純狐とヘカTのヒーローアカデミア   作:SKT YKR

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こんばんは!

テストが一段落したので何とかかけました。
林間合宿後~神野まではなんとなく考えているから更新が今までより少しは早くなるかもです。

FGOガチャラッシュきつい



林間合宿後1

 

 林間合宿の襲撃後、雄英の教師たちは緊急の会議を開き、情報の共有と今後の方針を簡単に話し合った。オールマイトもリモートで参加し、現場の状況や敵戦力のことなどをできる限り細かく説明した。

 

「オールマイト、落月さんがこんな簡単に捕まるとは思えないのですが……本当に敵にさらわれたのですか?」

 

 いつになく焦っているミッドナイトは、自身の最も気になっている点を指摘する。期末試験においてトップヒーローたちをあれだけ翻弄し、捕まることも無かった純狐がそんなにあっさりと捕まってしまうというのが信じられなかったのだ。他の教員たちも気になる点は同じようで、身を乗り出してオールマイトの言葉を待つ。

 

「……ああ、生徒たちに聞いたが、誰も見ていないようだった。その場に居合わせた者もいないらしい。さらわれる直前まで八百万少女と一緒にいたみたいだが、彼女も何も知らないとのことだ。」

 

 教員たちは何度聞いても変わらない現実にため息を漏らしながら簡単に描かれた報告書を読む。その報告書を見ながら、プレゼントマイクがなんとなく呟いた。

 

「落月の奴、本当に敵の攻撃によって攫われたのか?今、あいつにかかっている疑惑から考えると、自ら攫われに行ったと考えることも出来る。それにあいつが何の抵抗も出来ず不意打ちを食らったりするとは考えにくいんだが……。まあ、誰も見てねぇんじゃどうということも出来ないな。」

 

 その後、人工衛星などの映像なども交えて検討した教師陣だったが、真夜中の森という事で、燃え盛る炎以外何かを見つけることはできなかった。現地で先に調査を行っていた警察も、痕跡を発見することはできず、ヴィランの逃げた先を特定することも出来なかった。

 

 会議の最後に、各所関係機関と話をつけていた根津校長から連絡が入り、純狐が連れ去られたことに関しては発表しないことが話される。純狐は体育祭や保須の件で既に実質的な戦力として世間から見られている。その為、ここで誘拐されたと発表すれば、世間へ与える衝撃は計り知れず、ヴィラン連合がさらに箔づけられてしまうからだ。

 

 事実をきちんと説明すべきだ、という教師も多かったが、既に警察や報道機関はこのような方針で決定しており、家族である神獄からの許可ももらっているという事で反対は受け付けられなかった。

 

◇  ◇  ◇

 

時間は巻き戻り、襲撃の起こる約2時間前。オールマイトはある人から呼び出され、集合場所である田舎の小さな喫茶店に向かっていた。オールマイトも暇ではないので最初は断ろうと思ったが、呼び出し人が純狐の家族である神獄であり、純狐について大切な話があると言われては行くしかない。

 

 喫茶店に着いたオールマイトは奥の方で手を振る神獄に近づき、コーヒーを頼む。神獄はそんなオールマイトに定型文の挨拶をするとニコニコしながらオールマイトの顔を見た。家庭訪問の時とは違い、不思議な雰囲気を纏っている神獄にオールマイトは若干怯んでしまう。

 

「警戒しなくてもいいですよ。」

 

 内心を見透かされたような発言にオールマイトは恥ずかしそうに頭をかく。

 

「HAHAHA!気を遣わせてしまって申し訳ない。それで、話しというのは……。」

 

「ああ、純狐のことね。ほら、あの子トラウマが有るって前言ったじゃない?そのことについて話せる範囲で説明しておこうかなって。」

 

 急にフランクな話し方になった神獄に驚くオールマイト。だが、フランクな口調になったにもかかわらず、神獄との距離はさらに開いたような気がした。いや、開いたというのは正しくは無いのかもしれない。オールマイトがなんとなく神獄に近寄り難さを感じ、無意識に距離を取ったのだ。

 

