無限の剣を持つゴブリン   作:超高校級の切望

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バッドエンドルートのアナザーストリーです

主人公がゴブリン堕ち、原作キャラの死亡、胸糞展開あり、陵辱あり

全てが許せる方のみどうぞ。そういうのはちょっとという人、きれいな終わり方だけでいいと言う人はブラウザバックしてください


【IF】BAD END√ ANOTHER STORY

「……もし来世があるなら、お前達ゴブリンは決して見逃さないと誓おう」

「…………そうか」

「………?」

 

 ゴブリンナイトが笑う。その笑みは、嘲るようなものではなく、何故か安心したような顔に見えた。

 

「うおおお!!」

「死ねぇ!」

「……あぁ?」

 

 ゴブリンナイトは叫びながら向かってきた少女達をみて訝しみ、舌打ちして槍を払う。

 

 

 

 どういうつもりだ、と己の弟子をみて思う。

 あんな風に叫ばれては気付かないわけには行かない。自分は金剛石の騎士(ナイト・オブ・ダイヤモンド)とすらやり合えるゴブリンなのだから。

 無言で攻撃されれば、気付けなかったと通せたものを………と、その顔を見て気付く。

 殺せなくなったか、と……。自分に好感を抱いてしまっていたのには気付いていた。その中で、自分のために殺せるハズだった3人の内2人。しかしその顔には躊躇いが浮かんでいる。

 この一年で、殺せなくなったか。2人しか居ないのはこの2人が直前まで迷い、1人は自分には出来ないと来ることすらしなかったからだろう。

 

「殺す気で来い。さもなくば殺す」

「「───ッ!!」」

 

 己を殺せと言う命令に、2人は苦しそうな顔をする。やめろやめろ。そんな顔をするな。この体はそんな顔を見ると興奮してしまう。

 笑みを浮かべそうになる唇を噛む。ここで演技でも笑ってしまえば、もはや演技ですらなくなる。殺す気で来い。さもなくば死ぬぞ、言うようにそう殺気を送った。

 

 

 

 

 ゴブリンらしく家を壊し中の食い物を略奪する。

 不出来な弟子達はそれでも引き際は弁えていた。逃がしたが、そこはどうでもいい。

 聞こえてくる悲鳴に怒号、それが心地いい。ちょうど自分の顔が移った窓ガラスを叩き割る。やばい、本格的に自決すべきかもしれない。と、近付いてくる気配。

 冒険者か兵士にしては足が遅く、避難民にしてはゴブリンが攻めて来ている今避難もせずに被害の多い方へ来る理由が解らない。蹴破った際倒れたドアを踏み砕きながら外に出る。そこに、彼女は居た──

 

「───お兄ちゃん」

 

 走ってきたのだろう。乱れた呼吸を整えながら、ホッとしたような、暗闇の中母を見つけた子供のような笑顔を浮かべるその少女は、妹。

 幾つか持ってる巻物(スクロール)やダイナマイトは護身用だろう。

 

「やっと、見つけた……」

「……その顔をやめろ」

 

 縋るような顔をしてくる導師に、ユダは言う。その足下に剣を撃ち込んで。

 

「俺を殺す気がねぇならさっさと消えろ!俺に家族愛を求めるな!俺はゴブリンだ、人間なんかじゃねぇ。お前の家族でもねぇ……」

「────っ!」

「家族との記憶に浸りてぇなら他の奴に頼め。もう俺は、お前とお前の家族のことを覚えてやるつもりなんかねぇんだよ」

「ち、ちが──っぁ………う」

 

 違う、と、その一言が喉から出て来なかった。側にいて欲しいと、そんな単純な言葉を、自分を見つめ直す機会を与えられなかった少女は口に出来なかった。

 ユダはそんな少女に背を向ける。彼女を殺したくないのだ。彼女は確かに特別だったから……彼女を殺せば、本当に戻れなくなる。

 

「………い、やだ……」

 

 声が聞こえる。だが無視する。

 

「……嫌だ」

「────ッ!?」

 

 ゾワリと寒気を感じる。振り返ると無数の黒い帯が襲いかかってくる。

 

「ちぃ!」

 

 後ろに飛び退きかわす。地面を黒い帯が砕いた。襲ってくる帯に向かって魔剣を放つが帯に飲まれる。突き抜けることなく闇の中に消えた。

 

