純狐とヘカTのヒーローアカデミア   作:SKT YKR

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こんにちは!

さあ、騎馬戦です!
純狐さんが誰と組むか予想してみてください。
予想を裏切れたら嬉しい。


車の運転って難しい…難しくない?



騎馬戦1

「上を行く者に更なる試練を!という事で一位の落月さんに1000万ポイント!」

 

 第二種目の騎馬戦のルールの説明がミッドナイトから行われ、視線が怪我だらけの純狐に集まる中、純狐はいつものように考え事をしていた。

 

(発目さんが落ちるのは予想通り。ここまではいいとして、問題は誰と組むかよね…。順当にいけば出久君のとこだけど、常闇君が入ると思うから私は相性が悪い。だからと言って他の組と関わると、次のトーナメントが予測しにくくなる)

 

 それに、と純狐は手を握ったり開いたりする。

 

(まだ、本調子ではない。下手に組むとケガさせちゃうし…)

 

 そんな感じでぶつぶつ呟いていると、ミッドナイトからの説明が終わり、交渉時間が始まった。しかし、純狐のところには誰も来ない。

 

 それもそのはず、純狐の攻撃は強力な範囲攻撃であるため、それに耐えることができる、と考える生徒が少なかったのだ。そして、耐えることができるような優秀な生徒は、純狐を次の種目に行かせたくないため、純狐と組むようなことは無い。

 

「まあ、こうなることは想定済み。私から動きましょう。」

 

 純狐は体育祭前日にB組も含め、全員の個性を確認していた。その中でも特に目を引いた、もとい相性のいい個性を持つ女子を見つける。

 

「私と組んでもらえないかしら。小大さん。」

 

「ん?んん!?」

 

 予想外の相手から声をかけられうろたえる小大。純狐は断られないうちにメリットを説明する。

 

「あなたの個性は【サイズ】でよかったかしら。私の個性は、物を生み出すことができる。でも、大きさにも限界があるの。それを巨大化、または縮小化してより使いやすくしてほしい。」

 

 小大はまだ信じられないような顔をしたままだ。B組の生徒は普段見ることのできない小大の表情を物珍し気に見る。

 

(本音を言えば、面白そうだったからってのが一番の理由なんだけどね)

 

 氷の球体を巨大化させることができれば、あまり体力を使わずに強力な攻撃をすることができるし、それの冷気で轟や爆豪の力をそぐことができる。あまりやりたくはないが、鉄の塊を巨大化できれば隕石の真似事もできるかもしれない。

 

 また、それらを小さくして持っておくことでいつでもけん制をすることができるなど、小大の個性は工夫をすればかなり強力な武器になると純狐は考えていた。

 

「ん、落月さんだっけ。いいよ。組もう。」

 

 小大は最初話しかけられたときは、物間の考えたクラス全体での作戦のことも考え断ろうとした。しかし、純狐の個性は強力無比であり、組むことができれば高確率で次のステージに行くことができる。

 

 一組が放課後に訓練しているという事を聞いた物間がそれを覗きに行っていたこともあって、純狐の実力はB組にも知れ渡っていたため、小大は純狐と組むことにした。

 

「ありがとう!じゃあ、早速作戦を考えに行きましょうか。」

 

 小大は、他の生徒は誘わないのかな、と思って周りを見てみたがもうほぼ全員がチームを組み終わっていたため、楽しそうに笑う純狐について行く。純狐は人の少ないところまでくると、そこで立ち止まり、小大の方を見た。

 

「改めて、私と組んでくれてありがとね。」

 

「ん、こちらこそ。」

 

 二人は軽く挨拶を済ませると、作戦を立て始める。とはいっても、純狐がすでに大部分は考えてきているため、小大の出る幕はほとんど無かった。

 

「私が騎馬になるわ。小大さんは振り落とされないようにだけ気を付けておいて。ああ、途中で一組の峰田君って人の個性も利用出来たら積極的にしていこうと思ってる。彼の個性は固定するのに向いているから。」

 

「ん、分かった。でも、落月さん、私たちって絶対に狙われるよね。私はその時あまり役に立たないかも。」

 

 小大の個性、【サイズ】は生物には使えない。そのためこの競技ではどうしても支援に回ることしかできないと小大は考えていた。

 

