「さぁな? そこは読まねぇと結局分からんだろう?」
まぁ今回は至って平凡な物語進行なので……その際のサブタイトルは苦労するものなのです……
「まぁなるようになるだけだな。物語の緩急は必要なことではあると思うし……」
という事ですのでどうぞ読み進めて頂けたらと……今回は少なめなので歯応えなく感じるかとは思いますが……宜しくお願い致します。
尚文の冤罪を無かったものにしようとした夜光だった。しかしどれだけ証拠品を出そうとあちら側が冤罪でしたと認めない限り無理だと悟った夜光は、最後の手段として実力行使で周りを黙らせた。最早どこの暴君だと言わんばかりの殺気で……
そこから城を後にした夜光達……朝周りを憚らず迷惑に夜光を起こしに来た兵士については、国王の間では自分が落とし前を付ける様に語ってはいたものの、結局は何もしてはいない。
何故かというと、夜光がその兵士は嘘を付いていないと知っているからである。夜光は、相手が嘘をつけばそれなりに分かるからである。これも今まで辿ってきた道を歩んできた経験だからであろう。
それにその兵士は、夜光が国王の間へといく途中に会っていた。朝の事はしっかりと伝えたかどうかを問うたところ、その兵士は迷わずに是と答える。その顔は……どこか迷いが吹っ切れた様にも夜光は見えた。
この城に何年勤めているかなどは知らないが、新兵からここまで城に勤めてきて、その兵士にとっては何か物足りなかったのだろう。夜光の様に媚びへつらわず、他者を蹴落とそうとする……それを長年見てきて自分がどれだけやっても結果は同じだと……今朝まではその心持ちだったのだろう。
しかし夜光からの……理不尽な物言いではあったものの、初めて会った物に真っ直ぐ叱咤されてからというもの……城に戻る道中でその兵士は考えさせられた。
今まで自分がしてきた事は何だったのか……と。
その結果が、夜光ともう1度会った際にははっきりと答えは出ていた。このままではいけない……と。
今朝のひょんな事がキッカケでこれから前向きに少しずつ頑張っていこう……城勤の一兵士であるヒューズは思った。
そして城から夜光達が出る時も、ヒューズだけが夜光達をご武運を……と、たったの一言だけだったが無事を祈って送り出していた。
それは盾の勇者であっても同じで、今は盾の勇者は何かに巻き込まれたと思っており、城の中で初めて盾の勇者に味方してやらんでもないと、そういった心持ちを持った。
城から出た後は、昨日夜光達も寄った武器屋の主人が尚文に殴りかかろうとした。しかしながらそれも夜光が止まる。そして経緯を話した。
「そうだったのか……それはすまねぇ事をしたな。盾のあんちゃん」
と素直に謝る。そこから一度武器屋に寄り、尚文の装備を最低限でもと武器屋の主人が選ぶ。在庫処分品だからとその主人は料金を負けてくれた。尚文もその料金は、いつのまにか握っていた硬貨で支払い、それを装備した。
「さて、それじゃあ経験値稼ぎに行くか!」
そして夜光達が向かったのは昨日尚文達が経験値を稼いでいた草原に来ており、来て早々バルーンスライムの群れと出くわす。
「数だけは一丁前だな」
と、そう呟く夜光に近付いたバルーンスライム。噛み付く攻撃でダメージを負わそうとするも……
「欠伸が出るな……」
パチッ パンッ!
デコピンだけで破裂した。そして素材は捨てるのは勿体無いので袋に詰めておく。
「す、すげぇー……昨日のうちにどれだけ強くなったんだ夜光は……よし! 俺も‼︎」
そうやって意気込む尚文……近付いてきたバルーンスライムを殴って攻撃する。それを10発ほど与えたところで漸くバルーンスライムは破裂した。
「よし! 次だっ……あれ?」
次に備えようとした尚文だが、あれだけいた魔物の群れはもういなかった。
「おっ、お疲れさん尚文」
「お疲れ様ですわ」
「あぁ……や、夜光。さっきまでいた群れは?」
「全て倒したが?」
「えっ? マジか?」
「あぁ、その証拠に尚文のレベルを見てみろよ」
夜光の言われた通り自分のレベルを見た尚文。
「あっ……1つ上がってる」
「そういう事だ。さぁ、次行くぞ」
そして夜光達は森の入り口まで来ていた。そこで出くわしたのは色違いのバルーンスライムや動物系の魔物達だ。
「尚文……さっきの戦いを見ていると殴って攻撃していた様だが、それはいささか勿体無いな」
「そ、そうか?」
「そうだ。せっかく武器を持ってるんだ。盾でも鈍器の代わりになるだろ?」
「っ⁉︎ 確かに! ありがとう! 次はそうしてみる‼︎」
そうして魔物達を狩っていく夜光達。尚文も先程の戦いとは打って変わり、夜光にアドバイスされた様に盾を鈍器として使って戦った。
するとどうだろう……さっきまで10発食らわせてやっと倒れていたバルーンスライムもたった3発喰らわせたら破裂した。動物系の魔物も、3発までとはいかなかったが10発以内で倒せていた。
(これは……やれるぞ‼︎)
