読んでくれている皆さん、ありがとうございます!
(*^-゜)vThanks!
「おはよー」
「おはようございます。アユムさん…って朝食は私が作りますよ!」
「良いって。匿ってもらうんだからこのくらいはしなくっちゃ」
朝、ボクはヴェネラの家で朝食を作っている。
勝手にじゃないよ?ヴェネラには言ってないけど叔母さ…じゃなくて、ティラさん(ヴェネラの母)には許可は貰ったよ。
「でーきたっと。はい」
「あ、ありがとうございます」
作ったのはオムレツとサラダ。
自分でもオムレツは上出来だと思っている。
「な、何ですかこれ…」
え、その反応なに?…不味かった?
「すっごく美味しいです!今までこんな美味しいもの食べたこと無かったです!使ってる卵って城で使ってる物よりランクが下のものですよね!?凄すぎます!」
心配は杞憂だったみたいだけどこれもこれで反応が大げさ過ぎない?
「何を騒いでいるの?」
「あ、お母さん!これ、食べてみて。すごく美味しいから!」
ティラさんは眉を寄せながらボクの作ったオムレツを食べる。
するとたちまち目を輝かせて言う。
「…まぁ!美味しいじゃない!あそこの卵がここまで美味しくなるなんて」
「でしょ!」
次は叔父さん(ヴェネラの父)がやって来て全く同じ反応をする。
「ほう、男のくせにようやるな」
「…お父さん?昨日の話し聞いてた?あの子は女の子よ」
とにかく、ボクの料理は好評だった。
「さて、ヴェネラ、魔法使いの家に案内してくれる?」
「そうですが、その前に…」
ヴェネラに部屋へと連れていかれる。
何だろうと思ったら目の前に色々な服を出し、
「さあ、着替えて下さい。昨日からその格好のままですから。」
ああ、そういえば服を元に戻した後そのままだったことを完全に忘れてた。
「えーと…わがままで悪いけどズボンってあったりするかな?」
「うーん、ズボンは私は持っていないので買うしかないですね…アユムさんはズボンのほうがいいのですか?」
「まあ、でも無いならこれでも大丈夫」
そう言って着替える。
ワンピースなんて久しぶりに着たな。
「では、魔法を使える者の所へ案内します」
遂に魔法を教えて貰えるっ!
期待を胸に嬉々としてついていく。
「ここです」
ボクたちは目的の人物がいる家の前に着いた。
ノックをして、5分程すると出てきた。
「はいはい。あ…ヴェネラ。久しぶりね」
「久しぶりです。ルーシーさん」
「あたしが起きるのは昼なのは知っているでしょ?…ところでその人は?」
ヴェネラがルーシーさんというなんともだらしない人に話す。
しっかりとボクが女であることも。
まあ、この格好で間違える人は皆無だろうけど…
しかし…この人に魔法を教わるのか?
「ふーん、魔法の勇者…ねぇ」
「あ、あの~?」
目が一瞬光ったように見えたのは気のせいだと信じたい…
「あたしの好みじゃない。いい顔してるわ。それにこの魔力の質…いいわ、この魔法使いルーシー、貴女を一人前どころか最強の魔法使いにしてあげる!」
「え、え!?ちょっ!」
突然腕を組んだかと思いきや家の中へ連れていかれた。
取り残されたヴェネラは呆然と呟く
「そういえばあの人……男女関係ないイケメン好きだったっけ…アユムさん、結構……」
ヴェネラの呟きは誰の耳にも届くことは無かった。
「さて、アユムちゃん、といったかしら?」
「あ…はい!」
「フフっ緊張しなくていいわ。リラックス、リラックス。貴女はまず、魔力というものを感じてもらうわ。魔力を知らなければ魔法なんて使えない。」
ボクと手を繋ぐすると彼女が何をしたかはわからないが自分の中で何かが何かに触れている感じがした。
「…感じられたかしら?」
「何かに触れている感じです。何か…不思議な感じがします」
「あら、わかったみたいね。これだけでここまでわかるなんて素質があるわ」
少し驚くルーシーさん。
素質があると聞いて顔を輝かせるボク。
「じゃあ、予定より少し早いけど、実践しましょ」
ルーシーさんはそう言うと外に出る。
ボクも続いて出ると、
「手に魔力を集めて、実体化して出してみて」
「はい…」
ボクは自分の中にある何かを手の方へ動かしてみようとした。
しかし、上手くいかない。
「最初は難しいけど、コツを掴めばそのうち造作なく扱うことが出来るわ」
うーん、魔力を手まで集めることはできたのだが…
実体にするのが難しいなあ…
ただ出すんじゃなくて集めた上でそれを押し出せば…いけるかな?
