眠る前にも夢を見て   作:ジッキンゲン男爵

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#148 交換条件は当価値で

 風が吹くたびにぷよぷよ、たぷたぷと小気味いい音が鳴る。

 クラゲの花畑の真ん中に、フラミー、パンドラズ・アクター、ツアーはいた。

 

「海月草は解毒薬になるんだよ。だからあたしゃ大切に大切にこの子らを育ててるんだ。それをねぇ」

 

 相対する老婆は曲がった腰からは想像もつかないほどに溌剌とした様子で苦言を呈した。

 老婆は水海月草のクラゲ部分がたくさん入ったバスケットを持っていた。

 その中から藁半紙と鉛筆を取り出し、見せつけるようにペロリと鉛筆の先を舐める。

「こうしてどこからいくつ海月をとったのかちゃーんとメモをして、減りすぎたりしないように見張りながらやってんのさ。その苦労がわからんかね」

 藁半紙にごちゃごちゃとメモをとりながら、「やれやれ、書きにくいったらありゃしないね……」とわざとらしく悪態をつき、「って、あんた勝手に一輪取ってるじゃないかい」とも付け足される。

「あ。おばあちゃん、勝手に取ってごめんなさい」

 フラミーがすぐに頭を下げると、パンドラズ・アクターが大慌てでフラミーの前に膝をついた。

「も、申し訳ありません。私の浅慮で御身に頭を下げさせてしまうなど!!な、な、なんたる失態!!」

「まぁまぁ、私が欲しいって言ってたことが原因ですから」

「……っふん。若いもんっちゅーのは島の外でも中でも常識がなってないもんかいね。だいいち、あたしゃおばあちゃんじゃなくて大奥様だよ」

 パンドラズ・アクターは冷や汗で倒れるのではないかと言うほどに狼狽しながら、続いて老婆にも頭を下げた。

「夫人、摘んだのは私です!フラ――プラム様に責任はございません!!」

「まぁ一つくらい構わないよ。あんたの主人に免じてゆるしてやるさ。それより、こんっだけ大切に育ててるもんをただで下さいっちゅーのはいかがなもんかねぇ」

「むむ、それはそうですよね。そしたら、おば――大奥様には何か私の住んでる国のものを差し上げます!」

「あんたの国のもの?」

 えーっと、と言いながらフラミーは懐に手を突っ込んだ。――その実手を入れている先は無限の背負い袋(インフィニティハヴァサック)だ。

 ごそごそと何かいいものがないかを探る。

 

 良いものすぎても騒ぎになるので、ちょうど良くどうでも良いものが何かないかと。

 

 なんといっても観光のはずが視察になっては面白くない。

 港では魔法について聞きたいと言われて大層焦った。フラミーも、アインズと同じく魔法についてなどよく分からない。利用方法も未だに漠然としているし、ツアーに位階魔法を教えた時もうまく伝わらずお互い散々だったのだ。もちろん、普段ナインズに魔法について聞かれてものらりくらりとはぐらかしている。

 もしあの若い質問者がフールーダのような魔法狂いだったらフラミーには言いくるめる術が思いつかない。

 今後併呑が進めば今ここにいる存在が「何やら魔法を司る神らしい」という噂が聞こえてくるだろう。――国には誰がどこを見つけたと言う情報はしっかり記録されている。地図に名を残すことが冒険者の名誉なのだから。

 その時に「女神は何も分かってなかったよ」なんてことになっては非常に困る。

 せっかくここまで美しい世界を美しいままで保つための世界征服がうまくいっているというのに、やっぱり神様じゃなかったから従うのはやめようなんてことになっては目も当てられない。

 

 そういう思いもあり、フラミーはプラムを名乗っていた。

 後々自身が自称神(フラミー)であると言うことはバレてしまうかもしれないが、一介の冒険者(プラム)として振る舞うために必要以上の知識を披露しなかった――という設定を初めから盛り込むことにしたのだ。プラムはフラミーの冒険者としての仮初の姿であると言うのは神聖魔導国の共通認識だ。

