プロローグ前半部分でも既に9件お気に入り登録……お気に入りに登録してくれた皆様には感謝しかございません‼︎
それではお待たせしました! 後半部分でございます! どうぞご覧下さいませ‼︎
ガン×ソード14話
ファサリナに会った夜光だったが、後一歩のところで届かなかった。悲嘆に暮れるが、それでも前に進み始める。
次に赴いたのはヨロイ同士の大会が開かれる町。ヴァンがその大会を主催している会社のヨロイ使いとして、決勝戦だけ戦う事になった。まぁそれはカルメンからの仲介でそうなったわけだが……そこでヨロイ乗りのプリシラという少女に出会う。彼女も大会の出場者であり、準決勝も彼女が勝ち進み決勝ではヴァンと戦うことになった。
彼女のヨロイ乗りとしてのセンスが気になったのかプリシラのあとを付けるヴァン。夜光も気になって一緒に同行した。そして彼女の事を知った。何故大会に出ているのかを……。彼女の事を知った夜光は、どうにか少しでも手助けがしたいと考えた。
(う〜む……あるっちゃあるが……まぁやってみるか)
そこで夜光は行動を開始した。
決勝当日だが、途中で大会主催者の本来の決勝進出者が現れ、途中までヴァンとプリシラが戦っていたがヴァンが進出者にバトンタッチ……結果はプリシラの勝ちとなった。因みに夜光はプリシラとその家族のために結構広い農園と家畜を育てるための設備、後牛、豚、馬をこっそり送っていた。
この結果だが……プリシラの家族が経営する農場並びに牧場はその星1番の規模を誇ったと言う。
ガン×ソード15話〜16話
ヴァン達と飛行船に乗って旅路を行くが、その行く手をカギ爪の理念に賛同したヨロイ使い……ネオ・オリジナル7の1人、ウーが立ちはだかる。
その者はあろう事か一般人も乗る飛行船に、同乗するヨロイ使いを下ろさなければ攻撃を仕掛ける。と言ってきたのだ。
(貴様は無関係の一般人さえも巻き込むと言うのか……雑種如きが」
相手のヨロイからビームが発射される。それは飛行船の直撃コースだ。
夜光は窓を開け放ち、いつも持ち歩いている石を遠くに投げる。
「ルーム……シャンブルズ‼︎」
夜光を中心として薄青色で巨大な円ができた。そして直撃コースだったビームは一瞬消え、飛行船の真横を通り過ぎた。
『なっ⁉︎ 馬鹿な! 飛行船が避けたというのか⁉︎』
ヨロイ乗りがもう1回ビームを放つ。が……
「シャンブルズ‼︎」
夜光の能力はまだ健在であり、ビームは夜光が投げた石と位置が入れ替わった。
『ま、まただと⁉︎ あ、ありえん⁉︎』
敵がそうなっている間に夜光はヴァンにあのヨロイ乗りと戦うように言う。ヴァンもこの間の戦闘の感覚が何なのかを確かめるために承諾するが、能力を使いこなしている敵に負けてしまった。
「まぁ今負けるのは仕方がないよな」
『なっ……貴様は何者だ⁉︎』
「俺か? 俺は……」
「カギ爪に最愛の人を連れ去られた。理由は違うが、俺もカギ爪に用がある」
『……ほぅ、貴様も同志に会いたいというか。ならば我々と共に来るがいい。すぐに同志にも会えるし、その想い人とやらも見つかるかもしれんぞ?』
「確かに……それは魅力的な話だ。俺にとってはメリットしかないのかもしれない。だが何故だろうな……ここにいるヴァンと行動して、そんな中で何でヴァンが復讐しようとしているのかを聞くとさ……お前の言う提案がメリットであれ付いて行きたくないって思っちまうんだよな」
『そうか……ならば貴様は同志の敵となるか?』
「別にそう言いたい訳ではないんだが……俺としては何故最愛の人がカギ爪について行ったのか、それを見極める必要がある。その同志とやらの敵対はそれをしてからでも遅くはないと思っているがな」
