~The second life of the Airborne soldier~転生者は元軍人 作:大鳳
初めての1万文字突破です。
読みづらいところやあやふやなところがあるかもしれませんが生暖かい目で見てやっ
てください。
今俺は自分の見ている光景が信じられなかった。目の前のモニターにはフェイト
の母親である『プレシア・テスタロッサ』が写っていた。
それだけなら何も問題はないだろう。だがそこに写っている『モノ』が俺の頭を
混乱させている。
それは俺の近くにいるなのは達も同じようだった。なぜなら・・・
ポッドに入れられた『フェイトそっくりの少女』が映し出されているからだ。
密閉された『水槽』の中をユラユラと漂う長く量の多い金髪。目は閉じられてい
るだろうが瞳は同じ赤色をしているだろう。
ただ、言えるのはそれだけであろう。俺はその光景に対して異常とも言えるほど
の恐怖を覚えていた。きっと夜間に空挺降下訓練をやる時の恐怖はこれと比べて
べてしまえばなんということもないだろう。頭の中を恐怖心が占めている中口か
ら言葉が溢れる。きっとその言葉はこの場にいる人たちの思っていることかもし
れない。
「お前は誰なんだ・・・?」
まさか3時間前まではこうなるとは思っていなかったのに・・・
~~~~~~~~~~~~~3時間前~~~~~~~~~~~~~~~
俺は、地下にある武器庫兼トレーニング場の射撃エリアにいた。両側を壁に仕切
られている。目の前25mの距離にはマンターゲットが吊り下げられていた。
Mk.23 SOCOMを構えマンターゲットに向かって引き金を引く。
くぐもった音とともに.45ACP弾が発射され頭部を貫く。
俺はここで定期的に実弾の射撃訓練をしている。そうでもしないと腕がなまって
しまうからだ。先ほどの成果に満足しターゲットの距離を伸ばそうとした時だっ
た。
壁に据え付けられていた電話機がなったのは。表示された番号は心当たりのある
番号だった。とりあえず電話に出る。
「こちらは防衛省です。御用のある方はこれからご案内する番号を続けて入力し
てください。」
『すいません。間違い電話でしたってんなワケがあるかァァァァァ!!!』
クロノがかけてきてました。おっかしいなぁ電話番号教えてないんだけどなぁ。
『まぁ、いい。とりあえずこちらに来てくれないか。できればすぐにでも来て欲
しい。』
その言葉により全身に緊張感が走る。
「分かった。準備も含めて20分ほどで行く。場所は公園でいいんだな?」
『ああ、公園に転送ポートを準備しておく。』
「じゃぁ、アースラでな。』
そう言って電話を切る。その足で、武器庫の奥の区画へと向かう。そこには、
『重火器区画』という札があった。そこの中には、スティンガーからTOW対戦車
ミサイル。そして、アンチマテリアルライフルが置かれている。その中の、シー
トが被せられたライフルの前に立ちシートを取り払いながらほくそ笑む。
とっておきを使う時が来たようだ。と…
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取って置きを専用のケースに入れて持ってきた俺は現在アースラにいた。
出迎えに来てくれた職員さんの案内で艦橋に向かった。
「わりぃ、ちょいと準備していて遅れた。」
俺の声に反応してクロノがこちらに注意を向ける。
「いや、大丈夫だが後ろのケースは何なんだ?」
後ろのケースを机に置きながらクロノの質問に答える。
「電話からの様子だと厄介な問題が起きそうだと思ってな。ちょいと、取って
置きを持ってきたんだ。」
その言葉が言い終える前にケースを開ける。ケースの中身を見て呆れかえる俺以
外の全員。
何しろ中には、分解された状態だが組み立てれば全長2,050mmにもなるライフル
それに装着するパイルバンガーが収められているからだ。弾も、ケースの中に
収めている。
「なんだこいつは?よく背負ってきたな。」
「そう呆れんな、コイツはHS-SAT通称リパルサー。射程は60m、使う弾は口径
17mmっうバケモンだ。」
銃身を叩きながらそう解説する。
「で、コイツの説明を聞くために呼んだ訳じゃないんだろう?」
その言葉で本来の目的を思い出したようだ。
「ああ、その件だがコイツを見てくれ。」