 これなら、フラミーが少し失敗したり、何か行動に問題があったとしても全ては"冒険者として振る舞うため"で収まる。

 我ながら完璧なプランだった。

 

 フラミーはちょうど良いものを持っていることを思い出し、懐からそっと取り出した。

 黒く美しい小瓶だ。波紋が広がるようなカッティングが施され、金彩で魚が何匹も描かれていた。

「大奥様、これ」

「――こりゃなんだい。綺麗でもあたしにゃどれだけの価値があるかなんて分かんないよ」

 ふん、と言いながらも興味津々な様子で小瓶を見る老婆に、青い顔をしたユラドが隣から口を挟んだ。

「クラゲおばばの解毒薬なんてそんな大した値段じゃないんだからそんな捻くれたこと言わないでもいいじゃないですか!」

「そうだぞ、おばば!島の初めてのお客になんちゅー口の利き方してんだ!第一瓶なんて高価なもん!!」

 ウルボリも当然加勢する。

「それもこんな細工がついた瓶なんかうちの島じゃ手に入りゃしないんだから!!」

「うるさいねぇ。向こうの島じゃ大したことないもんかもしれないじゃないか」

「カー……!プラムちゃん、悪いね。そんな高価なもん渡すことないぜ。俺たちでおばばには何か握らせておくから」

「なんだい!あたしの海月畑だよ!!」

 ウルボリが若干焦った様子で振り返ってくると、フラミーは首を振った。

「ふふ、大奥様の言った通り、本当に高価じゃないです。ただのインクですから」

「インキぃ?そんな綺麗な瓶にかい」

 クラゲおばばは二重三重に訝しむような顔をする。

「はひ。このインクは濡れても字が少しも滲まないから、うちの国じゃ海に(・・)住んでいる人たちは皆持ってるんです」

「濡れても滲まないインキ?そんなもん、イカ墨インキ(セピア)ならあたしだって持ってるよ。さっき鉛筆を使ってたのは乾くのを待つ時間が惜しいだけさ」

「それならピッタリ!これ、すごく早く乾きますし、一切溶け出さないから水の中でも書けるんですよ」

 主に水没都市や半水没都市、水中都市で利用される。人魚(マーマン)やセイレーン、半魚人、シー・ナーガで持っていない者はいない。

「み、水の中でも?そりゃどんな魔法だい」

「ははは、魔法じゃないですよ。だから、もしこれでも良いって思って下さるなら安心して受け取ってください。普通の工業製品です」

「……魔法じゃないことくらいは分かってるよ。あの小僧じゃあるまいしね。年だからって馬鹿にしないどくれ」

 と言いながら、クラゲおばばは先ほどのクラゲメモを広げた。

「……誰か羽ペン持っとらんかね」

「あ、それなら私が」

 そう言ってフラミーが取り出したのは一枚の真っ白い羽。

 その羽は動かされるたびに光がこぼれ落ち、光の濁流のようだった。

 白とは言ったが、あまりの煌めきに銀色にすら見える。

「こ、こ、これは……?」

「羽ペンじゃない単なる私の羽――じゃなくて、私の拾った羽ですけど、そのインクの質ならこれで十分書けますよ」

「ひ、ひろった……?あんたの島にはそんな綺麗な羽の鳥がいるのかい……?」

 クラゲおばばの疑問は無視だ。瓶の封印を剥がして蓋を開ける。クリスタルのカッティングが美しい丸い取手をキュポッと外し、察しのいいパンドラズ・アクターの手の上に蓋を置いた。

 

 フラミーの宣言通り、特別な羽というわけではない――いや、フラミーの羽なので大変神聖かつ特別美しいが、筆記用具として特別に加工されたわけではない――羽はサラサラと紙の上を滑っていった。

