眠る前にも夢を見て   作:ジッキンゲン男爵

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#162 夜叉

 ドレヴァンは、包丁を持ってじりじりとアンデッドに近付いていくナツを見つけた。

「ナツ!!」

 家にもいないし、どこにもいなかったのでよもや殺されたかと思った。

 だが、ナツは生きていた。

「ドレヴァン……」

 こちらを見たナツの肌は赤銅色で、信じられないほどの血を浴びせられたようだった。

 

 

【挿絵表示】

 

 

「ナツ、やめておけ!お前の敵う相手じゃない!!」

 ナツは言われている意味がわからないようだった。

 混乱状態に陥っている。

 相手はアンデッドと、ハルピュイアのような生き物。さらにその後ろに、鎧を着た者、黄色い卵頭の者。

 人間種の細工物の技術など詳しくはないが、少なくとも狼人(ライカンスロープ)達に生み出せるほどの力はないような、見たこともない実に高価そうで、強力そうな装備達だ。そういうものを揃えられる者はそれだけの力を持つはず。

 何の装備も整えていないナツなど、確実に勝てるわけもない。

 

 ドレヴァンは敵を見つけた事を知らせるため、開戦の遠吠えを上げた。

 

「オオゥゥーー!!オオゥゥーー!!」

 

 続々と仲間達が集結する。

 だが、仲間は想像よりも少なかった。例えば、ガルドルフであるとか、リドションであるとか、名だたる狼人(ライカンスロープ)達がこないのだ。

 つまり、最初の招集の遠吠えの時より減らされている。よもや彼らまで殺されてしまうとは。

 敵は鳥に狼人(ライカンスロープ)を食わせていた。

「肉食ですね」

「ですね。わざわざ急いで飛んできたってことは死にたてが好きなのかな」

 この地獄絵図の中、呑気な会話をする二人にドレヴァンの怒りはすぐに脳天を貫いた。

 

「貴様ら!!よくも同胞を殺したな!!その鳥一匹に食わせるのに、こんなに殺す必要があったのか!!」

 

 ドレヴァンが吠えるように叫ぶと、鎧は首を振った。

「僕たちは今来たところだよ。その鳥を追ってね。来た時にはもうこの有り様だった」

「何!?そんな話――」

 嘘に決まっていると言いたかったが、確かにこのおかしな来訪者達は返り血ひとつ浴びていない。

 皆見たこともないような魔法の装備に身を包んでいるようだが、流石に一滴の血も浴びずにこれだけの人数を葬るなんてことはできないだろう。

 

 そこで、ドレヴァンは後頭部がじわりと冷たくなる不気味なうすら寒い感覚に襲われた。

 

 ドレヴァンが考え直そうとしていると、錯乱しかけている仲間が吠えた。

「よくも!よくも!!よくもよくも!!」

「……僕たちは何もしていない。そっちの悪魔が首を刎ねていたのを僕たちは見ているから、真犯人はそっちだと告げておくよ」

 鎧が顎をしゃくる。

 

 悪魔がでたかと、皆ぞろりと動きを合わせてそちらを確認する。

 が、いるのは大量の血を浴びて全身が真っ赤になっているナツ。握りしめる包丁には血が付いていないが、ナツのいる場所から弧を描くように吹き飛ばされた血が広がっていた。

 

「まさか……」

 姿を見れば、髪からすら血を滴らせる彼女はこの中で一番――。

 

「なぁに。ドレヴァン」

 

 ナツは嬉しそうに目を細めた。

 

 ドレヴァンの本能なのか、理性ではない部分が「こいつだ!」と叫ぶ。

 だが、理性はそれを受け入れない。

 本当にこのナツが仲間を殺すなんてことがあるだろうか。

 何十年も一緒に暮らしてきて、彼女は皆を好きだったし、皆も彼女が好きだった。

 それに、子供といえど狼人(ライカンスロープ)を殺せるだけの力を彼女が持っていたとは考えにくい。

 理解できずにいるのはドレヴァンだけではない。

 ドレヴァンの招集に応じてここに来てくれた狼人(ライカンスロープ)達皆が戸惑っていた。

 

