純狐とヘカTのヒーローアカデミア   作:SKT YKR

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こんにちは!

いやぁ難産でした。一回書いたものを間違えて消してしまったんですよね(だからどうした、自分のせいやろ)

投稿ペース落ちそうな予感…。(今もこの無駄だらけの文章の割には遅いよね)



戦闘訓練後

「「「落とし穴―!?」」」

 

モニターの前の生徒は轟が落ちたと同時に叫ぶ。轟と純狐の戦闘と会話が印象的であったため、その他のことを気にしている生徒はほとんどいなかったのだ。そんな皆の気持ちを代弁するように上鳴が呟く。

 

「おい、いつ掘ってたんだよ。」

 

「分かりにくかったですけど、尾白さんが障子さんを捕まえた後に尻尾を使って掘っていましたわ。でも、尾白さんはコンクリートを割るほどの力は無かったはずでは…。」

 

 八百万の言葉が詰まったところで純狐の個性のことを先日聞いた切島が話に入ってくる。

 

「もしかして、純狐が個性で尾白を強化したんじゃねえか。」

 

「え、あいつってそんなことも出来んの!?」

 

 切島から告げられた新事実に驚き声を上げる生徒たち。切島は、皆の食い入るような反応に押されて声が出ずにいたが、すぐに落ち着きを取り戻して説明を始めた。

 

「あいつ、力の一部を他人に分け与えることができるんだ。他にもその人自身を強化することも出来るらしいが、それは危ないからやらないらしい。」

 

 その説明を聞いた生徒たちは、切島と出久が初めて純狐の能力の説明を受けた時のように唖然とした表情をし、すぐに周りと話し始めた。

 

「えー!?凄いね!そしてずるい!」「俺、落月と組みたかったなぁ…。」「落月って、胸大きいよな。」

 

 そんな生徒が盛り上がる中、オールマイトは画面を見て冷や汗を流していた。

 

(凄いパワーの持ち主だということも分かってはいたが、まさかここまでとは…。)

 

 そして、オールマイトはあり得ないとは思いながらも一つの可能性を考える。

 

(それに、他人に力を分け与えることができる…。まさか、ワンフォーオールと何かしら繋がりがあるのでは…。)

 

 オールマイトは、純狐のことをただ強いというだけで疑っているわけではない。雄英の教師たちは純狐の入試の結果を見た時に純狐の出身について調べた。純狐は、小さいころ親に不幸があり、親戚の落月神獄という人に育てられたらしいのだが、どこに住んでいたか正確には分からない。また、落月神獄という人に至っては個性も年齢も分からないのだ。

 

 それに、【純化】という目立つ個性を持っていながら、今まで一度も話題になることは無かった。このご時世、強個性を持っている子供はテレビなどで取り上げられることが多い。学校の職員たちもそのような番組や独自に調べた資料を見て推薦の候補を挙げたりしているのだが、純狐はその候補に挙がることも無かった。

 

 オールマイトは絶対に無いと思いながらも、万が一のことがあるかもしれないのでこれから純狐のことを注意して観察することにした。

 

 オールマイトがそんなことを考えていると、生徒たちの声が大きくなる。純狐たちが帰還したようだ。それを振り返って確かめたオールマイトは、一回深呼吸をして気分をリセットし、講評に移った。

 

「落月少女たち、よく頑張ったね。轟少年たちもナイスファイトだったぞ!そして、今回のMVPは落月少女だ。なぜかは分かるかな?」

 

「はい。まず、轟さんたちのチームの動きをほぼ完全に把握し、一人で二人を足止めしたこと。さらに、自分の力を過信しすぎず、自分が突破されたときの対策を考えていたからです。」

 

 オールマイトはそこまで言われると思っていなかったらしく、少し困ったような表情をする。が、すぐに表情を戻して続きを始めた。

 

「ああ、まあそうなんだけどね…。落月少女が手を抜いていたのもあるけど、冷静さを忘れずに落月少女を出し抜いた轟少年もよかったぞ!」

 

「え!?あれで手を抜いていたの!」

 