「まさか……虚数魔術!?───ッ!!」

 

 本来ならこの世界にあるはずがない力。何故!?と、考えるまでもなくあの神の仕業だろうと苦虫を噛み潰したような顔をするユダ。その足に、『影』が絡み付く。

 

「嫌だ……やだ、嫌だよぉぉ!」

「ぐお──!?」

 

 グン、と引き寄せられる。慌てて切り裂く。直ぐに捕らえようと伸びてくる。

 

「ちぃぃ!」

 

 無数の魔剣で迎撃する。

 帯が地面に落ちて影の中に戻ると帯の束がどくと黒衣に身を包んだ導師が見えた。

 髪は白く染まり、肌に血管のような模様が走っている

 

「嫌だ、おいてかないで、おいてかないでお兄ちゃん……」

「───!!」

 

 建物の上に飛び、駆ける。家々を破壊しながら『影』が追ってくる。

 殺されるのは別にいい。しかし殺人衝動に飲まれそうになり人から離れたのが仇となった。殺されるのはいいが人目がないのは駄目だ。

 ゴブリンに対する憎悪を植え付けても、自分という金剛石の騎士を超えるゴブリンが生きていると思われるのは避けたい。憎悪はともかく恐怖は駄目なのだ。

 と、人が集まっているのが見えた。確認したその隙に、『影』が足に絡み付き地面に落下する。

 

「ゴ、ゴブリン!?しかも、黒鎧だ!」

「は、速く避難を!」

 

 冒険者や兵士達が慌てて叫び、一般人らしき者達が逃げ出す。

 

「…………」

 

 みた感じ弱いが、もう此奴等でいいか。

 戦いに疲れて殺された、そう判断されることを祈り切りかかってくる冒険者の剣を受けようとして、その冒険者達の頭蓋が吹っ飛ぶ。

 

「───ちぃ!」

 

 魔剣を放つ。地面から染み出した闇に飲まれ、此方に向かって飛び出してくる。叩き落として氷の魔剣を出し地面に突き刺し凍り付かせていく。

 あれは今、人を殺した。ならば誰かの前で、などと言っている場合ではない。

 ゴブリンと何かが戦っている。それをみて冒険者達も一般人も逃げ出していく。それを五月蠅いと思ったのか人間を狙って動く『影』を不審に思われないように弾く。

 

「あはは。うるさい人たち、やっと居なくなった……大丈夫だよお兄ちゃん、私が守るから。だから、あんな事言わないで」

 

 拘束しようと迫る『影』。かわし、切り裂き、距離をとる。掴まれば、虚数に捕らわれ消える。

 

「………いや、そっちの方が良いか」

 

 少なくともあれは自分を喰えば止まるかもしれない。別に「この世全ての悪」(ア ン リ マ ユ)と接続したわけではないのだろうし。

 魔剣を放り捨てると導師は笑みを浮かべる。ユダの体に無数の『影』が巻き付く。

 身を委ねようと目を閉じ────

 

「───────」

 

 ゴトリと導師の首が落ちる。ユダの手には血を滴らせる魔剣。

 

「───あ……」

 

 ガランと魔剣が落ちる。血に濡れた剣から逃げるように距離をとる。

 自分は今、何をした?決まっている。生きようとしたのだ。この体は、浅ましくも生きようとして導師を殺した。

 

「──っ、うぁ──ああ───」

 

 記憶が蘇る。己を兄と慕う少女の姿が。

 その少女を、殺した。自分が、殺した───何て、何て何て何て何て何て何て何て何て何て何て何て何て何て何て何て何て何てなんてなんてなんてなんてなんてなんてなんてなんてなんてなんてなんてなんてなんてなんてなんてなんてナンテナンテナンテナンテナンテナンテナンテナンテ───

 

 

───楽しいんだろう。

 

 

「ああああああああああああああひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!あぁっははははははっ!!ぎゃっはっはっはっはっはっはぁ!!」

 

 

 

 四方に分かれた勇者達はゴブリンを殺しながらユダを探す。勇者はチャンピオンの首を切り落とす。

 

「勇者様だ!」

「勇者様ー!」

 

 勇者の登場に民達はワッ!と沸く。

 

「早く避難を!」

 

 勇者が叫ぶと慌てて避難を再開する民達。ふぅ、とため息を吐く。と、冒険者と兵士、一般人が混じった一段が走ってくるのが見えた。兵士や冒険者の様子は一般人を守っている、そんな風には見えない。何かから逃げている?