 そして、顔を真っ青にしているサイオーバが問いかける。

「……お前達がナツを操ったのか」

 特に邪悪そうなアンデッドへ尋ねる。

 アンデッドは首を傾げた。

「そんな事をする意味がないだろう。お前達は知らないだろうが、私は全種族融和を主義としているしな。私達はただ、夜明け前に見つけたこの鳥を追ってここに来ただけだ。捕まえて飼うつもりだからな」

 そして、隣のハルピュイアは杖を鳥へ向けた。

「もう良いですかね。<全種族捕縛(ホールド・スピーシーズ)>」

 首を落とされた狼人(ライカンスロープ)を啄んでいた鳥の動きが止まる。

 一体何位階の魔法なのだろうかとサイオーバがごくりと喉を鳴らす。

 鳥はギャアギャアと鳴き声を上げながら横たわった。

 そして、動けなくなった鳥を抱き上げたのは、ハルピュイアの翼の影にずっと隠れていた――悪魔。

 

 狼人(ライカンスロープ)は一斉に咆えた。

 敵だ。

 敵だ!

 敵だ!!

 間違いなくあいつは昨晩この村を襲ったやつだ。

 あいつが昨晩ナツの檻に入ったから、だからナツが狂ってしまったんだ。

 

 ドレヴァンは確信した。

「貴様らぁ!!よくも抜け抜けと!!その悪魔は集落中を荒らし周り、狼人(ライカンスロープ)を傷付け食おうとし、極め付けはこの集落ただ一つのマジックアイテムを持ち去ったんだ!!我々の貴重な冷蔵庫を!!」

「ん?何?そうか。ここだったか。持ち主を探していたところだ。まさか鳥の行き先だとはラッキーだったな。おい、パンドラズ・アクター」

 アンデッドはアンデッドだとは思えないくらいに冷静に卵頭を手招いた。

 卵頭は両手を伸ばし、ドレヴァン達は一体何をされるのかと腰を低くして戦闘体勢になる。

 が、卵頭の手先は消えた。

 再び手が見えた時には、その手には大きな大きな、この集落のものだった冷蔵庫。

「こちらはお返しいたします。掃除もしておきましたし、設置いたしましょうか?」

 

 意味がわからなかったし、目的もわからなかった。

 確かに冷蔵庫は手に入れた時のようにピカピカに磨き上げられている。

 血の海の中、狼人(ライカンスロープ)たちが目を見合わせる。

 ナツはよたよたと歩みを進めた。

 

「こ、この悪魔……。この悪魔のおかげで……」

 

 ぶつぶつと何かを言いながら、悪魔のそばに行くとどしゃりと膝をついた。

 

「この悪魔のおかげで……私、狼人(ライカンスロープ)を殺す決意ができたの……」

 

 そう言って涙を流した。

 悪魔の前に膝をついて頭を地面に擦り付ける。

 ドレヴァンは絶句した。

 やはり悪魔の仕業。

 ドレヴァンは殺意に溢れ、鋭く尖った爪を悪魔へ伸ばす。うずくまるナツの頭上すれすれを攻め、悪魔の首を狙う。

 しかし――

 

「ぎゃああああああ!!」

 

 ドレヴァンは悲鳴をあげ、後ろに転がる。

 突き出した手は失われ、そこから鮮血が噴き上がっていた。

 あまりの事態に狼人(ライカンスロープ)達の殺意は水が浴びせられ、心は絶望に満たされる。

 誰が何をしたのかといえば、振り返ったナツが包丁を思い切りドレヴァンに向かって薙ぎ払ったのだ。

 

 ナツが狼人(ライカンスロープ)惨殺の犯人なら、そのくらいして当たり前だろう。

 だが、皆まだ信じきれていなかったのだ。

 信じたくなかった。

 それに、ドレヴァンが悪魔を倒せればナツが元に戻るとも思った。

 不老ではないほとんどの者にとって、ナツは生まれた時からそばにいる存在だったのだから。

「やめてよ。ドレヴァン」

「な、ナツ……!お、俺は、お前の精神支配を解こうというんだぞ!!」

 サイオーバが駆け寄る。

「<軽傷治癒(ライト・ヒーリング)>!!」

 ドレヴァンの腕は戻らなかったが、止血はされた。

 肩を抱いて群れの中まで引き下がる。

 血は止まったが、痛みが消えるわけもなくドレヴァンからは滝のように冷や汗が流れた。

 

