という思い付きで書いたものです。書いたのがほぼほぼ2年ぶりだからくそ駄文。それでもいいならどうぞ
そのうえでもう一度言おう!
2年ぶりだから駄文である!
いつも通りの登校した俺を待っていたのはいつもより騒々しい教室だった。ただその喧噪も俺には関係なく、いつものように机に突っ伏す。
文化祭での件から教室で俺に話しかける人がいるはずもなく…あ、もともと教室で俺に話しかける人なんていませんでしたね…泣いてなんか、泣いてなんかないやい!
まあ、そんなわけで登校して早々に夢の世界にようこそ(某ネズミ風に)された俺を現実世界に連れ戻したのはわれらが大天使様だ
「おはよ八幡!」
「…毎朝俺に味噌汁を作ってくれ…じゃなくておはよう戸塚」
「うんおはよう八幡。なんか今日いつもよりにぎやかだね」
「あーなんでも転校生が来るらしいぞ」
夢の世界に旅立つ前に戸部がそう言って騒いでるのを聞いたのだ。それから教室はもうその話題で持ちきりだ。
「え、転校生!?」
「ああ。複数人いるらしいがそのうちの一人がうちのクラスに入ってくるらしいぞ」
「そうなんだ!あ、もう時間だね」
戸塚の言葉で時計を見ると、確かにもうすぐ始業のチャイムが鳴る時間だった。
胸元で小さく手を振りながら(なにそれかわいい)自分の席に戻っていく戸塚を見送ると、始業のチャイムがなり、担任が入ってくる。
「出席は…面倒だからいない奴だけ手上げろ」
「せんせー!いつも言ってますがいなかったら手をあげられません!」
「いいんだよ。どうせ全員いるだろ?そんなことより耳の早い奴ならもう聞いてると思うが今日からうちのクラスに転校生が来る。喜べ男子ども。転校生は女子だ!」
担任の言葉にクラスの男子は練習でもしてたみたいにそろって歓喜の咆哮を上げる。
咆哮を上げてないのはどうせ関わらないから興味のない俺と苦笑いを浮かべている戸塚、同じく苦笑いを浮かべている葉山くらいだった。
「お前らうるさい。おーい入ってきてくれ!」
担任は自分の入ってきたドアに向かって声をかける。おそらくそこに転校生を待たせていたのだろう。
そしてそこから入ってきた女子を見て、歓喜の咆哮を上げていた男子は静かになり、そして俺は首をかしげる。
別にマンガやラノベであるような『あー!あの時の!』みたいなやつではないがどこかで見たような…
「んじゃ、自己紹介を頼む」
「はい。中野五月です。五月と書いていつきです。どうぞよろしくお願いします。」
「中野の席は廊下側の一番後ろだ。周辺の奴はいろいろ教えてやってくれ。それじゃあ今日の連絡してくぞー。まず…」
担任の連絡をしり目に中野は言われた自分の席に向かう。そして俺の脇を通り過ぎるときに一瞬俺を見たのは気のせいだろうか。
***
「それでねゆきのん!」
転校生が来ようが奉仕部には変わりなく、今日も今日とて由比ヶ浜は雪ノ下に話しかけ、雪ノ下はそれに答え、俺は本を読む。
何もないって素晴らしい。
そんな事を考えていたからだろうか唐突にドアが開かれる。
「邪魔するぞ」
ノックもなくいきなり入ってきたのは平塚先生だ。この人いつもノックしないで入ってくるよね。そしてこちらもいつものように返答する。
「だから平塚先生ノックを、といつも言ってるじゃないですか」
「まあまあそう固いことを言うな雪ノ下。今日は依頼を持ってきたんだ」
「依頼…ですか」
え、なんでそこで俺を見るんですか雪ノ下さんは。いや、おれもなんか流れが俺が来た時と似たような感じだなとは思いましたけど。いたたまれなくなった俺は平塚先生に続きを促す。
「で、その依頼の内容っていうのは何なんですか」
「ああ、それはだな…」
平塚先生はためを作り、入ってきたドアのほうに視線を向ける。つられて俺たちもそちらのほうに視線を向けると…
「あ、いつきんだ…っていつきんが五人!?」