 

「た、助けてくれ!金剛石の騎士を倒した、黒い鎧のゴブリンが、黒い変なのと!」

「───ッ!!」

 

 勇者はその言葉に目を見開き地面を蹴り建物の上に飛ぶ。一団が走ってきた方向を遡る。黒い変なの、間違いなく姉だ。姉が先に出会ったか。と、笑い声が聞こえてきた。こんな戦場で?そちらに向かうと、黒い鎧を着たゴブリンが見えた。その足下に転がるのは───

 

「───え?姉、ちゃん………?」

 

 姉だった。首と胴体が泣き別れした姉の死体を前に師であり、兄のように思っていた男が狂笑していた。

 

「………何を、してるの?」

「…………GUA?」

 

 ギョロリと黄色い瞳が勇者を捕らえる。現れた女に、ゴブリンはニタリと笑う。

 

「───そう……そう、なんだ………間に合わなかったんだ、ボク達は」

 

 理性も知性も感じさせない瞳に、勇者は歯軋りして涙を流す。

 

「GYABABABABAHAHAHAHAHAHYAHYAAAAA!!」

 

 ゲタゲタと笑いながら襲いかかってくるゴブリン。聖剣で弾く。

 

「───!?GI、GROB!!」

 

 自分より小さな得物に剣を弾かれ苛立つゴブリン。その肌に薄緑の線が走る。速度と膂力が比べ物にならないほど増す。勇者はその剣を受け流し蹴り飛ばす。

 

「GUGIAA───GOBR!!」

 

 立ち上がり咆哮するゴブリンは、キョロキョロ辺りを見回す。獲物が居ない。消えた?と、背後から衝撃が走る。

 

「……弱くなったね、当たり前か」

「OGAGOGG」

 

 頭を蹴られ唸るゴブリンを見て勇者は言う。空間察知能力は消え失せ、剣技も各段に質が落ちた。此奴は違う。慕っていた師匠じゃない!お前なんかが、師匠の体を使うな!

 

「GOROO!!」

 

 無数の魔剣が生み出され、射出される。勇者は全て弾く。何本かが弾く前に爆発するが聖なる加護を受けた勇者には効かない。知能が下がったゴブリンでは、千の使い道がある最強の魔剣を使いこなせない。

 ならこの先は、一方的に決まっている。

 鎧は砕かれ魔剣は折られ、無様に地面に転がるゴブリン。姉と同じように首を切り落とす………。

 

「──タ、タスケテクダサイ……」

「────ッ!?」

「モウコンナコト、シマセン──ユル、ジテクダサイ」

 

 ゴブリンが口を開く。別に珍しくもない。ロードならたまにあるし、勇者はゴブリンなんかに手心は加えない。でも、このゴブリンはただのゴブリンではない。慕っていた師なのだ。だから、動きが止まる。止まってしまった。

 命を見逃され、感謝するゴブリンなど居ない。体が傾く。足の感覚が消え、続いて燃えるような熱が伝わる。

 

「───っあぐ、うあああ!!」

「GRORRRRA!!」

 

 足を失った勇者を見て笑うゴブリンは、右腕の前腕を火を纏う魔剣で切り落とし、足の傷を焼く。余りの激痛に絶叫し失禁する少女の姿にゴブリンはますます笑みを深め涎を垂らす。

 

「ふぅ──ぐぅ………う、あ?や、やめ………やだ!」

 

 痛みに耐えながら聖剣に向かって左手を伸ばす勇者だったが襟首を掴まれひっくり返される。そのまま鎧に手をかけたゴブリンは力任せに鎧を剥がし服を破きベロリと薄い胸部を撫でる。

 

「やだ、やだ!こんな、形で……お願い師匠!元に戻って!」

 

 泣き叫ぶ姿などゴブリンを喜ばせるだけだ。ゲタゲタと笑い下もはぎ取る。が、不意に動きが止まる。低く唸り睨みつける。

 

「見つけたぞ──!」

 

 憎々しげにゴブリンを睨みつけるのは黒装束の娘。金剛石の騎士の仲間だ。

 

「GURAOOB!!」

 

 邪魔され苛立ったゴブリンは娘に切りかかる。娘は勇者達に劣るがそれでも大した動きで技術が下がったゴブリンの攻撃を何とか避ける。しかし、時間の問題だろう。と、勇者に近付く影があった。