『ここでの敵対の意思は無いというのに我々と共にあろうとしない……か。いささか矛盾しているのでは無いか?』
「そうだろうな。だがそれを差し引いたとしてもだ。お前はさっきあの飛行船を、一般人が乗っているのにも関わらずに攻撃をした。だからお前と共にあろうとは思わない」
『そうか……それは残念だ。少しだけ話した程度ではあるが、貴様とは良き友人関係になれると思ったのだがな』
「俺はお前が一般人を巻き添え覚悟で攻撃してきた時点で、そんな事は思わなかったがな」
取り敢えずその一幕は終わった。
夜光はウーにその言葉を吐いてヴァンと合流。そこで死ぬ事に恐れを抱くヴァンと体調不良のウェンディを見た。
(見捨ててはおけん……だがこれはヴァンの問題だな。ウェンディには……取り敢えず処置を施しておくか)
とりあえずそのままその町の廃墟にお世話になる。
ウェンディの症状は発熱だった。
「ルーム……スキャン……38.6℃か。とりあえず最低でも3日間は絶対安静だ」
「は、はい……でもその前に……さっきのは何ですか?」
「……生まれ持った俺の能力だ」
「そ、そうなんですか? ならさっきの相手の攻撃をどうにかしたのも……」
「あぁ、勿論俺がやった。乗客は無関係だからな。ところでさっきから俯いて黙り込んでいるヴァン、お前はこれからどうするつもりだ?」
「……分からない」
「……そうか。まぁ良い。ともかく今回の事は取り分け根深い事になっていそうだからな。俺は対して力になれそうに無い。アイツが指定してきた日は3日だったか?」
「あぁ……」
「そうか。取り敢えず……気休めにしかならないが、俺が言える事は……これまでの事をゆっくりと振り返ってから決断しても遅くはないんじゃないか? ここからアイツの目を誤魔化して目的地に行くのいい。復讐を諦めるのもいい。だが後悔だけはするな。まぁ誰でもいいそうなありふれた言葉だがな。俺は俺で先を急ぐ。まぁ……俺個人としてはお前の悩みが、今の苦悩が拭い去れた状態でまた会いたいと思ってるよ。じゃあな」
そしてそこで夜光はヴァン達と別行動をとる事にした。
その後のことではあるが、……ヴァンは完全に吹っ切れた。死んだエレナへの愛を夜空に連呼しながら……そしてヴァンは、1度負けた相手に完勝したのである。
ガン×ソード17話〜24話
その後、ヴァンとウェンディは夜光と合流。目標地点を目指して進む。そして途中カルメンと合流した。しかしそこにいたのはカルメンだけではなく、旅の中で出会ったヨロイ乗りのおじさん達とその娘、ヨロイ乗りの大会が開かれた町で出会ったプリシラも今回の旅に同行する事となった。ヴァンは乗り気ではないものの、賛成多数で同行が決定した。
目標地点に行く中、男子禁制の町があった。そこへはとある依頼主からの頼みで潜入する事となったが、勿論女性チームだけで行く事に。その準備をしていると……
「カルメンさん、少し頼みがあります」
「あら、どうしたの改まって?」
「カルメンさん達が潜入するところが男子禁制という事で、俺が行く事が叶いません。そこに俺の探している人……ファサリナさんがいるかもしれない事を考えると一緒に同行したい。だがそれでは依頼主にも迷惑がかかるかもしれない。だからこれを持って行って欲しいんです」
「これは……小型カメラ? ……アンタまさか‼︎」
「誤解はしないで欲しいんです。ただ俺は……数年前にファサリナさんを連れ去られて、この前その人らしい後ろ姿を見ただけで終わって届かなかった。彼女が……カギ爪に何か暴力とか晒されていないか。元気な姿でいるのか確かめて欲しいんです」