 再びざわめく生徒たち。純狐はそんな周りを無視して、オールマイトに視線を向ける。

 

「…先生、どうしてそう思ったんですか?」

 

 手を抜いたのは事実だ。本当に早く終わらせたかったなら、始まったと同時に足と手を強化を使って、二人を吹っ飛ばし気絶させればいい。他にも、障子にしたことを二人が一緒にいるときにして、氷を使う暇も与えず地面に埋めるなど、方法はいくらでもある。

 

 しかし純狐は、前にも言ったようにこの世界で無双したいわけではない。この世界を自分なりに楽しむのが目的なのだ。実際、今回の戦闘訓練はパズルのピースがうまくはまっていくような感覚を味わうことができ、純狐としては満足のいくものだった。

 

「HAHAHA、超パワーに限れば、私の個性も似たようなものだからね!始まった瞬間二人に近づき風圧で気絶させたりすればよかったんだ。確か、今は体の3か所まで強化できるんだよね?もし、轟少年が最初に大氷塊を作ってきても、片腕でそれを壊す&熱で自分の体に着いた氷を解かす。そして、もう一方の腕で二人を気絶させるなんかは出来たはずだ。」

 

 純狐はオールマイトの詳しい説明に少し驚く。しかし、あくまで肉体強化についてしか話してはいないため、純狐は自己分析能力を試されているのかと思い、オールマイトの説明に付け加えるように言う。

 

「そういう手もありますが、一番楽なのは思考を純化して勝つ。というものですかね。危ないのでしませんが。他にも、二人の近くの空気を窒素か何かに純化して、酸素濃度を減らし気絶させてもよかったですかね。でも、これはあくまで訓練なので少し手を抜きました。」

 

「HAHAHA、気遣いありがとう、落月少女!まあ、そうだね。これはチームワークなどを見る目的もあるから、そうしてくれてありがたかったかな。」

 

 そう言うとオールマイトはみんなの方に向き直る。

 

「じゃあ、これで講評の時間は終わりだ!時間も押していることだし、次に行こうか!」

 

 その言葉が終わると同時に、順番がまだ来ない生徒の何人かが純狐に話しかけてきた。

 

「凄いね、見てるだけでワクワクしたよ!」「なあ、力を分け与えるって、分け与えた奴の個性も強化できたりすんのか?」

 

「え、ああ、個性は強化できないわよ。強化できるのは身体能力だけね。」

 

 目を輝かせて尋ねてくる生徒に少し戸惑いながらも、尋ねられたことに答えていく純狐。その質問攻めは次の試合が始まる直前まで続き、皆が離れていった後の純狐は疲れたのかモニターから少し離れた人の少ない場所に移動した。

 

 そこで落ち着いて観戦をしようとしていると、轟が近づいてくる。唐突に頭を下げた。

 

「…落月。さっきはすまなかった。」

 

 純狐は轟の急な謝罪に驚くが、とりあえず、他の生徒に轟が自分に頭を下げている姿を見られ、変な誤解をされないように、モニターの前にいる生徒たちから轟が見えないように移動してから、轟に顔を上げるように言う。

 

「えっと、どうしたの?何かやらかしちゃったのかしら。」

 

 移動した純狐の方に向き直りながら轟は、何について謝っているか分からない様子の純狐を見て少し安心したような顔をする。

 

「いや、最後、顔に氷を当てちまっただろ。もしあれで顔にけがでも負わせてたら、取り返しのつかないことになっちまうところだった。」

 

 それに、と、轟は自分の顔の火傷の痕を触りながら続ける。

 

「お前がさっき言ったようにこれは訓練だ。俺は少し熱くなりすぎていたな…。」

 

 純狐は自分の中の何かが浄化されていくように感じていた。そうだ、普通友達間でケガさせそうになれば謝るのだ。服を少し馬鹿にされただけで神殺しの剣をぶつけようとして、その上、自分の服装を誉めさせる方がおかしいのだ。

 

 そんなことを思う一方で純狐はあることに疑問を持つ。

 

(このころの轟君ってこんな感じだったかしら…?)