「それなのだけれど、ちょっと試してもらいたいことがあるの。小大さん、空気って巨大化できる?」

 

 純狐が考えているのは、空気を急激に膨張させることで、小さな疑似爆発のようなことができないかという事だ。これができればかなり強力な武器になるだろうし、いざという時の選択肢も広がる。

 

「できるよ。でも、大きくしたり小さくしたりするのに時間がかかるから、爆発させたりとかはできない。」

 

 ふむふむ、と純狐は頭のノートに情報を整理していく。原作では今のところ小大の出番はほとんどないため、純狐も小大をどこまで活用できるかは手探りの状態だった。

 

「じゃあ、個性の届く範囲は?あと同時にどれだけの物に個性を使える?」

 

「ん…、範囲はかなり離れてても大丈夫。個数も特に決まってない。繊細な操作が必要なら4個か5個くらいかも。」

 

 ここまで聞いた純狐は、巨大化を利用するよりも、縮小からの元のサイズに戻すことの方が利用しやすいと考え始める。素早い攻防が求められる騎手ならばなおさらだ。

 

「ねえ、落月さんはどんなことができるの?」

 

 さっきから作戦を立てることを純狐に任せてばかりで、罪悪感を覚え始めた小大が少しでも積極的に参加しようと純狐に質問する。純狐は急な質問に一瞬驚いたが、すぐに立ち直り考えるしぐさをする。

 

「私は…基本、超パワーね。今は体の4か所までなら発動できるわ。下手するとケガするけど。後は、まあ【純化】ね。概念、事象、物質とかを純化できる。これは同時に何個も出来ないし範囲も15メートルくらいまでね。それと、他人に力を分けることも出来るわ。」

 

「チートだ。」

 

 戦闘向きとは言えない個性を持つ小大は純狐を少し妬ましく思う。しかし、今はそんなことをしている時間も無い。自分も貢献せねばと純狐から聞いた作戦をもう一度考え直す。

 

 だが、特に訂正する点が見つからない。正確に言えば、純狐の出来ると考えられることの範囲が広すぎるため、個性の概要を聞いただけではどうしようも無かった。そもそも、純狐の個性については教師であっても扱い方が分からないようなものであるため、小大に分かるはずも無い。

 

「じゃあ、最初の数分で準備。近寄ってくる敵は迎撃。後半は、私たちに近づいてくる敵も実力者ぞろいだろうから、警戒しながら大規模な攻撃を。で、最後にどでかい花火でも打ち上げてアピールしましょ。」

 

「ん。」

 

 純狐は今回、あまり動かないように守るという作戦を立てていた。体力や霊力が回復しきれていないことや、豊姫からの妨害も考えてのことだ。豊姫からの妨害は、第一種目を見る限り、物語の進行に影響が及ばないような範囲であるため、動かない方が対処しやすい。

 

 面白くないが、実力者などが後半になれば近づいてきてそれなりのことはできるだろう。

 

『さあ起きろイレイザー!15分の作戦タイムを経て、フィールドに13組の騎馬が並び立った!第三種目への進出者を選ぶのが大変だぜ!』

 

「あら、もう終わりかしら。」

 

 純狐はそう言うと、配られて来たハチマキを受け取って小大に渡す。そして、13組の騎馬を確認した。

 

(変わってるのは…緑谷班から発目さんが抜けたこと、あとは小大さんがこっちに来たことね。でもこの中で第三種目に進むことができるのは原作通りいけば16人。誰が落ちるかはまだ分からないけれど、可能性が高いのは青山君かしら。ちゃんと布石は打っておいたし)

 

 実は純狐、放課後の訓練の時や学校生活中を使って、熱い青春ドラマの話題をそれとなく青山に振ったりしていたのだ。青山は律義にそれを鑑賞したらしく、行動から青臭さが染み出すようになっていた。

 

「頑張ろうね。落月さん。」

 

 小大も他の騎馬を確認し終わったようで、純狐に声をかけてくる。純狐はそれに笑顔で答えると前を見据えた。

 

 

 

「爆豪。お前ホントに落月を狙うつもりか?止めといたほうがいい気が…」

 

「うるせぇ!俺が目指すのは完膚なきまでの一位だ!しかも、あいつ手ぇ抜いてやがったからなぁ。あのいけ好かねぇ女狐の顔面ぶったたくまで気がおさまらねぇんだよ!」

 

