けものフレンズB   作:けものフレンズ2絶対許さないマン

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続きを書いてほしいとあったので書かせていただきます!


第2話 もびるすーつ

【ジャパリパーク:森の中】

 

強い揺れをイエイヌちゃんと調査してたら、まさかのバイアラン・カスタムがありました。

 

いや、うん。

 

何言ってるのかわかんないよねー?

 

大丈夫、俺もわかんねーんだよコンチクショー!

 

なに?なんでこの平和な世界にこんな物騒なモンあんの?なに?ここは宇宙世紀なの?それとも黒歴史?

 

あーもうわかんねぇよ!今俺すんげー取り乱してますわ!心の中だけど!表情は多分ビックリしてるだけだと思うけど、心の中じゃ結構俺取り乱してんのよ!

 

「ご、ご主人様?大丈夫ですか?さっきからぼーっとしてますけど?」

 

あ、すごくおちついた

 

イエイヌちゃん可愛い

 

「大丈夫だよーオレは大丈夫だよーよーしよしよし」

 

「クゥ〜〜ン♡」

 

あ〜モフモフや〜

 

かわええんじゃ〜

 

てかイエイヌちゃんいつから俺の事ご主人様って呼んだんだっけ?

 

ま、いいか!1年も暮らしてればそんなの気にした方が負けか!

 

…さーてと、モフモフタイムはこれくらいにして、そろそろこのバイアランちゃんを調べてみますかねー

 

「イエイヌちゃん、年の為危ないかもだからそこにいて?俺あのデッカいの見てくるから」

 

「はい、ご主人様気をつけて」

 

んで、バイアランの前にきたけど、特に襲ってくるような事はしない。

 

って事はコックピットには誰もいないか、もしくは寝てるかのどっちか。

 

試しにバイアランの足に触ってみたけど、これといって暑くはない。

 

むしろヒンヤリしている。

 

んで見た目の状態はこれといって悪くない。いたって新品同然。

 

ただ左肩にある筈の『E.F.F』の文字が無い。

 

見た目の違いはそんなところ。

 

次にコックピットを調べてみたいけど、開き方がわからん

 

とりあえず色々な所を弄ってみる

 

するとコックピットの近くと思われる場所に手動で開けられる物があった。

 

とりあえずそれを捻ってみる事にした

 

すると

 

プシュー

 

という音と共にコックピットが開いた。

 

「お、あいたあいた」

 

とっさにイエイヌちゃんを見てみると、やっぱさっきの音で驚いたのか、少し怯えている。

 

「大丈夫だよー?何も怖い事してないよー?」

 

そう言うとイエイヌちゃんは安心したのか、こっちに近づいてきた

 

「ご主人様、どうですか?何かありましたか?」

 

「うーん、とりまコックピット見てみないとわからんね〜」

 

「こっく、ぴっと?」

 

「あーうん、こっちの話だから気にせんといて〜」

 

とりあえずコックピットの中を慎重に覗いてみると、中には誰もいなかった。

 

荒らされた様子もないし、埃一つない。

 

座席には埃防止用の袋が被せてあった。

 

てかこれまんま新品じゃね?

 

中に入ってみても、特にブザーみたいなのは鳴らないし、危険と思われるような物はなかった。

 

とりあえず大丈夫そうだったので、外で待ってたイエイヌちゃんをこっちに呼んで中に入らせた

 

「わー。意外と広いんですね?」

 

「だねー」

 

イエイヌちゃんはコックピットの中を興味津々な感じで眺めていた。

 

俺はその横でマニュアルみたいなのがないか探してみた

 

なんでマニュアル探しているかというと

 

単純にこんなところに置いてたら他のフレンズに迷惑かけるんじゃないかなーと思うのと、めっさ動かしたいという欲求があるからである。

 

んで探してみた結果だが、案の定座席の上にポンと置いてあった。

 

座席の埃防止用の袋を取って、それを丁寧に畳んでポッケに入れる

 

まあ案の定はみ出してるけど気にしなーい

 

んでマニュアルを見てみたけど、案の定英語でわかんにゃい

 

でも所どころに日本語も書かれていたので、そこを重点的に見てみた

 

『全く、マニュアルどおりにやっていますと言うのは、アホの言う事だ!』

 

