ナザリック地下大墳墓、第九階層、アルベドの私室――。
所狭しとアインズぬいぐるみ、フラミーぬいぐるみが並べられる執務室で知恵者の早朝定例会議が行われていた。
本日パンドラズ・アクターは午前中にナインズの授業を行うので、授業内容の確認に忙しく欠席だ。午後、ナインズがコキュートスとの訓練に入ってから知恵者会議に参加する。逆に、午後に授業だと午前中にしか出席しない。
ここが散らかっているので、これまでは第六階層の水上ヴィラで会議が行われることが多かったが、あそこはパンドラズ・アクターがナインズに勉強を教えるために使い始めたので、またこの妙に圧迫感のあるアルベドの部屋に場所を移した。
支配者達の秘蔵写真に、ぬいぐるみ、抱き枕、タペストリー。それは流石に不敬なのではと思うようなものもあるが、注意をすると「愛の前に不敬は無力」と言うよくわからないことを言われる。
応接用に組んであるソファで、アルベドとデミウルゴスは向かい合っていた。
「そんな所に大陸の続きがあるとはねぇ」
デミウルゴスはアルベドが持ってきた冒険者の地図を眺めた。その傍らにはフラミーぬいぐるみが添えられている。
年末に差し掛かり、新年に売り出される最新地図の発行に向けて冒険者の作った地図が全て神都に集められた。
そこで、知恵者二名はこれまで知りもしなかった新しい国を見つけた。
いや、厳密に言えば冒険者組合から報告が上がっていたので、存在はずっと認識していた。発見した冒険者にもきちんと報奨金を支払った。
この国の発見の少し前に隣の大陸にあるエルサリオン州から出かけていった冒険者達が炎の体を持つ異形種を発見したり、魔眼を持つ悪魔たちの巣を発見したり、何やかんやとそちらにばかり構ってしまっていた。
悪魔達はアルバイベームを畏れて最古の森に侵入して来ることはないようだが、炎の体の異形種へちょっかいを出して楽しんでいるようだ。ちなみにこの炎の異形種もアルバイヘームを恐れている。雨の季節になると死なないようにじっと小さく縮こまっているようだ。
炎の異形種は太陽光が主食らしく、日中はずっと太陽の下で踊っているらしい。寿命は五年ほどで、火が消えれば死ぬ。
そんなおかしな生き物達が集まっていれば、気を取られるのも仕方のないことだろう。
「私も驚いたわ。ここの大陸はもうじき制覇だと思っていたって言うのに。――それで、ここにある巨大国家に先日手紙を出してみたの。二週間くらい前かしらね」
アインズぬいぐるみを抱くアルベドが美しい指をコツン、と下ろした先はここより東方。
沈黙都市と、細々とした集落が点在する場所の向こうに海があると言うことは分かっていたが、まさか潮が引くと渡って行けるような場所があるとは。ただの浅瀬ではなく、大量に小島があるせいで見通しもよくないらしい。
これで、ナザリックや評議国から見て東方にあったはずの三大国を、ツアーが西方三大国と呼んでいた理由にも合点がいった。彼はこの大陸が東西で分かれている事を知っていたのだ。
「二週間前に手紙を出したのなら、そろそろ返事が来てもいい頃かもしれませんね。取り急ぎ橋を掛けていつでも行き来できるようにしたほうが良さそうです」
「私もそう思ったわ。だけど、まさしく今日届いた返事に、うちは
「随分友好的ですね。冒険者が気を配って国の評判を上げてくれたんでしょうか」
「………えぇ。それもあるでしょうけど、きっと、それだけじゃないわ。友好国として是非仲良くしようって書いてあるんだけれど、自分達は神聖魔導国の多くの文化を受け入れ、無神論者なりに新たな信仰を持つ用意があるとまで書かれているの。数々の特産品もあり、多くの国との国交を持つ自分達なら、きっと良い関係を築けるはずだとね。どの国とも仲良くやっているそうよ。手紙にはご丁寧に首席と議員全員のサインもあるわ」
