凪のあすから 〜心は海のように〜   作:白羽凪

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現在編突入です!
1期の内容よりも2期の内容。
ここはしっかり繋いでいこう。


第7話 好きになるって

---遥side---

 

俺は中学2年生になった。

もうあの日から3年ほど経つ。

光達など、海と疎遠になりかけてまで陸と関わったあの頃。

陸に居づらくなって戻ってきた海にも、もう暖かさは感じられなかった。それこそ、温水雪が降り出した汐鹿生のように。

 

思えば家ではずっと勉強しかしなかった。そんな日々だった。

もっとも、教科書なんかに書いてあるものではなく、心理、人の心についての勉強だったが。

理由は簡単である。

 

 

 

みをりさんが亡くなったあと、俺は1度も泣かなかった。

そのかわり、その日から『人を好きになる』ことが分からなくなった。

 

好きになってしまった人からいなくなる。

そうしていつの日か自分の居場所が無くなってしまいそうで。

だからわからない。怖い。そして、知りたいと思う。

『好きになる』というのは一体どういうことかを。

 

だから俺は『好きになる』ということについて自分なりに答えを持ち、そして向き合いたいと思い勉強している。

答えはまだ、掴めそうにもないが。

 

 

そんな中現在まで。

光達は疎遠になった俺を放っておくことも無く、ずっと呼んでは一緒に学校に行ったり遊びに連れ出したりしに来たてくれてた。(半強制的)

ありがたい話である。こっち側としては半ば見捨てていた状態だったのに。

 

ただ、これも怖いのである。こいつらが好きだと思ってしまえばきっと何か起こってしまうことが。

恋愛的な好きであってもなくても、やがてその気持ちのせいで周りが変わってしまう。それは肌を持って実感した。

 

だから、友人であれど一線を超えることができなかった。まあ、超えなくてもいいのかもしれないが。

 

 

 

 

「行ってきます。」

誰もいない部屋に向かって言い放つ。

いってらっしゃいの声はもう帰ってこないが、立ち止まる暇はない。

 

人数の関係で俺達が中1まで通っていた波中は廃校になった。

つまり、陸の学校へ合流することになったのだ。

というわけで、今日から新しい制服に腕を通す。

はずだったんだが...。

 

「いいか!陸へ上がっても波中魂は消えねえからな!明日は波中の制服来てこいよ!」

なんて光が強気で言い放つもんだから、制服は仕方なく着替えないでおいた。

 

集合場所には要、ちさき、そして浜中の制服を着たまなかがいた。

...おいまなか。

「おはよう遥。」

「おはよう。」

ちさきと要が同時に挨拶する。

「ああ、おはよう。」

朝聞くとやはり爽やかなのは要である。(謎)

 

「おはよーはーくん!」

さて、自分の身の危険になんで気づかないのだろうかまなかは。

「おはよう。あのなぁまなか...。お前...光絶対に怒るぞ。悪いこと言わねえから着替えてこい。」

 

「うーん...。でも変な目で見られちゃうだろうし。やっぱり陸の人とも仲良くしたいし...。」

「言いたいことは私達も分かるんだけどね...。」

ちさきがさりげなくフォローを入れる。

 

確かに人間は、一部分違うだけで人を異分子扱いする。ただ、ことの大概はあくまで最初のみ。内心が見えるからこそ人は仲良くなれるのである。であれば...。

 

「まあ、スタートダッシュに失敗しても仲良くはなれるはずだと思うぞ俺は。それよりも今ある大事な関係もしっかり見た方がいいと思うぞ。あと光が怒鳴るの面倒臭いし...。(小声)」

最後の方に愚痴ってしまった。いけないいけない。

「遥、本音漏れてるよ...。」

要が残念そうに言う。まあ、許してくれ。

 

「そう、だよね。ちょっと着替えてくる!」

そういうなりまなかは家の方へ全力で走っていった。

その後入れ違いで光がやってくる。

 

「よーし全員そろっ...てねーな。まなかのやつどうしたんだ?」

要とちさきが一瞬だけこちらに目配せしてきた。

なるほど、上手く言えってことか。

 

実際、この中で光のことを1番わかっている自信はある。なら、それに応えよう。

「ああ、まなかさっきまで居たんだがなにか忘れ物したらしくてな。

なんなら俺が待ってるから3人は先行っててくれ。」

「ふーん、そっか。遥が待ってくれるならまあいいか。」

光は怒ることも無くすんなりと受け入れた。

 

そしてそのまま3人は登っていく。

「じゃあなー遥、先上がってるぞー!」

はいよ。

内心でそう呟いてまなかを待つ。さて、俺も忘れもののチェックでもしておくか。

 

確か今日は体育あったような。ってことは...。

...あ。

忘れ物があったのである。よりにもよってこんな時に。

 

「すまんまなか、忘れ物した。先行っててくれ。」

 

そう置き手紙を残してダッシュで自宅へ向かった。

 

 

「くっそ、結構遅れたな...。」

少し息を切らして戻ってきた場所には置き手紙も人もなかった。

さて、急ぐか。

時間はまだ少しあるが、ちんたらしてると遅刻になる可能性もある時間だ。

 

俺は両足にしっかりと力を入れ陸ヘ泳いでいく。

 

 

 

泳ぎ出して数分たった。陸まではまだ距離がある。

 

さて、自己紹介で光が暴れるのは厄介だからな...。手を打っておかねえと。

 

道中、そんな考え事をしてたせいで目の前から迫ってくる何かを避けれ無かった。

 

ゴンッ!!

 

 

「っ...!...なんに当たったんだ俺は...!?」

2〜3秒痛みに支配された後に、目を開けて周りを見回す。そこには

 

 

 

 

 

 

 

俺と同じように頭を抑えている、俺がこれから向かう浜中の制服を着た一人の少女がいた。

 

 

 




歴代の中でも相当駄文です...。
許してください。
そして見てくれたあなた、投票お願いします。
では次回。

また会おうね(定期)
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