純狐とヘカTのヒーローアカデミア   作:SKT YKR

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こんにちは!

いつもよりひどい駄文です。
はい、それだけです。

※追記 最後に少し追加しました。




文字数が減ってるなぁ。


USJ 3

 出久と、蛙吹、峰田は水難エリアというあらゆる水難事故を想定して作られた場所に飛ばされていた。

 

ヴィランに向かって純狐が飛び出した後、純狐に続こうとした爆豪と切島の前に黒霧が現れた。13号は黒霧に個性のブラックホールで応戦しようとしたものの、爆豪と切島が前に出ていたせいでブラックホールが展開できなかったのだ。

 

 爆豪と切島は応戦しようとしたものの高校生にプロのヴィラン、しかもワープという強個性を持つ黒霧に敵うはずもなく、生徒の大半はUSJ内の様々な場所に飛ばされてしまった。

 

 しかし、さすが雄英高校のヒーロー科である。飛ばされた先にいたザコヴィランたちを、実力のある生徒は圧倒し、そうでない生徒も、圧倒は出来なくとも思考を凝らして対処していた。

 

 出久たちも例外ではなく、それぞれの個性を生かしたやり方でヴィランを無力化していった。その後、助けを呼びに行こうと広場に行った出久たちは、相澤が戦っているのを見て、何とか力になれないか考えていた。

 

 水難ゾーンでの戦いで勝利を飾ったせいで、出久は自分たちの力がヴィランに通用したと思い込んでしまっていたのだ。

 

 蛙吹は、そんな出久の行動を制限しようと、出久が飛び出さないように出久の前に立っていた。

 

 そして、先生が疲れてきたのがはっきりわかるようになると、出久は飛び出す準備を始めた。

 

しかし、結局それは邪魔にしかならなかった。

 

 オールマイトが駆けつけてくれなかったら、相澤は死んでいただろう。出久はそれを考えると、体の震えが止まらなかった。

 

「目にも止まらぬ速さであなたを拘束するのが脳無の役目。そして、あなたの体が半端にとどまった状態でゲートを閉じ、引きちぎるのが私の役目。」

 

 隠す必要のなくなった作戦を黒霧が言う。

 

「オールマイト!!」

 

 気づくと出久は飛び出していた。さっきまでの体の震えは、いつのまにか止まっていた。

 

「浅はか。」

 

 黒霧は、オールマイトを引きちぎるのをいったんやめて、出久の迎撃に当たる。黒霧と出久の力の差は歴然であり、出久が何かできるはずもなかった。

 

黒霧はゲートを別の場所につなげ、出久が勝手に入っていくのを待つ。

 

しかし…

 

「ぉぉぉおおおおお!どけ、邪魔だぁ!」

 

 とてつもないスピードで爆豪が飛んできて黒霧を爆破する。黒霧は意識の外からの攻撃に対処できず、押し倒されてしまった。

 

 黒霧が動けないでいると、いつの間にか近くにいた轟が脳無を凍らせる。それで、脳無の手が緩み、オールマイトは脳無の拘束から抜け出すことができた。

 

「モヤ状になることのできる場所は限られている!そのモヤで実態部分を隠してたんだろ。」

 

 爆豪はすぐに黒霧を爆破できるようにしながら言う。純狐に言われるまでもなく黒霧を狙っていたので、黒霧のちょっとした動作などから実態部分があることを知っていたのだ。

 

「脳無…爆発小僧をやっつけろ。出入り口の奪還だ。」

 

 死柄木は、痛みでかなりきつそうだが、司令塔としての役割を最低限果たしていた。

 

 そんな死柄木の声に反応し、脳無は凍らされた部分を壊しながら立ち上がる。

 

「体が割れてるのに動いてる…!?」

 

「下がれ!なんだ?ショック吸収の個性じゃないのか!?」

 

 5、6秒で体の3分の1程を再生させた脳無は、言われた通り爆豪に殴りかかった。

 

 あまりの速さに反応できない爆豪をオールマイトが庇う。脳無の拳が届いた瞬間、オールマイトがパンチをした時のように暴風が吹き荒れた。

 

「ゴホッ加減を知らんのか。」

 

 脳無の拳を食らって、さすがのオールマイトも無事では済まず、口から血を流す。

 

(まずいな、もう時間があまりない)

 

 オールマイトは、蒸気が上がり始めた体を確認する。活動時間は2分も残ってないとみていいだろう。

 

