休みの日
レミリアの日用品を買う為に
支度を進めている
ま、何かは起きるだろう、と、
少なからず覚悟を決める。
が、しかし
10時30分に
起きてしまう習慣は
仕事を呪いたくなってしまう
『ん~・・・なぁにぃ~?』
3日目
相変わらず添い寝している脇から
身丈に見合わない妖艶な甘い声が聞こえる
『いや、買い物だろ?』
『・・・ぁ~、まだ3時間~。』
いや、時間に余裕は無いんだ
行動が遅れれば
渋滞に巻き込まれ
無駄に時間が掛かってしまう
『お嬢様?
主たる者、
周りに示しの付く行動を
心がけて貰わないと困ります。』
『・・・なんか、キモイ。』
どこで覚えた?
このちんちくりんお嬢様は?
『あのなぁ、
幾ら主従関係でも、
“着替えは自分で
やってくれなきゃ困るんだ”
じゃなきゃ、“血”はあげない。』
『直ぐに着替えるわっ!!』
がばっと起きて、
一階に降りて行く。
『・・・なぁ、アニキ。』
『んだよ?』
『まじで何も手ぇ出してないの?』
『ねぇよ。』
『すげぇ。』
『そうか?』
あの二人に会えるなら
真面目に死んでもいいのだが?
▽
うん、正直“妹”には
言ってなかったが、
スカートが似合わなかったのだ。
だが、どうだ?
それに見合う素質、容姿、動作
やはり、“お嬢様”なんだと、
考えを改める。
『なによ?
どこか変なのかしら?』
『・・・いえ、
お嬢様のその姿を
この従者、拝謁させていただき、
至極感激の極み。』
ちなみに、“妹”には
レミリアを居候させている事を言っていない。
『本気でアニキ、大丈夫なのか?』
『大丈夫ならこんな言葉はでねぇよ。』
『ダメなのか。』
『あぁ。』
『それで?
外は“雨”なのだけれども?』
『ご心配なく、
車で移動しますので
今暫くお待ちください。』
あ、この動作なり、
執事風味を醸し出せるのは
“あのドS執事”からだ。
アニメは正直一期でお腹一杯になったが。
▽
助手席にレミリアを乗せ、
軽快に車を走らせる。
『凄いわね、車の数。』
『ん?酔ったか?』
『いえ、呆れていたのよ。』
カルチャーショックなり、
乗り物酔いをするかと思っていたのだが、
普段から
空中で弾幕をたしなむ
幻想郷の住人にとっては問題ないようだ。
『河童達がはしゃぎそうね。』
『あぁ、例の守谷組の一人だっけ、
多分、どこかでキュウリに釣られて
見つかってんじゃないのか?』
『流石に・・・ない、
かもしれない。』
『あぁ、かもしれないな。』
大した距離を走る訳では無いのだが
コンビニに立ち寄り
“飲み物”を買うつもりで寄ったのが
一つ目の騒動だった。
▽
『ひゅいっ!?』
何処かの小学生と一緒に、
その“守谷組の一人”は居た
『あ、にとり姉ちゃん、
避けてっ!!』
『あぁっ!?』
あぁ、懐かしい
モン〇ンじゃないか
てか、何してんだ?
“河城・にとり”
『・・・釣られてたわね。』
『あぁ、釣りあげられて
餌付けされてたな。』
どうやらレミリアのスマホは、
紫さんから依頼で、
俺のをモデルに全員に振り分けるように
にとりに“三日”で作らせたそうだ
河童の技術屋魂、侮りがたし
事情を聴くと、
その少年とモン〇ンで意気投合
ちゃっかりその少年の家に
居候しているそうだ
たくましいな、幻想郷の住人は。
▽
連絡先を交換し、
何でも魔改造出来るよっ!!
と、物凄い剣幕で迫って来たが、
また今度にして貰った。
『ねぇ?』
『言うな。』
二人して思うのは
この買い物で
どれだけの幻想郷住人に
出会うのか
不安と、厄介事以外、
創造出来なかったからだ。
小話
『それにしても、
丁寧な運転ね?』
『ん?そうか?』
『さっきから、
無理矢理追い越しや、
あんなにぴったり後ろに張り付いたり、
急な車線変更、
危ないってわかっててやってるのかしら?』
『・・・わかってないよ、
わかってるなら、
“当事者になりたくない”
って、自制が働く筈だからね。』
あら?
そんなにも憎たらしい目を出来るのね。