まあ区切り悪いしね。
---遥side---
まなかの魚は昨日中に消え、今日は何事もない朝だった。
最近の俺の学校生活は、やたら紡一緒にいることが多くなっていた。
現に今も机を挟んで話をしている。
「あの!はーくんと紡くん!」
急にまなかがやってきた。お、おう。どした?
「えっとその...昨日はありがとう!」
「別に今言うことでもないだろ。昨日のことなわけだし。まあ、紡に助けて貰ったのもあるからな。そこは俺も感謝してる。」
「と言っても俺はただ、家を貸しただけだしな。力仕事は全部お前だったろ。」
紡は照れくさそうな素振りも見せない。これで昨日みたいな天然なセリフが出てくるもんだから、可愛いものだ。
そんな様子、まあここ数日の様子が気に食わなかったんだろう。遠くからこっちを見ていた光が精一杯に苛立ちを浮かした顔でこっちに向かってくる。そして、俺たちのいる机をバンと叩いた。
「おい、テメエ。まなかに...海村にこれ以上関わるな。それと遥。お前も少しは付き合い方考えろ。」
そうして言いたいことを言うだけ言って光はズンズンと音がたつような勢いで教室を出ていった。
「「...」」
場に沈黙が流れる。雰囲気壊しやがってあの野郎...。
因みにまなかはそのまま光を追って行ったようだ。
ふぅっ...と俺は息を吐いた。そして会話を再開した。
「...あいつって結構素直じゃないからな。多分今回もそれだろう。大目に見てやってくれ。」
「お前も結構大変なんだな。」
「14年も付き合ってなきゃやってられねえよほんと。んじゃ、ちょっと光の様子見てくる。ちょっと騒がしいしな。」
そう、まなかが光のところに着いたのだろう。光の怒鳴る声がだんだんと聞こえてきたので多分そういうことだろう。
廊下に出る。が、光はもうどこかに行ったみたいで、涙目のまなかだけがそこに居た。
あーあ...遅かったか。
「どうしようはーくん...ひーくん怒らせちゃった。」
すごくしゅんとしながらまなかが言う。
「どう考えても悪いのお前じゃないんだけどなぁ...。」
そう言って俺はまなかを宥める。そこにやって来たのはちさきだった。
「あら、まなかに遥?どうしたのこんな所で。」
「ちょいと光とトラブルがあったみたいでな...。」
それから淡々と説明する。
「なるほどね。で、今から光のところ行くんでしょ?遥は。」
一通りの流れを聞いたちさきは俺の次の行動を読んでいた。やはり伊達に14年一緒だったわけじゃねえなちさきは。
「分かってるな、お前は。...んじゃ、まなかのこと任せるぞ。」
そう言いきって俺は再び光探しへと向かった。
それから数分たった頃、俺は外で声がするのを聞いた。紛れもなく聞き覚えがある、光の声。それと、少し甲高い女子の声だ。
近くのドアからそっと外に出て遠くから様子を伺う。そこには光と、ランドセルを背負ったこの前の2人━━━美海ともう1人、女の子がいた。
あれ?まだ学校中だよな?
まあ、さぼりは俺も結構したのでここはノーコメントでいよう。
「お前、あの女の知り合い?」
「あの女って、あかりのことか?」
どうやら遠くにいる分俺に気づいていないらしい。好都合なのでこのまま静観することにした。
「やっぱ、あの女の仲間だ!この!!」
美海の横にいた女の子が、光を殴ろうとグルグル手を回しながら近づくが、片手で防がれてしまった。光は楽しそうにしている。
そりゃ負けないとわかっている勝負ほど楽しいものは無いよな。
そんな中、何処からか要が現れる。
「光、女の子をいじめちゃいけないよ?」
「いじめてねえよ。ただ、なんであんな事をしたのか聞いてただけだ。」
あんな事、か。俺も何となくは分かってるつもりだが、本人の口から真意を聞きたいと言うのはあった。
もっとも、今はその時でもないような気がするが。
「まあ、女の子に手を出したなんて聞いたら、倍の勢いで遥から鉄拳が飛んできそうだしね。」
要がしれっとフォローする。おい、俺はそんな役回り貰った覚えはないぞ要。鉄拳の飛ぶ相手間違えてんのか?
「...待って、その遥ってのは...?」
美海が聞き覚えのある名前を聞いたことで動揺する。やれやれ、これはもう出るしかないか。
そして俺はもう一度、美海と再開する。
「そう、その遥。久しぶりだな、美海。」
そろそろ美海視点も出てきますかね。
1期の内容でどれだけオリジナルを入れれるかがポイント。
では、頑張ります。
また会おうね(定期)