そこから入ってきたのはうちのクラスの転校してきた中野五月とその中野五月とそっくりな顔をした4人の少女だ。というか、そっくりすぎてどれがうちのクラスに入ってきたやつなのか見分けがつかん。
「ん?…そうか五月君は由比ヶ浜と比企谷と同じクラスに配属されたのだったね。それで話を元に戻すが、君たち奉仕部には彼女たち五人がしっかりと卒業できるように勉強を見てやってほしいというのが私の持ってきた依頼だ」
平塚先生の発言に一番初めに食いついたのは入ってきた中の人に両脇の髪を蝶の髪飾り?みたいので縛っている奴だ
「ちょっと静ちゃん勉強って何よ!あたしたちは静ちゃんが改めて学校の案内をするからついて来いって言われたからついてきたのに」
「…静ちゃん?」
首をかしげて気づく。平塚先生のことか。というか先生をちゃん付けって。もうちゃん付けなんかされる年齢じゃないだろうに
「おい比企谷何か余計なこと考えなかったか?」
いやなんでわかるんですか。怖いあと怖い。そして怖い
「いやなんにも考えてないですよ?ところで先生とその五人との関係は?そもそもその五人の関係は何なんすかね」
横では由比ヶ浜が「私も聞きたかった!」とでもいうように何度もうなずき、雪ノ下も先を促すように平塚先生を見つめている。
「そういえばまだ紹介してなかったな。こいつらは私の親友の娘でな。こいつらがまだ小さいころからの知り合いなのだよ。」
そこで先生は五人のほうに視線を向ける。
「とりあえず異論反論その他苦情は後でまとめて受け付けるからお前たち順番に並んでくれ」
先生にそう言われ他の四人が動き出すと、しぶしぶといった感じで先生にかみついた女子も動き出す。そして五人が整列し終わったのを見て平塚先生は口を開く。
「こいつらは五つ子の姉妹でな、君たちから見て左から長女の一花、次女の二乃、三女の三玖、四女の四葉、五女の五月だ。顔だと愛がないと見分けがつかないから身に着けているアイテムで見分けるようにするといいぞ」
ということは、ピアスしてるやつが長女、さっき先生にかみついたの蝶のやつが次女、ヘッドフォンが三女、デカリボンが四女、星形のヘアピンが五女。ということはうちのクラスに入ってきたのは五女か。
なるほど…いっちょんわからん
「それで先ほどの話に戻しますが、彼女たちの勉強を見てやるというのはどういうことなのでしょうか。」
「そもそも由比ヶ浜という例外はいますが、「なんであたしを省いたし!」進学校であるうちの編入試験通ったんですよね?よく編入試験は普通に受験してはいるよりも難易度高いって言われますし、いまさら勉強なんて見る必要ないのでは?」
「いろいろと事情があってだな。ひとまず五つ子にはこれから小テストを受けてもらう。その結果を見て奉仕部の三人には察してほしい」
心の中で首をかしげていると(なんか首傾げてばっかだな)、さっきと同じように、確か…次女?が先生に文句を言う。
「ちょっと!静ちゃ、先生!だからなんであたしたちがそんなの受けないといけないのよ!」
「私は君たちの父親に君たちのことを頼まれているのだ。それに私は先生だぞ。生徒にテストを出すことも仕事のうちだよ。まあご褒美がなしというのもあれだ。合格ラインを超えたものには今後私が勉強のことでとやかく言わないことを約束しよう。どうだね?」
先生の言葉に五人はやる気に満ちた表情を浮かべる。今までどんだけ先生に勉強のことに関して言われてきたんだよとツッコミたくなるほどの表情の変化だ。
「やる気になったようだな。すまないが比企谷、飲み物おごるから机を運ぶの手伝ってくれ」
飲み物につられ、先生と協力して教室の後方にある長机を運ぶ。そして俺と平塚先生が机を運んでいる間に雪ノ下と由比ヶ浜が椅子を用意してくれていた。先生がテスト用紙を五枚机に裏返して置き、場所の用意ができると五つ子は席に座り、おのおのカバンから筆記用具などを取り出し、準備を始める。
「静先生。合格ラインは?」
ヘッドフォンをした五つ子、確か三女の問いかけに先生は少し考え、
