吾輩は   作:C5H4N4O

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Y買いました!!
『吾輩は』の主人公の名前もゲームと同じに衝動的にしてしまいました。


第三話

 

 

吾輩はピチューである、名前はまだない。

 

 滝のエリアについた。

目の前に広がる長年(半年だけだが)求めていた みずは ふかいあおに そまっている・・・だ。

つまり入口に近い滝エリアにようやくたどり着いたのである。

ゲームでは入口からレッドさんのところまで5分とかからなかったがシロガネ山洞窟は広かった。

よくある?俺は今猛烈に感動しているっ!!という激情を内に秘め、わーやっとたどり着きましたありがとうイワちゃん、と表面では優しく礼を言う・・・何故かって?恥ずかしいからに決まっているでしょ。それにピチューが熱血しているより老若男女を“メロメロ”にする愛らしいピチューの方が需要があると思うの。どこかで聞いたことがある内は熱く外は冷静にでいこう。

 意味ちょっと違うけど仮痴不癲(かちふてん)ていうでしょ?普段は愛らしいキャラで油断せてじわりじわりとピチュー大ブームの時期を待つ!!

あれだね兵法ってポケモンバトルでも役に立つのだ!!ヒメグマも似たようなことやっていたし。

油断させてグサッッてやつだね。

 

 なーんてこんな変な事考えられるくらいには余裕があるのだ。

うぅ、ピチューになったばかりの頃はこんなにシロガネ山洞窟が広いと思わなくていつまでもたどり着かないからすごく焦ったな・・・・・・

5分とはいかないけど一週間ぐらいで抜け出せると思っていたからね。

あの頃は若かったな・・・・・・

 

「ボス、あそこの通路をまっすぐ進むと崖がありそこを降りると入口につくぞ」

「ちょっとまって、“なみのり”を試してみたいんだけど」

「ボスたち電気ねずみの一族は“なみのり”使えないんじゃなかったか?」

「“みがわり”をねボート変わりにして浮かぶのよ」

「“みがわり”でそんなことがっ!!」

「まぁ実験、実験“みがわり”」

 

 あの何度となく練習したボート状の“みがわり”を水に浮かべる・・・・・・

 

「おぉ!!“みがわり”が浮かんだぞっボス」

「じゃ、じゃあ乗ってみるねイワちゃん・・・」

慎重に右足を乗せバランスを保つ。みなもはしずかにゆれている

ボートを揺らさないように傾かせないようにゆっくり緊張しつつ乗る。

ゆっくりゆっくり前かがみになって両手もつく、後ろでイワちゃんが息を潜めて見守ってくれているのを感じる。良し、後は左足を乗せれば――――――

バッシャーンと派手な水柱を立てて勢いよく水につっこんだ。

 

「ボスっ━━━━!!」

 

 ゴボゴボと口から空気が抜けていく驚いた拍子に閉じてしまっていた目を薄く開く

   ―落ち着け―

 上下が分からない。

    ―落ち着かなくては―

 クルクルと体が回転しているのがわかる。

     ―溺れたときはパニックになってはいけない―

 水面に“みがわり”が浮いているのが見える。

      ―そこだ!そこめがけて泳がなくては―

 届け!!

       ―息が間に合わない―

 

 “みがわり”を目指してピチューの小さな体なりに水を蹴って泳いでいると水面からいきなり何かが水中に潜ってきて私の体を捕らえたと思った瞬間、思い切り引き上げられさっきまでいた場所に乱暴に落とされる。

 

「ぷはーッゴホッゴホッイワちゃんッあ、なた水は苦手でしょう!!ゴホッなんて危険な、ことをッ」

 

そう、イワちゃんだ。この場で私を助けることができたのは彼しかいない。

しかし彼の弱点は水。ゲーム風に言うのであればこうかは ばつぐんだ!なのだ。

きずぐすり、きずぐすり使おう!!

 

「これくらい平気だってそこいらの“みずてっぽう”よりダメージはねーよ・・・・・・」

「・・・・・・助けてくれてありがとう。すごいきずぐすり使うから、ここで少し休憩しようか」

「昼飯もここでしよーぜ。後ぜってー一人で練習すんなよ?」

「はーい。やるとしたら浅瀬でするわ・・・ここいきなり深くなってて驚いた」

「ひ・と・り・で・れ・ん・しゅ・う・す・る・な・よ」

「OKわかった」

 

