凪のあすから 〜心は海のように〜   作:白羽凪

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うーん、サブタイ


第88話 進むべき道

---遥side---

 

ところで、千夏がここに来た理由。

あの後、光らは一旦各々の家に帰って、また集合という形にしたらしい。

それでもって美海は何かに導かれるように走っていったため、途中ではぐれてしまい、せっかくだからということで千夏はこっちに来たらしい。

 

「でも、汐鹿生ってすごいんですね。陸では全然想像できなかった。」

「ああ、海の中で息ができる前提の街だからな、つくりも大体それに合わせてる。」

 

「でも...、ちょっと冷たいですね。」

 

それは仕方の無いことだ。

数年前からによるぬくみ雪も強さをまし、いつかの伝承にあった、人が住めないくらい寒くなる、というものにだいぶ近づいてきている。

 

そういえば紡んとこの教授は他にも海村がいくつか存在すると言ったが、それらはどうなんだろうか?

 

まあ、地上でぬくみ雪が降るくらいだし、同じような境遇かもしれないが。

 

 

「...ん、そういえば。」

「?どうしたんですか?」

 

1つ大事なことを思い出した。

10年前、まだ小さかった俺たちが行った場所。

あの不思議な穴蔵だ。

 

そう、俺だけが知っていた真実。

あそこは、おじょし様の墓地だ。

 

もし、まなかがあかりさんの代わりに生贄になったとしたら。

まなかがおじょし様になったとしたら。

 

 

 

長い時を経て、全てが繋がる。

これを1番に伝えに行く相手は今どこだ...?

いや、簡単か。分かれようって言った張本人だ。

 

 

...なら、やることはひとつだな。

 

「千夏、行くぞ。」

「といっても、まだ集合時間にはなってないですよ?」

千夏が時計を確認して呟く。

そりゃ聞いてなきゃ分かんねえわな。

 

 

...うーん、あいつらも時間が欲しいだろうし、待つとするか。

ただ、俺も色々と回ってみたいとこはある。

時間は有効に使おう。

 

「OK、分かった。じゃああれだ。俺はちょっと行きたい場所があるから美海と合流しといてくれ。あいつなら...、多分、学校の方にいるんじゃないか?学校は坂を昇って昇って登った方だ。」

「待って、遥さんはどこ行くんですか?」

「ちょっと確かめたいところがあるんだがな、恐らく、俺とかじゃないと入るのが許されない場所かもしれない。...何、ただの様子見。すぐ帰ってくるから。」

 

「しょうがないですね。分かりました。」

 

そう言って俺は家をでると、一目散に穴蔵に向かった。

 

「さてと、今はどうなってる...かっと。」

ギリギリまで寄って確かめる。どうやら塞がれた様子は無いようだ。

 

...ただ、そもそもここ学校に割と近いんだよな。思えば。

 

ここにいることを悟られないように、どうにかやり過ごして...?

 

 

 

 

「久しぶりじゃのう、遥。見ないうちにちと大きくなったか?」

 

なんでこの人はいつも都合よく...!

 

「お久しぶりですね。ウロコ様。5年ぶりですね。」

「うむ、元気のよい返事じゃの。...さて、早速じゃが、いつかの質問の答えを聞こうかの?」

 

質問?なんのことだ?

 

 

 

「お主の選んだ道は、どうなったかの?成功か、失敗か。」

 

...ああ、いつか地上で言われたことだ。

 

 

そんなもん、決まっている。

 

 

 

〜答えなんて、まだ出てない。〜

 

「そんなの、まだ答えすら出てないです。何も終わっちゃいないんですよ、まだ。」

「ほう、自分と友人の間に時間の差を作った割には、えらく言い切るのう?」

「...そうですね、時間は取り戻せないし、過去は変えられない。けど、全てを失ってないなら、終わりじゃないんですよ。」

「...小僧だったお主もだいぶ言うようになったのう。何がそこまでして、お主を変えた?」

 

 

何が変えた?

 

...そうだな。1つじゃないのは確かだ。

両親が居なくなったこと。

みをりさんと出会って、そしてまた居なくなったこと。

それから時が経って

陸のヤツらと出会い、

千夏に出会い、美海ともう一度出会い、

1度全てを失ったと諦めて

それでもと足掻いて今がある。

 

だから、答えはひとつだ。

 

 

 

「そんなの、決まってるじゃないですか。これまで俺に起こったこと全てですよ。辛くても、悲しくても、前に進んだからこそ、今ここにいるんです。」

「そうか。...なら、今のお主に心配はないかの。それじゃ、儂は一旦消えるとするか。お主らが儂を必要とすれば、ひょっとしたら出てくるかもの。」

 

 

そう言ってウロコ様はすー...とどこかへ消えていった。

ついでに後ろの方から光の声が聞こえる。どうやら集合の時間か。

 

光はこちらに気づき、声を上げる。

「おーい、遥、お前もういいのかー?」

「ああ。それよりこっちこい。見せたいものがある。」

 

その場にいた4人がよってくる。

やはり光と要はここって...な反応をした。

 

「で、見せたいものってなんだよ。これだけか?」

「いや。...そういえばお前ら、この中入ったこと無かったよな。...今なら入れる。見せたいものは、その中だ。」

「っち、何だよ。勿体ぶらず言えよな。」

 

光が苛立ちを見せ始めたようなので、率直に申すことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここだよ、光。ここにまなかが眠ってる。」

 




投稿ペースあげるとついてきて貰えないからな...。
びみょいとこ。
がんばろーる。

また会おうね(定期)
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