アルベドがそっと机に置いた手紙は、手紙と言っても封筒に入っているようなものではなく、何枚もの紙を筒状に丸めてリボンで留めてある書状だ。
「…ほう。見させていただいても?」
「良いわよ。私の意見を言う前にあなたの意見を聞きたいわ」
デミウルゴスはアルベドから受け取った書状を開くと、丁寧に上から読み始めた。
「――なるほど。――ふ。――そうですか」
口元には微笑が浮かんでいるが、それが愉快さからの物なのか、不愉快さからの物なのかは分からない。
数枚に及ぶ書状を読み、主席の名前と、議員達の名前にもきちんと目を通す。
デミウルゴスの頭の中にはこの国の重要人物達の名がはっきりと刻まれた。
「――これは、やられましたね」
ぱさりとテーブルに下ろされた書状をアルベドが回収し、再び丁寧にリボンで結び直す。
「やっぱりそうよね。やられたわ。向こうの国は
「アインズ様は何と?」
「まだお見せしていないわ。時間は少し早いけれど、これから持っていくところよ」
「では、私もお供しましょう」
「何?妙に優しいじゃない。私がお叱りを受けるところを見に来たい?」
アルベドが黒く長い髪を払う。デミウルゴスはおかしそうに笑った。
「そんなつもりはありませんよ。ただ、私は興味があるのです」
「興味…?」
「えぇ。アインズ様は、この盤上をどう自分の物へと変えていくのか、ね」
「…………その気持ちはよくわかるわ」
二人はソファから腰を上げ、どちらからともなく扉へ向けて歩き出した。
「まるでこちらを宥めすかすみたいなやり方。気に入らないわ」
頷くデミウルゴスが扉を開く。
「随分たくさんの釘を刺されましたね。一見こちらの負担を減らすように見える数々の言葉も全てが釘ですね。
無理に橋をかければ、職を失う者達から不平不満が湧き出る。信仰を持つ用意もあると言っているのに、そんな事をすれば信仰は末代まで得られない。何せ、相手は無神論者。
何某かを信仰していた者は神という存在にある意味寛容だ。信仰を持つことが当たり前だと思っているので既存の神の座を乗っとることができれば話が早い。だが無神論者達は神の存在そのものを信じず、宗教と言う言葉にアレルギー反応を起こす場合すらある。奇跡ですら、無神論者の前では人為的行為へと貶められるだろう。
だが、神という鎖無くして平和的に広い土地を統治し、多民族、多種族をまとめる事は並大抵のことでは無いので敬意は感じる。国家と国民の相互努力の賜物だろう。
「間違い無いわ。それに、近隣にある他国との関わりの深さや密接さをアピールされては、無慈悲な行いもできない。更地にすれば話は早いけれど、アインズ様とフラミー様は瓦礫の上に立つ趣味はないし、自然と種を大切にと仰るから大きな国相手であるほど戦争はできない。被害が広すぎる。このままではいつまでも友好国として付き合って、属国化も併呑もできずに行くことになるわ」
「向こうにある諸外国とも一切関わりを持ちませんからね。彼らは彼らだけの生活体系を持っているせいで、経済制裁も不可能。周囲の国から外堀を埋めると言う方法もありますが、時間がかかりすぎるような気がしますねぇ。それに、この国に足並みを揃えようとするでしょうし」
「でしょうね。それに、特産品についてもずらりよ。何が特産品だと言われては、あまり相手の得意な物を輸出し辛い。なんて白々しいのかしら」
「神聖魔導国のものに国民が依存しないようにするための布石。もし輸出しても関税をかけられるでしょうね。すでにこの盤上はあちらが主導権を握っています」
「許さないわ……。絶対にそんな事は許さない」
二人は一枚の扉の前に立つと、スっと息を吸い、短く吐き出した。
ここまでの渋面は消え、穏やかな笑顔を浮かべてからノックする。
中のメイドが来客を確認し、主人へ報告に戻る。
