先日のジュエルシードの暴走から翌日、フェイトは集めたジュエルシードを持って母の待つ、時の庭園にやってきていた。
短期間のうちに四つのジュエルシードを集めたフェイトを叱ることはないと踏んでいたアルフだったが待っていた現実は待たせた挙句、四つだけとは何事かいう母親の怒りだった。 そして、外で待っていたアルフの耳に鞭のしなる音とフェイトの悲鳴が聞こえてきた。
我慢できずにアルフは駆け出していた。
部屋に突入すると部屋の真ん中で倒れている自分の主人の姿があった。急いで部屋から連れ出すアルフ、アルフはフェイトを抱き抱えながら自分の行いを悔いていた。そしてフェイトに謝る。こんなことになることを知っていたならと。
だがフェイトから出でくるのは、こんな扱いを受けた恨みつらみではなく母親に対する擁護だった。
それからアルフ達は時の庭園を後にするフェイトは母親の願いを叶える為、アルフはそんな主人を支えるために
話の視点は英里へと移る。
先の戦いで破損したレイジングハートが漸く修復が終わり、ジュエルシードの探索を行なっているとジュエルシードの反応をキャッチ、急いでセットアップして現場に向かう。ジュエルシードと公園の木が融合した姿になる。そこにフェイトもやってきて、一気に2人で封印する。そして両者は再び向かい合う。
「封印したジュエルシードに、強い刺激を与えるのはダメみたい」
「ああ、そうだな。昨夜のようになってはお互いのデバイスが可愛そうだからな。」
「だけど、ジュエルシードは譲れないから」フェイトはデバイスを構えていう。
「私は君と話し合いをしたいだけなんだが・・・・、君はそれでは納得しないらしいな。」と英里もまた、拳を構える。
「ここでフェイト、君を倒せば少しは話をしてもらえるかな。」
「・・・・・・」コクッと無言で頷く。
2人はお互いに飛びかかろうとしたその時、2人の中心に魔法陣が浮かび上がり、そこから現れた何者かが2人の攻撃を止めていた。
「ストップだ。ここでの戦闘は危険すぎる。時空管理局執務官、クロノ・ハラオウンだ。詳しい話を聞かせてもらおうか。」
「時空管理局?」
「とりあえず、2人は武器を下げるんだ。これ以上戦闘を続けるなら⁉︎」と言いかけたとき、空からクロノに向かって攻撃が降り注ぐ。急いでシールドを張るクロノだったが、フェイトはその隙をついて逃げようと封印され、宙に浮いたジュエルシードを取ろうとするがそうはさせじとクロノの攻撃が直撃する。
「フェイト!」とアルフは急いでフェイトをキャッチする。
追撃しようとするがその間に英里が割って入る。
その隙をついてアルフはその場から離脱した。
その光景を見ていたもの達がいた。
「戦闘行動停止、捜索者の片方は逃走しました。」
「追跡はかけてるの?」
「多重転移をしているのか、追い切れませんよ。」
「まあ、戦闘行動は迅速に停止、ロストロギアも無事に確保したようだし、よしとしましょう。事情も色々と聞けそうだしね。」と画面に映るクロノに通信を入れる。
『クロノ、お疲れ様』
「すいません、片方は逃してしまいました。」
『うん、まあ大丈夫よ。それでね。ちょっと話を聞きたいからそちらの子達をアースラに連れてきてもらえる。』
「了解しました。」
クロノは英里とユーノを連れてアースラへと転移するのだった。
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