ヨロイの勇者は理不尽を許さない   作:橆諳髃

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☆9 コレクトマン 様

ご評価いただきまして誠にありがとうございます‼︎

今年のGW、皆様いかがお過ごしでしたでしょうか? 10連休楽しく過ごせましたでしょうか?

私ですか? 私は……

接客業なのでほぼ仕事漬けでしたね……ハイ……

GW中の休みはというと……2日間しか無かったですね……

多分私と同じ方々もいらっしゃると思いますし、私よりも休みが無かった人もいるかとは思いますが、昨日はようやっと身体を休める事が出来ました‼︎

という事で今日からも仕事なので行ってこようかと思います‼︎

「まぁ作者は昨日(5月7日)の休日までは5連勤して……今日(5月8日)からも5連勤の様だが……」

……うぅ

「あらあら、作者さんが泣きそうですわ……さぁこちらにいらして。私に全て委ねてしまっても良いのですよ?」

ふぁ、ふぁさりなさぁぁぁんっ‼︎

「作者ァァァッ‼︎ ファサリナさんの所には行かせんっ‼︎」

ファサリナさんからの宥める攻撃……

作者の心に1万のダメージ……作者はファサリナさんにメロメロになった。

夜光から作者への攻撃……

作者の身体に会心の一撃……15000のダメージ

作者は作品を書く前に力尽きた……(ドラクエの敗北BGM)

「そんな茶番は良いから作品を始めろ‼︎」

は、始まります……

以上……どうでもいい茶番劇


6話 ヨロイの勇者は武器屋にて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファサリナに宥められた後の夜光、気を取り直して城下町を歩いていた。

 

「そう言えば武器屋に一応寄ってみたいな」

 

夜光には自前の武器があるが、人目の付きやすいところでそれを出してしまうと何かにつけて怪しまれるかもしれないと思った夜光。

 

「だったら……そうね。昨日冒険者ギルドでこの街で1番評判のある武器屋の話を聞いたからそこに行ってみましょうか」

 

それに承諾した夜光は早速評判の武器屋へ赴き、その扉を開けた。

 

「おぉいらっしゃい! お客さ……」

 

中を覗くと武器、防具から日用品まで置かれてある。品揃えも良さそうだ。そしてカウンターから店主であろう元気な声がこちらに声をかけてくる。

 

褐色の肌でスキンヘッド、まだ年は若く見えるがそこらの冒険者よりかは冒険者をしていそうな風貌な店主だった。そして定型文で言いながらこちらを振り向いたが……何故か途中で止まってしまう。それに目を大きく見開き、口もワナワナと開いたり閉じたりを繰り返していた。

 

それに対して夜光は疑問に思い、この店主は大丈夫かと思ったところで……

 

「い、いらっしゃいませー! お客様ー‼︎ もしや嬢ちゃんが昨日から話題になっている冒険者さんかい⁉︎ 昨日冒険者になったばかりなのに既にレベル20越えをした超新星の冒険者は⁉︎」

 

興奮気味でそう聞いてくる店主。

 

「噂……かどうかは存じませんが、確かに私は昨日冒険者になったばかりですわ。それにレベルは今33……です」

 

「き、昨日の今日でもうそこまで……スゲェ……凄すぎるぜ嬢ちゃん! それに容姿も噂とも合致するし……にしても一見武器になりそうな物は見えないが……」

 

「あぁ、それならこれのことですね」

 

ファサリナは太ももに巻きつけていた武器……ガン×ソードの世界から愛用していた三節棍を展開した。

 

「えっ……はっ……さ、さっきのは……」

 

「さっき……というのは?」

 

「いやいやそれ本気で言ってるかい嬢ちゃん⁉︎ 俺武器屋してて結構長いけどそんな武器見た事ねぇぞ⁉︎ ちょ、ちょっと見せてくれねぇか⁉︎」

 

「えぇ、良いですよ」

 

ファサリナは三節棍を店主に渡して鑑定してもらった。結果……

 