「とんでもねぇ奴らだが俺たちがオールマイトのサポートをすりゃ勝てる…!」

 

 横にいた切島たちは、戦う気満々のようだ。脳無の実力をまだ見誤っているのだ。

 

「だめだ、逃げなさい。」

 

「脳無ぅ…!あの紅白を最初に取り押さえろ!」

 

 オールマイトの声に重なるように死柄木の指示が飛ぶ。氷結という厄介な個性を持つ轟を抑え、人質にすることでオールマイトの行動も制限しようとしたのだ。

 

指示を聞いた脳無は、目にも止まらぬ速さで轟に突進していく。

 

「まずいッ」

 

 オールマイトもさっきのように守りに入ろうとしたが、オールマイトと轟の間に爆豪、出久、切島がいたので、思うように近づけない。脳無の手は、驚いた表情をしている轟の目の前まで迫っていた。

 

(クッソ!)

 

 オールマイトは心の中で悪態をつく。このまま轟がつかまってしまえば、勝算はほぼなくなり、雄英の先生が来るのを待つにしても、活動制限のせいで、そこまで時間稼ぎができるという保証は無かった。

 

 しかし、脳無の手は轟に届くことは無かった。黒い影が一瞬で近づいてくると、脳無の手を蹴り飛ばしたのだ。脳無の個性はショック吸収とはいっても上限はある。脳無の手の軌道はそれ、轟の頭のすぐ横をすり抜けて行った。

 

「あっっっっっぶなぁ!?」

 

 突然現れた純狐は凄く焦った表情で息をはく。攻撃を邪魔された脳無は、いったん引いて体制を立て直していた。

 

「え!?落月さん?」「落月少女!?」

 

 突然の落月の登場にその場にいた者たちは驚きが隠せない。純狐は、脳無が離れたのを見ると、脳無が次の行動をとる前に、邪魔な出久たちをここから離すことにした。

 

「受け身を取る準備しててね!」

 

 純狐はそう言うと、両手で4人の生徒を掴み、他の生徒たちが集まっている入り口付近に向かって投げる。

 

 4人が無事に着陸するのを確認する前に、純狐は体制を整えなおした脳無の行動に集中する。死柄木は信じられないものを見るような目で純狐を見ていた。

 

「嘘だろ…出来損ないとはいえ脳無を二体倒したってのか!」

 

 爆豪を投げた後、純狐は脳無たちの口に、近くに転がっていた鉄パイプを入れて呼吸できるようにし、鉄パイプだけが見えるような状態になるまで地面に埋めていた。

 

 そして、何かあったらいけないと思い、オールマイトたちに近づいて、自分を“隠”に純化して見つからないようにし、少し離れたところから見守っていたのだ。

 

「ありがとう落月少女!しかし、危ないから離れておいてくれ。」

 

 オールマイトは純狐に下がるよう促す。オールマイトは活動時間の限界が近く、次の攻撃で脳無を仕留めるつもりだった。

 

「オールマイト。あとは任せました。」

 

 純狐はそう言うと、出入り口の方に向かう。幸い、脳無や黒霧が純狐を追ってくるようなことは無かった。

 

 純狐は今回、オールマイトに力を分け与えてはいない。下手に強化してあっさり勝ち、ワンフォーオールの使える期間が長くなり、何か不具合が起こるとまずいからだ。

 

(よし、もう大丈夫よね。でも、ここまで来たら念のため、準備はしておきましょう。)

 

 純狐が離れると、オールマイトは脳無と向き合う。

 

「脳無、黒霧、やれ。」

 

 死柄木はそれだけ言うとついに意識を手放した。死柄木の指示を聞いた脳無と黒霧は戦闘態勢に入る。

 

(確かに時間はもう1分もない。力の衰えは思ったよりも早い。しかし、やらねばなるまい…!)

 

 オールマイトは両こぶしに力を込める。

 

(何故なら私は…)

 

 黒霧と脳無が同じタイミングで飛び出し、オールマイトに近づく。

 

( 平 和 の 象 徴 な の だ か ら ! )

 

 オールマイトが飛び出す。黒霧はその凄みに押され、足を止めてしまった。そして、オールマイトと脳無の一騎打ちが始まる。

 

 お互いに真正面から殴り合う。近くは暴風が吹き荒れ、黒霧は近づけなかった。

 

「無効ではなく吸収ならば限界があるんじゃないか!?」

 

 オールマイトは殴るスピードをさらに上げる。

 

「ヒーローとは常にピンチをブチ壊していくもの!!」

 

 ついに脳無が耐えきれず殴るのをやめ後ろに下がる。その隙を見逃すオールマイトではない。

 

「ヴィランよ、こんな言葉を知っているか!!?」

 

 オールマイトはひときわ大きく拳を振り上げた。そして…

 

PLUS ULTRA !!