「……そこまでその女にゾッコンなのね。私が見るに好きでカギ爪の理念に賛同していたみたいだけど……まぁ良いわ。それで報酬は?」
「前払いで」
何もない空間から報酬を出す夜光。
「……もうアンタの能力とやらには何も言わないでおくわ。取り敢えず契約成立ね」
「ではこちらの契約者にもサインを」
「アンタちゃんとしているわね……」
「ファサリナさんの為なら」
「……」
その後無事に女性に占領された町へと潜入を果たす。そこで若干の勝負事に巻き込まれるが、それも辛くも勝利した。その勝負事の最中にカルメンはファサリナを目撃。跡をつけて対面した。その時夜光から頼まれた事もしっかりこなした。
「あの……何故それで私の写真を?」
「アタシだって本当はこんな事したくないんだけどね……アンタにゾッコンな奴からの依頼で仕方なくよ」
「私の事を好きな人から……ふふ、まだそんな人がいたのですね。でも私には関係無い話です。そう……数年前に失ってしまった彼以外は……」
「彼……ね。それって……夜光って奴の事でしょう?」
「っ⁉︎ どうしてあなたがあの人の名前を⁉︎」
「どうしてって……今一緒に行動しているから」
「そ……それは本当ですか⁉︎」
「嘘は言わないわよ? それにアイツもアンタに会いたいがために数年間旅をしてきたって言ってたしね。まずその夜光で間違いないだろうし。私としてはアンタはいけ好かない女だし、私の友達に手を出した時点で許しはしないけど……でもアイツと一緒にいたいって言う事なら、今からでもこっちに来て遅くはないと思うわ」
「……私は」
そんな会話がなされた中、突如町を地震が襲った。そのせいもあったか、ファサリナの説得は中断となってしまう。そもそもカルメンとしては、ファサリナの写真を夜光に届ければ良かっただけの依頼ではあった。しかし、そこは仲間と認識している夜光の為だろうかその行動に出たのかもしれない。それも地震でオジャンになったが……
まぁそれはたまたま町の下を掘削兼用のヨロイを持つレイが通ったからなのだが……
その後カルメンは夜光にファサリナの写真を渡した。
「ファサリナさん……元気そうで……良かった……」
涙を流しながらその写真を大事そうに抱きしめる夜光。それを見てカルメンももらい泣きしそうになったと言う……
何はともあれそこでの依頼を終えたヴァン一行。目的地に進むべく進行した。その途中で無人機のヨロイや双子のヨロイ乗りに進行を阻まれ、ヴァン達は分断される。そこでカギ爪に復讐を誓うもう1人のヨロイ乗りレイがヴァンに合流。しかしヴァンとよ連携など考えずに双子のヨロイ乗りと戦う。
そこでレイはビームランチャーを取り出してヨロイ乗りを2人とも撃破した。しかしもう1人のヨロイ乗りに攻撃を許して目にダメージを負う。その中夜光は……
(敵とはいえ子供……命を失わせる訳にはいかない)
「ルーム……シャンブルズ‼︎」
能力で双子の命を自分の近くに移動させた。
「これよりオペを開始する……スキャン」
そこで双子の状態を理解して手早く治療を開始。双子は命を取り留めた。その後双子は意識を取り戻すが、双子の兄の方が自分達を助けた夜光に怒りをぶつけた。しかしそれに対して夜光は……
「馬鹿野郎‼︎」
「っ⁉︎」
「子供がそう簡単に自分の命を捨てようとするな‼︎ お前達の命は……未来はこれからだろうが‼︎ 世間を満足に回ってみていない奴らがそんな事を簡単に口にするな‼︎」
「でも……だったら! 俺、どうすればいい‼︎ 俺達勝手な事した! 同志に迷惑かけた! 帰る場所……今更……」