「み、見たことねぇよこれ……熟練度が既に上限まで引き出されてある。それに使用者はこの武器が選ぶって……さっき4人の勇者の武器にもそれが書いてあった。ならこれも伝説武器の類かと思って見たが……これにはそれがねぇ。それにステータスも、どれも一級品の武器を最大限にしたほどに高い。後この「召喚」のスキルは何だ? 一見魔物とかそういうのを召喚するのかと思って見ても、それ以上は見れねぇ……なぁ嬢ちゃん、これを一体どこで?」

 

「うふふ……それは言えません。秘密というもので」

 

ファサリナは妖艶にクスクスと笑いながらそう言った。

 

「そう来たかぁ〜……でも確かにこれ以上聞いても何も出ない様だし……ありがとな嬢ちゃん! 久々に良いものを見せてもらったぜ‼︎」

 

「いえ、喜んでくれたのでしたら何よりです」

 

「で隣の坊主は……この嬢ちゃんが凄いって事は相当凄いんだろう?」

 

「さぁ……俺がどれほど凄い奴なのかは分からんが、昨日勇者として召喚されたばかりなのは確かだ」

 

「つぅ〜事は……剣、槍、弓、盾ともう1つ珍しい職業が召喚されたっていう……」

 

「あぁ、その認識で合ってる。俺はヨロイの勇者で召喚された仙谷夜光だ。宜しくな店主」

 

「鎧の勇者⁉︎ 武器じゃなくて防具の勇者とくるのか⁉︎ いやこれは珍しいにも程があるだろう⁉︎」

 

「あぁ、俺もそうは思っているさ」

 

「という事はあれか? 他の勇者達も試していたが、武器も持てず終いには防具も買って装着できねぇって事か⁉︎ いくら勇者様とは言え酷だろう⁉︎」

 

「まぁ試してはいないが……少し取って見て回っても良いか?」

 

「あぁ……普通に構わんが……」

 

「ありがとう、それじゃあ手始めにこれを……」

 

近くにかけてあった剣を手に取る。何の飾り気のない剣だ。

 

「ふ〜ん……軽いなこれ」

 

試しに振ってみるが、何事もなく簡単に振るえた。

 

「えっ……アンちゃん大丈夫なのか? 他の勇者はこう……持っただけでも電撃魔法が走ったかの様に落としていたが」

 

「それは他の勇者達の鍛え方が足りないからじゃないのか?」

 

「そ、そうなの……か?」

 

現に夜光には電流らしきものは走っていない様だ。

 

「じゃあ次に防具だな。良いか店主?」

 

「おう、別に構わねぇよ」

 

そして試しに簡単なマントと籠手を装着した。しかしこれも電流の様なものは流れなかった。

 

(まぁそりゃそうだろう? こちとらヘルプ全部見てもそんな書き出し一切無かったし、それにあの大臣が言ってたあれ、「勇者同士がパーティーを組むと育ちが阻害される」って奴も無かったしな。多分他の勇者のヘルプには書かれていたんだろうが、俺のは別口ってところだろうな)

 

「まぁ参考になった」

 

「鎧のアンちゃんは他の勇者とは違って別の武器とかも使えるって事か?」

 

「まぁそういうこった。それでな店主……店主がさっき使った鑑定スキルを見込んで見て欲しい奴があるんだが」

 

「よ、鎧のアンちゃんもなんかあるのか?」

 

「あぁ、とりあえず聞くよりも見てもらった方が良いよな」

 

そして夜光がヨロイの腕輪から取り出したのは、まるで血よりも濃い紅色をした大剣……アルケーのバスターソードだった。

 

「な、なんじゃこりゃーっ⁉︎ 何だよこの禍々しい大剣は⁉︎ っていうかそれどっから出した⁉︎」

 

「俺の保有する武器の1つだ。まぁ鎧に付いている武器って説明の方が分かりやすいな。それとどこで出したかは……これは秘密だ。それと俺がこの武器を持っているのも他の奴らには口外しないでくれ。良いな? その代わりにこっちもそれなりに店主には良い思いをさせるから」

 

「そ、それってうちのお得意様になるって事か?」

 

「まぁそう捉えてもらっても良い」

 

「そう言ってくれるんだったら……まぁいっか! それにウチとしては客の個人情報はそう安安と他人には言いふらしはしねぇしな!」

 

「だがさっき俺が武器とか防具に触れようとしたら他の勇者の事を言っていた様だが……」

 

「そ、それは……か、勘弁してくれ」

 

