凪のあすから 〜心は海のように〜   作:白羽凪

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ふえぇ...進度が遅すぎるよぅ...。
とりあえずどんどん進むしかなさそう。


第11話 事件は突然に

---遥side---

 

事件は翌日に起きた。...まあ、事件でもないか。

 

いつもの集合場所にいつまでたってもまなかが来なかった。流石に遅いからと光が向かおうとしたので、俺、ちさき、要もついていった。

 

「おーいまなかー!早く出てこいよー!」

いやだから、出てこないから遅れてるんでしょうが。

はぁ、と少し溜息をつく。

 

「ったく、おっせーなぁ...。」

光のイライラモードが少し見えてきた。

やれやれ、俺が先陣切るとしますか。

 

「おーい、まなか、失礼かもしれんがそっち行くぞー!」

そう言って俺はまなか宅の2階へ上がり、窓から入っていく。。あとの3人もついて来た。

 

「おい、何やってんだよまなか。おせえぞ。」

「あ、おはようひーくん、とはーくんも。えっとね、そのー...。」

そう言って止まったまなかは膝にハンカチを当てていた。

 

なるほど、これは俺が1番知ってるやつだ。

「ウロコ様に呪われたんだな。お前。」

「なんで分かったの!?」

まなかが驚く。いやだって...よくなってたし?

 

「いやほんとに...。お前さては経験済みか?」

光は俺に少し呆れているようだった。

 

「まあ、かれこれ2桁はいってるな。」

「ウロコ様に嫌われてるの?遥って。」

ちさきが少し驚きげに言う。んー、どうだろ。そんなに話してないし。

「まあ、小さい頃から結構無駄に陸ばっかり行ってたしな。そう言われたらそうかもしれない。」

 

そう言って俺はまた、ふと考えた。

無駄、なんだろうか。みをりさんや、美海や、至さんと過ごした日々は。

 

失ってしまったものの価値は、よく分からない。

 

 

「それはおいといて、遥、今回のまなかの理由はなんだか分かる?」

脱線しかけた話を要が俺に振ることで元に戻した。

 

「んー?どうせ暇潰しだろう。そんなに毎日仕事詰めな毎日じゃないでしょあの人。」

まあ、こんなこと言ってたら俺もまた呪われそうだが。

 

「暇つぶしでそんなことするんだウロコ様って...。」

ちさきが関心とも落胆ともつかない声を上げる。

 

「それより遥、どうやったら取れるんだこの魚はよ。引っこ抜くってわけでもないだろ。」

光が尋ねる。

「時間が経てば勝手に出ていくと思う。俺の場合はそうだったしな。

だからまあ、今日はそれ巻いて我慢だな。」

 

そうしてまなかは膝にタオルを巻き、そのまま俺達は揃って学校へ向かった。

 

 

 

 

 

そして学校。授業に問題はなかった。無かったんだが...。

問題はそれから、つまり、放課後に起こった。

因みに今日は水瀬も普通に来ていたが、男女間は学校ではそうそう馴れ馴れしく話せるものでもなく、そのまま時間が過ぎていった。

 

 

最後の授業を終え、移動教室から紡ぐと話しながら帰っていた俺は、教室で何やら揉め事が起こってるのが聞こえてきた。

 

「止めてよ、嫌がってるでしょ!」

少し怒り気味なちさきの声が聞こえる。

 

「ええ~、私達、エナを見せてもらってるだけだよ」

「そうだよ~」

 

入ってみると数名の女子に腕を掴まれているまなかと、それを止めに入っているちさきがいた。

はぁ...。子供なんだな中学生って。せめて礼儀というものは学んでて欲しかった。

 

...少なくともそれよりも小さい美海は、こんなことはしないと分かっている。

 

そんなことを一人で考えていると、先に紡が口を開いた。

「やめろよ。嫌がってるだろ。」

 

「あ...紡くん。」

男子が割って入ったことによってか、取り巻いていた女子達はいっせいに手を離した。手が解放されたまなかは、ちさきの方へ近づいて行く。

 

その時に、慌てていたまなかは机にぶつかり、膝の魚が露出してしまった。

 

ピギャッ!! プゥゥゥーーーー!!

 

魚が大きな声を出す。...あれ?俺が呪われた時ってこんな声出てたっけ?

なんて考えながらまなかの方を見る。まなかは顔を真っ赤にして下を向いていた。

 

あ、逃げ出すなこれ。

 

ご名答。まなかはすごい勢いで教室を出ていった。

ちさきが真っ先に行こうとするが、意図的ではないのだが先程の女子に進路を阻まれ動けない。

 

「すまん紡、ちょっと行ってくる。」

「待て、俺も手伝う。」

「OK、じゃあよろしく頼む。」

 

そして俺と紡はまなかを探しに出た。

 

 

それから結構な時間が経ったが依然として見つからない。

時刻は5時前。そろそろエナが乾いてくる時間だ。

経験済みだから言えるのだが、実はエナが乾くのは結構危険なのである。

因みに昨日の反省を生かし、俺は海水の入ったペットボトルを帯同することにしていたので問題はなかった。

 

それからまた数分。ようやく俺と紡は草むらで寝ているまなかを見つけた。

「...よし、回収はした。けど、ここからどうしようか。」

時刻はちょうど5時。寝ている状態で海に帰るのもよくはない行動だし、ずっとこのままという訳にも行かなかった。

 

「俺ん家、行くか。ここからならそう遠くない。」

「まあ、そうするか。...よいしょっと。」

そして俺はまなかをおぶる。光に見られたら激怒もんだなこれ。

「よし、行くか。」

 

 

 

 

 

 

そしてそのまま俺達は紡の家へと向かって歩き出した。

 

 

 




2桁突破したけど嬉しくない...。と思う。
長く書くのが正しいのか短く区切るのが正しいのか分かりませんが、
当面はこのスタイルです。
では次回。

また会おうね(定期)
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