「なら今は俺達と一緒に来い! 後の事はそれから考えろ‼︎ 俺も……出来るだけ一緒に考えてやるから」
「っ⁉︎ うぅ……うぇぇぇぇっ」
「そうだ。まだ子供なんだ。泣きたい時は泣いておけ。大人になったら泣く事なんて難しくなるんだから」
泣き噦る双子の兄を優しく抱き締めながら頭を撫でる夜光。その一面を見た一同は、同時に夜光の父性と包容力を知った。
違う場所でミハエルは双子がやられた事に心配する。そこにファサリナがミハエルを宥めようとした。宥めてはいるものの、いつも以上になる上の空だとミハエルは感じていた。
(夜光くん……夜光くんが生きていてくれた)
あれからファサリナは迷っていた。あの時すぐ、カルメンと一緒に行っていればここまで悩まなくても良かったのかもしれない。だがそれとは別に同志の……カギ爪の夢の後の事も考えると、どうしたらいいかが分からなくなっていた。
そして場面はヴァン一行に戻る。ファサリナが、形はどうあれミハエルを宥めた数時間後、ヴァン達の元にミハエルとファサリナがやってくる。そこでファサリナはこれ以上の争いはやめにして同志の考えに賛同するように説得した。
しかしヴァンはそれを拒否。完全に平行線になった。その場に夜光はいないのでこのやり取りを後で聞かされた。その時夜光は……何故かまた湧いて出ていた脇侍の対処をヴァン達よりも後ろの道すがらで行なっていたからである。もうどこから湧いて来るのやら……
因みにだが……
「ここに……夜光くんはいますか?」
「あぁっ? あぁ、アイツなら後ろにいるぜ?」
「後ろ……」
「確か変な小型のロボットがウジャウジャ出ていたから、それを自分に引きつけるから先に行けって言ってたな」
「そんな……」
「ファサリナさん……」
とまぁこんな一幕があった様だ。
そして逆にそれを聞かされた夜光は……
「何で誰も連絡してくれなかったんですか……」
「夜光、元気、出せ……」
「夜光お兄ちゃん……大丈夫だよ」
夜光を双子のヨロイ乗りであるカロッサとメリッサに慰められていた。
それから数分後、カギ爪の無人量産型ヨロイとファサリナがヴァン達の前に立ちはだかる。
(あれが……ファサリナさんの……)
「夜光……アイツと戦うか?」
珍しくもヴァンが夜光にそう提案する。
「……戦いはしない。ただ……話をさせて欲しい」
「……分かった」
ヴァンとそのやり取りをした夜光は、ファサリナの駆るダリアに近づいて行く。
そしてファサリナも、ゆっくりとだが近付いてくる夜光に気付いた。
(っ⁉︎ あの子は……間違いない……)
『夜光……くん?』
「ファサリナさん……漸く、漸く会えた」
『その声……その容姿……確かに数年前より成長しているけど、見間違えるはずない。夜光くん……』
「俺も、声を聞いただけでそれに貴女が乗っているのにも事が分かる。ファサリナさん……一緒に帰ろう? 確かに帰る場所は失ってしまったけれども……でも俺は」
『……ごめんなさい。夜光くん。私には……やらなくては行けない事があるの。心配しないで……これが、同志の計画が終わればきっと……また会えるから』
「それは……どういう……」
そう聞こうとしたところで無人のヨロイが夜光に攻撃を仕掛ける。咄嗟のことで躱すものの、ファサリナから離れてしまいそれ以上を聞くことはできなかった。
『大丈夫か?』
「……あぁ」
『全く、あの女も頑固なもんだな。仕方がない。ここは俺に任せろ。あの女をひっ捕らえてお前のところに連れて行くから。お前は後ろのプリシラとおっさん達を手伝ってくれ』
「……分かった。頼む」
