働かなくては
お金は入らない
生きて行くには
食べなければいけない
じゃぁ
もう
死んでもいいと考えるのは
ダメなのだろうか?
社会不適合
それはよく言われる
正直、一人で居る時間が長すぎて
誰かと一緒に“仕事”をするのは
正直苦痛だった。
『疲れ~。』
『つかれ~っす。』
今日も仕事が終わる
▽
コンビニに立ち寄り
周りから見れば
“遅い夕飯”を買う
『ふぅ。』
お金の為
食べる為に
『疲れた。』
適当な弁当におにぎり
お茶と水を買い
自転車を漕ぎ出す
▽
ふと
暗闇の公園に目をうつす
『え?』
ぎぎっ
正直、目を疑う光景に
一生の内に
巡り会うかどうかの筈なのだが
『・・・まさか、な。』
自転車を降り
押しながら
公園の隅にあるブランコに
“明らかコチラの
人間ではない女の子”に
声を掛けてしまった。
『失礼かと思いますが、
“レミリア・スカーレット”様、
で、よろしいでしょうか?』
その少女は
驚愕と悲しみと
絶望を織り交ぜたような顔で
『どうして、私を知っているの?』
『まぁ、
昔、その手のゲームの
キャラクターで
見た事があるんですよ。』
普通なら逃げ出したり
警察に通報なり
そう対処すれば良かったのだろうけど
『・・・それ、
何時のはな』ぐぅ~
あぁ
そうだろうな
『血、ですよね、吸血鬼って。』
びくっ
そうして顔を伏せてしまう
『俺の不味そうな血で良ければ
飲みますか?』
どうかしている
でも、これで死んでもいいかなって
思いつめるぐらい
疲れて居たのも事実だ
『・・・怖く、無いのかしら?』
『え?』
『このまま吸われて
死んでしまうかもしれないのに?』
おかしい、
こんなに弱々しい
レミリア・スカーレットを
“見た事が無い”
『そうですね、
まぁ、
貴女を生きながらえさせるのに
使って貰える、
俺の、
“誰かの為に死ぬ”夢は、
叶いますね。』
幼い頃からそう考え
正しいと思っていたのに
就いた職は4度目、
正確には5度目の職だが。
『・・・なら、
みんなを見つけるまで、
私の従者になりなさい。』
『それは出来かねます。』
『なぜ?』
『ここで血を吸いつくされ、
貴女に殺されるのでしょう?』
『しないわよっ!!』
あ、泣いちゃった
『簡単に命を投げ出さないでっ!!
みんな
私を逃がす為に・・・。』
覚えている範囲で
紅魔館組は
拳法を中心に戦う
“紅 美鈴(ホン メイリン)”
七色の魔法使い
“パチュリー・ノーレッジ”
メイド長
“十六夜 咲夜(いざよい さくや)”
レミリアの妹
“フランドール・スカーレット”
これだけでも、
そう簡単には攻略されない布陣の筈だ
『・・・従者としては
不甲斐ないでしょうけど、
その役目、拝命されました、
レミリア・スカーレットお嬢様。』
『・・・どこでその仕草を覚えたのよ?』
『え?昔のアニメ。』
年号が変わるほんの一週間前
31歳のおじさんと、
レミリア・スカーレットが
出会ってしまった日だった。
小話
『さて、
どうやって両親を説得するか。』
『え?』
『あぁ
笑えるでしょう?
こんな歳なのに、
実家暮らしなんですよ、
口裏合わせ、
お願いしますね?』
『ぇ~。』