……どっかの御大将の声が聞こえたけど俺は気にしねー。

 

気にしたら負けや。

 

マニュアルを見てたら隣でイエイヌちゃんも覗き込んできた。可愛い

 

「何を見てるんですか?」

 

「ん?このバイアランの動かし方だよー」

 

「うーん、私には何が書いてあるのかサッパリです…」

 

「安心して、一部俺でもわかんないのあるから」

 

んで何とか動かし方がわかったので、まずは電源を入れてみる。

 

ポチッとな

 

キュイーン…

 

お、動いた動いた

 

「ヒャッ!?な、何の音ですか!?」

 

「大丈夫大丈夫。バイアランの電源を入れただけだから、ね?」

 

しばらくするとコックピットにも明かりがつき、全天周囲モニターも起動した。

 

「ご主人様!外が見えますよ!」

 

「うん、全天周囲モニターも問題無しだね」

 

「ぜんてん?」

 

「要は、このバイアランが見ている景色を俺達に移してるって事」

 

「成る程!」

 

とりあえずコックピットむき出しは危ないので、コックピットのハッチを閉めて、改めて前方をみる

 

すると、そこも全天周囲モニターによって外の景色が見えていた

 

イエイヌちゃんは隣ではしゃぎながらすごいすごいと言っていた

 

俺はマニュアルを見ながら現在のバイアランの状態を見ていた。

 

最初見た時は問題ないかなーと思ってたが、やっぱり問題があった。

 

それはまず燃料。

 

現在このバイアランの燃料は32%しかない。

 

起動に問題なかったとはいえ、これじゃあ少し不安と言ったところ。

 

次の問題は、背部にあったプロペラントタンク直結型のブースターがない事。

 

これでは最初のバイアラン同様に飛ぶのにかなり燃料使うのでそんなに長く飛べない。

 

まあなんでこんなに詳しいかと言うと、俺の父ちゃんは直とともに認める程のガンダムマニアで、ガンプラ作ってる時に横から色々設定を聞かされたと言うところ。

 

んでバイアランの事も父ちゃんからよく聞かされていた為、覚えていると言った感じ。

 

んまあそんな感じで、バイアランの設定は少し頭に入っているといった感じだ。

 

そんでマニュアルを見てたら座席についての項目があったので、それを見てみるとどうもこの機体にはサブシートが数席程あるらしく、これならイエイヌちゃんも座って見られるかもしれないと思った俺は、一旦イエイヌちゃんを座席から降りさせて、サブシートを起こさせてみた。

 

すると右と左、そして後ろからサブシートが出てきた。

 

ホントに数席あったよと驚く俺を他所に、イエイヌちゃんは俺の隣のサブシートに座った。

 

「どう?イエイヌちゃん?座り心地は?」

 

「大丈夫です!」

 

「そっか、んじゃちょっと失礼して…」

 

俺はイエイヌちゃんの腰あたりにあったサブシートのベルトを伸ばして、それを取り付けた

 

「うん、これで危なくないかな?」

 

「ありがとうございます!」

 

「いえいえ」

 

さーて、それではお待ちかねの操縦タイムだ!

 

マニュアルはある程度見たから、軽く動かすぐらいなら俺でもできそうだ。

 

とりあえずバイアラン立たせてみることから始める。

 

慎重に操作しながら、バイアランを動かしていく

 

ゆっくり、ゆっくりと操作し、見事立たせてみせた

 

「ふぃー。とりあえず立たせる事はできたか〜」

 

「す、すごーい…。まるでお空を飛んでるみたいです…」

 

イエイヌちゃんは全天周囲モニターから見える景色に感動していた

 

かく言う俺も中々に感動していた。

 

たった数十mの高さでも、このジャパリパークの景色がわかると思うと、やっぱり感動してしまう。

 

「…さーて、とりあえず原因もわかった事だし、これどこに置こうかなー…」

 

やっぱり問題となるのは、こいつの格納場所だ。

 

家の前に置こうにもコイツはデカすぎるし、やっぱここに置くしかないかなー

 

なんて考えてたらイエイヌちゃんが服を引っ張ってきた

 

「ん?どした?」

 

「ご主人様、前の方に何かが…」

 

「どれどれ…」

 