「ぶっ叩くのはダメだけど、一回くらい驚かせてもいいよね!よし、頑張って落月ちゃんからハチマキ取るぞー!」

 

「まあ、終盤まで近づかないんだけどな。」

 

 爆豪チームは純狐の方を見てメラメラと闘志を燃やす。こう見えても爆豪は頭がいいので、最初から突っ込んでいくようなことはない。

 

「一刻も早くあいつを殺してやる!」

 

 …はずである。

 

 

 

「…最初は様子見だ。俺が氷でけん制するから、八百万はそれの補助を。飯田はエンジンを温める位には動いておけ。上鳴はまだ温存だ。」

 

「はい、分かりましたわ。」

 

「OK。」

 

「了解だ、轟君。」

 

 轟は最終確認を終えたところで観客席のエンデヴァーを見る。さっきまでは幻覚が見えていたのか、焦凍と書かれた団扇を持った姿だったが、今はいつものように偉そうに轟を見下ろしていた。

 

「見ておけ、クソ親父。左を使わず認めさせてやるよ。」

 

 

 

「二人とも分かっていると思うけど、絶対に落月さんには近づかないでね。近づいてきたら麗日さんで僕たちを軽くして、ダークシャドウで一気に距離を取る。他はダークシャドウでけん制しながら近づいて、かすめ取る感じで行こう。」

 

「御意。」

 

「任せて!」

 

 出久は頼もしい味方の返事に笑顔で頷くと、前を見据え高ぶる気持ちを抑えるようにハチマキをきつく締めなおす。爆豪や轟と同じように、出久にも譲れないものはあるのだ。

 

 

 

『さあ、上げていけ鬨の声!血で血をあらう合戦が今!狼煙を上げる!!』

 

「小大さん。焦らなくてもいいからね。」

 

「ん。」

 

 純狐はその返事を聞くと、もう一度周りを警戒し始める。特に、塩崎、爆豪、そして轟など強力で遠距離からもハチマキを奪う事の出来る人物は極力視界に入れておかねばならない。

 

(よほどのことをしなければ大丈夫なはず。考えられる妨害として可能性が高いのがハチマキを戦闘中にそれとなく落とされること。だから、その時に風を使って取り返すことができる位には体力を温存しておく)

 

 純狐が考えるのを終え、前を向くと同時にプレゼントマイクによるカウントダウンが始まる。スタジアムの熱気もどんどん上がってきていた。

 

『START!!』

 

 始まると瞬時に、純狐は地面のコンクリートをセメントに純化。さらにそれを“湿”に純化して柔らかくし、上空に作り出した水の球体に投げ入れ、その球体をセメントに純化する。

 

 この間、わずか2秒。あまりの速さに言葉を失う周りの生徒を気にすることなく、純狐はそれが落ちてくると“斬”に純化した手でセメントを10メートル四方の正方形に整える。

 

 ちなみに“斬”への純化はかなり危険だ。やろうと思えば、概念や空間も断ち切ることができる。そんなわけで、純狐は今までこれを使ってこなかったが、個性の調節を練習した今、やっと制御がうまくできるようになったのだ。だが、これは強すぎるため基本使わないと決めている。

 

「熱いと思うけどこれに触って、小さくして。」

 

 純狐は背中の小大に移動しながら言う。小大が触ったことを確認すると、純狐は息をつき、周囲の様子を確認する。

 

(よし、まず一つ目はクリア)

 

 純狐は最初、簡単に作ることができる氷を使うことを考えたが、純狐が投げると熱で溶けたり、また長く保存することができないという事からセメントを利用することにした。

 

『速い…速くない?落月の進化が止まらない!お前、他人のことも考えろよ!』

 

『あいつが組んでるのは、B組の小大か?面白い組み合わせだな。』

 

「お前らばっかり目立ってずるいぞ!」

 

 純狐が、轟が純狐の初動を止められなかったことに悔しそうな顔をしているのを見ていると、横から大声が聞こえてきた。鉄哲チームである。

 

 使い勝手がいいはずの超パワーを使ってこない純狐には、まだ第一種目の疲れが残っていると判断しているのだろう。

 

 猪突猛進してくる鉄哲チームをちらっと見た純狐は、工夫が足りないため相手にしないことにした。

 