 完成したのは"フラミー・ウール・ゴウン"の署名。

 この数年でフラミーも公用語で自分の名前や多少の名詞を書ける程度にはなっている。

 本国では文字通り誰もが羨む「フラミーサマの直筆サイン」だ。

 クラゲおばばはあまりにも美しい羽を前に、ついそちらに目を奪われていたが、「はい」というフラミーの言葉にあわてて我に帰った。

 摘んで手元にある海月草を一つぷにょりと紙に押し当てる。湿り気で紙は若干へにょへにょになったが、イカ墨インキ(セピア)なら滲むスピードのはずが、そのインクは一切の滲みを見せなかった。擦ってもどうということはない。鉛筆のメモの方ですら擦れてしまったというのに。

 

「……確かにこれは便利かもしれないねぇ」

「でしょう!どうかしら!」

 フラミーは期待の眼差しを送ったが、おばばの返答は――

「……これじゃなくて、そっちをもらえんかね」

 指をさしたのは、フラミーの羽だった。

「え?こ、これですか?」

「……拾った単なる羽なんだろう?あんたの島じゃ普通に手に入るかもしれないけど、ここじゃそんな鳥は見たことがない。確かにインキもいいけど、あたしゃそっちがいいね」

 フラミーは迷った。

 この羽を渡したことがあるのはタリアト・アラ・アルバイヘームのみ。別に彼が特別というわけではないが、あれ以来これを人に渡すことはやめている。

 あんな者に渡すくらいなら私にもください、落ちた分だけで構いません、という者が後をたたなかった為だ。

 

「――老婆、それは簡単に人に与えられるべきものじゃない」

 隣で様子を見ていたツアーが珍しく口を挟んだ。

「なんだい。拾った羽じゃないか。それにあたしゃ大奥様」

「拾えるのは彼女とごく一部の者に限られる」

「……まぁ、鳥猟師じゃなきゃ確かに難しいかもしれないね」

「彼女は猟師ではないけれど、それを受け取れば君の人生は急変する」

 もはやツアーはナザリック通だった。フラミーの羽を受け取りでもしたら何が起こるか分からない。タリアト・アラ・アルバイヘームも持っているが、彼は代わりが効かない存在ゆえ生かされているが、もし無価値な人間が受け取れば次の日どうなるか。

 これを取り返す為にナザリック全軍が攻めてきてもおかしくない。

 なんなら隣のパンドラズ・アクターの様子もおかしい気がする。

 国の者達とて、"単なる私の羽"は世界でも上から数えた方が早いほど貴重だと思っているはず。

「欲をかくんじゃない。その揮毫した物ですら本国では大変な値打ちだ」

「若造のくせに偉そうだね……。その嬢ちゃんは何かい?村長の子供とでもいうのかい?」

「もっと地位がある存在だよ」

「……ふーむ。あたしを担ごうってわけでもなさそうだね。あんたらみたいな護衛を連れてるくらいだし。ま、じゃあこれで手を打つよ。変わったもんだってことは分かったしね。わがまま言って悪かったよ」

 フラミーとパンドラズ・アクターはホッと息を吐いた。そして、輝く羽を耳の横にすっとさした。

「ありがとうございます!じゃあ、クラゲちゃんもらいますね」

「あぁ、好きなだけ持っていきな。どうやらあんたの書いたこれも大変な値打ちみたいだ。幾つだって構わないよ。水に付けときゃ二週間くらいは枯れないからね。もし増やしたかったら花ごと植えてやって、毎日水をやりな」

 

 フラミーはもう一度礼を言うと、パンドラズ・アクターと共に青にうもれるようにしながら海月草を摘んだ。

「ズアちゃん!こっちこっち!」

「はい!」

 手折る瞬間、海月草はぷるりと身震いするのがなんとも可愛らしい。

 不可解な花の大きな大きな花束が完成すると、パンドラズ・アクターは茎の真ん中あたりをリボンで結んだ。

 華麗に膝をつき、フラミーへ差し出す。

「――さぁ、できました!んんどうぞ、ッンプラム様!!」

「ありがとう。こんなに大きな花束、特別な日みたいです!」

 くすぐったそうに笑う悪魔に、パンドラズ・アクターはうっとりとした視線を送った。

「では、本日は私との花束記念日ということでいかがでしょう!」

「素敵。そしたら、来年も一緒に花束作りに出かけましょうね」

「ッぜひ!!」

 パンドラズ・アクターは極めて優雅にフラミーの手を取り、そっとその手を口のそばに寄せ、隠された唇に触れる前に手を離した。どこかのキザな悪魔と違って弁えている――つもりだ。