「なに、別に俺はそれについてはもう良いと思ってる。だがこの件については……どうか誰にも言わないでくれ。もし言ったら……」

 

「言ったら?」

 

「こちらで何か買うときは定価の5割引から値引きして取引するからそのつもりで」

 

「もしかして召喚された勇者の中で1番鎧のアンちゃんがタチ悪いんじゃ……」

 

「約束を破った方が悪い」

 

「まぁそうとも言えるんだよなぁ〜……正論だから何とも言い返せねぇ」

 

項垂れる店主に、それに少し勝ち誇った様な笑みで店主を見る夜光。その様子を後方でクスクスとおっとりとした顔で笑うファサリナ。まぁファサリナが笑みを浮かばせている理由としては夜光がたまに子供っぽい事をするからなのだが……

 

「じゃあ早速で悪いけど鑑定してほしい」

 

店主は夜光に促されて鑑定のスキルを使う……そして見れば見るほど店主の顔はまた興奮していった。

 

「お、おいおいなんだよコレ⁉︎ マジでそこの嬢ちゃんといい鎧のアンちゃんといい! こんな武器どこで手に入れてくんだよ⁉︎」

 

「元からヨロイの腕輪に入っていたのだから、どこで手に入れたとかってのは知らないな」

 

嘘である……元々アルケーのバスターソードは神様からの転生特典で手に入れた物。転生後夜光はそれをよく使っていたがために、ヨロイの腕輪の中でロックもかからずに最初から使えたのである。確かに熟練度は最初から鍛え直しにはなるが、それでも攻撃力と素早さは下手な武器よりも付与される。そこからレベルと熟練度をあげたのならば……それはもう凄まじいほどになる。

 

また、転生後夜光が使っていた武器は他にもあるが、それらについてはとある条件下でロックが解除される様だが……その日は近い……

 

「本当かそれ?」

 

「俺が嘘を付くとでも? 俺は昨日ヨロイの勇者になったばかりだ」

 

「な、ならその腕輪を鑑定しても?」

「あぁ、勿論いいぞ?」

 

そして店主はヨロイの腕輪を鑑定した。そしたら当然だが……

 

「な、なぁアンちゃん? 俺の見間違いかもしれないが……おれの鑑定スキルが間違っていなければ確かに「ヨロイの腕輪」と書いてある。だがこれは……普段防具で見に纏う鎧の字じゃねぇ。違う字でのヨロイだ……アンちゃん一体何モンなんだよ?」

 

「だからさっきから言ってるだろう? ヨロイの勇者だと。まぁ厳密に言ってしまえば、まず俺の()()()の認識と一般的に思い浮かべる()の認識でズレが生じるだろうが」

 

「あ、アンタやっぱり勇者の中で1番タチ悪りぃよ……」

 

「褒め言葉として受け取っておくか」

 

「褒めてねぇよ‼︎」

 

「クスクスッ……夜光くんと店主さんはもう仲良しになったのね」

 

「じょ、嬢ちゃん……それ本気で言っているのか?」

 

「えぇ、本気、ですよ」

 

「……もぅこれ以上何も言わねぇ」

 

店主は夜光達とのやり取りでうなだれた。

 

「まぁまぁ、それで何だが……さっき見せた武器と同じくらいのものはあるか? 俺とファサリナさんはそれを探し求めてここに来た」

 

「はぁ? なんで態々そんな事を……」

 

「よくよく考えて欲しいんだが……何もないところから武器が現れたら皆から怪しまれる。だからこそ最初からそれっぽい物を身に付けて戦えば普通に見えるだろう? だからさっき見せたのと同じくらいの奴はあるかって聞いたんだよ」

 

「そ、そう言う事なら……大体この辺りか。少し値は張るが……」

 

「少しぐらいなら別に大したことは無い。少し多めでも払える。そういえば予めに聞いておきたかったが、この世界の通貨について教えてほしい。今ここに銀貨が800ほどあるが、これは金貨でいうと何枚にあたる? 大体銀貨100枚で金貨1枚に相当すると思っているんだが……」

 

「ヨロイのアンちゃんの言う通りだぜ。まぁ察しているとは思うが、銀貨の下には銅貨があってそれ100枚で銀貨1枚だぜ」

 