そう言ってモニターに映像が映し出される。
映し出された映像にはなのはとフェイトが映っていた。音声を拾っているようで
2人のしゃべっている声が聞こえる。
「私達の全てはまだ始まっていない。だから本当の自分を始めるために、始め
よう。最初で最後の本気の勝負!!」
その言葉と共にぶつかり合う二人。
お互いの全力をぶつけ合うまさに『本気の勝負』。
今まで二人の周囲に浮いていたジュエルシードは収められ激しい戦いが繰り広げ
られる。
俺は、ただ黙ってその様子を見ていた。できることなら今すぐにでもあの場に行
きたいが部外者である自分が行くわけには行かない。
ただ、拳を強く握りしめてその勝負を見ていた。
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フェイトがなのはをバインドで拘束し足元に魔法陣を展開していく。それと共に、
周りに光球が作り出されていく。
どうやら大技を出すようだ。ユーノがなのはをサポートしようとするがなのはがそ
れを制止する。
「アルカス、クルタス、エイギアス……疾風なりし天神よ、今導きの元に撃ちかか
れ。バリエル・ザリエル・ブラゼウル」
光球がその言葉と共に輝きを増す。
「フォトンランサー・ファランクスシフト」
バインドで拘束され動けないなのはに向けて手を振り下ろす。
「打ち砕け!ファイア!」
なのはに向かって無数の槍のような魔力弾が降り注ぐ。
嵐のように降りかかったそれはなのはを巻き込み爆発した。
流石にあれだけの爆発に巻き込まれたら無事では済まないだろう。
俺にもそう思っていた時がありました。
爆発によって起きた白煙が晴れるとなのはが姿を現した。あれだけの爆発に巻き込
まれたはずなのに服が所々破れているだけでなのは自体は無事だった。
▽なのはは ジャガーノートの しょうごうをてにいれた!!
( ゚д゚)ハッ!なんか変な電波を受信した!!てか頑丈すぎるだろ。俺だったら、もう
正直負けているかもしれない。
「今度はこっちの番だね。」
そう言ってフェイトに向けてディバインバスターを放つ。フェイトは手にしていた
魔力弾を投げるがなのはの放ったそれは勢いを落とさずフェイトに向かっていく。
シールドを張りなんとか防ぐフェイト。防ぎ終え肩で息をしているフェイトの対し
て更なる絶望が襲う。
「受けてみて……ディバインバスターのバリエーション!」
『Starlight Breaker』
レイジングハートを突き出し巨大な魔法陣を展開させ膨大な魔力量を展開させる。
徐々に大きくなっていく光球。
フェイトは避けようとするが手足を拘束されていて動くことができない。
巨大な球となったそれを前にしてなのはは
「これが私の…………全力全開!!」
それって絶対全力全壊だよね!!おかしいよ絶対あっちゃダメだよ!!
俺の儚い思いを打ち砕くようになのははレイジングハートを振り上げた。
『―――――スタァァァァァァライト・ブレイカァァァァァ!!!!!』
光の奔流がフェイトを包み込んだ。
「おい、クロノ。あれって常識的に考えてどうよ?俺はおかしいと思うんだが。」
「ああ、なんつーバカ魔力。あれが、AAAの実力か・・・。」
「うわっ!!フェイトちゃん生きているかなぁ・・・。」
アースラでそんな会話を交わす俺、クロノ、エイミィさん。
今度からなのはを怒らせたら土下座をして泣いて許しでも請おう。
『そうした方が身のためですよ、マスター。』
ハンクさん、後押しありがとう。今度からそうしよう。
俺がそんなしょうもないことでうんうんと頭をひねっていたうちに海に落ちてしま
ったフェイトをなのはが抱え上げ上空へと運ぶ。
どうやら意識があるようだ。言葉を交わし合う二人を見てホッと安堵の息を吐く俺
を傍目にクロノはなのはにジュエルシードとフェイトを回収するように指示をしよ
うとした時だった。
突然空が空が黒くなり始めた。おかしい今まで晴れていたはずなのに…。まさか…
頭の中で嫌な答えに行き着いた時だった。紫色の雷がフェイトを直撃し九つのジュ
エルシードを回収していった。
ふざけんなよクソッタレ!!なんでそこまでして石っころが欲しいいんだよ!!
なんで、自分の娘であるフェイトを優先しないんだ!!プレシア・テスタロッサさ
んよォ!!