「彼女、昔は一人だったの。両親が居なくなった後、彼女はヴィランに襲われて大切なものを失った。その時、彼女は頼る者が無かったのよ。勿論、物理的には私とかがいたけれど、あの子の孤独に気づくのが遅れてしまって……まあ、手遅れだったのよ。」

 

 抽象的な話であるため、オールマイトは雲をつかむような感覚ではあるが、何となく悲しい気持ちになる話であった。自分であったり、出久であったり、かつて無個性で周りから浮いた存在であった経験も、純狐の話に同情できる要因なのかもしれない。だが、自分には先代やグラントリノなどの師がおり、出久は母親や憧れに支えられていた。

 

「それは……しかし、今の彼女からは想像もできませんね。」

 

「発散し終わると、割と普通になるのよ。それに隠すのは上手だからね。ああ、勿論今の彼女が自分を偽っているとかじゃないのよ。そんな一面もあるってこと。」

 

 神獄は話し終わると、オールマイトの反応を試すかのように一呼吸おいてコーヒーを飲み始めた。オールマイトはまだよく理解はできていないようだが、今まで考えあぐねていた純狐の性格の本質が形になってきたような気がした。

 

「つまり、今のところ目立った問題は無いと思っている、という事ですか?」

 

 純狐への疑いなどを取り除いて聞けば、自分の感情をきちんと抑えて生活している、と捉えるのが自然だろう。オールマイトは神獄の言いたいことが結局何なのだろうかと自分から問を投げかけることにした。

 

「彼女は変わらないわ。まあ、あまり深く考えても意味が無い……とは言わないけど効果が薄いとは思う。」

 

 純狐の変化する可能性を否定するような考えが話されたことに驚くオールマイト。しかし、より驚かされたのはそれを語る神獄の顔が、悲しみや達観のようなものではなく、好奇に近いものを浮かべていたという事だった。

 

「私から話すことはこれ以上無いわ。何か聞きたいことはあるかしら。」

 

 オールマイトは急に呼び出されただけなので、特に話題を用意していない。だが、純狐に関して尋ねたいことはいくつかあったので、思い切って尋ねることにした。

 

「それでは、お言葉に甘えて。純狐さんの目が稀に赤くなり、他人の行動に影響を与えることは体育祭前に知っていましたか?」

 

「私がそれを知ったのは彼女が雄英に入学してしばらく経ってからよ。能力の詳細に関してはあまり知らなかったけど、体育祭でなんとなく察したわ。」

 

 オールマイトはナイトアイほど考えることに慣れてはいないが、長年の感などからその人が嘘をついているかどうか察することもある。だが、目の前の神獄の纏う空気はあまりに特殊であり、その感は全く機能しない。

 

「何か不安に感じたりとかは?」

 

 普通であれば自分の家族が新しい能力に目覚めれば専門機関などに尋ねるだろう。だが、神獄はそれをしていない。前回の家庭訪問の最後の方に神獄にも軽く確認したが、神獄も学校に任せるとして特にリアクションは起こしていない。

 

「純化って個性を持ってる彼女に今更何を驚くのよ。制御できなくて手当たり次第に迷惑かけ始めたらさすがに何とかするけど、そうでなければ問題ないでしょ。多分。」

 

 規模の大きさやその性質故に色々問題あるのだが、とオールマイトは思うが、ここで言ってもおそらく神獄は相手してくれないだろう。短期間ではあるがその程度のことはなんとなくわかるようになっていた。

 

「では……家庭訪問でおっしゃられた純狐さんの気の持ちようについて。あの時は詳しく尋ねませんでしたが、神獄さん自身はどのようにお考えですか?」

 

 オールマイトは、家庭訪問時の事務的な口調ではない今であれば、このような踏み入った質問も答えてくれるのではないかと期待して質問を投げる。その質問に対し、神獄は少し悩むような様子を見せると、視線を逃がさないようにするためか、オールマイトの顔を覗き込んだ。

 

「オールマイト……あなたはどう考えているのかしら。あの子の核についてどう感じたの?何でもいいから話してちょうだい。」

 

 神獄が無理やり視線を合わせているため、オールマイトには逃げ場がない。

 

