凪のあすから 〜心は海のように〜   作:白羽凪

14 / 112
ちょっと進度遅いんちゃう?
あぁまあええわ(よくない)


第14話 向き合うために

---遥side---

 

そうして俺は4人の前に姿を現した。光と要はいつから?みたいな。美海の隣の子は誰だこいつ?みたいな。そして、美海はすごく驚いた表情をしていた。

そしてそのまま俺の方に突進してくる。

 

...暴力的な何かなら、されてもしょうがないな。

そう思って俺は俺に向かってくるものを受け止めることにした。

案の定、美海に足を蹴られ、思い切り体当たりされた。

そしてそのまま美海は話し出した。

 

「何で急にいなくなったの!?...何で急に...。」

そう言って少し泣きそうな目をして下を向く。

 

何故急にいなくなったか。これは簡単だ。逃げ出していたのである。

会えば会うほどみをりさんがいないことが身にしみてきて辛くて。

また失うんじゃないかって。

 

あれから数年たった今だって向き合いきれていない。だが、今美海と会って分かった。こうやって痛みは少しずつ溶けていくことを。だから結局、逃げてはならないのだと。

 

少しよろけた俺は立て直し、美海の頭に手をポンっと置いた。

「ごめんな美海。...それより、何で学校に行ってないんだ?こんなこと知られたら至さんは...。」

「それはあの女が...。」

 

「ああ、美海の言ってるあの女、ってのは光の姉さんだよ。」

そう言って光の方を顎でくいっと指した。

あかりさんからは前回事情を聞いているので間違いはない。

 

そう聞いた美海は連れの子と一緒に光の方へ向かい足を蹴り、腹に頭突きを入れた。そのまま光は足を抑えて悶絶する。

 

うわぁ...あれは痛いやつだ。

 

満足したのかふたりはくるっと振り返って帰りだした。

と、角に差しかかる前に美海がこっちを振り向いて行った。

「また、会ってくれる?」

「ああ、いつでもな。」

 

ええ、会いますとも。

俺自身も、少しは大人になる時だろうから。あの日のことと向き合うために、また会いますとも。

 

 

 

 

因みにだが。

これから後は質問攻めだった。とりあえず理由は伏せて、昔からの知り合い、ということで誤魔化しておいた。光は不服そうだったが要が

抑えてくれて何とかなった。

 

そして帰りのHRを迎えた。どうやらお船引きについての話があるらしい。今年はお船引きは中止と、汐鹿生では連絡があったはずだが...。

 

 

「え~では~おじょしさまを作る勇士をつのりたいと思います。今年のお船引きは中止になったんだけどね。僕は、学校でやりたいと思っているんだよ」

なるほど、そう来たか。

 

「え~、中止なら中止でいいじゃんか」

 

「そうよ~」

 

「やる意味ねえだろ」

 

色々とブーイングが飛び交う。がそんな中で波中の生徒でない生徒の手が2人分上がっているのが見えた。

1人は紡、そしてもう1人は水瀬だった。

意外だな...水瀬の方は。

もちろん俺としては参加する気はあるので手を挙げる。

 

 

「おおっ!有志が3人も!他にはいないかな~、おや、マナカちゃんも参加ですね。おや、それに光君も、おお! 海っこは全員かい?」

見回すと光もちさきも要もまなかも手を挙げていた。

 

 

そして結局この7人で、やる事になった。

そのままHRが終わったあと俺達は外に向かい、おじょしさまを作るための木を集め始めた。因みに2班に別れており、ちさき、要、光は別作業をしている。ここにいるのはそれ以外だ。

 

「そう言えば、紡君はどうして参加したの?」

 作業片手にまなかが紡に質問する。だが、返答したのはその紡の近くにいた水瀬だった。

 

「紡君のおじいちゃんは漁師なの。だからきっとそれだと思う。あ、初めましてだよね向井戸さん。こうやって面と向かって話すのは。」

 

初めまして、とまなかもがちがちになりながら返す。そして水瀬とまなかは互いに自己紹介を始めた。

 

そんな中、紡は表情変えずに話し出した。

「別にそれだけじゃないけどな、千夏。俺は海が好きなんだよ。普通に。船の上からだと、たまに光の屈折で白い屋根が見えてさ、綺麗なんだ。あと、ぬくみ雪とか見てみたいし、他にも知りたいことはある。でも、実物は見たことないんだよな。」

 

「本当に紡君は海が好きだよね。」

「ずっと見てきたからな。」

 

「そういえば、紡君と千夏ちゃんは、どういう関係なの?」

二人の間を割ってまなかが再び質問する。

確かに俺も少しは気になってたが。

 

「普通に、昔からの知り合い。『友達でしょ?』まあ、そんなところ...。」

意外にも紡が押されていた。かなりレアな光景である。

 

そろそろ俺も会話に混ざりたかったのでそうすることにした。

「そういえば水瀬、お前は何で希望したんだ?」

そう言って水瀬に話を振る。

「え、私?私は...普通に海が好きだから、かな。親がどう、とかじゃなく、普通に紡と同じように海が好きだから。ただそれだけ。」

 

そうして4人での談笑(及び作業)は進んでいき、時間は5時を示した。

 

「う~ん、海村の子はそろそろ帰らないとね。続きは明日だよ」

そう言って先生がやってくる。

とはいえいつもの戦法を取っているので俺個人は5時帰りじゃなくてもいいのだが、さすがに全員一緒に帰れる日に一人行動するのはよくない。

というわけで今日は大人しく帰ることにした。

 

 

帰り際、道を歩いていた際、要が何かに気づいて立ち止まる。

「あれ?あれってアカリさんじゃない?」

 

「え?誰の車だ?」

俺も向こうを見る。あかりさんは車の助手席に乗っていた。運転者は...多分、至さんだ。

 

状況が悪い。なにせ全員揃っている状態だ。

光に認知されると特に危なっかしいことしないで下さいね至さん、あかりさん...。

 

 

 

 

 

そんな俺の願いは虚しく、あかりさんは至さんへと不意打ちのキスをかましたのだった。




GWも後半。とりあえずストック貯めとかなきゃ...(使命感)
因みに物語は前半です。
ふぇぇ...頑張ゆ
では次回。

また会おうね(定期)



━━━━━━━━━━━━━━━
追記
15話が先に出てしまったので一旦消して再UPします。
本当にすいません
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。