 ゴブリンだ。尿の臭いに釣られてきたのだろう。ハァハァ舌を突き出し欲望に染まった目で近付いてくる。そのゴブリンの頭が飛んできた魔剣に貫かれる。

 

「──し、しょう?」

 

 助けてくれた……のだろうか?ゴブリンの事だ。単に自分が犯そうとしている女を別の奴に取られたくないだけだろう。だが、それでも……追い詰められた勇者はそれでも縋りたくなってしまった───

 

「GORBOOOOORRR!!」

 

 ゴブリンが叫び無数の魔剣で広範に降り注ぐ。ちょこまか逃げる黒装束の娘が鬱陶しくなり範囲技で殲滅することにしたのだろう。建物が貫かれる。着弾した剣は爆弾となり、全てを消し飛ばす。

 

 

 

 

 王都がゴブリンに落とされた。

 そんな荒唐無稽な話は鼻で笑う者は多々居た。からかうなよ、なんなら俺が行ってきてやる。そういった奴等は帰ってくる者は居なかった。

 そんな王都。一角が爆破魔法を何度も食らったかのように瓦礫の山になった場所がある。そこには数多の死体が転がっている。何人なのか、誰が居るのか誰も知らない。確かめる者は居ないからだ。

 男は食肉になり、女は生かされ犯される。都中で女の嗚咽とゴブリンどもの笑い声が聞こえる。

 女を犯せない一部のゴブリン達は立場が上のゴブリンに命じられ食料を王宮に運ぶ。

 ここはいい場所だ。食料が沢山ある。人間達はこんなに持ってるのに独占していたんだクソ!と苛立たしげに転がっていた死体を蹴るゴブリン。

 王宮に付くと食料をロードやチャンピオンなど住むことが許された者達の部屋に食料を運ぶ。玉座の間にいるのは彼等のボスだ。前までと違って何を考えているか解りやすくなった。きっと国を手にするまで余裕がなかったんだな。無能そうだもんな、自分なら同じ事をしても女を犯す余裕がある、などと自身の王を見下しながら玉座の間に入る。

 手足が欠損し、顔の半分を焼かれた女を犯していた。王のお気に入りだ。いたずらで顔を焼いた奴は縦に分けられた。あんな気持ち悪い顔の何が良いんだろう?胸も薄いし手足だってないのに、変な奴だなぁ。

 そんな変なのが気に入る雌だけあってその雌も変だ。泣き叫ぶべき筈なのに虚ろな目で涙を流しながらそれでも笑って媚びているのだ。頭のおかしな雌だ。あの王にはお似合いだなと笑う

 食料を入り口近くに置いておき、王の行為でも眺めながら自慰を行おうとしたゴブリンは、後ろから近付いてくる影に気づかず胸を貫かれる。

 

「────!!」

 

 悲鳴を上げる間もなく絶命し、しかもその死体はボロボロと崩れ灰になる。

 

「───GUROR?」

 

 その気配に漸く気づいたのか王は少女から己の分身を抜き、振り返る。弱そうな奴だ。薄汚れた皮鎧に鉄兜、中途半端な盾。()()()()()()だ。自分の剣に登録してやろう。と、剣を投影しようと読み取り───

 

「GURAAAGYAOORRR!?」

 

 突如頭を押さえて苦しみ出す王。男はそんな王の様子を無視して切りかかる。王は痛みに耐えながら魔剣を投影し放つが全て弾き落とされる。装備は貧相なくせに技術が桁違いだ。数日前戦った胸のでかい女の剣士を思い出す。彼奴同様爆発する剣で殺してやる!と剣を爆発させようとするが何故か爆発せず男の持つ剣に弾かれるとどんな硬い魔剣でも砕けて消えていく。

 

「無駄だ。ゴブリンは殺す」

「────!!」

 

 懐には入った男の剣が胸を貫く。強化した鎧はあっさり貫かれる背中から剣先が飛び出す。男に向かって腕を伸ばそうとして、剣が刺さった場所から体が崩壊を始め倒れる。

 

「────手間、かけた」

 

 先程までと違い理性が宿った瞳で、王は男にそういった。そして、震える手で倒れ伏した女を指さす。

 

「悪いけど、彼奴………任せて良い、か?」

「よく喋る」

 

