凪のあすから 〜心は海のように〜   作:白羽凪

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一日は手をつけない日があっても...。
投稿はするとして。


第22話 トラブルメーカー

---遥side---

 

あれから数日たった。因みに今は調理実習の時間である。

 

それこそ、あの後は酷かった。光が至さんを殴り出して紡の祖父に投げ飛ばされて気を失ってetc...。それでむしゃくしゃが止むわけじゃないからなお厄介である。

 

あの日のことで俺はずっと考えてた。至さんはどこまで本気なのか。

美海もどう思うのか。一応、あかりさんはみをりさんと面識があり、

美海のことも知ってて、好きになって欲しいと言った。

 

美海がなぜあかりさんと距離を置いているのか。

少しではあるが俺にもわかる。

失うことを知ってしまっているが為に、人を好きになることが怖いのだろう。

 

それに、あかりさんの立場も複雑だ。

 

現在の状況を傍から見れば、空いたみをりさんの席にあかりさんが入ろうとしている、そういう状況だ。

でも。

誰かの代わりになんて絶対になれない。

それも俺が1番分かっている。

 

「...おい遥、遥!」

「ん...?あっ?」

時すでに遅し。振り下ろされた包丁がしっかりと俺の指を切っていった。

 

「っと。やっちまったか。」

「遥って料理得意って言ってなかったっけ?」

要が言ってくる。ちくしょうマウント取りやがって....。

 

「ああ、ちょっとぼうっとしてただけだ。そんなわけだ。先生、保健室行ってきます。」

返事を待たずに俺は家庭科室を出る。

 

さてと...。

保健室には先生はいなかった。とりあえず応急処置程度の勉強はしているのでさっさと済ませる。

しかし、どっちかと言うと料理は気兼ねなく1人でやりたいタイプなので、なかなか帰る気がわかない。

 

そういうわけには行かないので、とりあえず身体を起こし、ぶらぶらしながら実習室へ向かった。

時計を確認する。もう作り終わってるくらいの時間だろう。

にも関わらず俺は遠回りして帰った。その道中で、おじょしさま制作中の部屋の前を過ぎた。...いや、過ぎようとしたが過ぎれなかった。

 

中には、見るも無残な状況のおじょしさまが転がっていた。

 

...。

 

授業中だったので声は上げなかった。が、心の底が少しざわついているのは分かった。

とりあえず状況の確認をする。すると、「さゆ、三じょう!」とマジックで書かれていたのが分かった。

 

昨日説教したはずなんだがなぁ...光が。

 

〜昨日〜

俺と光が歩くとやたら人に出会う。それで昨日は陸初登校の日と同じ場所で美海と相方に出会った。

美海は、今度は逃げ出さず、光を気絶させようとした(もちろん失敗だが)。そして悪いと思うこともないように「パパとあの女を別れさせるのに協力して」と言った。

光は、こういう時はやたら感情を表に出さない。今回も嵐のような瞳をすることも無く一言、「俺はそういうせこいやり方は嫌いだ」と言った。全く、いつもこうであって欲しいが...。

 

 

〜現在〜

とりあえず現在の問題は光達にこれがどう伝わるかである。

一旦実習室へ戻るのがベストだろう。

そう思って真っ直ぐに実習室へ帰る。

 

そして俺が扉を開ける数歩前、ガシャンという音が廊下にまで聞こえた。そして

「謝れ!!」

と紡の珍しい大声が聞こえてきた。恐らく、誰かが別班の皿を割ったのだろう。

 

中をそっと覗く。最悪なことに、今回の事件に汐鹿生組と、クラスの番長格の奴、まあ、江川だな。が関わっていた。

 

...うわぁ、まずいなこれ。

 

とりあえず中に入るタイミングを失ってしまったので授業が終わった直後に今終わった感を装って入る。陸の生徒は誰も気にはしてこなかった。

とりあえず1番落ち着いてそうな紡にさっきの確認をする。

 