とっさのことで対応できないなのは。一方アースラではエイミィさんが先ほどの雷
擊が放たれた座標を特定しリンディさんへと報告をする。
エイミィさんから座標の特定をしたという報告を受けたリンディさん(自己紹介さ
れた)が指示を出す。
「武装局員転送ポートから出動。目標は、プレシア・テスタロッサの確保!!」
その言葉と共に艦内が騒々しくなる。
「おい、僕たちも艦橋へ向かうぞ。なのはたちが来るはずだ。」
クロノの言葉を聞き流しつつケースを背負って艦橋へと走る。
ああ、嫌な予感しかしない。走っている通路の暗さがそう感じさせた。
艦橋に着いた俺たちはなのは達と合流した。フェイトの手には拘束具がつけられて
いたが持っていた89式多用途銃剣を使ってこっそり外した。
リンディさんが母親の逮捕される瞬間を見せないようにするためか別の部屋へと連
れていくようになのはに促す。なのはは連れて行こうとしたがフェイトは一歩も動
かなかった。
それほど母親であるプレシア・テスタロッサを愛しているのだろう。
目の前のモニターには局員がプレシアテスタロッサを取り囲んでいる様子が映し出
されている。取り囲んだ局員の内数名が玉座の後ろに回り込んだ時だった。
局員が何かを発見し『ソレ』に近づいていく。『ソレ』の中には、金髪の少女が浮
いていた。
「Probably lie. It's the day a motherfucker Damn today! !(嘘だろ。今日はク
ソッタレな日だぜ!!)」
~~~~~~~~~~~~~~~現在~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
局員が『ソレ』に触れようとした時だった。
「アリシアに触れるなァァァァァァァァァ!!!!!!!!」
ーーズガァァァァァァンンンン!!!!!
目の前を覆い尽くす閃光と轟音。黒焦げになり倒れる局員。急いでリンディさんが
局員たちの転送を指示する。
それでもなおモニターには、『ソレ』に近づき愛おしそうに触れるプレシアが映し
出されている。
こちらを睨みつけながら言葉を紡いでいくプレシア。その内容は、フェイトの存在
意義を打ち消すよりももっとひどいものだった。
フェイトは、プレシアの『実の娘』であるアリシアのクローンであること。
それだけでもフェイトの心を傷つけるのには十分だった。
だが、プレシアはズタズタに傷つけられたフェイトの心にさらに傷を与えたのだ。
それも、今までの言葉よりも比べ物にならないくらいのものを・・・。
『いいこと教えてあげるわフェイト。あなたを作り出してからずっとね、私はあ
なたが大嫌いだったのよ・・・!!」
その言葉を聞きフェイトは膝から崩れ落ちた。
崩れ落ちたフェイトを支えながら先程までプレシアが映っていたモニターを睨む
内心では、この上ない怒りが湧いていた。しかし、心のどこかでは冷静にプレシ
アの行為に対しての疑問が湧き上がっていた。
なぜ、あの時にフェイトを始末しなかったのか。
その答えを知っているのはプレシア・テスタロッサだけである・・・。
~~~~~~~~~sideプレシア~~~~~~~~~
モニターの向こうの様子を思い浮かべる。
アリシアから離れた私は玉座へと向かった。その時先程こぼれた血が目に入った。
その血を見てこれでよかったのだとふと思う。死にそうになっている時になってよ
うやくフェイトを愛しているということに気づいてしまった。もう少し早ければ愛
してあげることができたのかもしれない。だが、この体はもう持ちそうにない。
ならば、あえて悪役を演じよう。きっとフェイトもこんな私を見たくないだろう。
そして、フェイトに隣に映っていた少年に全てを託そう。
きっと彼ならフェイトを守ってくれるだろう。何故かそんな気がした・・・。
~~~~~~~~~sideプレシアend~~~~~~~~~
フェイトが倒れてからすぐのことだったプレシアのいる『時の庭園』から膨大な魔
力が感知されたのは。モニターではプレシアがアリシアと呼ばれた生体ポッドに入
っている少女の側に立ちジュエルシードを使い次元振を引き起こそうとしていた。
え?さっきバイオハザードへ行くって言ってなかったか!?