 それに、パンドラズ・アクターの胸には棘が刺さっている。

「……フラミー様、先程は大変申し訳ありませんでした。偉大なる御身に頭を下げさせてしまうなど、許されざる失態を……」

「はは、いいんですよ。可愛いズアちゃんが私のためにしてくれたことでしょ。謝るのもちっとも嫌じゃなかったです!そんなことより、さっき赤い海月草を摘めなかった分少しでも早く私に見せたいって思ってくれてるのが伝わってきてすごく嬉しかったの。あなたと一緒に来られて良かった」

「……フラミーさ――ま……」

 パンドラズ・アクターはフラミーを見上げる。どんな宝でも叶わない黄金の瞳に眩しさを覚え、そのまま手の甲にそっと額を当てた。――と言っても、弍式炎雷の装備は額当てがあるので、直接皮膚同士が触れることはなかった。

 フラミーはよしよしとパンドラズ・アクターを撫でてやった。

 

 その様子を眺めていたクラゲおばばはフラミーのサインに視線を落とした。

「こりゃ自慢になるね」

「はー……おばば、ヒヤヒヤさせるなよ」

「ほんとですよ……」

 と言いつつ、ウルボリとユラドはインクも瓶もサインも、全てが羨ましかった。もはや視線が物語っている。

「……やらないよ。こりゃあたしんだよ!」

 おばばはフンっと言うと、バスケットの底に今日手に入れたお宝を押し込んだ。

「……それにしても随分偉い人なんだなぁ」

「あんたら、案内してるのに聞いてないんかい。鈍臭いねぇ」

「そう言うことは明日の村長達との会食で聞けばいいと思って、案内に集中してたんだよ」

「やれやれ、言い訳は一丁前だね。あの子、村長より偉いらしいけど、島頭の娘かね」

 このカライ島にだって、全村長の一番上に立つ存在はいる。村同士の諍いなどの際には出てきてくれる、言わば大長老だ。

「とすると、巫女でもやってるんでしょうか?」

「あぁ、そうかもな」

 季節ごとの祭りには若い娘達が巫女として、海に感謝を込めて糧を捧ぐのが習わしだ。

 巫女に選ばれるのは村長や島頭の娘や、筆学所で成績のいい娘、見目の麗しい娘と決まっている。

「あたしも若い頃は巫女をやったもんだよ」

「……えぇ」

「……へー」

「なんだい」

 男性二名は旅人達へ視線を戻した。

 

 フラミーは大きな花束をよいしょと抱え直し、その中で最も透き通った一匹を抜き取る。

 少し離れたところで腕を組んで様子を見ているツアーの下へ向かった。

「――ツアーさん、はい!」

「ん、なんだい」

 フラミーが一匹海月草を差し出すと、ツアーはそれを繁々と眺めた。

「さっきはありがとうございました!だから、お礼」

 ツアーが何のことか分からないような雰囲気を出すと、「羽のこと」と付け足した。

「あぁ。僕のために僕が好きでしたことだよ」

「それでも、ありがとうございました」

「ん。たまには感謝されるのも悪くないね」

 ツアーは海月を受け取ると、数度手の中でくるくると回した。

「ふふ、お花嬉しい?」

「嬉しいよ」

「本当?」

「ああ」

「お花って、やっぱりいいものですね!」

「そうかもね」

 全てに大した感情が乗っていないが、フラミーは満足そうに笑った。

 そして、耳の上に掛けてあった羽を取ると、ツアーの鎧の胸にペタリと付けた。

「それもあげます!」

「……これを受け取れば人生が急変すると言っているだろう」

「わ〜今日から薔薇色ですね!」

「どうだろうね……」

 パンドラズ・アクターは顔中に怒りの血管が浮き上がっていた。

 

