スターウォーズ In one galaxy   作:丸亀導師
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第19話 光と影の星

一隻の船が星の海を渡り、別の惑星へとたどり着いた。しかし、その船は何やらダメージをおっていた。

 

そのダメージは外側からの攻撃によるものではなく、内部からのものであった。

 

side 玲

 

「警告警告、ハイパードライブジェネレータの音頭が臨界寸前です。今すぐハイパードライブを停止してください。繰り返します。ハイパードライブ…」

 

「わかったから、フライデー警告を止めて!さて、アレクセイさんちょっとこの船のことを詳しく教えていただけませんか ?」

 

この船のことを詳しく知っているのは、船長である彼しかいない。だけど私はパイロットで呼ばれたのにこんなに何も教えて貰えないなんて、どう考えても信頼されてない証拠。

 

「わかったから、皆抑えて。」

 

「まず、今のハイパードライブは何?帝国の船に載っているハイパードライブの教本とはえらく違っているんですけど。」

 

さあ、この船のことを一から十までたっぷり話して貰おうじゃないの。

 

「さっきのは、緊急用のハイパードライブ。現在帝国内で使用されているどのハイパードライブよりも強力で、高速、航続、ありとあらゆる面において勝っているやつ。」

 

こんなオンボロ船にそんなもののせても意味は無いんじゃないかな。だいたい今の状態は完全に船体がこのジェネレータに対応出来てないからじゃないの?

 

「それで?この船はそれに対応するように造られているの?」

 

「勿論、耐えられるわけない。だから緊急用だ。最悪ジェネレータが耐えきれない。技術不足さ。」

 

全く本当に緊急時だったから良かったものを、これが平時にも起こりうることだったら完全にこいつを殴ってた。

 

「僕から質問というか、前から疑問に思っていたのだが、機関室内部にある。あの一台だけ形状の違うジェネレータがそうかい?前に私にあれだけは触るなと言ってあったあれが。」

 

何で技術者である彼がパイロットである。私以上に知っているんですかね 。

 

「そうだ。見た目からも技術形態が帝国のものじゃ無いだろ?あれは、帝国じゃ治せないからね。」

 

「パイロットである。私に何でそれを黙っていたの?だいたい、パイロットが船のことを知らないんじゃ何が起こるかわからないじゃない。それをわからないの?」

 

「ごもっともで。」

 

「まあまあ、玲さん落ち着いて。アレクも謝って。このままだとこっちの命が幾つあっても足らないよ?」

 

「すまない。説明するよ。この船のことを。」

 

そうすると彼は語りだした。この船のこと。そして、今までの旅。その粗を。

 

 

side スターク

 

「まず、私はクローン戦争終盤のクローンの反乱で、ジェダイの粛清にあった。そして、命からがら逃げ延びた。元々はこの船は所持していなかったんだが、今船の側面に付いている、ファイターのハイパードライブユニットを売り払って、この船を手に入れた。そこまでは良いな?」

 

ここまでは聞いた話だな。だが、なぜファイターのまま逃げない。

 

「失礼だが、君はなぜファイターのまま逃げなかった。」

 

「あのファイターは、ジェダイ専用器だ。だから、だよ。

続けよう。この船を手に入れた後終わらぬ旅に出た。命を狙われ、時には尋問官を倒して。

我々の種族に受け継がれる星系図を照らし合わせとある星に行き。そこからある星へのルートを聞き出した。絶対に安全な星。

そして、地図にない星にたどり着いた。そこでこの船を改造して10年程旅をした。反乱軍に協力しつつ。そして、君たちの星に着いた。」

 

「つまり、この船はその地図にない星の技術を使って、無理矢理にアップグレードしたと?だが、なぜこの船はこれほど脆い。」

 

「それは、単にこの船が旧すぎるだけだ。なんせ100年以上前の船だからな。」

 

ああ、要するにアップグレードに船体が付いてこれなかっただけか。

そして、今回の航行でも、それが出たと。

なんのことはない、完全にスクラップにして新しい船に変えなければ、現状の性能を最大限引き出せないわけだ。

 

「で?他に色々な性能があるのだろう?それをパイロットである私に説明しろ。」

 

玲君か全くそう急かすと私の聞きたいことが聞けないじゃないか。

 