『アルハザードですよ、マスター。』
ごめんねぇ、最近耳が聞こえづらくってさぁ!!という、コントを他所に艦橋が騒
がしくなってきた。
「僕が止めてくる!!ゲート開いて!!」
「独断専行は危険だぞクロノ!!」
「大丈夫だ、問題ない」
「ちょっとォォ、それフラグなんですけどぉォォォォ!!!!!」
俺が止めたのもかかわらず部屋を飛び出していくクロノ。後を追いかけようと思っ
たがそれよりも向かうべき場所へと足をはやめる。
「ここか・・・。」
そう言って足を止める。そこは医務室だった。
着いた時には、フェイトは既に目を覚ましていた。こちらを虚ろな目で見てくるフ
ェイト。それを気にせずフェイトのそばへ行く。
「良かった、目が覚めたか。」
「ねぇ、リュウヤ。今まで私がやってきたことってなんだったのかな?」
そうフェイトが尋ねてきた。それはそうだろう、今まで必死に母親のために頑張っ
てきたのにそれを拒絶されたのだから・・・。
「どうしたら…いいんだろう私、わかんないよ。」
そう言ってうつむいて泣いている様子は捨てられた子犬のようだった。
「お前はどうしたいんだ?俺はお前じゃないからお前がどうすればいいか分からな
い。」
「私は、私は母さんと話がしたい…。」
「なら、すればいいじゃねぇか。実に簡単な答えだろう?」
そう言って、机の上に置いてあったバルディッシュを手に取りフェイトの手に握
らせた。
フェイトはボロボロな状態になっているバルディッシュを見てそして俺を見た。
その目には強い決意の色が浮かんでいた。
「なら、私は母さんに会いにいく・・・。だから今私に出来ることを全力で…。」
そう言ってバリアジャケットを纏いバルディッシュに魔力を送り破損を治す。
「なら、行こうか。」
俺もバリアジャケットを纏いリパルサーを肩にかける。
さぁ、戦争の時間だ…!!
フェイトと共に庭園を飛び傀儡兵に足止めを食らっているクロノ、なのは、ユーノ
、アルフと合流する。
「随分と遅かったな!!」
「悪いが道が混んでいてな!!」
「「フェイト(ちゃん)!?」」
「遅れてごめんね。私も戦うから…。」
なのはとアルフがフェイトに駆け寄っている中、俺とクロノはお互いの拳を合わせ
る。
「さてと、だいぶお困りのようだがお手伝いいたしましょうか?」
「言うまでもなく手伝って欲しいね。」
「了解。」
そう言って、手にしているM4 CQB-Rを傀儡兵に向ける。
ジャコッ!!という音と共にアンダーバレルショットガンのポンプアクションを行
い魔力を銃口へと集中させる。
「こいつでも喰らえよ、腐れども。」
『HEAVY SHOT FIRE!!』
銃口から大量の魔力弾が発射され傀儡兵を巻き込み爆発していく。その様子を見て
みんな唖然とした表情を浮かべている。
「さぁ、次行こうか!!」
そう言って先陣をきる。ああ、楽しくって仕方ねぇ!!
『もはや、バトルジャンキーになりつつありますね。』
着々と傀儡兵を蹴散らしながら途中で二手に分かれた。クロノ、フェイト、アルフ
はプレシア・テスタロッサのもとへ。俺、なのは、ユーノは駆動炉の停止へと二手
に分かれた。
駆動炉へと向かった俺達だったが傀儡兵の多さに苦戦しながら進んでいた。手にし
ていたM4 CQB-RからMk.46に切り替えた。
「ああ、クッソ。数が多過ぎる!!」
飛行型に対して銃撃を浴びせながらそう叫ぶ。
「それだけだといいんだけどね!!」
目の前には大型の傀儡兵が立ちそびえていた。背中にある砲口はこちらに向けられ
ている。
「ユーノ、なのはは周囲の敵を倒してくれ!!このデカブツは俺がやる!!」
「「分かった(の)!!」」
背中に今まで背負っていたリパルサーのコッキングレバーを引き魔力を込めた弾を
装填する。
「さてと、相棒ダンスでも踊ろうか!!」
『仰せのままに、マスター』
大型の傀儡兵の攻撃を躱し上空へと飛ぶ。頭部へと狙いを定め引き金を引く。
銃口からはなのはのディバインバスターにも勝るとも劣らない威力の収束魔法が発
射される。
それを受けひるむ傀儡兵。だが、それだけで終わらせるわけがない。
『PAIRUBANGER!!』
装備されていたパイルバンガーを傀儡兵めがけて打ち込む。魔力を纏ったそれはシ