そこから夜光はヴァンとバトンタッチ。ヴァンはファサリナと戦い、夜光の元へと連れていくために、夜光はヴァン達が無事に目的地へと行けるようにそれぞれ行動した。
結果はと言うと、ヴァン達はカギ爪達の攻撃を退けるもののファサリナを取り逃がす。その戦いでヴァンの駆るダンは損傷。すぐに
その理由は……同時刻にミハエルの駆るサウダーデが同志の計画のために宇宙へ登り、その軌道上にあったダンが射出される衛星を壊してしまったからである。
サウダーデが宇宙へ登る前、別行動をとるレイがビームランチャーでサウダーデを破壊しようとするが、そこへヴァン達から退却したファサリナが颯爽と現れて、レイの駆るヨロイヴォルケインを行動不能にした。
それぞれの戦いが一旦終わる。自分の計画が着々と進むカギ爪。傷を負ってそのままの状態であるヴァン一行。そこにヴォルケインを行動不能にされたレイも合流した。
ヴァン一行は廃棄されたシャトル打ち上げ施設に辿り着く。そこに行き着く頃には、ヴァンはボロボロになっていた。タイムリミットが迫る。そこで何とかダンとヴァンを打ち上げる準備が整った。その前に記念写真を撮る一行。それが終わってからいよいよヴァンとダンを宇宙へと打ち上げた。
翌日……ヴァンを除いた一行は目的地へと急ぐ。その道を再びファサリナと無人のヨロイが立ちはだかる。それを迎え撃つ夜光達。正面を修理の終えたヴォルケインを駆るレイと夜光。後ろをヨロイ乗りのおじさん達とプリシラ。
「目の調子はどうだ?」
『あぁ……お前が施してくれたおかげで回復した。前よりもよく見えそうだ』
「それは良かった。それじゃあ……いくか!」
『ふん! 良かろう』
夜光はルームを展開。迫り来る敵を大太刀を引き抜いてその場で横一閃した。するとその場にいた敵のヨロイは全て一瞬のうちに体が真っ二つに分かれていた。
『貴様のその能力……本当に末恐ろしいな‼︎』
そう言いながらも迫り来るヨロイを一斉発射で粉々にするレイ。
「そっちこそ、乱れ撃ちには憧れを持つ」
『何の話だ。さて……俺はあの女をどうにかするとしよう。アイツからも言われているし、従う義理は無いが……最後はお前がやれ』
「ありがとう。恩にきる」
『フンッ……やるぞ』
レイはそう言ってファサリナに接近して戦いを挑む。
そしてレイはファサリナを岩肌の崖下まで誘導。ファサリナはそれに対して焦るものの、ビーム砲でヴォルケイン破壊を行おうとする。ヴォルケインの銃口からの一斉発射とファサリナの駆るダリアのビーム砲が放たれたまさにその瞬間……
「ルーム……シャンブルズ‼︎」
そこに夜光が現れ、能力により2人の位置を入れ替える。
「すまない……ファサリナさん……
ダリアの手足だけを斬って行動不能にした。
「レイ……お前はカギ爪の元へと急げ」
『恩にきる』
レイは先を急ぐ。
『い、一体何が……っ⁉︎』
手足を切り離されたダリアに近づく夜光。それにファサリナも気付く。そしてダリアからファサリナが出てきた。
「やっと……手の届く位置に来た」
「夜光くん……どうして……私は……」
「そんなの……決まってるじゃないか」
夜光はファサリナを抱きしめる。
「や、夜光くんっ⁉︎///」
「俺が……貴女のことが好きだから」
「そんな……そんなの……私だって、夜光くんの事が好き。でも……私は……大きな傷があるし、夜光くんに会うまでは淫らな事もやって……私の身体は純潔でもないし……だから私、同志の夢に賛同したの。それが叶ったら世界はリセットされて……そうしたら、綺麗な私で貴方に会って……またやり直そうって、そう考えていたのに……」
「全く……馬鹿だなぁ。ホント馬鹿だよ」
「えっ?」