「……プラスのものではない、という事くらいでしょうか。先程言っておられたトラウマが関係しているものだと考えてます。」

 

 焦ったオールマイトは、包み隠すことなく本音を話してしまう。自分でも必死に否定していたことであったが、やはり完全に隠すのは無理があったらしい。神獄は、その答えを聞くと満足そうに視線を合わせるのを止め、ニヤニヤと笑い出した。冷静になったオールマイトは、勿論純狐のヒーローとしての心を否定しているわけでは無いと付け加える。

 

「クスクス、まあ、その程度ね。」

 

 何か含みを持たせた言い方に、オールマイトは追加の質問をしようとするが、場を支配している神獄がそれを許さない。結局話を切り出せないまま、二人の話し合いは終わりを迎えた。

 

 オールマイトが宿舎の異変に気づいたのはその帰り道だ。遠くで赤く染まる空が見え、何か胸騒ぎがしたので駆け付けたのだった。

 

◇  ◇  ◇

 

会議も終わり、家に帰ったオールマイトは今後どう動くか考えていた。テレビをつけると一人の雄英の生徒がヴィラン連合に誘拐されたらしいというニュースが繰り返し流れている。

 

(落月少女の最後の言葉……何と言おうとしたのだろうか。それに私の動きを止めた不可視の糸。なんとなくだが目の個性を使った時の落月少女に感じたものと似ていた気がする。とすれば、どんな意図が?神獄さんの言っていたことも関係しているのだろうか)

 

 明日からも事件の対応がある為、早めに寝ようと思っていたオールマイトであったが、思考が止まらず寝ることができない。そんなオールマイトの元に、急に電話がかかってきた。今回の事件の関連ことはメールで送るようになっているため、オールマイトは誰だろうと画面に映る名前を確認する。

 

「もしもし、サー?何かあったのかい?」

 

「オールマイト、今周りに人はいませんか?聞かれると不味いわけでは無いのですが、私の個性の事情を詳しく知らない人がいると色々面倒そうなので。」

 

 意外な人物からの電話に驚くオールマイト。電話の向こうのナイトアイは焦っている様子であり、何か重要な情報が入ったのかと真剣に話を聞くことにした。

 

「ああ、今家にいるから大丈夫だ。」

 

「そうでしたか。では、単刀直入に言います。私の予知が外れました。」

 

 あまりに急であったため、一瞬何を言っているか分からなかったオールマイトだったが、その言葉の意味を理解すると座っている椅子から転げ落ちてしまう。だが、それと同時に何故このタイミングでそれをカミングアウトしたのか、という疑問も浮かんだ

 

「マジか!個性の成長……それとも退化なのか?」

 

「私は個性の専門家ではないので分かりません。本題は変わった未来の内容です。オールマイト、私が昔あなたの未来を見た時、あなたはあの事件現場にいませんでした。その時間帯、あなたの周りの未来はそれに引っ張られるように、連鎖的に変わっていったのです。」

 

 ナイトアイがこの辺りの未来を正確に覚えていたのは、オールマイトがワンフォーオールを使えなくなる直前だったからだ。オールマイトの未来を見た時から、何とかしてこの未来を変えられないかとずっと考えてきたのだ。忘れるはずがない。

 

 起こったことの概要を話し終わった後、ナイトアイは具体的にどこがどう変わったのか説明しだした。勿論オールマイトは自分の未来を知らないため、そうだったのか、としか思うことができない。そしてナイトアイの挙げる不審点を聞いていると、その内容からしてやはり純狐が怪しくなっていく。

 

「……というのが今私が思い出せる限りのことです。そして未来が変わった原因ですが……やはり神獄という人物が怪しく思えます。彼女の元に向かったあたりから未来は変わっている。オールマイト、何か違和感などありませんでしたか?」

 

 オールマイトは神獄から事務所を介して自分に電話がかかってきた時のことを思い出す。

 

「うーん、確かに呼び出す時間帯と場所が何故あの宿舎に近い町だったのかは気になるな。彼女の家はあの辺りでは無いし、仕事帰りで偶然、という雰囲気でもなかった。」

 

