オリ主は小さい女の子です。
幸運体質で、彼女の属性により原作の物語が変動していく事になります。
はじめまして、じょーちゃん・おじさん
ジョナサン・ジョースターは英国の由緒ある貴族、ジョースター家に生まれた御曹司だ。
自然あふれる田舎にある大きな屋敷で、父親であるジョースター卿と従者たちに囲まれた裕福な生活を送っていた。
白い雲の漂う、穏やかな午後の一時。
ジョナサンは愛犬のダニーといっしょに遊んでいた。
「ダニー、いくよ!」
そこらに落ちていた丈夫そうな木の枝をなげた。
宙を舞う枝を視線でとらえるや、ダニーは一目散に駆け出していく。
御生い茂った草むらを軽々と飛び越え、奥へ落ちた木の枝を探しているダニー。
「……?」
ジョナサンがおかしい、と気付いたのは10分経ってから。
いつもは5分以内に戻ってくるはずなのに、今日はなかなか帰ってこない。
あれ…と不思議そうに首を傾げ、ジョナサンはダニーがいる草むらの奥へ足を踏み入れる。
すぐにダニーは見つかった。
尻尾を上下に振りながら、立ち止まっている。
まるで視線の先に、“何か”がいるみたいだ。
「ダニー! どうしたんだい?」
ジョナサンが早足で近づくと、彼もまた足を止めた。
彼の目に映ったのは―――
「……ねこ?」
「きゅーん…」
真っ白な猫の衣服を着た幼児だった。
【はじめまして、こねこにん】
ソラはパチッと目を開けると、そこは知らない場所だった。
さっきまで、親友のくーちゃんの家で一緒にお昼寝をしていたのに
…柔らかい布団で眠っていたのに、此処はどこだろう?
欠伸をして、上半身を起こすとそこに、一人の少年と大きな犬がいた。
ふぅ! と目を大きく見開いて驚く。
「あっ…起きたんだね。大丈夫…僕は怖い人じゃないよ」
すると、ソラが怖がっていると思ったのか、少年が優しい声をかけてくれた。
ソラは丸い可愛らしい目をぱちぱちして、手を差し伸べてくる少年に首を傾げる。
「だりぇ~?」
「ああ、自己紹介だね。僕の名前はジョナサン・ジョースター。
こっちはダニーだよ」
…これが、ちいさなエクレシアと星を背負う一族との最初の出会いであった。
*** ***** ***
最近、息子に不思議な友達ができた。
執事からそれを聞かされた時、ジョースター卿は目を丸くした。
食事の場で、同年代の友達の事をよく話してくれる息子だが、気付かない内に年下の子どもとも仲良くなっていた。
「どんな子なんだ?」
「変わった衣服を纏った幼児です。
猫を連想させる姿で…ロンドンでは見た事のない斬新なデザインです」
執事はありのまま、主人に報告する。
どうやら、周辺に住んでいる様ではなさそうだ。
さらに、驚くべき事を執事は語る。
「あの子は、ジョナサン様と遊ばれると夕刻が近づけば、いつの間にか姿を消しているのです。まるで、神隠しにあったかのように…」
しかも、数日たてば何の前触れもなく出現するとの事だ。
この間は、ベッドのシーツを取り替えようとしたベテランのメイドが、そこでスヤスヤ眠っているその子を目撃して仰天したらしい。
ほぅ…と顎を指で撫でて、興味深そうに耳を傾けるジョースター卿。
「私も会ってみたいな。その子どもに」
「は…はぁ、しかし何分子どもゆえに、きまぐれなのか、いつこちらを訪れるのかも…」
執事は、手持ちのハンカチで流れる汗を拭き、しどろもどろに答える。
そんな従者の様子に、ジョースター卿は軽く笑って「なら、気長に待つよ」と返した。
「父さん!」
会話を終えた直後、パタパタと足音が響く。
息子が階段から降りてきた…猫の衣装をきた子どもを抱きかかえて。
【ようこそ、小さいお客様】
「やあ、ジョジョ。その子が噂の友達かい?」
「うん! さっき、庭であったんだ」
息子曰く、一週間前は調理場の所にいたらしく、一昨日は町のところで遭遇した。
そして、本日はバラが咲く庭園の片隅で葉っぱを掴んで遊んでいたようだ。
執事の言葉通り、白い猫の衣装を身に纏う幼児だ。
被っているフードの隙間から、鳶色の髪がでており、同色の丸い可愛らしい瞳がこちらを不思議そうにみている。
「だりぇ~?」
「僕のお父さんだよ」
たどたどしい口調で質問する子ども。
ジョナサンがよしよしと頭をなでて教えてあげると、子どもは「とーしゃん?」と
同じ言葉を反芻させる。
その愛らしい姿に、ジョースター卿も思わず口元を緩めてしまう。
既に降ろされて、ジョナサンの隣でちょこんと立っているその子のちいさな手を、
彼は慎重に握る。
「ようこそ、小さなお嬢さん」
「あい!」
温和な雰囲気の紳士に、ソラは二パッと笑って返事した。
ちなみに、ジョナサンは父親のこの発言で、初めてソラが女の子である事を知ったようで、ええっ! と驚いていた…とメイドは証言している。
【To Be Continued… ⇒】