再び扉が開かれた時、支配者が二人テーブルを囲んで微笑んでいた。
「おはようございます。二人ともいらっしゃい」
「朝早くに珍しいじゃないか。デミウルゴスも来ていると言う事は、いつものやつでは無いな?」
いつものやつと言うのは、知恵者達の知恵を絞って上がってきた報告書や書類に目を通し、国璽を押していくやつだ。
それから、ご意見確認。
ご意見確認と言うのは、ナザリック内全ての者達から届く、提案や意見を精査、確認する時間だ。意見は多岐に渡り、ナザリック内と支配者達へ当てたものから始まり、神聖魔導国のさらなる発展に関してのもの、果てはナインズやアルメリアへの提案もある。子供達に寄せられるものは大抵はどこの階層のどこが楽しく遊べる場所ですと言う提案だ。
「おはようございます。アインズ様、フラミー様」
「早朝に失礼いたします。デミウルゴス、アルベドと共に推参いたしました」
「楽にしろ。こちらも気楽に過ごしている」
人の身でコーヒーを飲むアインズ、フラミーの腹に引っ付くアルメリア、自分で靴下を履いて、第六階層の勉強会へ向かう準備を進めるナインズ。
ここはパラダイスだった。
「できたあ!」
靴まで履けたナインズが声を上げると、フラミーが「すごーい!」と両手を叩いた。
「じゃあ、ぼく行ってくる!」
「ナイ君、ズアちゃんのお迎え待たないとお出かけできないよ?」
「廊下で待つから平気!」
ナインズは鞄を肩に掛けると扉へ走った。
「転ばないでね。また怪我するから」
「大丈夫!ね、開けて!開けて開けて!」
ナインズが扉を叩き、ナインズ当番が慌てて扉を開く。
「いってくるー!」
「九太、行ってきますだろー」
「行ってきまーす!アルとデミデミもじゃーねー!」
「はい、行ってらっしゃいませ」
「失礼いたします。お気をつけて」
ナインズはナインズ当番と見えていないハンゾウを連れて嵐のように出かけて行った。
パンドラズ・アクターを待つ間廊下をうろうろしているのか、気配が行ったり来たりする。
「さて、静かになったな。どうかしたのか?」
アインズが言うと、フラミーの腹から声がした。
「ちゃて、ちつかになっちゃ、ちゃちゃ?」
アルメリアが言葉の練習を始めた。やはりここはパラダイスだった。
「以前お話しし、友好的な手紙を出すように言われておりました――こちら、ラクゴダール共和国から今朝方返事が届きました。早急にお目通し頂いた方がよろしいかと判断し、お持ちいたしました」
「そうかそうか。見せてみなさい」
「ちょかちょか、みちぇ……ちゃい」
アインズが手を伸ばすと、アルメリアも似たようなことを言い、フラミーの腹で目一杯首を伸ばしてアルベドの持ってきた紙の筒を覗き込んだ。
アインズの目には魔法のモノクル。一枚読むごとにフラミーへ手紙を送った。
「親切な国だな」「ちんちぇ…ちゃね」
「どりゃどりゃ」「とりゃとりゃ」
じっくりと精査するように目を通していく。
全てを読んだアインズの評価としては、百点満点中九十五点の超優良国家だった。
親切に浅瀬の橋渡しをしてくれて、どんな物を輸出できるかも書いてくれている。必要があれば周辺諸外国との顔を繋ぐ手伝いもしてくれるそうだし、何より国民が無神論者ならあまり暑苦しくもないだろう。普通の王として扱われるはず。
他にもこちらの特産品を聞いてくれたり、近いうちに互いの国を訪問し合おうと言ってくれていたりする。下手をすればこれまでで一番友好な国家かもしれない。
「こんな国があるとはな。あぁ、これ――
アルベドはじっとアインズを見つめた。人の顔をしているときにあまりそう見られたくない。
さも悩むような仕草でそっと顔を半分隠した。
しかし、この国家に対して思うところは一つもない。
もし一点気になることがあるとすれば――