前方の方をカメラを使いながらよく見てみると、そこにはかなりの大きさを誇るセルリアンと思わしき物体から逃げる二人のフレンズの姿があった

 

「マズイ!ありゃセルリアンだ!しかも誰か追っかけられてる!」

 

「そんな!ご主人様、どうしましょう!?」

 

「どうするも何も助けないと!」

 

「でもどうやって?」

 

「うーん……。仕方ない!このバイアランを使おう!これならなんとかなるかもしれない!。イエイヌちゃん!とばすからしっかりつかまってて!」

 

「は、はい!」

 

俺はバイアランを走らせ、フレンズ達の下に急いだ。

 

ここで飛ばした方がいいと言う意見もあるだろうが、コイツの燃料は貴重だからそんなに飛ばすことができない。

 

ましてやブースターが取り付けられてないなら尚更だ。

 

俺はとにかく無我夢中でセルリアンの下に急いだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【ジャパリパーク:森の中】

 

「う、う〜ん…」

 

「アライさ〜ん、大丈夫?」

 

「フェ、フェネック?」

 

ヒロシとイエイヌがバイアランを見つける1時間前、アライグマのアライさんとフェネックギツネのフェネックがイエイヌのおうちの近くの森で目を覚ました。

 

アライさんはフェネックの手を借りながら起き上がり、周りを見渡す。

 

「…ここはどこなのだ?」

 

「さ〜?匂いはジャパリパークと似てるんだけど〜。な〜んか『違う』んだよね〜」

 

「クンクン…本当なのだ…。アライさんやフェネック、それに皆んなの匂いもあるのに、全然

『匂いが違う』のだ!」

 

アライさん達が知ってる筈のジャパリパークの匂いは微かにすれど、全然違うと困惑するアライさん。

 

しかし、アライさんの困惑は止まることを知らなかった。

 

「!そういえばフェネック!かばんさんやサーバル達はどこなのだ!?」

 

「それがさ〜。アライさんが倒れている間に匂いを探してみたんだけど〜。変な匂いも混じってて、よくわからなかったんだ〜」

 

「た、大変なのだー!直ぐにアライさんも一緒に探すのだー!」

 

かばん達がいないと知って焦ったアライさんは、地面に鼻を近づけて匂いを嗅ぐ。

 

そのまま四つん這いの状態で歩き、かばん達の匂いを嗅ぐ。

 

すると

 

「…!。微かだけど、サーバルの匂いがするのだ!」

 

「お〜。アライさん流石だね〜」

 

「ふふん!アライさんはスゴイのだ!この調子でかばんさんの匂いも探すのだ!」

 

そう言って再び地面に鼻を近づけて、四つん這いで歩くアライさん

 

その後ろをフェネックがついていった。

 

しばらく森の中を歩いていると、突然アライさんの頭にコツンと何かが当たった

 

「あいた!?」

 

「大丈夫アライさ〜ん?」

 

「ぐぬぬ…。匂いに夢中で、木にぶつかってしまったのだ」

 

そういって顔をあげると

 

そこにあったのは

 

『…』ズーン

 

かなりの大きさを誇ったセルリアンの姿だった。

 

その姿は、かつてジャパリパークのみんなで協力して倒したあのセルリアンとよく似ていた。

 

「うぎゃああああああああ!?」

 

「あらら〜。アライさん、またやってしまったね〜」

 

「フェ、フェネック!は、早く逃げるのだー!!」

 

「はいは〜い」

 

アライさんの掛け声と共に二人は全速力で逃げた。

 

その後をセルリアンはズシンズシンと音を立てながら追いかける

 

「ご、ごめんなさいなのだ!ごめんなさいなのだー!」

 

「アライさーん?謝ってもセルリアンは追いかけてくるよ〜?」

 

そう言いながら逃げる二人

 

しかし逃げども逃げどもしつこく追いかけてくるセルリアン

 

流石の二人でも、次第にスタミナが尽きてきて、スピードもどんどん落ち始めた

 

「はぁ…はぁ…はぁ…、も、もうダメなのだ〜」

 

「あ、アライさ〜ん、が、頑張れ〜」

 

フェネックの表情にも余裕がなくなってきていて、フェネックはせめてアライさんだけでも助けようと自分が囮になろうとしたその時

 

「……ん?何の音?」

 