+

 

 今日一行が泊まるのはこの島でたった二つしかないと言う宿のうちの一つだ。島の南端と北端にそれぞれ一つ。

 部屋には二台のベッドが並んでいて、他に置かれているのは小さな机くらい。質素な部屋だった。

 ガラスのはめられていない窓からは鎧戸が開いているため夕暮れの赤い光と風が入り込んでくる。

 

 ベッドは二台あるが、フラミー、パンドラズ・アクター、ツアー、全員がそれぞれ部屋をあてがわれているのでフラミーは久々に一人だった。

「――わぁ、良いなぁ」

 夕焼けを眺めながら、生来の貧乏女子は大きく息を吸った。このくらいの部屋の方が落ち着く。

 絢爛なナザリックにもすっかり慣れたが、好きなのはこのくらいの素朴さだった。

 宿泊客は他にはいない。

 もしかしたら、狭い島なので宿泊客がいる方が珍しいのかもしれない。ここは二階だが、一階にはこの宿を経営する夫婦が暮らしている。

 

 部屋にはすぐにノックが響いた。

『プラム様、パンドラズ・アクターとツアーにございます』

「はい、どうぞぉ」

 パンドラズ・アクターはツアーと共に部屋に入ってくると、フラミーの足下で跪いて頭を垂れた。ツアーは平常運転だ。

「パンドラズ・アクター、御身の前に」

「楽にしてくださいね。――それじゃ、泊めてもらうお礼の物を船にとりに行きましょうか」

 

 もちろん本当に船に物をとりに行くわけではない。

 船の中で転移門(ゲート)を開いてナザリックから良さそうな物を取ってきて、それらしくここに運ぶのだ。

「どのようなもので揃えましょう」

「そうですねぇ……。なんでも構わないって言ってましたけど……」

 実際そう言う返答が一番困る。酒が欲しいとか、肉が欲しいとか、はっきり言って欲しかった。

「フラミー様のお手を煩わせるほどのことではありませんし、私が見繕って参りましょうか!」

「……いいです?」

「んもちろんでございます!とは言え、護衛という任も兼ねておりますので申し訳ありませんが船と宿を往復いただくことは外せませんが……」

 フラミーは二つ返事で扉へ向かった。

 

 島内の人しか訪れない宿とは言えやはり海が見えるところにあるため、宿から船まではほど近い。

 とは言え、すぐに行って帰ってくることはできなかった。

 大した距離を歩いていないというのに、島民達が寄ってきては「これあげるよ!」「持っていきな」「食べてね」「いい島だろう?」「日持ちするよ!」「ここは気に入ったかい?」などとあれこれフラミーに渡してくる。

 いつの間にか両手いっぱいのお土産を抱えて、フラミーは船に乗り込んだ。

 たった一室の船尾楼の中で転移門(ゲート)を開き、パンドラズ・アクターはナザリックへ戻り、ツアーもフラミーにもらった花を置くために一度家に戻った。

 

 一人になったフラミーはおもむろに遠隔視の鏡(ミラー・オブ・リモートビューイング)を取り出した。

 そして、まじまじと人間形態の自身を眺める。

「うふ、うふふ」

 肌色の自分をじっくり眺める。

 

 やはり自分のアバターは可愛い。

 人間形態にしても素晴らしい。

 

「フララ、今日もかわいいぞっ」

 ツンと鏡を押した。

 次の瞬間、

「誠にその通りかと!」「誠に!」「誠に!」「流石にございます!」

 突如天井から聞こえた声達に跳ね上がった。

「っえ!?」

 そこには、パンドラズ・アクターと入れ違いで来たであろう八肢刀の暗殺蟲(エイトエッジアサシン)達がわんさかいた。

 

「……声かけてよー!!」




男爵、宣言通り早めの更新!!!!
すごいぞ!!子爵を見てもらって休めるってすごいぞ!!
ଳଳଳଳ
夜には宿には泊まらずもちろんナザリックに帰るのでしょうが、きっと人間形態を見た御身も喜ぶはず!
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