「おい紡。」

「ん、ああ。もう大丈夫なのか?」

「ただの切り傷だ。それよりさっきのは...。」

「ああ、色々とトラブルだ。....と言っても、お前さっき見てただろ?」

 

あ、紡にはバレてた。

 

「あのまんま、か?」

「そう。」

 

そんな中、遠くの方から100%怒気を含んだ光の声が聞こえてきた。

 

「ああ、もう!むしゃくしゃする!俺、おじょしみてくる!」

 

光はそう言って、ズンズンと歩いていった。

...まずい、多分今の光が見たら100%江川らに殴りにかかるだろう。

今以上に空気が悪くなると学級崩壊もざらではない。

 

「?どした?」

「ちょいと急用を思い出した。先帰ってる。」

「そうか。」

紡はそれ以上聞くことなく俺を見送った。

 

廊下に出て数歩走ると、バァンと工作室の方から音が聞こえた。

まずい。気づいたな。

とりあえず俺は急いで江川達を探す。

そんな中、一人の女性とすれ違った。

 

「どうしたの島波君そんなに急いで。」

すれ違ったのは水瀬だった。

「ああ、水瀬か...!江川達どこいるか分かるか?」

「えっと、もう教室帰ったと思う。...それってさっきの?」

「いや違う。まあ、ありがとな。」

それ以上の会話は今はいらない。光とのスピード勝負だ。

 

 

教室のドアを開ける。中に光はおらず、逆に江川達はいた。

そのまま止まることなく江川達の方へ走っていく。

「!?...なんだよお前急に。

向こうもこちらに気づくなり驚きの声を上げる。

その時だった。

 

「チェストぉぉぉぉ!!」

後ろから光がものすごいスピードで走ってきた。どうやらこのままタックルする流れだ。

 

まずい!

 

咄嗟に俺はその場にいた江川、狭山を押しのけ、光のタックルを真正面からくらった。

 

ドォンと音が鳴る。っつー...。なんとか防いだか。

「なっ!?遥お前何してんだよ!」

「とりあえず落ち着け光!こいつらは違う!」

 

この会話を聞いていた江川達が首を傾げる。

「違うって、何のことだ?」

「うるせえ!お前らがおじょしの...」

 

喧嘩が広まりそうな雰囲気だったが、タイミングよく先生が入ってきた。とりあえずその場は一旦収まり、その合流したまなか達と俺達は、校長室へ連れていかれた。

 

 

校長室では、とりあえず早退しろと光に通達があった。光はものすごく不服そうなまますごすごと帰り、それについて行くようにまなかも帰って行った。

 

「で、実際のところ真相はどうなんだい?遥。」

この先生は生徒の名前を下で呼び捨てにする。まあ、そこは気にしないとして...。

 

「実際やったのはここの二人じゃないですね。中学生がやるにはいささかバカバカしい内容です。光が激昴してたのは恐らくさっきの件もあったからでしょう。...まあ、犯人の心当たりはあるんでこっちがどうにかします。」

 

「そうか。...って遥も早退かい?」

「そうしてくれると助かります。」

そう言って俺はドア際まで向かう。

...ひとつ言い忘れていたことがあった。

 

「ああそうだ。江川、狭山、この度は光がすまなかったな。」

すると2人は一瞬驚き、そして言った。

「いや、俺たちの方がそう思われることしたんだからお互い様だよな。」

「ああ。」

 

行動は多少横暴でも、根は素直、か。

「そうか。じゃあまた今度な。」

やるべき事をやったので、俺は今度こそ部屋から出て早退した。

 

行先はもう決まっている。

とりあえず今回、美海が一緒にいたのかを知りたい。

ならばやることはひとつ。

 

 

 

 

俺は学校を抜け出すと、全速力で美海を探しに出た。




そういえば自分の過去作を見て
ボキャ貧を感じました。でも昔は良かったです。
今は...どうだろ?
まあ、頑張ろう。

また会おうね(定期)
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