「この地の者達はどのような教育を受けているんだろうな」「この地のものちゃち…ちょのよう……や…やら?」
「本当ですねぇ?」「ほんちょちゅねぇ?」
アインズとフラミーは難しい顔をした。アルメリアも二人の顔を見ると、一緒に難しい顔をした。
小学校は建てたいが、どう言う教育を施しているかによっては建てたとしても誰も通ってくれないかもしれない。友好国には通学を義務付けることもできないので、通いたいと自ら思ってもらえる魅力が重要だ。
しかし、魔法文化を尊重する場所ならそれでも構わないので、とにかく今一番気になる事は教育だ。
「これは早急に見に行かねばならないだろうな。あちらもそれをお望みのようだ。共の人員はまた追って決めるが、先んじて何かあちらが喜ぶような特産品を見繕っておけ。ご挨拶の品だから、盛大に、豪華にな。少し高価な魔法の製品でも構わん」
アルベドは手元のメモに書きつけた。
「それから、あちらは布教を許すようだから、神官団も連れて行く事になる。聖典の空きを確認して会談の日程を取り付けろ」
聖典は時に増えすぎたゴブリンやバジリスクなどの害のある魔物の討伐に出ている。自然を守る代償だ。
魔物や魔物の餌になる者達の住処を奪わず、天敵となる冒険者達も木こりに雇われる機会が減れば、それだけ魔物は増えていく。定期的な調整が必要不可欠だった。冒険者にも国から討伐依頼を出しているが、一握りの冒険者しか倒せないような魔物の討伐や、巣の破壊にはやはり聖典を送り出すのが一番だ。
アルベドは深く頭を下げた。
「畏まりました。御身のお望みのようにいたします」
「うむ。それから、今回は周辺諸国こそが支配のメインとなる事を胸に刻んでおけ」
共和国は神聖魔導国を良く思ってくれているようだが、周りの国も同じとは限らない。共和国は放っておいても神聖魔導国に益をもたらすだろうが、そうでない国は積極的併呑だ。
デミウルゴスが薄い笑みを浮かべる。
「周辺国こそメイン、なるほど。私達は少し結論を急ぎすぎていたようです」
何の結論だろうか。
「…………そうか。さぁ行け、今朝の意見確認と執務は少し遅れた時間にやれば良い」
「は。では、プラン作成後神都へ行ってまいります」
アルベドとデミウルゴスが退出しようと背を向けると、アインズは一つのことを言い含めなければいけない事を思い出した。
「あぁ、くれぐれも対等に頼むぞ。この新たな友好国――共和国さんにはな」
せっかくの優良国家なのだ。神の下に跪けと言うスタンスで行かれては困る。
二人は良い笑顔で振り返った。
「もちろんでございます」
「我々は対等な国家だと言う事を、きちんと解らせてみせましょう」
解らせると言うのは何か違和感があるような気がしたが、二人は軽い足取りで部屋を後にした。
パタリと扉を閉じ、アルベドとデミウルゴスは頷き合った。
「主導権を握っているなんて愚かな勘違いをしている家畜どもを盤上から引き摺り下ろしてやるわ」
「そうですね。あぁ、なんて楽しみなんでしょう」
揃ってアルベドの私室に戻ると、二人は年単位のプランを練るため、紙とペンを取り出した。
「御方々を不快にさせるゴミ共。アインズ様も仰っていたけれど、本当に一体どんな教育を受けたのかしら」
口調には怒りが滲んでいるが、アルベドがサラサラと書き付けた"ラクゴダール共和国支配計画年表"の文字は非常に丁寧だった。
「――まずは整理しましょう。御方は諸外国がメインだと仰ったわ。共和国支配の一手は周辺国から。焦って共和国に手を出す必要はないと言うことね」
「ラクゴダール共和国だけは神聖魔導国と対等に扱う。つまり、飴を与えて富に膨れ上がらせ、周辺諸国には何も与えるなという事でしょう。アインズ様が
「そういうことね。……橋をかけられないから商人達は物資を多くは運べない。
