サイヤの王が幻想入り   作:マジュニアックマン

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幻想の地

「何処だ此処は?」

 

目覚めた男─ベジータ王三世の目に飛び込んできたのは、見知らぬ天井であった。何故、こんな所で寝ているのであろうか?自分は確か、フリーザに挑み敗れたはずなのに。そう疑問を覚えながら、上体を起こそうとすると激痛が走った。

 

「グッ!」

 

うめき声をあげながら、ベジータ王はそれ以上上体を起こすことが出来なかった。しばし、痛みに耐えながらじっとしていると此処からは見えないが、ドアの開く音が聞こえ誰かが入ってきた。その足音は、ベジータ王へと近づいてきた。ベジータ王がなんとかそちらに顔を向けると、そこには金髪の少女がいた。

 

「あら、目が覚めたみたいね。大丈夫?」

 

「貴様、何者だ?」

 

「私?私はアリス・マーガトロイド。魔法使いね」

 

「魔法使いだと?そもそも魔法とはなんだ?」

 

「魔法すら知らないのね。外来人でもそれくらいは知ってると思ったんだけど、相当の田舎者ってやつかしら?……それより貴方名前は?」

 

「この俺を知らないのか?サイヤ人の王、ベジータ王だぞ?」

 

「サイヤ人?何よそれ」

 

「まさかサイヤ人すら知らないとは、まあ良い。ところで、貴様、アリスだったか。此処は何処だ。俺はフリーザの宇宙船にいた筈だが?」

 

「此処は、幻想郷よ」

 

「幻想郷だと?聞いたこともないな。何故俺をそんな場所に連れてきた?」

 

「私がやりたくてやったんじゃないわよ。そもそもそんな事できないし」

 

なら、誰が自分をこの幻想郷に連れ込んだのだろうか?フリーザたちがそんな事をする必要性は無い為、フリーザたちの仕業では無い事は確かか。アリス曰く、そう言うことが出来る存在がいるらしいが、神出鬼没なので滅多に会えないとのこと。

 

「なら仕方ないか。アリス、此処のことを教えろ」

 

「はいはい、私が教えられる事もそんなに多く無いけどね」

 

アリスの話を聞きながら、顔を動かし部屋を見れる限り見渡す。人形が多いが、それ以外は普通の部屋なのだろう。机の上に置いてあるスカウターも発見した。アリスの話を聞き終わり、ベジータ王は頭の中で情報をまとめ上げた。

 

「不思議な世界だ。何かしらの”程度の能力”や”霊力”に”魔力”聞いたことのないものばかりだ」

 

「まあ、そうでしょうね。それより、あなたの事も教えてもらえないかしら」

 

「良いだろう。貴様はサイヤ人すら知らん様だからな。そこから教えてやろう」

 

先とは変わり、今度はベジータ王がアリスにサイヤ人について教え始める。流石に想像を超えていたのか、途中からアリスは頭を抑えていた。

 

「──そして、そのサイヤ人の王こそがこの俺と言うわけだ。……どうした?」

 

「いや、ちょっととんでもない拾い物しちゃったかなって後悔してる所よ。まあ、今更後悔しても遅いんだけど」

 

「何を言っているのかわからんが、俺としては他の仲間がどうなったかが気になるところだ。勇敢な戦士達だったからな。フリーザに一矢位は報いていれば良いが」

 

フリーザと戦う際に集めたエリートサイヤ人達の顔を思い浮かべながら、ベジータ王はそう呟く。自分と同じく幻想入りしているのか、それとも死んだか、それはわからない。もし、幻想入りしているのならいつか会えるだろう。

 

「さて、メディカルマシーンも無いようだからな。俺は眠る事にする。……それと、流石に命を救われたのだ。恩はいつか必ず返す」

 

「あら、意外と義理堅いのね」

 

「当然だ。死ねばもう二度と戦いを楽しめないからな」

 

笑みを浮かべそう言いながら、ベジータ王は眠りについた。

 

 

 




私の記憶が正しければ、初期ベジータの戦闘力は18000で、そのベジータが子供の時に王を既に超えていたと言っている為、ベジータ王の戦闘力は18000以下なのは確定。それに加えて生まれながらに戦闘力1万のブロリーを恐れ、戦闘力8000〜9000らしいパラガスを一撃で瀕死まで持っていける事を考えると、ベジータ王の戦闘力は大体12000〜13000位だと仮定し、幻想入りした事により死の淵からの復活を果たしたので、最終的なベジータ王の戦闘力は20000程度だと言う事にしておいてください。
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