 

 オールマイトが拳を振り切る。脳無はついにショック吸収で抑えきれず吹き飛んだ。

 

「やはり衰えた。全盛期なら5発ほどで十分だっただろうに、300発近く打ち込んでしまった。」

 

 オールマイトは確かな手ごたえに安堵し黒霧の方を向く。

 

 しかし、脳無は気絶していなかった。

 

 脳無は空中で体を回して勢いを殺すと、USJの天井の鉄骨を足台にし、最後の力を振り絞ってオールマイトに殴りかかった。

 

「オールマイトォ!!」

 

 その光景を見ていた出久は叫ぶ。オールマイトは脳無が飛んで行った方を見るがもう一歩も動けないほど消耗してしまったオールマイトに避ける方法など無い。

 

(耐えて、生徒を守らねば!)

 

 オールマイトが覚悟を決めた瞬間、近くの物陰から純狐が現れる。そして、オールマイトに脳無の拳が届くか届かないかの場所で脳無を打ち落とした。打ち落とされた場所はクレーターができ、近くにいたオールマイトと黒霧は吹き飛ばされてしまう。

 

 純狐の拳をまともに受けてしまった脳無は上半身と下半身が完全に離れてしまっていた。

 

◇  ◇  ◇

 

 純狐は、いったんオールマイトから離れた後、また“隠”に純化して気配を消し近くに潜んでいた。正直、もっとオールマイトの近くにいたかったが、それでは、オールマイトの気が休まらないだろうし、かといって生徒たちと一緒にいたら、いざという時、生徒が邪魔で飛び出せないかもしれなかったからだ。

 

「このあたりでいいかしら。おお、始まったわね。」

 

 純狐はオールマイトと脳無の殴り合いを眺める。

 

「この調子なら大丈夫かしら。いや、準備はしておきましょう。」

 

 足と右手を「完全に」力に純化する。

 

 そして、脳無がオールマイトによって吹き飛ばされた。

 

「よし、このまま何事もなく終わってよ…」

 

 しかし、脳無は急にくるくる回って勢いを殺したかと思うと天井の鉄骨に足をかけ、オールマイトに殴りかかりに行ってしまう。

 

「ああああああああ!やっぱりね!」

 

 純狐は叫ぶと飛び出した。

 

(これッ間に合うか!?)

 

 純狐は予想よりも速い脳無を見て心配するが、ぎりぎりで間に合い、何とかオールマイトを救うことができた。

 

◇  ◇  ◇

 

(え!?死んではいないわよね)

 

 純狐は2つになってしまった脳無を見て心配するが、すぐに再生し始めたのを見てほっと息をついた。そして、オールマイトたちが自分を見ていることに気づく。そこで、自分がかなりヤバイ姿をしていることに気づく。

 

(うわ、右手と左足がぐちゃぐちゃね。どうしましょう。)

 

 手は折れた骨が肉を破って突き出し、足首と膝が変な方向に曲がってしまっていた。

 

 純狐はとりあえず痛がっているふりをする。そして、純狐が倒れた瞬間、出入口から声が響いた。

 

「1-Aクラス委員長飯田!ただいま戻りました!!」

 

 そこには、雄英の先生たちが集まっていた。

 

 黒霧はそれを見ると、気絶している死柄木を抱えて逃走する。

 

「次は殺しますよ。平和の象徴オールマイト。」

 

 そんな言葉を残しながら。

 

 

 

 黒霧たちが逃走した後、先生たちが来る前に、痛がっているふりをしている純狐にヘカーティアが話しかける。

 

「純狐~。大丈夫?」

 

「大丈夫じゃないけど、大丈夫よ。」

 

 純狐は、小声で手の甲の鍵穴に話しかける。

 

「今回は…回復しない方がいいわね。」

 

「そうね、さすがにこのケガが直ったら不自然だからね。今回はリカバリーガールに頼むわ。」

 