 

 そう、純狐の知るこの時期の轟は、建物を凍らせて、動けば足の皮がはげるような状態にしてまで、勝つことにこだわっているというものだ。決して、少しケガをさせそうになっただけで、わざわざ謝りに来るような奴ではなかった。

 

 (もしかして、これも私が入ったことで起きたイレギュラーなのかしら…。)

 

 純狐は、そんなことを考えだそうとしたが、長くなりそうだったのでやめ、轟に返事をする。

 

「ああ、そのことね。大丈夫、大丈夫。気にしてないわ。個性の影響で、ある程度体は丈夫だし、いざとなれば、リカバリーガールもいるじゃない。」

 

 普段見せない笑顔で言う純狐に轟は驚いた顔をするが、すぐにいつもの顔に戻した。

 

「傷がつかなくてよかった。本当にすまなかった。」

 

 そう言うと轟は、みんなの方には戻らず純狐の近くに座る。

 

「あら、みんなの方にはいかなくていいの?」

 

「ああ、俺より強い奴の意見なんかも聞いてみたいしな。それに、向こうにいても話す奴いねえし。」

 

 純狐は原作を思い出しながら、体育祭の前はあんまり誰かと話すシーンが無かったことを思い出す。元来、無口なのもあるだろうが、幼いころから周りとの力の差がありすぎて、周りが話しかけづらく、誰かと仲良く話すというようなことが無かったのだろう。

 

 純狐もちょうど話し相手がいなくて暇だったので轟と話すことにした。

 

 

 

「なあ、先生。突然こんなところに呼び出して何をするつもりなんだ?」

 

 死柄木と10人くらいのヴィラン連合のヴィランは黒霧の能力で、ある犯罪者集団のアジトの前に来ていた。

 

「ああ、君にその犯罪者組織を制圧してほしくてね。制圧した後、そこにいたヴィランたちは使うからなるべく殺さないようにしてくれ。」

 

「おいおい先生、俺はヒーローの真似事がしたいわけじゃないんだぞ。ヒーロー社会をぶち壊したいんだ。それに、メンバーはだいぶ集まってその辺の心配はしなくていいと言ってたじゃないか。」

 

 死柄木は不機嫌そうに首を掻く。

 

「いや、すまないね。ちょっと事情が変わったんだ。」

 

 オールフォーワンの目的は脳無を追加で2体作ることになって、少し減ってしまった個性のストックを補充することであった。他にも、脳無を3体使ってUSJに行くことで減ってしまう死柄木の戦闘や他のメンバーを指示して動かすというものの訓練も兼ねていた。

 

「はぁ…。まいいや。よし、黒霧、行くぞ。」

 

「はい、気を付けていきましょう。」

 

 そう言うと、死柄木は自分たちより先に5人ほどヴィランを行かせる。そして、早速、建物の中で戦闘が始まった。

 

「おい!お前たち何しにきやがったんだ!戦闘員集まれ!」

 

 建物の前で死柄木たちがたむろしているのを見て、入口の近くに警戒に来ていた見張りがそう叫ぶと、建物の奥から4、5人のヴィランが出てくる。

 

 先に行った5人とそいつらとで戦闘が始まると、死柄木たちも建物の中に入った。そして、敵の戦力がそろってしまう前にボスがいると思われる二階に向かう。

 

「おらおら、帰れよ!」

 

 階段を上ろうとし始めた時に、数人のヴィランが降りてきた。

 

「…黒霧。」

 

 死柄木は短くそう言うと。黒霧の靄の中に手を突っ込む。上から降りてきたヴィランの一人は、それを見て、一瞬何をしているか分からず立ちすくんでしまった。

 

 そして、次の瞬間、その立ち止まったヴィランのふくらはぎのあたりが崩れ始める。

 

「うっ、いってぇぇええ!」

 

 そのヴィランはそう叫んで倒れこんでしまった。その光景を見た他の上から来たヴィランも立ち止まる。その隙に死柄木の一番近くにいた異形型の個性を持つ奴が死柄木の前に出て、上から来たヴィランをまとめて吹っ飛ばし、気絶させた。