 明るすぎる太陽の下、ナツは冷徹に笑った。

 

「精神支配なら、もう解けた。お前達による精神支配がな」

「な、なに……?」

「あぁ、私は戻ったの。失った心の奥底で願い続けた!私を戻して!私を戻してと!!そして、悪魔はやってきてくれた!!私を元に戻すため!!やっと戻れた!やっと戻れたんだ!!」

 

 聞いたこともないような甲高い声をあげて笑うナツは、とてもナツには見えなかった。

「ナツ……お前が悪魔を喚んだのか……」

 そう、悪魔は現世に召喚されるもののはず。野生の悪魔などいるのかと思っていたが――まさか。

 であれば、この者達は本当に無関係で、悪魔が持っていた冷蔵庫を奪い返してくれたのでは。

 そうでなければわざわざ持ち主を探して冷蔵庫を返してくれる理由もわからない。

 ドレヴァンは輝くほど綺麗になっている冷蔵庫と、「何が何やら」と困っている様子の理性的なアンデッド達をちらりと見た。

 一瞬の間だったが、その事に思い至ったのはドレヴァンだけではなかった。

 すぐさま視線は自らを抱きしめるようにするナツへ吸い込まれた。

 

「そうだ!私が悪魔を喚んだんだ!!そうに違いない!!」

「え?」「ん?」

「そして全てを取り戻した!お前達が仲間の血を啜り、肉を喰らい、皮を剥いだあの日を!!同胞を食わされたあの日を!!ああ!忘れていた!!忘れていたんだ!!」

 

 ドレヴァンには訳がわからなかった。食べただけだ。そして、ナツが死なないように食べさせただけだ。

 

「な、何を言っているんだ……」

 

 ナツは嬉しそうにくるくる数度まわると、ぴたりと止まって、ドレヴァンの後ろにいる者を指差した。

「隣人を食ったお前の祖父を許さない」

 

 続いて、その隣にいる者。

「幼かったあの子の手足を落としたお前の祖母を許さない」

 

 そして、更にその隣。

「命乞いをしたあの人から血を抜いたお前の父を許さない」

 

 更に隣。

「明日結婚すると言った彼から皮を剥いだお前の母を許さない」

 

 次。

「身籠るあの人の腹を裂き、生まれることすらできなかった子を捨てたお前の叔父を許さない」

 

 次。

「別れすら言えずに死んだあの人の脳みそをすすったお前の伯母を許さない」

 

 そして、サイオーバを指さした。

「私に仲間を食わせて生きながらえさせたお前を許さない」

 

 最後に、ドレヴァンを指さした。

「私を不老不死にした、お前を許さない」

 

 ナツはドレヴァンの落ちた腕を拾うと、近くで見ていたナツのペットへ向かって放った。

 どちゃりと落ちた手は、ピスケに数度啄まれた。

「私はお前達の祖先を許さない。……その血を引くお前達を……私は……私は決して許さない!!」

 静かに告げられていた言葉は、いつしか怒声へと変わり、ナツの目は信じられないほどに血走った。

「ひい!」

 狼人(ライカンスロープ)の誰かが悲鳴をあげた。おぞましい生き物へと変貌していく姿も、その呪詛も、全てが耐えられなくて、声として出てしまったのだ。

 幼い者はいないが、まだ成人したばかりのような歳の者はあまりの事態に腰を抜かしていた。いや、大人達も震えているようだった。

 

「な、ならば……ならばもっと早くに出ていけば良かったものを……。鍵も監視もない家から出て行くことは容易だったはず……」

 

 ドレヴァンが告げる。ナツは「ははは」と笑った。

 