「そんな貴女の心情に気付かなかった。俺がそれに気付いていれば……こんな事にはならなかったのに。貴女を心配させた。ごめんね」
「どうして貴方が謝るの……謝るのは私の方……ごめんなさい。貴方を最後まで信じきれなかった。ごめんなさい」
「そんな事……良いさ。俺は……貴女と幸せな時間が過ごせれば良いんだから」
「夜光くん……」
漸く夜光は届いた。最愛の人ファサリナに……数年かけて漸く届いた。そして自らが秘めていた想いも……本当の意味で届いた瞬間だった。
そして2人は暫く互いを見つめ合い……そして……
チュッ
ガン×ソード 25話〜26話
その後、レイはカギ爪に特攻した。機体は壊されてしまったものの、漸くレイの目の前にカギ爪が……手の届く範囲まで来たのである。
結果としてレイはカギ爪を後一歩で殺さなかったものの、計画を数十分遅らせることができた。その際のカギ爪の歪んだ顔も見ることが出来た。そこでレイは背後から守備隊に撃ち殺される……その未来だったが……
「ルーム……シャンブルズ‼︎」
レイの位置と後ろから打ち出される銃弾の最後尾の位置を入れ替えて、最終的にはレイは死なずに済んだ。そしてルームによって位置が変わってしまった銃弾は全て……カギ爪の乗ろうとしたヨロイに着弾していた。
そして宇宙に登っていたダンが漸く合流、サウダーデと戦う。そこで簡単にサウダーデを行動不能にした。
サウダーデを失ったミハエルは、自信を無くしたものの同志の元へと行く。そこでウェンディが待ち構えていた。一応ウェンディの護衛としてカロッサとメリッサもいる。そこで行われる内容は省くが……ウェンディはミハエルを取り戻したのである。
レイはこれまでヴァンと行動を共にしていたジョシュア、カルメンと合流、そこにはヨロイ乗りのおじさん達の娘も一緒におり、基地内を撹乱することにした。
因みにあの後夜光と共に行動する事になったファサリナも今この時はレイたちと共に行動。レイ、ジョシュア、ヨロイ乗りのおじさん達の娘であるユキコは基地内の設備を弄り撹乱させる。
カルメンとファサリナは、カルメンの故郷で育てられていた花を処分する為に行動を共にしていた。
カギ爪のところへは既にサウダーデを倒したヴァンがカギ爪と戦っていた。しかし空から降り注ぐ流体がカギ爪を守らんとしているのか……ダンに当たっていた。
そんな中夜光は……
「月は綺麗であるものだが……今空に浮かぶ月は禍々しい」
そう言いながらも夜光はどこから取り出したかも分からない長銃を取り出すと、それを空に向けて1発放った。するとどうだろう……地を水平にして近付く大きな物体があった。
夜光はそれに向かって跳躍……その物体に取り付き中へと入る。よく見るとそれは、何か白い翼が何かを守っているように見える。
「wake up……ウイングゼロ!」
途端、その物体が動きがあった何かを覆っていた翼が徐々に剥がれていき、翼が守っていたものが徐々に露わになる。それは……
「同志が乗るヨロイ上空に巨大反応検出⁉︎」
「解析は⁉︎」
「ダメです! 解析欄に全く合いません‼︎」
「同志! 聞こえますか同志⁉︎」
カギ爪の本部では、新たな反応が検出されて慌ただしくなっていた。
『あれは……誰だ?』
『おおっ……まさか……まさか天使まで私の夢を祝福してくれるなんて……ありがとう……ありがとう』
ヴァンは突然現れたヨロイに動きを止め、カギ爪はそのヨロイが現れたことによって歓喜に震えていた。
何故かというと……そのヨロイの姿が本当に天使に見えたからだ。頭部はWを象ったアンテナらしきものがある。その下から覗く緑色のツインアイ、体の中心たる胸には翡翠色の丸い玉のような物が埋め込まれている。ボディは基本的に青と白で纏まり極め付けは背中から生えている、まるで本物の様なじゅんぱくの羽だ。