 人を救ってくれと人の言葉で話すゴブリンとは思えない行動や言動を一切無視して喉を刺す男。王の体が崩れ、後には黒い灰だけが残った。

 男は少女の脈をはかる。意外と生命力があるのかこんな状態でもまだもちそうだ。なら、ひとまず後回し。

 まずはゴブリンどもを殺す。

 

 

 

 

 空に浮かぶ赤い月と()()()()

 灰色の月はその昔別の色をしていたのだという。

 その月にはそこには自分では何の仕事もしないくせに食料やお金、服や嫁を持っている人を羨み、妬む蛮族が住んでいた。彼等は地上に降りては家畜や作物を盗み、時には娘や人の妻を攫い自分の嫁にしてしまうのだ。彼等が産ませた子供達も、彼等と同じように他人からモノを奪う事ばかり考える。

 その蛮族の名はゴブリン。ゴブリン達はある時代、大群で王都に責めいり国を乗っ取ってしまった。しかし畑仕事も畜産もできないゴブリン達は、次第に死に絶えて行く。ならばと他の町や村を襲おうと画策するが、そんな彼らの前に1人の戦士が現れる。

 その戦士が持つ剣は、悪しき者共を葬る聖剣。斬られたゴブリン達はたちまち灰になり血すら残さない。

 そして戦士はある町の地下に水路に沈んでいる魔法の鏡を取りに行きました。そこには巨大な鰐がいましたが、その鰐は街の守護者である乙女の使徒(ファミリア)。蛮族に勇猛果敢に戦う戦士に思いを寄せていた乙女は特別に鏡を引き上げ戦士に渡します。

 魔法の鏡はこの世界のあらゆる場所に行くことが出来る鏡。戦士が剣を近づけると、月へと向かう道を開きました。

 さあ覚悟しろ蛮族め!お前達が無秩序に奪った命に償い時が来た!

 そう叫ぶ戦士に何だと侵略者め、とゴブリン達は大激怒。自分達の罪を認めようとしませんでした。戦士は剣を月に刺します。するとゴブリン達は一斉に黒い灰になってしまいました。その月は黒く染まってしまったのです。

 しかし黒く染まった月は誰にも気付かれません。かわいそうに思った戦士は神様に頼み月が見えるようにして貰いました。そうして、神は月を灰色に変え夜も確認できるようになったのです。

 

 

 

「だから人を羨んだり妬んだりしてはいけないわ。悪いことをしたら、直ぐに認めること。じゃなきゃ戦士がやってきて灰にされちゃうからね?」

 

 寝物語を愛しい我が子に聞かせる母親。子供は母親の言葉にはーい、と元気よく答えた。

 

「ねえお母さん、ゴブリンって居るの?」

「いいえ。全部戦士様が倒しちゃったから………少なくとも私は見たこと無いわ」

「僕ね、僕ね、大きくなったらその戦士様みたいに悪い奴らをやっつけるんだ!」

「ふふ。なら安心ね……じゃあ、早く大きくなれるようにもう寝なさい」

「はーい」




魔剣「オルクボルグ」
 ユダが造った()()
 強力な小鬼特攻、特防を持ち触れただけでゴブリンを灰に変えるためゴブリンに奪われることはない。
 ユダの戦闘技術を所有者に憑依させ握った者を一流の戦士に変えるが代償として強いゴブリンへの殺意に目覚める。小鬼殺しの呪いはゴブリンのようだと判断された存在やゴブリン退治の邪魔(この場合自分の存在を脅かす)と判断した者にも有効。
 所有者にゴブリンを全滅させるための知識を与え、ゴブリンの居場所を伝える効果もある。人の中にいる最後の一匹まで探し続け殺し尽くすと剣は消滅する。


 伝承としてのあり方は魔剣ではなく聖剣。神の座に住む魔女から戦士に渡されたとされる。
 名はオルクボルグの他にかみきり丸、小鬼殺し、ゴブリンスレイヤーなど地域や種族によって異なる。


 このIF世界の設定は《混沌》が個人で楽しむためにこっそり作った世界。慕う相手を母と呼べなかった分岐世界で、さらに弟子の師匠への思い入れをほんの少しだけ強くした結果分岐した結果。彼が小鬼になり果てた世界として楽しみ100年ほど保管してたが他の神々に見つかり廃棄された
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