突然、前からセルリアンの走る音とは違う別の何かがこちらに向かってきていた

 

そしてそれは、次第に二人の目が見える範囲内まで来ていた。

 

「な、なんなのだ…アレは!?」

 

それは、ヒロシ達が乗っているバイアラン・カスタムの姿だった。

 

そしてバイアランは、アライさん達を庇うやうにして前に出て、セルリアンの顔面にクローアームを叩きつけた

 

叩きつけられたセルリアンはそのまま後ろへとバウンドしながら下がっていった

 

「す、スゴイのだ〜!」

 

「お〜」

 

バイアランはセルリアンが少し遠くにいるのを確認すると、アライさん達の方を向き、しゃがみこんだ

 

そして、バイアランのコックピットが同時に開いた

 

「二人共!早くこっちに!」

 

出てきたのはヒロシ

 

顔と手を伸ばしてこちらに来るように言った

 

「み、耳のないフレンズ?」

 

「って事は、かばんさんと同じヒト?」

 

「訳は後で話す!それより早く!セルリアンがこっちにくる前に!」

 

そう言われてアライさん達が前をみると、そこには起き上がろうとしているセルリアンの姿が映っていた。

 

「さあ早く!」

 

「わ、わかったのだ!フェネックも早く!」

 

「う、うん」

 

二人はヒロシの手を借りながらコックピットの中へと入っていく

 

「フェネック!ジャパリパークがここからでも見れるのだ!」

 

「ホントだ〜」

 

中に入った二人はコックピットの中から映し出されている全天周囲モニターの景色を眺めていた

 

「さあ二人共、好きな所に座って」

 

ヒロシはそう言うと、コックピットのハッチを閉めて、操縦桿を握る

 

アライさん達も一旦外の景色を見るのをやめて、イエイヌが座っているのと同じサブシートにそれぞれ座った。

 

「こ、これでいいのか?」

 

「上出来。イエイヌちゃん、ベルトの閉め方教えてあげて?」

 

「はい!あ、私イエイヌって言います!」

 

「アライグマのアライさんなのだ!」

 

「フェネックだよ〜。よろしくイエイヌさ〜ん」

 

「はい、よろしくです!。あ、ベルトって言うのは、お二人の座っている下の方にありますので、それを…」

 

イエイヌは見よう見まねで二人にベルトの閉め方を教えて、二人は四苦八苦しながらもどうにかベルトを締めた

 

「よし、二人共閉めたね?ちょっと揺れるからしっかりつかまってて?」

 

「どうする気なのだ?」

 

「んー?ちょっとしたかりごっこさ?あ、俺ヒロシねよろしく」

 

セルリアンが起き上がったのを見たヒロシは、そのまま畳み掛けるかのように、バイアランを動かした

 

バイアランはセルリアンの下まで走り、前足をクローアームでつかんで、無理矢理腹を見せさせた

 

ヒロシは腹の下にはセルリアンの弱点であるヘシがないのを確認すると、そのままひっくり返させた

 

ひっくり返った事でジタバタと起き上がろうと暴れるセルリアン

 

それを見たヒロシは咄嗟に鼻笑いしてしまう

 

しかしすぐにセルリアンは起き上がり、怒ったかのようにバイアランに突撃してくる

 

「うわー!ぶつかるー!」

 

「心配ないよー!ちょっと燃料勿体ないけど!」

 

ヒロシはペダルを踏んで、バイアランをジャンプさせて、その間に真上にヘシがないか確認すると

 

「あった!丁度真ん中!」

 

ヒロシはターゲットマーカーを出現させて、セルリアンのヘシ部分をロックする

 

「みんな!念の為耳を塞いで!」

 

イエイヌやアライさん達はなぜ耳を塞ぐ必要があるのかわからなかったが、一応ヒロシの指示通りに耳を塞いだ

 

それを確認したヒロシは、トリガーを引いてバイアランの腕部に取り付けられているメガ粒子砲を発射させた

 

何故耳を塞がせたかと言うと、もし万が一メガ粒子砲の発射音がフレンズ達に合わなかったら嫌な思いをするかと思ったから

 

結果としてそこまで音は出なかったが、コックピットからなので音が結構響いていた

 

メガ粒子砲が発射され、ヘシ部分を目掛けて飛んでいく

 