(混戦時に塩崎さんの個性でこっそりと私の包囲して、それに気づかせないよう鉄哲君を囮に。そのうえで骨抜君の個性で周りをけん制、または退却させてから気づかれないように奪い取る、とかが理想かしら?ああ、骨抜君の個性で塩崎さんの茨を地中に埋めておくのもいいわね)

 

 純狐はそんなことを考えながら、個性の範囲に入った鉄哲チームを“弾”への純化を利用してはじき出す。鉄哲チームは何が起きたか分からないまま後方に吹き飛ばされて、騎馬も崩れてしまった。

 

 純狐はそれを確認すると、小さくなったセメントの塊を拾い上げる。そして、それぞれの辺を綺麗に10等分に切り分けると、その半分を小大に渡す。これでいつでも1メートル四方のセメント塊が出せるという事だ。

 

「これで序盤の動きはほぼ終りね。じゃあ、次は峰田君のところに行きましょう。」

 

「ん。」

 

 小大はサイコロほどの大きさになったセメントを見て、改めて純狐の力を実感する。それと同時に純狐と組んで正解だったとも思う。

 

 純狐も純狐で、ここまでの作戦がうまくいっている満足感に浸っていた。体力も温存できているし、武器、防具も手に入れた。心配なのは豊姫からの妨害だが、今のところな…

 

「―ッ!」

 

「んん!?」

 

 こけた。純狐はすぐに立ち上がり、妖しい気配のする観客席を見ると、予想通りそこには腹をねじってクスクス笑っている豊姫の姿が。もはや妨害ではなく嫌がらせである。というか、おいチキューティア、笑うな。

 

『おっと落月、大丈夫か!?第一種目の疲れが残っているのか!?正直残っていてほしい!』

 

「だ、大丈夫?」

 

 心配そうに声をかけてくる小大。純狐は小大にケガをさせないように、横に倒れようとしていた体を無理にひねって前に倒れたため、足への負担が半端ではなかった。しかも、骨折がまだ治りきっていない右足である。

 

「大丈夫よ。大丈夫だから。」

 

 純狐は自分の怒りを抑えるために繰り返す。小大は純狐からヤバそうなオーラが出ていることに気づき、大丈夫じゃないだろ、と思いつつも何も言わないことにした。

 

(あの野郎。殺してやる。不死とか関係ない。死ぬまで殺してやる)

 

『おっと、ここで順位に変動が!緑谷チーム、葉隠チームからポイントを奪取!!緑谷の動きが良くなってるぞ!何かあったのか!』

 

 プレゼントマイクが気になることを言ったため純狐は正気を取り戻し、出久たちの方を見る。出久はすでに5パーセントの出力を安定して出すことができるようだ。

 

 出久は、放課後の訓練の成果を最も発揮できている生徒の一人だった。最初、純狐は強化しすぎたと反省していたが、周りのレベルも高くなっているため、今のところ不具合は起きていない。

 

「ん!」

 

 純狐がよそ見をしていると、小大が声を出す。純狐はよそ見をしていたとは言っても周囲の警戒はいていたため、小大が声を出した原因、もとい目的の物を手で受け止めた。

 

「よそ見していても取るのか。」

 

「あいにく、飛び道具には慣れてるもので。」

 

 純狐は声のした方を見る。原作と変わらず、峰田チームは障子の背中に隠れる戦法だ。

 

「だが、それに触れたってことはこっちにとっては大きなアドバンテージ…!」

 

 障子が話し終わる前に、純狐は峰田のモギモギを使い、自分の背中と小大とをくっつける。さらに、周りの地面にくっ付いていたモギモギも拾って安定させていった。

 

 その光景を見た障子は言葉が続かない。

 

「落月ぃぃいい!お前何しやがった!」

 

 障子の背中から峰田の叫び声が聞こえてくる。純狐は特に隠す意味も無いため種明かしをする。ちなみに小大は峰田の個性を見るのはこれが初めてのため、そこまで驚いていない。これめっちゃくっ付く、としか思っていない。

 

「“離”への純化。集中しないと使えないけど。」

 

「峰田ちゃん…!引きましょう。分が悪すぎる。」

 

 急いで純狐から離れていく峰田チームを見ながら、純狐はまた移動を始める。

 