「せいっ!」
するとボクの考え通り、魔力が出てきたのだが、
ドォォン
と凄い音を立てて目の前を見ると…
「えっ…」
「…わお」
目の前にあったはずの森は綺麗に真っ直ぐ道が出来ていた。
「ルーシーさん!またやったの!?」
先程の音を聞き付けてヴェネラが飛んできた。
ルーシーさん?
『また』って何ですか?
「いやいや、今回はあたしじゃないわ!」
「えっ、じゃあアユムさんが…?」
「…。ボクがやりました。すみません…」
「怒ってません!頭下げないで下さい!」
謝るとヴェネラは慌てたように手を振る。
ルーシーさんは
「あたしには怒るくせに…この差ってなんなの?」
とぶつぶつと独り言を言っているのが聞こえてきたが、すぐさまヴェネラが
「毎度毎度、魔法の実験と称して迷惑掛けていることに怒るなっていう方が無理があると…」
迷惑掛けてるの!?そりゃぁ怒るよね…
「あたしの家か庭は壊しちゃうことはあるけど、貴女たちには迷惑かけてないわ。それに実験に失敗は付き物よ」
「幾らなんでもやりすぎですし、迷惑かかってます。壊した時にこちらに飛ぶ家の残骸や砂ぼこりが大変迷惑だと。というより、轟音の時点で十分迷惑です」
ヴェネラはルーシーさんの弁解をバッサリと斬り捨て追い討ちをかけていく。
「と、ところで凄いわね。初めてにしては結構魔力を出すのが早かったわ。…魔力量もすごいし」
あ、話題変えた。
ヴェネラは話題を変えられたことに少し怒ったみたいだけど諦めたらしい…
「そうですか?」
「そうよ。流石、魔法の勇者様、ね」
その夜、ボクは装備に魔筒というものがあったことを思いだし、手に取った。
これをじっくり見ると、宝石?みたいなものが真ん中にくっついている、というか埋め込まれてる。
『魔』が付くくらいだからもしかして…
そう思って大分扱うことの慣れてきた魔力を次は手ではなく魔筒に集めていく。
すると、筒が光った。
「おぉ、光った………………………けど、これだけ?」
筒がずっと光るだけで何も起きない。
てっきりあの有名映画に出てきたあの剣を想像してたんだけど…
すると…
「え、伸び…た?」
そう、伸びたのだ。筒の先が光り、伸びたのだ。ちょうどボクが想像した通りの形になって。
伸びた光は恐らく魔力を実体化したものだろう。
あ、何か目の前に文字が出てきた。
「何々…えーと、『スキル・マジックソードを獲得』…」
もしかしてと思い、他のものを思い浮かべる。
試してみて、出来るものと出来ないものがあった。
出来るものは、
剣(マジックソード)、槍(マジックスピア)、弓(マジックボウ)、鞭(マジックウィップ)、斧(マジックアレックス)
等々の武器
出来ないものは
傘、マイク、布団叩き、モップ
等々
武器であれば良いみたい。
そういえば、四聖武器の中に盾もはいってたっけ。
やってみたら出来た。
剣とかの持ち手が短い場合は筒の長さは変わらないけど、槍の場合は持てるように持ち手が長くなるらしい。
実体化した魔力は触れることは出来たが、手に怪我をした。
後からヘルプで『魔力部分に触れると魔力の種類によっては怪我をします。』と忠告された。
もう遅い!それ、早く言ってよ!
魔力の種類って属性のことかな?
ちなみにチャクラムのような持ち手がよくわからないものはできなかった。
多分剣のような持つ部分がある武器なら何でもいいのかも。
等、試してみて、
何だろう…何かボク、反則的なものを手にいれてしまったような気がする…
とりあえず、明日試しにモンスターと戦ってみよう。
「ええっ?昨日魔力出せるようになったのにもう戦うの?魔法まだ何も使行出来ないでしょ?」
「魔法はまだですが、昨日ボクの武器で面白そうなものが出てきたんです」
「…それが魔法の勇者の武器?確かに普通の筒とは違うけど…」
ルーシーさんに魔筒を見せるとやっぱり怪訝な顔をした。
「まあ、百聞は一見に如かず。見てみるのが一番ね」
百聞は…ってそれ日本のことわざでは?
ここ異世界だよね…?
とにかく、ルーシーさんはボクの試したいことに付き合ってくれて、一緒にフィールドに出た。
武器なら何でもっていうチート的な使い方でした!
感想を見たんですけど、
砲かぁ…そのアイデアはありませんでした。いつか出してみたいと思います。
アイデアをくれた甘口さん!ありがとうございます!
(*- -)(*_ _)ペコリ