が、突然ヘシ部分に黒い塊が現れて、ヘシをガードしてしまう

 

「何!?」

 

それによってメガ粒子砲はヘシには当たらず、セルリアンの体周りに当たった

 

「メガ粒子砲がダメなら!」

 

ヒロシはそのまま急行落下し、ガードされたヘシ目掛けてクローアームを伸ばした

 

「お、落ちるのだー!?」

 

「大丈夫!落ちてもこのバイアランなら平気さ!」

 

クローアームを伸ばし、ヘシに近くになるのと同時にビームサーベルを展開してガードごとヘシを串刺しにしようとした

 

しかしその前にセルリアンは何かを察したのか、そのまま避けてしまう

 

「ちぃっ!」

 

ビームサーベルを急いで仕舞い、体制を立て直すそうとするも、慣れない操作の為か尻もちをつく形で着陸する

 

「っつ〜!みんな大丈夫!?」

 

「な、なんとか大丈夫です〜」

 

イエイヌ達の無事を確認したヒロシは、すぐ様起き上がらせるも、そこを狙われてセルリアンが前足をつかって攻撃してくる

 

「やばっ!?」

 

とっさにクローアームを伸ばした事によりどうにか耐える

 

「くっ!こんにゃろ…め!」

 

ヒロシはバイアランの足先を利用して、そのままセルリアンを投げ飛ばした

 

そして投げ飛ばされたセルリアンはそのまま背中を強打し、そこら中をのたうち回っていた

 

しかも先ほど背中を強打した事によって、ヘシを守っていた塊も砕け散っていた

 

「よし!なんという幸運!」

 

それを見逃さなかったヒロシは、そのままジャンプし、再びビームサーベルを展開する

 

「これで…終わってくれええええ!!」

 

ビームサーベルはヘシごとセルリアンを串刺しに、ぱっかーんという音と共にセルリアンを倒した

 

「お、おわった〜」

 

「やりましたー!ご主人様が勝ちましたー!」

 

「ヒロシさんもすごかったけど、このバイアランもすごいのだー!」

 

「ホントだね〜」

 

こうしてヒロシの初戦闘は、勝利という形で終わるのだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【ジャパリパーク:イエイヌのおうち】

 

「……ふむふむ、なーるほどね」

 

バイアランを家の近くまで置いた後、アライさん達の話を聞くと

 

ごこくちほーにいざ着こうとしたら、俺と同じように強い光が出てきて、気がつけばあの森の中にいたと

 

うん、成る程。

 

よくわからん。

 

でも、かばんちゃんやサーバルちゃんまで居ないとなると、どっか別の場所に飛ばされた可能性もあるか…

 

うーむ。謎だ

 

「それで、二人はこれからどうするの?」

 

「もちろん!かばんさん達を探すのだ!」

 

「まだ旅の途中だったしね〜」

 

やっぱり探しにいくよな〜

 

できるなら一緒についていってやりたいけど…

 

…うん、やっぱイエイヌちゃんの事を尊重しよう

 

きっと、また帰ってくるかも知れない本当のご主人の事ま待ってなくちゃいけないだろうし

 

…うーん、どうしたものか

 

「あの…ご主人様?」

 

「ん?どしたの?」

 

イエイヌちゃんは何か言いたそうだけど、何故か口ごもってしまう

 

…もしかして?

 

「アライさん達のお手伝いしたいの?」

 

「え、あ、あの、その、…はい」

 

なーんだそんなことかー!

 

やっぱりこの子なりに心配もしてたのね〜

 

そうならそうと早く言えばいいのに〜

 

やっぱり困ったフレンズがいたら、助けたくなるよな〜

 

実際俺もそうです

 

「うっし!じゃあ俺もアライさんのお手伝いしようかな?バイアランの置き場所も探せるしさ?」

 

「て、手伝ってくれるのか!?」

 

「よかったね〜アライさ〜ん?」

 

「それに、もしかしたらイエイヌちゃんの待ってるヒトも見つかるかもしれないしね」

 

「あ!それでしたら」

 

イエイヌちゃんは何かを思い出したかのようにまた部屋の奥へと向かう

 

なになに?もしかして手かがり持ってる系?