 今回峰田からもらったモギモギは5個。一つは小大の下腹部、残りは小大の腰を固定するために腰の左右に一つずつと、純狐の横腹と小大の膝を固定するのに一つずつ利用させてもらっていた。

 

「ん。」

 

「どう?さっきよりも動きやすいでしょ。私もこれで自由に両手が使える。」

 

 純狐はまだ少ししか小大と接していないが、だんだん小大の「ん」という言葉だけでコミュニケーションが取れるようになってきていた。純狐は今まで知ることのできなかった生徒をそれなりに通じ合うことができ、テンションが上がる。

 

「じゃあ、後は作戦通り。終盤まであまり動かずに守り切るわよ。セメントのブロックはたくさんあるから、少しでも危なくなったら使ってね。」

 

「ん。」

 

 小大は純狐と組むことができた幸運に感謝すると同時に、自分の活躍できるときは果たして来るのかと、頭に巻いたハチマキをいじりながら思うのであった。

 

 

 

「チッ、完全に読み違えた。」

 

 轟は小声で悪態をつく。轟は、純狐は第一種目での疲れから序盤は何もできず、完全に防御に回ると考えていた。

 

 そのため、囲い込み漁のように生徒を氷でけん制しながら純狐のもとまで追い込み、純狐に力を使わせ続けて疲労をさらに貯める。そして、疲れが見えた頃に上鳴による放電、また飯田の機動力を使い、一気に畳みかける作戦だったのだ。

 

 もちろん、純狐が序盤に動いた時のシナリオも考えてはいた。しかし、純狐の仲間にした小大の個性が分からなかったため、どうするか決めあぐねてしまったのだ。

 

 それに加え、純狐の開始直後の準備である。純狐が何か決まりきったような行動をするときは絶対に何かしらの完璧に近い作戦があるため、迂闊に近づくことができなかった。

 

 そんな風に時間を無駄にしたり、純狐に敵わないと考えターゲットを轟に代えてきた生徒の相手をしていると、純狐が準備を終えてしまっていたのだ。

 

「轟さん!後ろから拳藤チームです!」

 

「…ああ。」

 

 八百万の声を聞き、悔やんでいる暇は無いと気持ちを切り替える轟。拳藤チームを氷の壁で囲み、拳藤の手に氷の手錠を付け、飯田を生かしてポイントを奪う。

 

 作業のようにポイントを奪った轟。しかし気分は晴れず、観客席のエンデヴァーを睨む。

 

「俺は…!」

 

 嬉しくないことだが、轟はエンデヴァーの気持ちが分かりつつあった。

 

(目の前の、超えられない高い壁…。これか、クソ親父の見ていた景色は)

 

 

 

「がぁぁあああ!殺す!」

 

「落ち着け爆豪!」

 

 爆豪はいつものようにキレていた。物間にさんざん煽られた挙句、ポイントを奪われたのだ。切島が必死になだめるが効果は薄い。

 

「俺が狙うのは完膚なきまでの一位!このモブを殺して、次は女狐だ!」

 

 

 

『なんか荒れてる奴もいるが、アンチヒーローなのはダメだからな。と、ここで五分経過!中盤戦に入る前に今のランクを見てみよう!

 

1 Ⓑ小大チーム  10000055P

2 Ⓐ轟チーム     1290P

3 Ⓑ鉄哲チーム    1105P

4 Ⓑ物間チーム     945 P

5 Ⓐ緑谷チーム     900 P

6 Ⓐ爆豪チーム      0 P

7 Ⓐ峰田チーム      0 P

8 Ⓐ葉隠チーム      0 P

9 Ⓑ心操チーム      0 P

10 Ⓑ拳藤チーム      0 P

11 Ⓑ鱗チーム       0 P

12 Ⓑ吹出チーム      0 P

13 Ⓑ角取チーム      0 P

 

ポイント偏ってるな!イレイザー何か言ってやれ!』

 

『頑張れ。』

 

『HI☆TO☆KO☆TO!!』

 




読んでくださりありがとうございます!

というわけで、正解は小大さんでした。
最初は、峰田君と組ませてそれを書き終えたのですが、B組の個性を見直していたら、こっちの方が面白そうとなったので書き直しました。
でも、小大さんはまだ登場回数が少ないので、設定があまり分かってません。
何かあれば報告お願いします。


次回!騎馬戦の続きの予定。
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