「精神支配の下にいた私によくいう。だが、そうだな。出ていかせてもらおう」

 ナツはピュイ、と軽快な口笛を鳴らし、それに応えてピスケがナツの肩に乗った。

「――ただし、お前達を一人残らず殺してからだ。お前達の血は一滴たりともこの地に残さない。集落を出た者がいるのなら、地の果てまで追って殺し尽くす。そして、この鳥にたった一口だけ食わせるのだ!どうだ!!食われる気持ちは!!どうだあ!!」

 ナツはおかしそうに笑った。

 だが、その笑いを止める者がいた。

 

「それは困るな。狼人(ライカンスロープ)は私の国にはいないはずだ。狼人(ライカンスロープ)も私の支配下に置かねばならない。ずいぶん数が減ったようだし、繁殖もさせたい」

 そう言ったアンデッドを、恨めしそうにナツは睨みつけた。

 ドレヴァン達はこの闖入(ちんにゅう)者たちが敵ではないことを確信した。

 

「なんだと。私が生きるたった一つの理由を奪うのか」

 アンデッドが答えようとするより早く、アンデッドのそばに転がっていた死んだはずの者の手が、何かを掴もうとするように動き出した。

 首もなく、血もほとんどが流れ出た体は痙攣などではないはず。

「――ひ!?」

 死体は確かに動き出していた。

 まるで悪夢の世界に閉じ込められたようだった。

 周りでも似たようなことが起こり始めた。

 内臓が溢れている者が立ちあがろうと肘をつき、首が皮一枚でぶら下がる者がさらに死者の首を抱いたままずりずりと膝で歩き出した。

 

「まずいな。動死体(ゾンビ)になっている。苦しみと悲しみの死が充満しているところでこの姿ではアンデッドの発生を促すか」

 

 強いアンデッドはいるだけでアンデッドを生まれやすくするうえ、さらに強いアンデッドを生む最悪の存在だ。

 森の中でアンデッドはなかなか生まれない。

 それは死ぬ主な理由が食った食われるなのかである故だ。死体が放置され続けることは少ない。

 

 あちらこちらの死体が動き出し、ずるりずるりと遅い足で生者――狼人(ライカンスロープ)達へ向かってきていた。

 ナツは大喜びで両手を叩いた。

 

「アインズ、悪魔召喚の云々はさておき、人の身に戻れ」

「言われなくても」

 アンデッドは瞬きの間に人間種へと変わっていた。

 森妖精(エルフ)でも小人間(ハーフマン)でもない。これが噂に聞く人間なのだろうか。

 鎧は辺りを見渡し、静かに剣を引き抜いた。

「やれやれ。これが十三英雄の置き土産だと思うと頭が痛い」

 鎧はひらりと舞うように飛び上がると、動き出した死者を瞬きの間に壊滅させた。

 

 そして、皆を見渡す。

「――君たちの中で、そっちの夜叉(ヤカー)になった悪魔以外に不老不死はいるかい」

 ドレヴァンとサイオーバは恐る恐る手を挙げる。

「俺たちがそうだ。……頼む、手助けしてくれ。俺たちには……ここまでされても情がある。その女の処刑を……どうか……」

 

 ナツは鎧とドレヴァンを睨み付け、その体には大きすぎる包丁を構えた。

 

「頼まれなくても、夜叉(ヤカー)は葬らせてもらうよ。だけど、悪いけど君たちの首もいただこう。ユグドラシルの力に触れて狂った者を残しておくわけには行かないし、今後狂う者を残しておくわけにもいかない。とくに――僕の責任の一端ならなおのこと」

 剣を持つ手がギリリと音を立てる。サイオーバに支えられるドレヴァンは首を振った。

「ま、待ってくれ……。俺たちは狂っていないし、今後狂う予定もない」

「狂う予定を立てて狂う者なんかいないと思うよ。だけど、君たち狼人(ライカンスロープ)は何百年も生きる種ではないだろう。多くの仲間を看取る時、君達は痛みを感じるはずだ。そして、その痛みを繰り返すと気付けば不老不死になったことを悔やみ、狂う。そう決まっているんだよ」