 ため息を吐いたイワちゃんにすごいきずぐすりを使い、休憩しながら昼ご飯にした。

ご飯といってもきのみしかないが・・・・・・

イワちゃんはクラボのみが好きなようだ、あとオボンのみも。

 そういえばハイパーボールで捕まえたからとはいえどうしてついてきてくれるのだろうか。

シロガネ山を無事出ることができたらボールを壊して逃がそうかなとも考えていたのだ、一応。

BWのNほどではないけど無理矢理はちょっとな・・・とか少なくなった良心がちくちく痛いから。でも会話していると逃がせとか言わないしむしろついていく気でしょとか勘違いだったら悪いけど嬉しいんだ。

なんか一人じゃないみたいな、仲間みたいな。

私性格さみしがりじゃなかったけど、久しぶりに敵意なく警戒心なく会話出来るのってすごく嬉しい。一人は嫌だ。

 

 

このまま私と一緒に旅をして欲しい。

 

 

「イワちゃんさー」

「なんだ?」

「私と一緒に世界を旅してみない?」

「・・・・・・」

 

 あ、あれ?だまっちゃった。

どうしよう、旅する気なかったとか?

 

「あ、えーと」

「ボス一人で行く気だったのか?」

「イワちゃんも一緒がいい・・・かも」

「オレは野望があるからな、一緒についていってやる」

「ほんと?」

「っていうかついていく気満々だったんだっーの。

お前をボスとオ・レ・が認めたし、なんかつえーのに危なっかしいし」

「うっ、面目ない」

「まっ一日しか一緒にいないけど、オレがいないとダメかなとか思っちまったオレの負けだ」

 

イワちゃんが私の目線に合わせながら笑って言う

 

「お前はオレのボスなんだ。お前はただ、一緒に来いって言えばいいんだぜ」

「イワちゃん」

「おう」

「一緒に来て、私世界中旅したい。

各地方ごとのジムめぐりもしたいしチャンピオンにも挑戦したい。

いろんな地方のキレイな景色とか見てみたいし美味しいもの食べたい。

そこにイワちゃんがいてくれたら私すごく嬉しい」

「オレの野望は強くなることだ」

「うん」

「水タイプや草タイプなんて相性で負けても悔しいし、オレより強い奴に勝ちたい」

「リーグ周りも楽しそうだね、一緒に強くなろっか」

「一緒にな・・・ところで」

「ん?」

「入口あたりでバトルが始まっているみたいだぜ」

「見てみよっか。他のバトルを見ることで勉強もできるし」

「じゃ、休憩終了だな。行くか!!」

 

 荷物をカバンモドキに入れてイワちゃんの頭の上に置く。

それに片手を乗せてバランスを取りながら移動するのが今の私たちの移動方法だ。

こうすると荷物を一々運ばなくてすむし、何より早い。

あとイワちゃんの上に乗りながら進むと見通しがいいし気遣ってくれているからか振動が少なくて楽だ!!本当にイワちゃん様々です。

 

 おや?人間が3人いるけど服に大きくRが入ってる・・・

あれが本場のロケット団か・・・?実際に見ていると何かこちらが恥ずかしくなってきた。

何あの格好!!私が着ているわけでもないのにすごく恥ずかしい!!

 ヒメグマと戦おうとしている。あっ後ろの岩陰にリングマが隠れている!!

なんか初めてのお使いみたいな雰囲気だ。殺伐としているけど

リングマかー今ならレベル差があるから勝てると思うけど、接近戦では恐怖心からか負ける想像しかできないよ。私のライフカードには逃げ一択しか存在しないんだよね。せめて、レベルが65以上になったら挑ませていただきますわ。

 

「イワちゃんあの人たちって」

「ポケモンハンターだろう。雨が降り始めてから現れたと聞いたぞ」

「助けは・・・必要ないか」

「人間の方にか?」

「あーポケモンハンターって悪いやつでしょう?」

「リングマに助けが必要だと思うか?」

「思わないかな」

「じゃーいらねーだろ。でも最近来ている人間弱いって聞いたなー」

「自業自得」

「あいつらいつも作戦変えてくるから笑えるってゴルバットたちが言ってたぞ」

「笑えるのかー」

「昨日は機械が爆発したらしい」

「爆発!?」

 

「いけ!ズバット!!」

「いけ!アーボっ」

「お前もいけ!メタモン!!」

 

あの3人下っ端臭がする・・・

でもメタモンってロケット団出してきてたっけ?

ゲームで考えたらダメだ、ここは今の私にとって現実だ。

ん?メタモン??

 

「メタモン!!あのポケモンに“へんしん”だ!!」

 

「あっ“ものまね”」

 

 やった!“へんしん”ゲットだぜ!!

ヤバイ!!これで人に“へんしん”できる!!これで勝つるっ

うわーうわーうわー

どうしよどうしよどうしよっっ温かい料理が食べたい!!