ールドを貫き頭部に深々と突き刺さった。
「コレでフィニッシュ?んな、訳あるかい。」
『AIR BOMB!!』
突き刺さったパイルバンガーを中心にして内部で激しい爆発が起きる。
ダメ押しの一撃を受け頭部をなくした傀儡兵は力なく地に伏す。
「ほい、終演。」
俺の戦いを見ていたふたりは何故かお前は人間か?という目でこちらを見ていた。
二人に駆動炉の封印を頼みクロノ達の後を追うために二手に分かれた場所まで戻って来た俺だったが別の
問題に直面していた。それは…
「なんでクロノが片付けたはずなのにまた元に戻っているんですかねぇ!!」
クロノが一掃したはずなのに傀儡兵がまたいたのである。それもご丁寧に先ほどと同じ数である。増援で
呼び出されたようである。力尽くで片付ける以外の選択肢は無いようだ。
「クソッタレ、本当に今日は厄日だぜ。SHINOBI 展開。」
『SINOBI Deployment』
バリアジャケットをSINOBI状態に変更し接近戦に持ち込む。機動力に特化しているので振りの大きい攻
擊程度なら身軽に躱せる。攻撃によって隙ができた胴体に剣撃を走らせる。
『ONE DOWN!!』
後方へ下がり足に魔力を集中させ飛び上がる。
『INVISIBLE BULLET!!』
足元にいた数体の傀儡兵が彼らの頭部で巻き起こった爆発に巻き込まれ上半身を破壊される。
『THREE DOWN!!』
一々刀で切ってたんじゃ割に合わない。ならば
「変更 Destiny Warlock」
『Destiny Warlock』
体を光が包み込みローブを纏った機械的な姿になる。
「ノヴァボム!!」
手に魔力を収束させ球体にしたそれを傀儡兵の集団の中央に向けて打ち出す。打ち出されたそれは中央で
回転しながら収縮し広範囲に爆風を広げた。爆煙が収まった時にはそこには右半身を抉られたような跡が
ある傀儡兵や脚部以外が残っていない傀儡兵がいた。
「よし片付いた。急ぐぞハンク」
『急ぎましょう、マスター。』
そう言ってクロノたちが向かった方向へと走り出す。二人の間に走る亀裂を埋めるために・・・。
~~~~~~~~~~sideフェイト~~~~~~~~~
「あなたが私の母さんだからたった一人の母さんだから・・・。どんなに母さんが私のことを嫌いでも
私は母さんのことが大好きです。」
母さんと正面切って私の本音を言うことができた。そんな私の言葉を聞いて目を丸くしそして
「母さんもフェイトのことが好きだったわ。それもさっき気づいたばかりだけど…。けれど、遅かった
わ。もうこの体は、持ちそうにはないだからフェイト最後に言うわ。あなたを愛していたわ。さよな
らフェイト……。」
そう言って母さんと生体ポッドに入ったアリシアは虚数空間へと落ちていく
「母さん!」
手を伸ばそうとしたが届かない。なら追いかけてでも…!!虚数空間へと飛び込もうとしてアルフ
に止められる。
「アルフ離して!!母さんが…母さんが!!」
「フェイト馬鹿なことはやめな!!あんたも落ちちまうよ!!」
ただ見ていることしかできないのか…。そう無力感に呑まれそうになったとき何故か助けて
くれたリュウヤのことが頭に浮かんだ。初めて会った時笑いながら食事に誘ってくれたこと。戦うことも
あったけどナノハと戦いそうになっった時平和な方法で勝負することを教えてくれたこと。そして上手く
家事ができなくてもそばで教えてくれたこと。
彼だったら母さん達を助けてくれる。無意識にそう思った時だった。
「間に合ったみたいだったな。さて、引っ張り上げるか。」
その声が聞こえてきたのは。顔を上げると見たことのないバリアジャケットを展開している彼だった。
~~~~~~~~~~~sideフェイトend~~~~~~~~~~
たどり着いた時にはプレシアがアリシアの入った生体ポッドと共に虚数空間へと落ちていく時だった。
フェイトがいる穴の淵に立ち見よう見まねでユーノやアルフが使っていたバインドを使う。
「チェーンバインド!!」
落ちていく二人に向かってバインドをかける。なんとか間に合ったようだが間に合せで使ったため少し
づつだがバインドにはヒビができている。
