凪のあすから 〜心は海のように〜   作:白羽凪

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くっっっっそ駄文。
やーきついっす


第2部
第56話 変わったもの変わらないもの


---遥side---

 

朝、始発。

かすかに鼻腔をつく潮の匂いを感じては思わされる。

 

帰ってきた。鷲大師へ。

 

 

 

なんてカッコつけてみたが言ってそんなに経ってない。せいぜい半年弱だ。

大学生になった俺は、一応単位に余裕があるということで一旦鷲大師に帰ることにした。

とはいえ、特には意味は無い。

 

意味もなく、ふらっと帰ってきたようなとこだ。

 

 

 

 

 

 

 

「おかえり、遥。」

電車から降りると、大きくなって綺麗になった美海が待っていた。

あれから5年。今は中学2年生だったろうか。

可愛い妹のような存在だなんて思ってた頃は、もう結構前だ。

 

 

「あれから鷲大師は、何か変化があったか?」

数分後、駅舎から出た俺は近くの公園で美海と話をしていた。

 

「...ううん、いつものまま。」

少し残念そうに首を振る美海。

大人しめになったのは見た目だけではなくなっていた。

 

「そうか...。まあ、そう簡単に変わるわけ無いよな。たかが数ヶ月くらい開けてただけで。」

実際、高校も鷲大師だったわけだから、離れたのは大学に行ってからだ。そんなに時間は経ってない。

 

 

そんな暗い話題を転換しようと美海が奮闘する。

「...ところで遥、今日は巴日なんだって。その...見に行く?」

「巴日か...。そうだな、見に行こうとは思うんだが...。」

 

そう言っていつか小さい頃、ちさきが言った言葉を思い出す。

巴日は皆で見なきゃいけない、か...。

それこそあの頃は、巴日は海でしか見れなかったからな。

こう、地上でも見れるようになったというのは、ちょっと心苦しい。

 

「そう。多分私は学校の方で見なきゃいけないようになると思うから、見かけたら声とかかけてくれると嬉しいかな。」

「分かった。まあ、他の生徒には邪魔にならない程度に行こうかな。」

「うん。...先生は大歓迎しそうだけどね。」

「あの人は変わらず接してくれるからな。」

そう言って互いに微笑み合う。

 

「そう言えば、その足...。」

「ああ、言ってなかったな。やっと変えれたんだよ。」

 

切断した左足だが、高校に入る頃に義足にすることを決意した。

金銭的なことは、訳あって何とかがなったが、不明な点が残ってしまった。まあ、気にしない。

 

ついでに変えたというのは、エナに合うタイプの義足に、という事だ。

幸いなことに、街の方にはそっちの方に優れた技師さんがおり、その人にやって貰ったという訳だ。

...リハビリはキツかったなぁ...(遠い目)

 

 

 

 

その後は、美海が学校ということで、そのまま学校へと向かっていくのを見送った。

 

1人になったので改めて周りを見回す。

所々に積もった雪、冷たい風。

 

 

あぁ、いつも通りだ。

いつも通り、あの日から変わってしまった鷲大師。

 

道端のぬくみ雪をすくい上げては落としてみる。

そうして今日やることを考えてみる。

 

 

さて、とりあえず今日は、色々回るとしますかね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜それから数時間後〜

 

義足を変えたぶんを馴染ませるという思惑混じりで街中を歩く。

時刻は4時。

俺はさやマート付近まで来ていた。

 

そんな中、遠目に見ていたさやマートに1台の軽トラが止まり、中から人が出てくる。

 

一人は狭山で、あとは...。

助手席側は若干遠いので目を細める。

そして、もう一人がちさきであるのを確認した。

 

 

 

あれから5年。

ちさきは同じ高校を経て、看護系の学校へ行ってるらしい。

なんでも、あの日以来身を寄せている木原家のおじいさんが倒れたことがきっかけだそうだ。

俺も通院中なんどか見舞いに行ったのでその様子は聞いている。

 

狭山のほうは...まあ、店を継いだと聞いてる。...ですよね。

 

そしてそんな二人を店の入口前で子供を連れて出迎えてる人がいる。

あかりさんだ。

 

あかりさんの方はあの後至さんと結婚し、美海の弟に当たる晃を産んだ。そして現在のように子育てと仕事の両立。最近になって晃に光のようなやんちゃ坊主っぷりが見られるようになって、密かに、大丈夫だろうかなんて思ってるけど幸せそうなので問題ないかな。

 

時折、悲しい目をしてるのだけが気になるが。

 

 

 

まあ、特に用があった訳でもないのでさやマート付近からは離れていった。

とりあえず一旦家に帰って、病院に行って...余裕があったら巴日でも見に行くか。あれ、結構用事ある...?まあ、いっか。

 

そして俺は家を目指して帰る。

といっても、家は陸。あの日からずっと住まわせてもらってる水瀬宅である。

 

 

 

「ただいま帰りましたー。」

家に着くと迷わずドアに手をかける。保さんの方は仕事なので、家の中にいるのは夏帆さんだろう。

まあ、俺も合鍵は持ってるけど、あまり使うことがない。

 

「あ、おかえり。」

リビングの方から声がする。

女性、やっぱり夏帆さんの方であった。

 

「どう?足の調子の方は。」

「まだちょっと違和感がありますね。技師さんが言うには身体の方にも少しは影響が出るらしいので、後でまた病院に行くつもりですが。」

俺はソファーに座り、夏帆さんは洗濯物を畳みながら話している。

互いの顔は見えないが、声で感情が分かるような関係にはなった。

 

ジリリリリリリリリリリ...!

 

 

 

 

 

そんな中、ある一通の電話が音を立てて俺を呼んだ。




特にないです。
今回はやや説明に近い。

では次回。

また会おうね(定期)
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