様々な願いを叶えると言われる聖杯。それを7人の魔道士と、彼らが従える英霊によって繰り広げられる戦い。それが、聖杯戦争。それを生き残り、平穏な日々を送っていた衛宮士郎と遠坂凛に、再び選択の時が、迫られていた。
「衛宮くん。今日少し時間を貰えないかしら…」
「俺は構わないが、どうしてだ?」
「理由は後で話すわ。」
そう言って、彼女は自分の部屋へ戻って行った。思えばこうして彼女と話すのは久しぶりかもしれない。一体いつぶりだろうか。ふと、思い出したが、あの聖杯戦争からまだ1年も経ってないんだよなぁ。あまり体験はしたくはないが、まぁ今なら悪くなかったと思える。そんな物思いに更けていた頃、黒髪ロング美少女、いや美女こと遠坂凛が来た。
「お待たせ。それでなんだけど、早速本題に入らせてもらうわね。」
「あぁ。」
この時何故か、無駄に緊張したのをよく覚えている。理由なんてわからない。ただ、本能が訴えかけてくる。これから話されることは、目を背けてはダメだと。しっかりと、受け止めなくてはいけないと。
「魔術協会からの連絡よ。冬木でサーヴァントが確認されたらしいの。」
「なっ、そんなばかな!だって聖杯は…」
「言いたいことはわかるわ衛宮くん。でも、事実なの。」
俺は言われる内容が分かっていたかもしれない。でも、俺はそれを受け止めたくない目を背けたい無かったことにしたい。でも、それをした所で、何も変わらない。何も、なかったことには出来ない。
「そうか…でも、どうやって確認したんだ?そのサーヴァントを。」
「魔術協会の人達が殺されたのよ。心臓を抉られて。」
遠坂の声色からして、決して遠坂自身も認めたい訳では無いことは何となくわかった。心臓を抉られての部分の声が、震えていたから。サーヴァントにとっては魔道士は格好の餌だ。特に心臓は特に効率よく魔力を得られる為、抉り取られることが多い。
「何人、死んだ…?」
「確認できているだけで10人ほどね。」
無茶苦茶だ。その数から考えられるのは一騎だけでは無いってことだ。でもそうするとおかしい。複数のサーヴァントが魔術協会の人だけを襲ったということか…?
「だから、私達はそのサーヴァントの確認とともに」
「倒してこいっ、てか?そもそもこっちにもサーヴァント居ないと対抗なんてろくに出来ないぞ?」
「大丈夫よ。さ、そうと決まれば早速準備するわよ。」
そう言って遠坂は召喚の準備を始めた。触媒もいつの間にか用意して合ったので、さっきの話は幾らか前のことなんだろうと悟った。そして少しばかりショックでもあった。さぁ、いざ唱えよう。
「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。 祖には我が大師シュバインオーグ。
降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」
「閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する」
セット
「―――Anfang」
「――――――告げる」
「――――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」
「誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者。
されど汝はその眼を混沌に曇らせ侍るべし。汝、狂乱の檻に囚われし者。我はその鎖を手繰る者――。
汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」
こうして遠坂にはアーチャー:ケイローンが。俺には、セイバー:アルトリアが召喚に応じた。
「お久しぶりです。マスター。」
「お初にお目にかかります。マスター。」
こうして、新たな戦いの準備が整った。
うん最初はかなーり短めだけどよろしくぅ!
まぁ序章はこんなもの?かな?(許して)
(*´∇`)ノシ ではでは~