俺の姿を見てフェイトとアルフが駆け寄ってくる。
「リュウヤ、アンタ一体何するつもりだい!?チェーンバインドなんか使って!!」
まぁ、そうだろうな。俺も咄嗟に思いついた方法だからな…。だが、やろうとしている事の説明はできる
「日本の高知ってところには鰹の一本釣りって方法で魚をとるのがあるんだが。元々はそいつは魚が掛か
ったら一気に引っ張り上げるんだ。」
そこまで言うとやろうとしていることが想像できたのか顔を真っ青にするアルフとフェイト。
それを気にせず足に力をこめて行く。
「そういうわけだ、ちょいと準備してくれよッッッッ!!!!!!」
一気に引っ張り上げる!!!!!地面に落ちる前に二人はフェイトとアルフによって受け止められる。
案の定さっき俺が行った行動に対して怒りをあらわにするプレシア。
「ちょっとあなたなんてことすんのよ!!怖かったわよ。いきなりバインドされるわ引っ張り上げられる
わで!!」
「まぁまぁ落ち着いて、あの時はこうするしかなかったんだから。引っ張り上げたのは悪かったから。そ
れよりもあんたの体相当ボロボロそうだな…。」
その一言によって黙りこくるプレシア。やっぱりか…。
「ちょいと直すから動かないでくれよ。」
そう言ってプレシアに手をかざす。ボロボロならボロボロになる前に戻して元通りにすればいい。その答
えが『時間を巻き戻す』という答えだった。そのまま戻しただけなら時間とともに同じようなことが起き
るかもしれないので『修復』も混ぜ込んでおく。
目の前にいたのは若返ったプレシアだった。
・・・・・・・・・・どうしてこうなった?
どうやらクロノやフェイト、いつの間にか来ていたなのはとユーノは唖然としていた。
「ちょっと、あなた何したの!!説明してちょうだい!!」
そう言ってアサルトアタッカーの装備であるミョルニルアーマーの肩を掴んで揺さぶってくる。
ちょっと待って説明するから頭揺さぶられてるからちょっと待ってェェェェェェェェェェぇぇぇぇえ!!
息も絶え絶えにぼやかしながら体内の時間を戻したことそれに修復を混ぜ込んだことを説明した。
なんとかプレシアさんは納得してくださいました。あ~頭がクラクラする。
プレシアは生体ポッドに入ったアリシアに悲しそうな顔を向けながら
「アリシアごめんなさいね。あなたを助けられそうにないわ。」
と言っていた。自分の右手を見ながらアリシアを何とかできないかと考えていた。これをやっていいもの
かそう悩んでいた。
『どうかしましたか、マスター。』
「ハンク俺は今から神の行うことに手を出すがいいか?」
『アリシアのことですね。やりたいようにやったらいいですよ、マスター。』
ハンクのその一言が俺の決意を固めた。
アリシアの生体ポッドに近づきアリシアを生体ポッドから引き出す。裸だけどキニシナイ。
その様子を見てプレシアがこちらに来るが作業を続ける。
体の保存がしっかりしているのでこれはいけるかもしれない。そう思いつつアリシアの胸に手を当て能力
を発動させる。これを使うことがもうないようにと願いながら…。
手元に現れた光をアリシアの体に押し込む。光が無事に入ったことを確認してそっと地面に横たえる。
「早くアリシアから離れて!!一体なにをやったの!!」
「…死者の蘇生だ。もうこれを使うことはないだろうな。」
「そんなことが出来るわけないでしょ!!もう諦めて!!」
そうプレシアが言った時だった。
「う~ん、お母さんうるさ~い。」
「え?」
目をこすりながらアリシアが起き上がったのだ。
「……アリシア?アリシア!!」
そう言ってアリシアに駆け寄るプレシア。どうやらうまくいったみたいだ。これを使うことはもうないだ
ろうな。
「一体君は何者なんだい?」
プレシアとアリシアの様子を見ているとクロノが尋ねてきた。
俺はただこのように返した。
「俺だってわからないさ。だから自分が何者なのかを探している途中だ。そのうち答えは見つかるだろう
さ。いつになるかは分からないがな…。」
ただこう返すしかできなかった…。
あと1話で無印編が終了する予定です。
そのあとに数話の幕間を挟んでA's編に突入する予定です。
どうかお付き合いお願い致します。
感想等待っています。