 

もしそうならちょっと安心〜

 

そう思ってたら、イエイヌちゃんが一枚の紙を持ってきた

 

「これ、何かのお役に立てればいいのですが…」

 

「はいはいどれど………れ?」

 

イエイヌちゃんから渡されたのは、一枚の絵だった

 

そこに書いてあったのは、まだ運営していた時のジャパリパークと思わしき場所に色んな人やフレンズが書かれていた

 

だが、俺は思わず目を疑ってしまった

 

そこには1期で映像しか出てなかったミライさんもいたけど、それだけじゃない

 

そこには、サーバルちゃんもいたのだ

 

だけど、サーバルちゃんと手を繋いでいるのは、かばんちゃんではなく、別の誰かの手を握っていた

 

俺はこの時、何を考えていたのかはわからない

 

この絵を見て、サーバルちゃんが別の誰かと手を繋いで仲良くしてる姿を見て、何故だかわからないけど

 

「どう言う事だ」という感情しかわかなかった

 

もしかしたら、映像の中に移っていた別個体のサーバルちゃんかも知れないけど、でもやはりこのよくわからないモヤモヤした感情に俺はなんとも言えなかった

 

「…ご主人様?」

 

「え?ああ、なになに?」

 

イエイヌちゃんの言葉でハッと我に帰り、絵をイエイヌちゃんに返した

 

「…大丈夫ですか?顔色が悪いですけど?」

 

「あーうん、多分、疲れちゃったのかな?」

 

「そーいえばアライさんももうクタクタなのだ〜…」

 

「いっぱい走ったからね〜」

 

「あ、でしたら!今日はここに泊まっていきますか?夜も遅いですし?」

 

「いいのか?ありがとうなのだ!」

 

「じゃあお言葉に甘えよっか〜」

 

二人はそう言ってイエイヌちゃんの案内でほかの寝室へと向かった

 

一方の俺はあの絵の事が頭から離れないまま、イエイヌちゃんと共に寝室へと向かうのだった

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【ジャパリパーク:???】

 

「……ゃん、か……ちゃ…」

 

「う…ん…?」

 

「かばんちゃん!」

 

「あ、サーバルちゃん…」

 

「よかった〜。ボス〜、かばんちゃん起きたよ?」

 

ジャパリパークにある建物の一室にて、かばんは目覚めた

 

そこにはずっと一緒に旅をした友達のサーバルがいた

 

『オハヨウ、カバン』

 

「あ、ラッキーさん。おはようございます」

 

そしてかばんの腕についているのが、かばん達をジャパリパークの各ちほーを案内したラッキービーストのラッキーさんだ

 

かばんは起きて早々周りを見てみる

 

かばんの周りにあったのは、鉄の棒が何本も取り付けてある扉と思わしき物と、薄暗い明りと共に少し広い部屋にベットやトイレ、それに机なんかがあった

 

「ここ、どこだろう?」

 

「わかんない。ボスに聞いてもなんとも言わないし…」

 

「ラッキーさん、ここが何処かわかりますか?」

 

『マカセテ』

 

検索中…検索中…

 

といつものようにラッキーさんが検索していると

 

ピーーーガガガガガ

 

という音がラッキーさんから聞こえてきた

 

「ボス〜、また〜?」

 

「だ、大丈夫ですかラッキーさん!?」

 

『プロ…グラム…ヘノ…不正…アクセス…ハ…禁…止…ア、アワ…アワワワワ…』

 

「ら、ラッキーさん!?」

 

その後また先程の音が鳴り、ラッキーさんはその後なんとも言わなくなってしまう

 

「ラッキーさん?ラッキーさん!?」

 

「ボス!?どうしたの!?」

 

二人がラッキーさんに必死に話しかけるも、ラッキーさんは何も言わずに、ただ赤いランプが点滅していた

 

それでも二人が必死に話しかけていると、扉が開くような音が聞こえ、その音のした方を振り向いた

 

「…不正アクセスを探知したから、なにかと思ったら…やっぱり貴女達だったのね」

 

「え?」

 

「誰?」

 

二人が声のした方を見ると

 

そこには、二人にとっては目を疑うような光景が映っていた

 

「あ、貴女は…」

 

「え!?なにこれなにこれ!?かばんちゃんが『二人』いる!?」

 

そこにいたのは、かばんそっくりの見た目の姿だった

 

つづく




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