 今冷静に考えればおかしな話ではある。まるで、あの騒動に気づかせるためにオールマイトをあの場所に呼んだようにも思えてしまう。ナイトアイはオールマイトの話を聞いて同じような結論に至ったらしく、話が終わると考える時間が欲しいという事でいったん電話を切ってしまった。

 

 一人になったオールマイトは、襲撃のことも含め、神獄と会ったとき何か無かったかもう一度思い出してみることにした。

 

(彼女はあの時、やけにフランクだった。それに加え、彼女の言動は正直人間のものとは思えなかったな。まるで、オールフォーワンと話しているような……)

 

 オールマイトはそこで一つの嫌な考えが浮かぶ。ありえないと思いながらも、ナイトアイの言っていた予知にある純狐を発端とした違和感、今回の未来の変更、そしてあの何もかも見透かしたような口調と雰囲気を思うと、その考えを否定することができない。

 

(神獄さんが「神」と呼ばれる存在だとしたら……?あの時感じた距離感が実力の乖離だとすれば、オールフォーワンのいるヴィラン連合で神と呼ばれるのも分かる。だが、もしそうだとすると、今回私を呼んだ近くで襲撃が行われていたことは知っていたはず。私をその現場に近づけたいとは考えないはずだが……)

 

 それ以前に、ヴィランサイドだとすると、何故自分を倒そうとしなかったのか、という疑問も出てくる。逆にヒーローサイドだとすると、純狐に関する情報をなかなか開示せず、個性とその存在を隠蔽した方法もいまだ分からない。何より、神獄自身のこれまでの人生の軌跡が全く追えないという問題点がある。

 

 そんなことを考えていると、ナイトアイから再び電話がかかってきた。電話の向こうの彼は先程よりも落ち着いているようだ。

 

「失礼しましたオールマイト。私は、なんとなくですが神獄が『神』だと考えていたのです。他に可能性があったのは落月ですが、彼女がそうだとすると、さすがに辻褄が合わなくなってしまう。彼女に時間を止めたり遡ったりする能力があるならば別ですが……彼女の性格を考えると、それで舞台装置を整え、解決するといった一人芝居をしそうにはない。」

 

「確かにそうだな。で、神獄さんが神であるという意見は変わったのか?」

 

 オールマイトは、純狐の今までの行動を思い返して、ナイトアイの意見に賛成する。もし、時間を止めたり遡ったりできるのであれば、純狐はヒーローサイドに疑われるような行動をしないだろう。

 

「いえ、確かに今回の彼女の行動を見れば、彼女がヴィランサイドの見方である神である可能性は低いと私も思いました。しかし、彼女がもっと大きな存在……つまり全くの別勢力であるとすれば、今回の行動も理由が付くように思えます。」

 

「その考えでいけば、その時々によって自分の都合のいい陣営につこうとしていると考えられるのか。だが、そうだとするとおかしくないか?ヒーローサイドに今まで気配を悟らせず、オールフォーワンも含むヴィランサイドを裏切るような自由な行動をすることができる勢力、という事になるぞ。」

 

 神獄や純狐の家族に関する情報の抹消の事実を見れば、ヒーローサイドに見つからないよう行動するのは、方法は分からないが不可能ではないのだろう。だが、力を失っているとはいえオールフォーワン率いるヴィラン連合に自らの自由を押し付けるような行動をすることができるというのはさすがにおかしい。

 

「前に話した時、神は因果律操作のようなことができるのでは、と言っていましたよね。もしそれが本当だとすれば、その二つのことを為し得るのは難しくないと思われます。それに……私が考えるに神の勢力は1人、多くとも5人ほどではないかと私は考えています。」

 

 ナイトアイが言うには、もし神の勢力が大人数だとすれば、ヒーローたちに自分の存在を完全に隠すのはチート級の力をもってしても不可能に近い。また、至る所で頻繁に予知が変わるようなことも無いため、神の勢力は少数であるという結論に至ったらしい。

 

「まあ、正直に言ってしまえば、神獄が神かどうかはまだ重要ではないのです。上による直接の被害が証明されているわけでは無いですし。私たちが知るべきなのは、その膨大な力を持っていると考えられる神が、我々を使って一体何がしたいのかという事です。」