その姿はまさに天使……カギ爪から見ればそのヨロイは急に現れて自らを祝福しているかの様に見えただろう。
だが現実はそう簡単にはいかない。
『目標……眼前に迫る巨大な月』
天使のヨロイ……もといウィングゼロカスタムを駆る夜光がそう呟くと月に向かって飛んでいく。それさえもカギ爪は自分の夢を後押ししてくれる存在だと思い込んでいるのだろうが……
『ツインバスターライフル……出力75%。リミッター解除……』
カギ爪は天使のヨロイの行動に疑問が生じた。どこからともなく取り出した長銃を月に向け、丸で月に向かって銃弾を放とうとしている様に見えたからだ。このままでは何か……途轍もない事になるのではと……
まぁ実際にその通りな訳だが……
『ターゲット……ロックオン』
『破壊する』
引き金が引かれた。長銃……ツインバスターライフルから莫大なエネルギーが放出される。そのエネルギーは成層圏を抜け月へと着弾……その感覚を夜光は捉え、さらに引き金を引いた。するとさらにエネルギーが放出……月をどんどん遠ざけていき、遂には月と繋がっていたカギ爪の乗るヨロイと繋がっていたエネルギー体の糸が切れた。
そしてウィングゼロカスタムは何処かへと飛び去る。夜光は飛び去る前に外へと飛び出していたが……
『おお……おお……何ですかあれは……何なんですかあれは⁉︎ 凄い! 凄いですよ‼︎ まさかやったのは君ですか⁉︎』
ちょうど夜光がヴァンとカギ爪の中間点に降り立つ。それを見たカギ爪が夜光に尋ねたのだ。
「あぁ……確かにさっきのは俺がやった事だが?」
『なんと……なんと素晴らしい‼︎ もし君が良かったら私とお友達になりませんか⁉︎』
カギ爪は歓喜に震えながら夜光に提案した。
「はぁ? 貴様はいったい何を言っている? 確かにあの火事からファサリナさんを結果的に助けた事は感謝はすれど……こんな事のためにファサリナさんをたぶらかしたテメェの友人になど誰がなるものか! 貴様の勧誘などお断りだ‼︎」
『そうですか……それは残念です。では……ヴァンくん、君ならどうですか? 私ならあなたの失ってしまった大切な人を蘇らせる事が出来ますよ! あなたは私に殺されてしまった最愛の方の復讐なために私を追っていたと言っていましたね? どうですか? 私はどうせ夢を叶えたら死に、それと同時にこの星の人達は争いをやめ、さらに死んだ人達までも生き返る……どうですか⁉︎ あなたにとっては良いことばかりではありませんか⁉︎』
それに対してヴァンは怒る。自分から最愛の人の死までも奪っていくのかと……
「どこまで行っても貴様の願いは自分本位で周りの奴らの事を考えてねぇだろうが‼︎ 俺はそんな歪んだ願いを……そんなものを抱く貴様を! 俺が気がすむまでぶん殴ってやる‼︎」
『うぉぉぉぉっ! エレナァァァァァッ‼︎』
「ハァァァァァァッ‼︎」
ダンからは白い柱が生成……それが赤色になりやがて剣見たく震える様になる。それをカギ爪のヨロイに振りかぶった。
夜光は自らの両手に自らの「オペオペの実」のエネルギーを溜め込み、それを巨大な剣の形に変える。それを両手で持ち、カギ爪のヨロイに向かって走り出す。
『チィェェェェェストォォォォォォッ‼︎』
「ガンマナイフゥッ‼︎」
ヴァンの赤い剣がヨロイの中央を捉え、夜光のガンマナイフはヨロイの中心に突き刺さる。
その後のことは……アニメと同じような道筋をたどる。ヨロイの内部にヴァンが侵入……カギ爪はヴァンに対して好意を示すが、 それを最後まで聞くことなく自らが持つ剣で真っ二つにした。結果、カギ爪の計画は水泡に帰すのである。