尚文の動きはみるみる変わっていった。終いにはカウンターまで取得する程に。
そして魔物の群れはものの数分で片付いた。
「れ、レベルが5まで上がってる⁉︎」
「おっ、やったじゃないか尚文! 頑張ったな」
「おめでとうございます。尚文さん」
「ありがとう! 夜光、ファサリナさん!」
「あぁ。だが問題はこれからだな。俺が尚文達と気軽に組める事は今回でも分かったが……尚文が同行者も連れずこのまま進むのは流石にキツイ」
「た、確かに……でもさっきの城下で俺を見た人達の反応は……どうしたって同行してくれる様に見えないんだが……」
「……でしたら奴隷を連れる、というのはどうでしょうか?」
「ど、奴隷ですか?」
「えぇ。奴隷でしたら雇い主を裏切る事はありません。例えそんな場面があったとしても奴隷紋で主人の言う事を聞かせる事も出来ます。尚文さんは……できればそんな事はしたくないといった顔をしてますね」
「……そう、ですね。第一に俺はそんな所とは無縁な世界から来ましたし……俺には抵抗が」
「そうだな。それなら俺だって尚文と同じ日本から来たし……奴隷を連れるのにも、道徳的に抵抗がある事も理解できる。それでもだ……この世界は、日本の道徳が全て通用する程甘い世界でもない。それはさっき嫌という程認識しただろう?」
「……あぁ」
「まぁそれだからこそなんだが……俺は思う。尚文がもし同行者を奴隷から連れる事になったとしても、尚文がそいつの事を奴隷ではなく1人の人として見てあげたなら、その抵抗も出来る限り無くなるんじゃねぇかなって」
「結局は見方の俺自身がそいつの事をどう見るか……か」
「そういう事だな」
「分かった。考えてみるよ。だけど今は俺のレベル上げをしなきゃな」
「だな。だがな尚文、レベル5だったら……今俺と同じレベルだぜ?」
「そ、そうなのか……って、えっ?」
その後夜光さんは尚文さんに自身のパラメーターを見せましたが、尚文さんにもチートと言われる始末でした……
その後尚文と別れた夜光達。それから数時間後に敵と出くわす。それも昨日と同じロボット達だ。
「はぁ……またこいつらか」ザシュッ
「でも嬉しそうな顔をしてるわね夜光くん」バキッ
「まぁ正直な話さっきのモンスターの群れよりも普通に倒し甲斐があるし、得られる経験値も何故か多いし、武器の熟練度も上がりやすいからな」ズシャ
「そうね。私も城下を出る前に教会でクラスアップも出来たから、これまで以上に貴方の役に立てるわ」ズゴッ
ファサリナの言う様に、彼女は尚文のレベル上げの前にクラスアップを果たしている。協会に入った時は盾の勇者を一緒に連れている事から邪険に扱われそうになるものの、今回は鎧の勇者の同行者がクラスアップするとの事だったので、そこまで大型にはならず無事にレベルの上限を解放できた。
先程出くわした敵を既に数百体規模で倒しているため、ファサリナのレベルは40から45になる。夜光は相変わらず経験値が多めに溜まらなければ上がらない仕様な為、5から1レベル上がった6である。
それでも本人はファサリナ以上にパラメーターが上なので、誰からどう見ても化け物並に見えてしまうのだが……
「役に立つ……ねぇ」
「ん? どうしたの?」
「別に俺は……前々から言ってる様に、俺の側に居てくれればそれで満足なんだがな」
「貴方ならそう言うと思うわ。思うけど、私は私で貴方のそばにずっと寄り添うために……だから貴方のためだと思う事はなんだってしたいの。今の様に力を強固にしていく事も、それだけじゃなくて、貴方を褒める事も叱る事も、可愛がる事も甘えさせる事も……全ての事において貴方のためだと思う事は全部したいの。だってそれが……」
「私があの時から貴方に捧げる愛だもの」
「っ⁉︎///」
「ウフフ、その顔も……愛しいわ♡」
チュッ
とまぁ……こんな会話と愛情表現をしているが、未だにまだまだ湧くロボット達との戦闘中である。しかもそんな事をしながら手に持つ武器はしっかりと握り襲いかかってくるロボット達を薙ぎ倒していく。
そんな中でファサリナからキスをされる夜光。その後はと言うと「ファサリナさぁぁぁぁんっ‼︎」と叫びながらほぼほぼ1人でロボットを粉砕していき戦闘終了した。戦闘終了した夜光の顔は以前いつもより赤かったが、ファサリナからの優しい抱擁と頭撫で撫でで顔は蕩け顔になる。
まぁその行為自身、本人達の自由である。それに時と場合もほぼほぼ守られているからまぁ良いのでは? と感じはするが……一言
リア充爆発しろ‼︎である……
一方尚文か夜光達と別れた後についてだが……アニメと同じく奴隷商と会い、案内されたサーカス小屋の様な場所に連れて行かれる。そしてこれまたアニメと同じように、ラフタリアという亜人種の少女を触れる事になったのである。
結果……ヨロイの勇者はいつもの様にファサリナとイチャイチャする(戦闘中でも)
リア充めぇ‼︎
悲報……作者は自分で書いてて頭の中でそう思う。
以上、何の変哲も無い後書き。