 

「…こいつら、弱すぎねえか?俺と黒霧なしでも、制圧できそうだぜ。」

 

階段を上り終わり、二階に着く。二階は真ん中に廊下があり、左右に部屋があるという作りになっていた。

 

「死柄木弔。無駄話はよしましょう。ほら、敵のボスのお出ましですよ。」

 

 死柄木はそれを聞くと、目の前を見る。そこには、身長170センチくらいのガタイのいい男がいた。

 

「お前ら誰の許可もらってここに来てんだ?ああ!?」

 

 男は顔を赤くして言う。死柄木はすぐに戦いに入ろうとしたが、黒霧がそれを制し、死柄木の前に出る。

 

「突然お邪魔して申し訳ございません。我々は、ヴィラン連合というものです。もしよろしければ、私たちと一緒に来ていただけますか?」

 

 それを聞いた男は、一瞬呆け顔になるが、すぐに大声で笑い始めた。

 

「ヴィラン連合だぁ?聞いたこともねえな。冷やかしに来たんなら帰りな。もちろん置いてくもんは置いてけよ。」

 

「おい、お前行け。」

 

 男の挑発的な態度にイライラしていた死柄木は、さっきの異形型の個性持ちの奴を殴りに行かせた。

 

 男は、近づいてくる奴に警戒をする様子もなく、拳を構え息を吸い込んだ。その瞬間、男の右手が異常に大きくなる。

 

「俺の個性は【吸い込んだ空気を体の好きな部位に移してそこを大きくする】個性だ。この狭い通路で、この腕で殴ったらどうなるかわかるよな?」

 

 男は笑いながら、拳を放った。

 

 死柄木はヤバいと思いどこかへ逃げようとするが、この狭い通路で逃げる場所などない。後ろに逃げようともしたが、間に合わない。

 

 黒霧もワープホールを大きくして腕を飲み込もうとしたが、広げきる前に拳は届いてしまうだろう。

 

ヴィラン連合の者たちはなすすべなく殴られて、壊滅させられてしまう。

 

 

 はずだった。

 

 

 死柄木は衝撃がこないことを不思議に思い、とっさに顔の前で組んでいた腕の間から、男が立っていた方を見た。

 

 そして、そこにいたのは…。

 

「うーん、やっぱり、あの男、強いのね。こいつじゃ話にならなさそうだわ。」

 

 こんなことを言いながら男の放った拳を小指で…いや、小指を構えているが小指に拳は触れていない状態で立っている赤髪の変な服をした人だった。

 

 拳を放った男は腕を戻そうとしているようだが、腕が動かせないようだ。

 

 死柄木と黒霧が何が起きているか分からないという風にしていると、赤髪の女は死柄木たちの方に振り返る。

 

「あら、大丈夫かしら。災難だったわね。」

 

「お前は誰だ?なんでここにいて俺たちを助けた。」

 

 死柄木が尋ねる。

 

「私は三界の女神、ヘカーティア・ラピスラズリよ。個人的な趣味であなたたちのボスに協力?しているわ。」

 

 ヘカーティアと名乗った女は、笑顔でそういった。

 

「おい、お前!俺の腕に何をした!」

 

 腕が動かせなくなっていた男は焦った顔で叫ぶ。さっきから息を吸って反対の腕を動かそうとしているが、全く動かない。

 

「忘れてたわ、ごめんなさいね。」

 

 ヘカーティアはそう言うと男の束縛を解く。

 

 男は自由になったと分かると、すぐに大きくなっている右手で殴りかかる。ヘカーティアはそれを気にする様子も見せず死柄木たちに話しかけた。

 

「あなたが、死柄木君ね。初めまして。今回はあなたの顔を見に来ただけよ。そんなに警戒しなくていいわ。」

 

「…いや、あんた、後ろで一生懸命腕を振ってる奴をどうにかしてやれよ。なんかかわいそうだ。」

 

 死柄木はヘカーティアの後ろを指さしながら言う。ヘカーティアが後ろを見ると腕を大きくした男が半べそをかきながら、ヘカーティアを殴っていた。もちろん、その拳はヘカーティアまで届いてないが。