「そうだな…60…いや50点以上だ。では始め!」
先生の合図で五つ子たちはいっせいにテストを解き始めた。合図をした先生は俺たちのほうを向くと、二枚の紙を差し出してきた。
「すまないがこれから職員会議があってね。後のことは任せる。テストはしっかりとしたテストってわけじゃないから全員の手が止まったところで終了でいいだろう。それでこの紙なんだが一枚は解答でもう一枚は間違えてもう一部出してしまったものなんだがだれか一緒に受けるかね?」
三人そろって上になっている問題用紙に目を通す。そして雪ノ下と視線を合わせ、
「「由比ヶ浜(さん)で」」
初めて雪ノ下と息の合った瞬間だった。
***
「くっそ、平塚先生め」
なんだってまだこんな暑さも向け切っていない日に八本もの飲み物を抱えて自販機から特別棟の奉仕部の部室まで歩かなならんのだ。
こんなことなら職員室に戻る平塚先生についていくんじゃなかった。
そんな遅い後悔をしながらやっとの思いで奉仕部の部室までたどり着く。
「雪ノ下。ここ開けてくれ」
ドア越しに雪ノ下に頼む。俺の両手は飲み物でふさがれてて使えない。したがってドアを開けるには一度下に置くか、中の奴に頼むしかなかった。
中でドアの付近に移動する人影が見えドアが開かれる。開いたドアの近くにいたのは由比ヶ浜だった。
「助かった由比ヶ浜」
「気にしないでヒッキー。それよりすごい量だね。」
「平塚先生に手伝ってくれたお前らや五つ子の分までって持たされたんだよ。好きなの持ってっていいぞ。それよかテストはもう終わったのか?」
さっき目を通した問題用紙には各教科5問ずつ、計25問の問題があった。だったらもう少し時間がかかってもおかしくないはずだが。
そんなことを考えながら持ってきた飲み物をテーブルの上に置き、そこから自分用のマッカンをとる。雪ノ下や由比ヶ浜、五つ子の分には紅茶とコーヒー、それに二つが売り切れになったため、先生が目を閉じて選んだ抹茶ソーダという地雷臭のする飲み物が残っている。
「うん終わったよー。あ、ヒッキーこれゆきのんに持ってって。みんなー!好きなの選んでいいってー!」
由比ヶ浜に渡された雪ノ下用の紅茶をもって採点してる雪ノ下のところに向かう。
「雪ノ下紅茶でよかったか?」
「ええ。そこに置いておいて」
指示された場所に紅茶を置き、手持ち無沙汰になった俺はどうしようかと考え、
「採点手伝うぞ。終わってない問題用紙貸せ」
「お願いするわ」
雪ノ下から問題用紙を受け取り、近くにあった椅子を持ってきて解答が見える位置に置く。渡された問題用紙は三枚。次女と三女、それに五女のものだ。
まずは次女のものから丸を付け、次は三女、最後に五女。三人分終わらせ、一足先に終わらせていた雪ノ下のほうに差し出す。
「雪ノ下こっちは終わった。それでそっちのほうを見せてくれ」
「ええ、いいわよ」
疲れたような、これからのことを考えると不安なようなそんな声音の雪ノ下から他三人の問題用紙を受け取る。
そしてその問題用紙を見て、確信に変わる。
「すげえな100点だ。…五つ子全員合わせて」
最初からもしかしてとは思っていた。それなりの学力があるなら平塚先生も卒業まで勉強見ろという依頼なんて持ってくるはずがない。それなのに持ってきたってことは…
テストの問題はほとんどが高1の問題で進級できた奴なら満点とはいかなくても七、八割は取れそうな問題だった。
そのテストで五つ子は一番点数のいい奴でも32点。一番悪い奴だと8点。一桁だ。
「こいつらもしかして…」
「あはは気づいてしまいましたかー!」
俺のつぶやきに反応するようにデカリボン、確か四女が声を出す。そしてピアス、長女が後を引き継ぐように聞きたくなかったことを口に出した。
「私たちは落第しかけて転校してきたんだよ」
そうして俺と五つ子たちの初めての邂逅はおわったのだった。
続く…かもしれないが、たぶん続かない
gw中に気が向いたら続きを書くかもしれない