基地を撹乱させていたレイ達も基地から脱出する。こちらとしてはあまりに目立っていなかったものの、カギ爪達の邪魔を十分にしてくれた。
カルメンとファサリナも、ヴァン達の戦いが終わる頃には花の処分が終わっており基地から脱出していた。
その後はヴァン達と合流……元々目的地が人工的に浮かぶ島でもあり、月との引力関係で海水などの水位も上昇していたこともあって、月が急に離れた事でその島は海に沈むところだった。ヴァン達もそれに巻き込まれるのではと思ったが、そこは夜光の能力で一瞬に近くまで来ている過去に出会ったヨロイの潜水艦に瞬間移動。事なきを得た。
その後は皆で祝勝会を開催した。なんやかんやあったものの、事件は無事に収束した。
それからと言うもの、夜光は神様に呼び戻される。そこにはファサリナもいた。再会した後夜光はファサリナに対して自分がどういう存在であるかを話したのだ。今まで秘密にしてきたものも。それに対してファサリナは簡単に許した。しかしそれには条件があり……
「許す代わりに……私に貴方の純潔を下さい」
元より夜光はそのつもりだったこともあって普通にOKした。そこで神様から呼び出された。近くにいたファサリナはついで扱いだろうが、ファサリナにとっては夜光が自分にとっての全て……夜光が違う世界に行くと決まった時も自分も付いていくことを決断した。
それからは……
「さぁ〜てと、神様に頼まれた通りこの世界の魔王っぽいものも倒したし、ここでの勇者としての仕事はお役御免かな?」
「ウフフ……それでも私の伴侶である事は……変わらないですわ」
「あぁ、そうだな。これからも一緒だ。ファサリナさん」
「えぇ、夜光くん」
そんなやり取りをしているとまた神様から呼び出された。そして次に行く場所……それは
盾の勇者の成り上がりの世界である。
一応ここでオリ主の設定をチョコっとご案内
名前:仙谷夜光
容姿はfateシリーズのアキレウスの髪を黒くした感じ。そのまま垂らす事も可。声もそのままアキレウスの声を採用。(作者のイメージとして)
能力
・ガンダムシリーズに出てきたモビルスーツ、能力を扱える事。自由に掛け合わせる事もできる。(ただし超大型モビルスーツの能力は使えない。例:サイコガンダム、デビルガンダム、デストロイガンダム……etc. 火力は強いが無差別的な物、並びに人類に対して非常に危険な能力を持つものと考えられるものについては使用出来ない。)
・オペオペの実の能力
・???
・???
今回はこんな所……また随時新話のあとがきで加えるかも……
と言う事で次回、盾の勇者の成り上がり本編に入っていこうと思います。宜しくお願い致します。
因みに感想に書かれていた疑問点を少しここで……
一応プロローグはどちらとも読者の方からの感想で、少し書き直した方が良いと考えたので編集しました。
それでとある感想で、「何故ミハエルが夜光の存在をカギ爪やファサリナに言っていないのか?」についてですが……極端に夜光はミハエルに自分の名前を言っていません。そしてミハエルがプロローグ前半で夜光に殴られていましたよね。一応夜光はミハエルに対して、カギ爪とファサリナの居場所を聞き出そうとしてはいますが、ミハエルとしては夜光に殴られたトラウマが酷く、実際に彼の名前を言おうとしたら恐怖で何も言えなかったという裏話(後付けの設定ですが……)という事で……
満足な回答ではないかもしれませんが、どうかこれで宜しくお願い致します。
それでは次回も楽しみに待って頂けたらと思っています。