「俺たちとて悼むことはする。だが、悲観に暮れることなんてない。俺たちは群れを見守り、次の世代の訪れをいつだって希望に思っているんだ……。不老不死になったことも、これまで一度も悔やんだことはない。頼む、見逃してくれ。ここまで仲間が減らされてしまったんだ。長生きして来た俺たちの知識は群れに必要だ……」

 

 ドレヴァンは極めて理性的だった。

 伊達に長老として君臨して来ていない。

 何より、生まれ、成長し、成熟して死んでいくという満足感を十分に味わった。

 彼は自分の命の終わりを決して恐れていなかった。

 それより、心底群れと仲間たちの未来を案じていたのだ。

 命乞いをするだけならば、パニックになって身を投げ出していただろう。

 それは、サイオーバとて同じことだった。

 

「どうする。ツアー」

 人間が鎧に尋ねる。鎧は悩んでいるようだった。

「アインズ、僕は君とエ・ランテルで開戦した時のことを今も後悔している。……後悔したところで過去は変わらないから僕がそれに囚われることはないけどね」

「……それで?」

「……つまり、まだ狂っていないのに、今後狂うと言って殺そうとするのは間違っているだろうか」

「あぁ、私は間違いだと思うぞ。犯していない罪を犯すかもしれないと言って裁くのはどう考えても文明人のすることじゃないだろう」

「だが、半分確定している未来だよ」

「売り物のりんごを涎を垂らして貧民の子が見ていたとして、おそらく盗むからという理由でお前は腕を刎ねるのか。お前のやろうとしていることはそういうことに近いように思うぞ。もしくは、私が自然破壊を恐れて世界征服をしようとしている事と同じだ。まぁ、その気持ちがお前にもわかると言うならそれはそれで構わないがな」

 

 鎧は剣を鞘に戻した。

 

「……そうだね。僕は君たちと違って、箱庭は作らない。――狼人(ライカンスロープ)よ」

 ドレヴァンとサイオーバは黙って耳を傾けた。

「お前たちが今後精神の変容を迎えそうだと思った時、僕を――いや、私を呼ぶのだ。私は世界を守る。慈母(マザー)達の過ちを、私と十三英雄の過ちを、私は私の手で葬ろう。そのためにも……不本意だが、この神の下へ降れ」

 当たり前のように神と呼ばれる人間はドレヴァン達へ手を差し伸ばした。

「絶世の繁栄を約束しよう。我が下に降れ」

 どう考えても、この者達はドレヴァン達で叶う生き物ではない。野生の部分がそう訴えるのだ。

 だが、取ろうとした手には包丁が降り注いだ。

 

 ガチン、と音を立て冷蔵庫を綺麗にしてくれた卵頭がナツの包丁を素手で止めていた。

 

「こいつらは、私の獲物だ!!」

「おい、お前は少し黙ってろ。ユグドラシルでは見たことも聞いたこともない変わった職業だからお前も生かしておいてやるつもりなんだ」

「何より不敬ですよ」

「この!この!!離せ!!」

 ナツは自らの手を捕まえた卵頭の腕に噛みつき、必死に逃れようと身を捩った。

 だが、卵頭は一ミリたりとも動かなかった。

「邪魔が入ったな。どうする、狼人(ライカンスロープ)よ」

 ドレヴァンは迷いなく手を取った。

 

狼人(ライカンスロープ)に、再びの繁栄を」

 

 人間はニヤリと笑った。

 

「見たこともないほどの繁栄を、な」




ちょっと間が空きました!男爵です!!
夜叉って、スリランカじゃヤカーっていう悪魔、悪鬼らしいです!
ちなみに狼人(ライカンスロープ)スレイヤーとかいう謎のクラスも取れたようですよ!
たくさん殺したもんね!おめでとう!!(?

そして、なんと男爵、妊娠しました〜〜。
つわりがひど過ぎて毎秒吐いてます(^o^)終わってます。
でも、更新していくんだからね……。
吐きながら更新していくんだからね……!!(?
今男爵はトマトしか食べられません。
トマトを食べては吐いています。死にます。
もりもり小人間(ハーフマン)食べてる狼人(ライカンスロープ)の皆さんが羨ましいです。
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