 

「畜生、畜生!なんで壁も窓も壊せねえんだよ!お前、ほんとに何しやがった!」

 

 ヘカーティアはその嘆きを無視して、黒霧に向き直る。

 

「黒霧さん、なるべく生け捕りがいいんですよね?」

 

 黒霧は突然話しかけられ驚くが、冷静に答える。

 

「え、ええ、そうですね。そうして頂けると幸いです。」

 

「分かったわ。」

 

 ヘカーティアはそう言うと、また男の方を見て、そっちに歩き出した。男は殴るのをやめ、ヘカーティアから離れるように逃げる。そして、一番奥まで着くと、座り込んでしまった。そして命乞いを始めた。

 

「許してくれ!俺が何をしたっていうんだ。まだ、何もやってないだろ!」

 

 それを聞いてもヘカーティアは近づき続ける。そして、男の目のまで行くと、急に笑顔になり、男に話しかけた。

 

「そんなに助かりたいのね。分かったわ。私も悪魔じゃ無いもの。救ってあげましょう。」

 

 男は涙を止めヘカーティアの方を見る。

 

「ほ、本当か?ああ、ありがとう。」

 

 ヘカーティアはその言葉を聞くと、ヴィラン連合の方を向き、指を鳴らした。ただそれだけで、ヴィラン連合の者たちは気絶する。男はそれを見ると、ヘカーティアに対して土下座をし始めた。

 

「ありがとう、ありがとう!助かった!」

 

「このくらいなんてことないわよ。それよりも、あいつらを何とかしなくていいの?時間がたてばまた起き上がるわよ。」

 

「あ、ああ、そうだ。あいつらを殺さねえと。」

 

 そう言って男は立ち上がり、死柄木の前に行く。そして、腕を巨大化させ、死柄木をつかみ、握りつぶした。

 

 

「…という風な夢を見ているはずよ。急がなくても目を覚ますことは無いから安心してね。」

 

「お前、結構えぐいことするな…。そして夢がかなりがばがばじゃないか。」

 

 死柄木は、ニヤニヤ笑いながら眠っている男を見て苦笑いする。

 

 そう、実際はヘカーティアが出てきたと同時に、男は倒れ、そのまま眠ってしまっていたのだ。

 

 死柄木は、最初は、自分たちを殴ろうとした男が急に倒れ、どこからともなく現れた変な服装の女に混乱していたが、先生から急に通信が入り、その人は敵ではないと説明を受け、絶対に機嫌を損ねないようにと言われて、落ち着きを取り戻した。

 

 そして、その後、ヘカーティアが自己紹介をし、男の見ている夢の説明をして、今に至るというわけだ。

 

「別にえぐいことじゃないわよ。幸せな夢を見させてあげてるじゃない。」

 

「そこがまた…いや、何でもない。」

 

 死柄木は眠っている男を部下に担がせると、二階に上がってきた仲間たちと合流し、黒霧の開いたゲートに向かう。不思議なことに、いつもは少しでも納得できないことがあると、イライラするのだが、ヘカーティアと一緒にいるとそんな気も起きなかった。

 

「じゃあね。またどこかで会いましょう。」

 

 ヘカーティアがそう言って手を振ると、死柄木は立ち止まり、ヘカーティアの方を見る。

 

「ああ、じゃあな。」

 

 そう死柄木が言うと、死柄木を先頭にヴィラン連合は帰っていった。

 

 

 一人建物の中に残ったヘカーティアは、自分も帰る準備をしながら呟く。

 

「この世界の人と付き合いやすいようにこの世界の住人の性格を優しくしたけど、優しくしすぎたかしら。これじゃあ、面白みがないわね。まあいいわ、いくらでも修正できるもの。ちょうどよくなるまで、調整しましょう。」

 

 ヘカーティアは帰ってすることを決めると、開いたゲートに入っていった。

 




お読みくださりありがとうございます!

今更ですけど純化ってこんな感じでいいですかね。

次回!まだ…まだ…失踪しないはず…。(おそらく、may be )
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