 純狐は、肘から飛び出している自分の骨を見て言う。出久のケガも体育祭までには直っていたので、体育祭には間に合うだろう。

 

 そんなことを話しているとそばにリカバリーガールが近づいてきていた。

 

「おっと、じゃあ、お大事にしてくださいな。」

 

 ヘカーティアとの会話をやめた純狐は、顔をしかめて痛がっているふりに戻った。

 

 

― ヘカーティア side ―

 

「は~、いいもの見せてもらったわ。」

 

「凄かったですね友人様!肉弾戦は苦手だと思っていたのにあんなにできるなんて!」

 

 純狐との会話が終わった後ヘカーティアたちは純狐の戦闘のことを話していた。

 

「まあ、純狐も霊力をうまく使えなかった頃は肉弾戦してたからね。あの月の奴ら相手に肉弾戦挑んで死んでないってことは、つまりそういう事でしょ。」

 

「はへぇ~。その頃はもっとすごかったんですかね。」

 

 そこまで話すと、ヘカーティアはヒロアカの世界に行く準備を始める。

 

「あれ、ご主人様。行かれるのですか?」

 

「そうね。本命を始めましょう。」

 

 そう言うと、ヘカーティアは開いたゲートに入っていった。

 

   ◇  ◇  ◇

 

(はぁ~、大方想定内ね。)

 

 ヘカーティアはUSJの上空で考える。

 

 ヘカーティアはオールフォーワンに話していた作戦の内、生徒の誘拐については期待していなかった。単に、この時期にオールフォーワンがどこまで脳無の準備を進めていたか知りたかっただけである。

 

 ヘカーティアは近くの人にバレないようにしつつ、純狐の埋めた透明化持ちの脳無を一体回収した。

 

「はい、OK。オールフォーワンをさらってやってもよかったんだけど、この世界に干渉しすぎるのも良くないしね。」

 

 ヘカーティアは、脳無を魔法の鎖で動けなくしゲートに運ぶ。本当はオールマイトと戦った強い脳無が欲しかったのだが雄英の人たちに回収されてしまっていた。

 

「じゃあ、帰りましょうか。」

 

 ゲートを開いたヘカーティアはクラウンピースのもとに帰っていった。

 

   ◇  ◇  ◇

 

「あれ、早かったですね。お帰りなさい。って、どうしたんですかそれ!友人様が戦ってたやつですよね!?」

 

「ただいま。いや、ちょっと使うのよ。」

 

 帰ってきてすぐにヘカーティアは地獄に行く準備を始めた。クラウンピースは突然の脳無の登場に驚くが、何か考えがありそうなヘカーティアについて行くことにした。

 

「クラピちゃんもついてくるの?じゃあ、ちょっと手伝ってもらいましょうか。」

 

「いいですけど、そろそろ何するか教えてくれませんか?」

 

 ヘカーティアは地獄の仕事部屋へのゲートを開き、中に入る。

 

「脳無を量産するのよ。こいつらそれなりに力あるし、個性の追加もかなり簡単にできるのよ。量産も比較的簡単にできそうだし万年職員不足の獄卒にはちょうどいいでしょ。」

 

 異界は日に日に増えていくのでそこに回す獄卒がかなり減ってしまっていた。月のクローンウサギなんかを回してもらっていたりもしたがそれでも追い付かないのだ。

 

 クラウンピースもそんな事情をよく分かっているようで、苦笑いをする。

 

「ははは、確かにそうですね。それに、見た限り主人に従順だから扱いやすそうですしね。」

 

 

 その後、数日をかけてヘカーティアたちは脳無の量産に成功した。それぞれの地獄の管理者はヘカーティアが真面目に役に立つことをしていることに感動し、涙を流しながら仕事をしていたという。

 

 

「ねぇ脳無ー。お菓子取ってー。」

 

「…ご主人様。これが目的だったんですね。」

 

今、純狐の家には脳無が一体いる。家事から雑用までなんでもござれだ。

 

脳無は指示通りヘカーティアにチョコレートのお菓子を持ってくる。

 

「ありがと。」

 

「…まあ、いっか。」

 

クラウンピースは夕飯の準備をするため台所に向かう、エプロンをした脳無を見送りながら呟いた。

 




読んでいただきありがとうございました!

今回の話、落としどころが見つかりませんでした。
読みにくくてすみません。

次回、頑張る。今回よりは。1か月くらいかかるかも。
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