いやきのみ電気で焦がしても美味しかったけど料理が食べたいよー!!

あ、あとこれでジムとか挑戦できる!!

ははっ人間になれて一番に料理が思い浮かぶとかどんだけ私食い意地張ってんの

ジム挑戦してー四天王挑戦してーチャンピオンに挑戦!!

楽しみだなーあっトレーナーカードどうしよう・・・

ポケモンセンターでわかるかな?

ポケモンセンターかー宿泊施設があるくらいだしカロス地方みたいにフレンドリーショップも中にあったりしないかな。あったら便利そうだけどカントー地方やジョウト地方じゃ無理かな?

 

「ボス?バトル終わったぜ?」

「えっ」

 

“へんしん”に思考をとらわれすぎていてバトル見てなかった

 

「ごめん、他のこと考えていて見ていなかったんだけどどうなっていた?」

「あー最初にヒメグマにアーボで締め付けて動けないようにしてからズバットと“へんしん”したメタモンで攻撃しようというのはいい作戦だったが、“きりさく”一撃でアーボとズバットがやられてよ。攻撃のスキにヒメグマに“きりさく”当てたのは良かったがリングマが怒って出てきておわり」

「そ、そっか。ついでに人間の方はどうなった?」

「リングマが出てきたのを見た瞬間逃げたな。もうここに二度と来るかっとか叫んでいたからシロガネ山にもうあいつら来ないんじゃないか?」

「そ、そか・・・・・・あっ“へんしん”を“ものまね”したから人間になれるよ!!」

「おっ!もしかしてこれでリーグに挑戦できるのか!!」

「出来ると思うよ!!トレーナーカードが必要だと思うけど」

「トレーナーカード?」

「うん。だからとりあえずポケモンセンターかポケモン研究所に行ってみようと思う」

「じゃー山降りたところにポケモンセンターがあるから先にそこ行ってみよーぜ」

「私は人間に“へんしん”した方がいいよね」

「おーっどんな人間に“へんしん”するんだ?」

「とりあえず昔の私に・・・“へんしん”っ」

 

 某ライダー風にポーズを決めて技を使う。

別にどこからともなく音楽が聞こえて来るでもなく、光に体が包まれることもなく体が徐々に歪んで五秒もしない内に人間になった・・・いや、戻れた(・・・)んだ。

 うわっ高校生の時の私だ。

前髪はパッツン後ろは腰まである黒くて長い髪・・・

顔?日本人の平均的な、別に可もないし不可もない10人中2人は可愛いとお世辞をもらえる程度の顔だよ言わせんな恥ずかしい。

服が制服だ・・・大学生の自覚があるからコスプレみたいで少し恥ずかしい。

セーラー服に黒い靴下に黒いローファー・・・葬式行ってきたみたいだな・・・

ローファーは山登りに適しません。

 

「おーおー人間の美醜はわからんが可愛いと思うぞ」

「あ、ありがとう(私もイワークの美醜はわからんなー)」

「ところで名前は何にするんだ?ピチューじゃダメだろ、人間だから」

「あっそうか・・・名前」

「昔の名前はなんて言うんだ?」

「あーえっとー」

 

 何だっけ私の名前

記憶にないお父さんとお母さんが付けてくれた名前・・・

確か・・・り?りから付いたような・・・

り・り・り・り・り?りよ?じゃない・・・『りお』だ!!

 

「イワちゃん!!わた、私の名前思い出したよっ『莉央』だっリオだよ!!」

「よっしゃっじゃあこれからはリオなボス」

「うん、うん」

 

名前思い出せただけなのにすごく嬉しい

なんだ、これからはミニスカートのリオになるのか?

 

「ところでさボス?」

「うん?他に何か問題でもありました?」

「ボス敬語苦手だろ、昨日から思っていたんだが時々敬語忘れているぜ」

「え゛」

「別に敬語じゃなくてもいいんじゃね?」

「じゃあこれからは普通で」

「おう、普通でな」

「外まで頭に乗せてーイワちゃん」

「よしっポケモンセンターまで任せとけ!!」

 

 

 

 外はどうなっているんだろう

シロガネ山だけでもこんなに広いのだからカントー地方もっと想像しているよりも大きいだろうな。少し心配というか不安があるがイワちゃんとならどこまでも一緒に行ける気がする。

これからリーグに挑戦するには仲間も増やさないといけないと思うけど、

 

 

私たちの冒険はこれからだっ・・・なーんて

 

 

 

持ち物

・すごいきずぐすり×1

・げんきのかけら×1

・げんきのかたまり×1

・ハイパーボール×2

・きんのたま×3

・モモンのみ×1

・クラボのみ×1

 

 

 

 

 

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