凪のあすから 〜心は海のように〜   作:白羽凪

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後半になって駄文すぎてやばい


第57話 光

---遥side---

 

やたらとタイミングのいい電話の音に少し戸惑ったが、まあざっと予想できる相手なので受話器を取る。

 

「はいもしもし。」

「ああ、やっぱお前が出たか。」

「なんだよ紡か...。」

ビンゴ、やっぱり知人だった。

 

 

紡は、俺と同じ高校を卒業した後に街の大学へ入学した。その大学は俺も通ってるところで、そのせいか、学部は違うが時々海洋学の学部である、紡のゼミの先生に協力することがある。

 

実際、今回の電話もそれ関連だと思うが....。

 

「んで、何の用だ?」

「ああ、今日確か巴日だったろ?先生が観測に行く時、ちょっと遥に手伝って欲しいって言ってるんだが、来てくれるか?」

 

やっぱり巴日か...。

美海の件もあるし、これは行くしかねえな。

 

「りょーかい。用事片付けていくから20:00くらいになるって伝えといてくれるか?」

「先生にか。分かった。じゃあ切るぞ。」

 

そして俺は相手が電話を切った後に受話器を置いた。

 

そんな電話聞いていた夏帆さんが電話終了を見計らって話しかける。

「今日もお出かけ?」

「すいません。毎度毎度。」

 

怪我の有無にもかかわらず、俺は結構色々なとこへ呼ばれたりしているので、出かけることは多い。なんでも、鷲大師では俺はもうほとんどの人に認知されているそうだ。

...有名人になるって複雑な気分だな。

 

「いいのいいの。そういう意味で言ったんじゃないから。ただ、何度も言うけど、怪我だけには気をつけてね。自分の体が1番だから。」

 

「流石に無茶なことはしませんよ。痛い思いをするのは自分ですし。」

 

足のこともそうだけど、高校時代もいくらかトラブルがあったし、どうなってんだろうな俺の体質って。

 

夏帆さんは納得して作業を止めて、手を振る。

「じゃあ、行ってらっしゃい。」

 

「外出今すぐじゃ無いですけどね!?」

 

 

 

 

 

〜また数時間後〜

 

現在地、病院。

日はだいぶ暮れ始め、巴日が見えるまであと1時間ないくらいだろうか。

俺は担当医の大悟先生の話を耳にしながら窓の外を眺めていた。

 

「....い。おい、聞いてんのかお前。」

「え、あ、はい。何でしたっけ。」

どうやら大分ぼーっとしていたみたいで内容が全く頭になかった。

 

「はぁ...。お前、医師の忠告聞かなかったら絶対早死するからな。」

先生は手を頭を当て、はぁ...とため息をこぼす。

 

「早死するならそれが運命なんでしょうよ。...それより、もう一度言って貰えますか?」

「...もう次はないからな。」

 

 

話されていたのは義足を変えたことによる身体への影響。

 

慣れない金属が皮膚にあたって、そこから体調のバランスに影響が出る可能性が高いという話らしい。

 

対策としては、薬の服薬が第1みたいだ。とはいえ、慣れるまででいいらしく、2週間ぐらい飲んでおけば大丈夫らしい。

あともう一つ。冷たい海水に当たるなということらしい。

 

 

「分かったな?今言ったこと。」

「はい、今度は大丈夫です。」

 

「しっかしあいつも可愛くなったもんだなぁ。昔は人のお願いなんて聞くようなやつじゃなかったぞ。」

 

先生は本題を話し終わると遠くを眺めて懐かしげに語りだした。

 

「幼なじみなんですよね。えっと、日野鈴夏さんでしたっけ。技師さんって。」

「そう。もうガキの頃からの知り合いで、昔っから大ちゃんすーちゃんって呼びあってた位の仲だ。小中高も全部鷲大師で一緒。幼なじみって言うのが1番あってるだろうよ。」

 

そう、俺があの技師さんに会ったのも、先生のつてである。

この人にはさすがに頭が上がらない。

 

「まあもっとも、あいつは街でビッグになってやるー!なんて言って止まらなくて今の仕事してるけどな。あの仕事で今日までやってるって、やっぱりすげえよ、あいつは。」

 

「...先生も、十分すごいですよ。」

俺は消え入る声でそう呟いた。

 

「ん?なんってった?もう一回言ってくれ。」

「嫌ですよ恥ずかしい。...じゃあ、俺はこの辺で失礼しますね。あとがつっかえていてもいけないし。」

 

「ああ、分かった。ちゃんと言ったこと守れよ?」

「了解です。」

「いい返事だ。...じゃあな。」

先生のにかっとした顔を後に俺は診察室から出て、そのまま外へ、海へ向かう。

 

 

 

 

数十分後。

天気はよく、陸からでも綺麗に巴日が見える。

中学生がワイワイしながらそれを眺めてるのを横目に、俺は美海を見つけに行く。

 

その後は美海と少し談笑した後に、紡らが観測をしている場所へ向かった。

 

 

 

ふと、足を止めた。

特に理由はなかった。

 

ただ、不思議なものだと思ってることがある。

俺が今立っているのは、まさしく海の上だ。

海上には分厚い氷がはっており、崩れることは無いだろう。

南極、北極なんかと近いはずだ。

 

そして、思わされる。

俺の大切は、この下に埋まってる。

だからこそ、どうにかしたい。

 

「...!?」

俺はふいに眩しさを感じた。

巴日が一瞬強く光ったような感覚の後に、海がゴゴゴと動いた感覚。

 

遠くから走ってくる音が聞こえる。

「「遥!!」」

 

紡と美海が俺の元へ走ってくる。

そして、2人が着いたと同時に辺りが強い光に包まれる。

 

「っ!!?」

 

一瞬怯んだ後に恐る恐る目を開く。

見えたのは遠くで倒れてる一人の男子。

つんつんした髪に小柄な体。

 

「あれは...。」

気がつけば走り出していた。

 

 

 

 

 

遠くに見えたその姿には、見覚え以外の何も感じなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




展開はアバウトに考えれてる。
文章にできるかどうか。
今後、技師さんも出しますね。
では。

また会おうね(定期)
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