「成る程な……ファサリナさんは昨日止まった宿屋一泊の価格は?」

 

「銅貨25枚だったかしら。でも凄く綺麗な部屋ではあったし、食事をする所も綺麗なところだったわ」

 

「ありがとう。それで店主、こちらの品は一品どれほどの価値だ?」

 

「そうだなぁ……これらは元々仕入先も良いところからだし性能も申し分ない。壊れにくい事も鑑定で把握済みだから一品銀貨300枚ってところか」

 

「分かった。ならその値で買うとしよう」

 

「は、はぁっ⁉︎ ほ、本気かそれ⁉︎」

 

「あぁ本気だ」

 

「いや、これは店主の俺が言うのもなんだが、そこから値引きしたりしてだな……」

 

「良い品なのだろう? それに鑑定眼にも自信を持ち、客からの信頼を失わないようにとの真剣さも感じる。なら客で来ているこちらもその誠意には応えるべき……そう考えてはいるが?」

 

「アンちゃん……へっ! 嬉しいこと言ってくれるねぇ! でもそこは俺が譲らねぇ! 品物を選んだら俺に言いな‼︎ 値引きがどんなものかって言うのを教えてやるぜ‼︎」

 

そんな台詞を嘘偽りの感情なく堂々としたように言った店主、それを見た夜光は、こちらの世界に転移されて2日目ではあるものの信頼を置いても良い人物だと思った。

 

そして夜光は品を選んで値引き……最終的には二品で合計銀貨370枚に収まった。

 

「良いのか店主?」

 

「あぁ良いさ! これからうちのお得意様になるんだからな‼︎」

 

「ありがとう。だが今回の事は……」

 

「あぁ、もちろん言わなねぇさ!」

 

「それともう1つあるんだが……盾の勇者の事を気遣って欲しい」

 

「それって……どう言う事だ?」

 

「今日の様子からして大体確信した。この国は……特に剣、槍、弓の勇者については古くから信頼してはいるようだが、それ以外は特にと言った様子で。特に盾は邪険に扱われているような気がしてならない」

 

「それに尚文は……昨日会ったばかりだが俺の信頼に足る人物だ。だからこそ……アイツの傷付く姿はできるだけ見たくないとは思っている。だが……俺1人ではどうしても限界がある。だからこそ……店主を見込んで頼みたい。尚文の事をどうか贔屓にして欲しい」

 

「ヨロイのアンちゃん……分かった。出来るだけ贔屓にしてやるよ。だが盾のアンちゃんがその時からだった場合は……」

 

「あぁ、その時は任せるさ。さて……じゃあそろそろ行くかファサリナさん」

 

「えぇ、行きましょう夜光くん」

 

「じゃあな店主。また近いうちに寄らせてもらうから」

 

「あぁ! 待ってるぜ‼︎」

 

そこには少し晴れ晴れしい顔つきで武器屋を去る夜光がいた。




今回夜光が武器屋から買った武器


武器名:地を割る大剣(ディバイグラウンジソード)

種類:大剣

攻撃力:300

スキル
・刃こぼれ無し
・手入れしなくても斬れ味最大

その名の通り地を割る程の威力を持った大剣……しかしそれを活かすためには相当な筋力、体力が必要であり並みの冒険者は容易に扱えない。今回店主はとあるところからこれを仕入れた。本来なら銀貨300枚では足りないが、仕入先でこちらの剣の所有など売れ筋があるかどうか困っていたようで、そこに目を付けた店主が買い取り仕入れたと言う。武器名は英語にした単語を省略した物を使用。省略しなければディバイド・ザ・グラウンド・ラージソード。


武器名:妖花

種類:三節棍

攻撃力:180

スキル

・一定確率で相手魅了
・急所に当たった際威力3×3

ファサリナに対して夜光が買った武器。ファサリナが普段身に付けている三節棍と同じくらいの軽さではあるが壊れにくい。武器の名前の通りスキルもそれに見合った物で、相手を魅了し急所を付けば一瞬で敵を葬り去る威力を持つ。正に妖しい雰囲気を持った花……。店主によるといつの間にか仕入れた武器の中に入っていたようだ。

以上、今回夜光が店主から買った武器の詳細……
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