「となれば、その時に備えて周辺諸国の裏社会を支配しておく必要がありそうですねぇ。世論操作を行いやすいように。どこの国にも裏社会は存在しますから」
それは、もちろんこの神聖魔導国にもある。と言うのも、ワーカーは言わば裏社会の存在だ。彼らは未だにひっそりと活動をしている。後は野放しにしている暗殺者集団、イジャニーヤも裏社会の代表だ。
「ふふ。共和国は信じている諸国からの刺客を次々とその腹に溜め込んで――最後ははち切れる。牙城の崩壊は年単位。油断した頃にボカンなんて笑えるわ」
「
「それまでは精々良い夢を見させてあげましょう。
アルベドは支配計画年表を完成させると、壁にずらりと並べてあるアインズフラミーぬいぐるみを優しく退け、壁に貼った。
「やるわよ」
「腕がなりますねぇ」
「ついにここにもアインズが来るか」
ツアーが言うと、その腹心の竜王、ダイオリアー=ヴァインギブロスは頷いた。
今、この竜王の城には白金に輝く竜王と、赤銅に輝く竜王の二人がいた。
ダイオリアーの鱗は燃え盛る炎のように天に向かって尖っていた。その姿が彼の異名、
「会談は二ヶ月後。ですが、支配などさせません」
「あまり意気込んではいけないよ。無理に跳ね飛ばそうとすれば、そのまま貫かれる」
「……では、柳のように軽く嵐を躱してみせましょう」
「そうできれば素晴らしいね。他の竜王にも言い含めてもらえるかな」
「お任せを。では、私は民主議会に出なくてはいけないので、これにて」
「あぁ。僕ももうアーグランドへ帰るよ」
この城は、ラクゴダール共和国にあるツアーの城だ。世界各地にツアーの家はある。そして、身分も。
身分に至っては竜王であるとひた隠しにし、もう死んでしまったという設定のものもある。
二人の竜王は山の頂に隠された城から飛び立ち、それぞれの目指す場所へ向かって風を切った。
(さあ、アインズ。ラクゴダール共和国をどうする。共和国の国民は決して君やフラミー、君の家族に手をあげる事はない。それらを侵されなければ蹂躙しないと言う誓いの下、君は世界征服の野望をどうする――!!)
直接的に侵略の皮切りになるものは全て封じた。
間接的な面も、周辺諸国とのパイプになると言ったのだから、友好国となった共和国を飛び越えて周辺諸国に行ったりはできないだろう。
友好的に接する国であり、宗教について争う気持ちもない。そんな彼らを無理に力でねじ伏せて征服する事は神聖魔導国の国民感情から言っても行わないはずだ。
世界全土を手中になどさせない。もし、いつかそうなってしまうとしても、一分一秒でも長く、自分達の意思で未来を掴み取れる場所を残してやりたい。
この世界の者達が選び、成長して行く中で掴む未来に、異世界の存在が介入して操作したりしては欲しくない。
その思いは始原の魔法を奪われたあの日から変わらない。
アインズは無理な方法は取らないが、確実に人々の思想を自分達の信じる場所に縛り付け、魔法以外の手段で何かを得ようとする人々から少しづつ技術を奪っている。
知識と技術を制限すると言っていた通りに。
(僕は君の世界征服の手伝いはしないよ)
だが、表立って妨害もしない。
アインズを選んでしまうと言う人々の選択もまた、残念ながら世界が決めた事だ。
(見せてみろ、アインズ。ラクゴダール共和国は簡単には君の箱庭に収められないぞ)
ツアーは大空を飛んでいるだけの竜王の隣を星のスピードで追い抜き、今の彼の家であるアーグランド州に戻った。
風を巻き起こし、嵐を連れ、五百年籠っていた城に戻る。
空をピシャッと音を立てて稲妻が走った。
???「象なのに魚ってなんなんでしょうねぇ!乗るの楽しみだな〜!」
???「泳げるし、陸地を歩くこともできるみたいですよぉ!ワクワク!」
次回#145 幕間 浅瀬の海
11/7です!