を挟む余地はない。

 セバスはもはやこの娘を救う術はないのかと唇を噛んだ。

「貴女には妹がいますね」

「ん?妹?弟じゃなく……?」

「何故……それを……」

 ツアレのつぶやきはセバスの心の声とぴたりと合っていた。

 

 フラミーは一度アインズへ振り返った。

「何か言いました?」

「……いえ?」

「そうです?何かあった気がしたんですけど」

「あー、頷いただけですよ。さぁ、続きを」

 再びツアレへ向き直ったフラミーは告げた。

「……私は(・・)エ・ランテルで姉を探していると言う、ニニャを名乗る冒険者に会っています」

 ツアレは再び息を呑んだ。

 

「そ、その名前は……」

 

+

 

「お姉ちゃん一緒に逃げよう!?」

 悲痛な声の響く。

 月明かりが差し込む小さな部屋には向かい合うようにベッドが二つ。そして、隣り合うように机が二つ。

「え……?……できない。できないよ…。そんな事したら村の皆も……お父さんやお母さんだって……どうなるか……」

 ツアレニーニャは妹の優しい言葉に決断が揺らぎそうになったが、親や友人達、そして目の前の愛する妹の未来を想った。

「私、ちゃんと領主様に仕えて……皆の未来を守るから……心配しないで。うまくやってみせるって、ね」

「お姉ちゃん、今なら間に合うから!お願い!!」

 真っ直ぐな、請うような瞳だった。ツアレニーニャは静かに首を振った。

 妹が今、人質にしかなれない自分を責めているのが伝わってくる。

 

 重い静寂が続き、妹が落ち着くだけの時間が過ぎた。

 

「お姉ちゃん……」

「なぁに?」

「私の一部をあげるから、そうしたら、ずっと持っててくれる?」

「……嬉しい……」

 ツアレニーニャからふっと笑みが溢れると、妹は机に向かい、鉛筆を削る為に使うごく短いナイフを取り出した。

 そのナイフで身を守る様にと持たせてくれるのだろうかと、眺めていると――美しく長い栗色の髪をザクリザクリと一筋切った。

 そして生まれた時に親が作ってくれた自分のベビーリングを引き出しから取り出すと、切り落とした髪を一束結び付けて小さな巾着に入れ、それを渡してくれた。

 

「私がいつでもお姉ちゃんのそばにいる事……忘れないでね。生まれたときから、今までも。これからも、きっと、ずっと……」

 ツアレニーニャの視界を止め処ない涙が狂わせた。

「ありがとう……。っうっ……ありがとう、っひぅ……うぅ……ありがとう……ありがとう……」

 妹の生を詰め込んだ巾着を握り、ツアレニーニャはボロボロと泣いた。

 

 自分に何が返せるだろう。

 美しいと評判だった妹の髪は斜めに不格好に切られ、ボサボサだ。

 同じようにしたいが、ツアレニーニャは髪は切れない。

 明日領主のもとに行く時に、あれの思う通りで行かなければ両親は苦しめられるだろう。

 妹に背をさすられ、落ちて行く涙がようやく止まる。

 沈黙し、手の中の巾着を眺めると、ツアレニーニャは立ち上がり、ベッドの横にある机の引き出しを開いた。

 やはり自分のベビーリングを取り出す。

 一番ふさわしいと思える、自分の身の一部を渡す為、妹の隣に座り、手の平にベビーリングを乗せた。

 

「私の一部も、貰ってくれる?」

 妹は手の中に預けられた姉の生まれた証を大切に握った。

 その拳をツアレニーニャは愛しむように手の平で包んだ。

「私はツアレニーニャ。あなたに、私の半分。ニーニャをあげる」

 え?と顔を上げた妹に、ツアレニーニャは続けた。

「私はツアレニーニャじゃなくてツアレ。この先どんなにツアレニーニャが辛い思いをしても、ツアレの私は大丈夫。ニーニャ、受け取ってくれる?」

 妹は涙で歪む視界を、ツアレ(・・・)でいっぱいにした。

「うん!うん!私、私はじゃあ、これからはニーニャ。私達、半分づつ自分を交換こしたから、きっと、きっといつまでもどこまでも一緒に居られるよね」

「うん、私達、二人でツアレニーニャ。ニーニャ、沢山幸せになってね。ツアレがもし辛い思いをしても、ニーニャの幸せがツアレニーニャを幸せにしてくれるから」

 

 二人は最後の夜、同じベッドで泣きながら眠りについた。

 

+

 

(ニーニャ……私の大切な半身)

 その日の指輪も、ニーニャの髪の毛も、すべてがもう捨てられた。

 二度と繋がることのできない半身を思って泣き暮れた。

 でも、自分はツアレ。ニーニャは幸せに暮らしてる。

 その思いだけがツアレニーニャを地獄の底で生かしてきた。

 

「その名前は……たしかに私の大切な半身でございます……」

 

 フラミーは満足したように頷いた。

 そして、アインズの元へ行くと、アインズは立ち上がった。

 

「良し。聞け、我がシモベよ」

 

 決まってしまった。請願する間もなく、決断が下された。

「アインズ・ウール・ゴウンの名において、ツアレニーニャを苦しみの時から解放する」

 フラミーもデミウルゴスも嬉しそうに微笑んでいた。

 セバスは白い手袋が赤く染まるのを止められない。

 

「ツアレニーニャ・ベイロンはエ・ランテルに建ちつつある我が闇の神殿に仕えるものとする。住む場所は州営コンドミニアムだ。何、神殿から出る給料で家賃は賄えるはずだ。……そして、ザイトルクワエ州の今後の守護神はセバス」

 驚きに顔を皆が上げた。

「我が魔導国の名に恥じぬよう、お前が指導してやれ。ナザリックとして、特別にツアレニーニャを保護することはないが、今度は匙加減を間違えずに行えるな?」

 セバスは体を温かな力が漲るのを感じた。

 その瞳には最早先ほどまでの焦りや恐怖はない。

「は。このセバス、必ずや神聖魔導国、延いてはアインズ様とフラミー様のご温情に相応しいだけの働きをお見せする事を深く誓います!」

 アインズはゆっくりと頷いた。

「期待しているぞ。――さて、コキュートス。お前はこの人間をセバスが私に隠し立てして匿っていることを非常に心配していたが、構わないか?」

「ハ。私ノツマラナイ意見ヲオ聞キ届ケイタダキマシタコト、心ヨリ感謝申シ上ゲマス」

「良い。私にだって見落としはある。お前やデミウルゴスがチェックをしてくれていると思えば、安心できるというものだ。なんと言っても、ナザリックはフラミーさんが過ごす場所なのだからな」

「優シキオ言葉、痛ミ入リマス」

「デミウルゴスも異論はないかな」

「御身とフラミー様のご判断であれば、私の方からは何もございません」

 

 アインズは動かぬ顔で頷き、フラミーは嬉しそうに笑んで頷いた。

 

「では、明日からツアレをしっかり指導するように。我々は帰還する」




良かったね、ニニャ。ツアレ。
きっとまた幸せに暮らせるよ( ;∀;)


2019.06.04 kazuichi様 誤字報告ありがとうございます!適用させて頂きました!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。