 

「民間人に被害が出てからでは遅いからな。もし被害が出るようであればうかうかしていられない。」

 

 オールマイトとナイトアイは、既に夜も遅いことから、今日は話を終えることにする。そもそも神という存在をこの目で確かめたヒーローは居ないのだ。この情報自体がヒーローを惑わせるためのものであるという事もあり得る。だが、ナイトアイの予知が外れたという事実により、そのような存在がいる可能性が高くなった。

 

(……落月少女に直接聞いてみるか。いや、もし神がいるとして露骨にその存在を探るような動きを見せることは危険なのか?未来予知をも破る能力だとすれば、どこに目と耳があるか分かったものではない。だが……賭けをせずこの局面を乗り越えられるのだろうか)

 

― ヘカーティア saide ―

 

 一連の騒動の元であるヘカーティアは、悩む皆々を見ながらにこやかにプリンを食べていた。今月はじゃんけんに勝てたらしい。

 

「ご主人様、最近私の出番があまりないように思えます。」

 

 ヘカーティアと一緒に画面を見ていたクラウンピースは、暇を持て余したかのように近くの脳無に向けて松明を振る。脳無はそれから目を逸らしながら困ったように唸っていた。

 

「それ危ないからやめなさい。私の仕事を遠隔操作の個性でやってもらってるんだから。それにしても、そろそろ純狐の冒険も終わりね。」

 

 神野のヴィラン連合基地でくつろぐ純狐を見ながら、ヘカーティアは呟く。

 

「オールフォーワンは一人で私と純狐の正体にある程度気づいたのはさすがね。ヒーローたちは与えたヒントに対して成果は少ないわ。ちょっと期待外れだけど、純狐の隠し方もうまかったから仕方ないか。」

 

 ヘカーティアはチャンネルを変えるように、画面に映る視点を変えてゆく。そして、真剣な顔をしている根津校長の映る画面で手を止め、観察し始めた。

 

「……やっとか、って感じだけど、彼も彼で忙しそうだったし仕方ないか。」

 

 そう呟くと、ヘカーティアは適当に手を振って、根津抱える簡単な仕事を片付けておいた。ささやかなことであるため、記憶の改ざんも必要無いだろう。

 

「はぁ、こうやってルーラーごっこをするのも何だかんだ楽しかったんだけどね。」

 

 ヘカーティアがつまらなそうに机に突っ伏すと、映姫から電話がかかってきた。頼れる部下であり、何だかんだ恩人からの電話である。勿論、ヘカーティアがその電話を取ることは無い。

 

「ご主人様、無視するんですか?」

 

 電話を取る気配の無いヘカーティアに対し、クラウンピースは呆れたように尋ねる。まあ、ヘカーティアが電話を取らないことなど日常茶飯事であるため今さら注意などはしないのだが。

 

「どうせ脳無の存在が黒だって説教されるだけよ。クラピちゃん代わりに電話取ってくれる?」

 

 なかなか鳴りやまないコール音に耐えられなくなったクラウンピースは、ヘカーティアが外出している、という事にして電話を取る。

 

 それがクラウンピースの運の尽きであった。

 

 説教は3時間にも及び、途中からはクラウンピースに対する説教も始まったため、クラウンピースは途中からひどい頭痛に悩まされることになる。その腹いせにクラウンピースは脳無にがっつり松明を見せ、ヘカーティアの仕事を増やした。

 

 しかし、その増えた仕事はヘカーティア直属の部下であるクラウンピースにも負担となって襲い掛かる。クラウンピースはこの世の不条理を清算するための場所である地獄でこの世の不条理を呪った。

 

 頑張れクラウンピース。

 

― side out ―

 




読んでくださりありがとうございます!

いつも通り設定がばがばなので、矛盾等あればご指摘お願いします。
終わりそうとなってくると回収しきれてないところや、やりたかったけどできてないことが多くて話が進まない…
ちなみにですが、主の考える純狐さんのイメージを知っておきたい、という方は自分の出してる短編を読んでいただくとなんとなく分かると思われます。
勿論必読ではないので暇だな、って時にでも…

次回、またもや教師会議など
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