「まず、緊急用のクリスタルハイパードライブ。今のジェネレータじゃ耐久力不足。だいたい4万光年を3日が限度だ。

二つ目この宙域にもある『シスのマント』といわれる星雲を突破するための、『防壁』というシステム。

三つ目シンリッチ光学迷彩。要するに透明になる。

だいたいこんなものだ。」

 

「いいよ。これですっきりしたから。」

 

なんて単純な。私ならもっと知りたいから質問をすると思うのだが。

 

「一つだけ聞きたい『シスのマント』とは何だ。なぜそれは、通り抜けることが極めて難しいのか。」

 

これを聞いておかなければ、我々はこれからその『シスのマント』とやらに入るのだから。

 

「『シスのマント』とは、星雲だ。通常のハイパードライブでは、磁気嵐によって機能不全が起こるわけだ。その対策としてこいつには『防壁』というシステムがついてるわけだ。だが、私も詳しくは知らない。このシステムを作った星にいかない限りは。」

 

 

 

side アスナ

 

「あのアレク。話が長くなるからこの辺にしない?」

 

「アスナ、それじゃあこいつへの追求が出来ないじゃないか。」

 

「そうだとも。我々はこの船の技術を全て知らねばならない。そうでなければこの後この船を完全に操作することは出来なくなるだろう。」

 

「でも、そこはフライデーとR3の仕事じゃない?ほとんど二人でこの船を、メンテナンスしているようなものだけど。」

 

「アスナ様、私ジャーヴィスも忘れないで下さい。」

 

「‥確かにそうだな『ね』」

 

全く。二人ともドロイドや船の自己判断能力を甘く見てるのかな。絶対に二人よりも診断は優れてると思うんだけど。

スタークさんは、たぶん帝国のコンピュータを潜在的に恐れてる。昔自分がそれによって敗北したから。

玲の場合は、良く知らないからだろうなぁ。

 

「それで、何でアレクはここえっと。」「ルーンです」

「そうルーンに来ようと思ったの?」

 

「今私にはポケットマネーが無い。そこのスタークがナノマシンを買ったせいで。」

 

そんなに高い買い物を、あの短時間でやるとは、いったいどういう生活をしてたんだろ。

 

「だが、これを使うことでアイアンマンは更に強くなる。」

 

「私にとっては、強化外骨格に過ぎない。シスとの戦闘では足枷になりそうだ…。そうか、だからナノマシンを買ったと?」

 

話が脱線するよ。全く。

 

「それで、この星にはそれほどの価値があるの?」

 

「希少鉱物である「ルーンストーン」がある。

ホロクロンの材料とされることがある程に、情報蓄積能力がある石だ。売れば、握り拳の大きさで新しい宇宙船が買える程には価値がある。」

 

そんなに価値があるの?だとしたら帝国が目をつけるんじゃないの?

 

「帝国は、それに目をつけないの?」

 

「だから、今は帝国の勢力圏内だ。ただし、国民の大半は反帝国派だがね。だから、行くんだよ。新しい鉱山が発見されたそうだしね。」

 

「そのためにもこの星雲を抜けなきゃならないと。」

 

「そう。この星雲の磁気嵐の中にはマイノックの巣がある。磁気嵐のためにハイパードライブは使用不可能。入ったら最後、宇宙船は機能停止するまでエネルギーを吸収され続ける。そこで、この船には対マイノック用の防壁を作れるようになっている。」

 

「ほお、要するに亜光速で突破すると。」

 

「正規ルート以外だとそうする他無い。勿論正規ルートには帝国軍が待ち構えてる。幸いな事に、この星雲は亜光速で飛べば1日で突破できる。マイノックの餌にならなければ。」

 

ええ、ここ以外に候補はなかったのかな。どうしても通らなければならないの?

 

「アレク、本当にこの星にいかなきゃダメ?他の星でも稼げる方法はあるんでしょ?」

 

「有るにはあるが、これが一番手っ取り早い。玲お願いする。君の腕にこれが成功するのがかかってる。」

 

「最後に、成功したとして何処に売るつもりだ?」

 

「帝国の支配の及ばないところ、例えばタトゥイーンのような荒くれもの達の星だな。」

 

本当に気が疲れる。まだ、私たちが地球を離れてから2週間も経っていないのに、アレクといると疲れるなぁ。

 



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