凪のあすから 〜心は海のように〜   作:白羽凪

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うーん進まない。
タスケテ


第29話 異変

---遥side---

 

今日の体育の授業はプール、という事で、各自水着を用意してたわけなんだが...。

 

やっぱりまなかは準備できてなかったみたいだ。部屋から泣き言が聞こえる。

...また待ちパターンか。

 

そんなことを考えていると、昨日言われた約束を思い出した。

 

 

 

〜昨日〜

「今日は引き分けか。というか水瀬、俺の分どうだった?」

それぞれが食べ終わって今は片付け中だ。

「ん、普通に美味しかったと思うよ。まあ、私も負けた覚えはないけどね。あ、そうだ島波君。ちょっとお願いがあるんだけど...。」

「どうした?まあ、可能な限りなら答えるけど。」

 

「ありがと。...あのね、汐鹿生の写真...今の姿が見たいなって。」

水瀬は耳打ちで願いを言った。多分大にして言えない事情があるのだろう。

「分かった。写真かなんか持ってくる。」

 

 

〜現在〜

急ぎのようじゃないのかもしれないが、こういうケースは時間が経つと忘れてしまうものだ。

 

「悪い、用事思い出した。一旦家に帰る。先行っててくれ。」

「え、遥?」

返事も聞かず俺は真っ直ぐに家に戻った。

 

 

 

それから数分後、俺は再び家を出た。

もちろん、周りには誰もいない。

おそらく、ここから最短で上がって、陸で走ったほうが早そうだ。

上がるポイントは丁度いつもの堤防付近。道中に水瀬に出会えれば万々歳だ。

 

 

 

 

さてと...。

陸へ上がった俺は真っ先にあたりを見回した。すると、遠くに1人の人影が見えた。

目を凝らしてもう一度確認する。よく見ると浜中の制服を着ているのが分かった。

 

おそらく水瀬だろう。

 

そう思って、学校とは違う方向だが走っていった。

が、途中で足を止めた。明らかに歩き方がおかしい。右に左にフラフラしているようだった。

そしてもう一度確認しながら歩み寄る。やはりその人は、顔色を悪くした水瀬だった。

 

「おいお前、大丈夫か?」

「あっ...島波君、おはよ...。」

返事を返した水瀬の息は途切れ途切れだ。恐らく体調はよくない。

熱を確認するように手を水瀬の額に当てる。明らかに平熱より高かった。

「...いつからだ?」

「大丈夫だって、ほら...行かなきゃ。」

 

そして水瀬は歩きだそうとする。が、真っ直ぐ歩くことは出来てなく、ついには力が入らなくなったのかその場に座り込んだ。

 

「...たく、今日は帰れ。てか連れて帰る。」

当たり前だ。こんな状態で学校に行かされるわけないだろう。

この状況が分かってるなら保さんや夏帆さんはGoサインを出すわけない。おそらく、無理をしてでも学校に行こうとしたんだろう。

 

「...じゃあおぶって。」

観念したのか水瀬は甘えだした。熱にでもうなされてるのだろうか。

とりあえずそれに従うことにした。

まあ、病人は丁寧に扱えって言われているし。

 

そう思って水瀬をおぶる。そして数秒後、疲れがたたったのか水瀬はそのまま眠ってしまった。

 

 

 

 

あれから数時間がたった。俺は水瀬を連れて水瀬の家まで戻ったが、両方仕事に出ていて家を開けていた。

もちろん鍵はしまっていたが、運がいいのか悪いのか水瀬の家の鍵はカバンの見やすい位置に入っていた。

 

というわけで中に入り、一通り病人を受け入れる体制をとった。

連絡の方は、まず学校に休みの連絡を入れて、その後漁協に電話を入れた。保さんに繋がれば嬉しいところだが、その望み通り保さんに繋がった。

 

曰く、「まあ、お前ならなんとかするだろう。」だそうだ。

...えらく信頼されたもんだな。まあそれはいいとして...。

 

「...ん。」

水瀬が目を覚ました。

「よう、起きたか。」

おしぼりを絞りながら俺は返事を返す。すると水瀬は起き上がってあたふたしだした。

 

「あ、あれ!?なんで私家いるの!?それになんで島波君が...」

後半だんだんと勢いがなくなってバフっとまた布団に転がり込む。

 

「熱あるんだ、大人しく横になってろ。」

「...はいはい。」

水瀬は抵抗する元気もないのか大人しく返事をして横になった。

 

「ごめんね。付き合わせちゃって。」

「まあ、あんな所で倒れられても困るし、責任問題になるだろ。...まあぶっちゃけると、プールはサボりたかったしな。」

「泳ぐのが嫌いな訳じゃないよね?」

 

当たり前だ。そんなことなら極力家から出ない人間になってるはずだ。

じゃあ何がダメか、組織的なあれがどうも苦手なんだ。

それこそ準備運動なんていらないのにな。

 

 

---光side---

「っくし!!」

一瞬体が冷えたのか、はたまた誰かが噂したのか大きなくしゃみがでた。

「大丈夫か?先島。」

「別に、ただのくしゃみだよ。」

 

 

 

---遥side---

「準備運動っているか?俺らからすれば呼吸することに準備運動することになるんだが。」

「あー...。」

何かを察した水瀬が共感の声を上げる。

こいつもエナを持ってるから分かるんだろう。

 

「...はあ、疲れた。休憩休憩。」

そして水瀬は両腕を投げ出す。

 

「ところで水瀬。」

「何?」

「なんでここまで無理なんかしたんだ?あれくらいなら休む方が当然なのに。」

「あー、まあ簡単な理由だけどね。ついでに今話しちゃおっか。」

「何をだ?」

すると水瀬は少し悲しそうな目をして言った。

 

 

 

 

 

 

「私の病気の話。」

 

 




昨日は無断欠席すいませんでした。
今週あまりにも忙しすぎて毎日投稿きついかもです。
暖かい目で、お願いします。
では次回。

また会おうね(定期)
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