oh…もう少し投稿早くしたいんですけどねぇ。
相変わらずの不定期投稿ですみません。
英語が分からない…。
― ヘカーティア side ―
「純狐がああなるなんて予想外だったわ。これも、あの弱体化魔法のデメリットね…。」
ヘカーティアはヒロアカの世界から帰ってきて、床に寝転がる。
純狐の純化の弱体化はヘカーティアも予想していなかった。ヘカーティアや純狐は力が強いので外的要因によって自分が変えられるなど考えたこともなかったのだ。特に純狐は、完全に嫦娥への恨みだけで神霊になった存在だ。そんな存在が周りに影響され、その性質が大きく変わってしまえば、最悪、純狐という存在が消滅してしまうかもしれない。
「でも、委員長決めでの切り替えの早さもさすがだったわね。あのまま、委員長になるかと思っていたのに…。もう少し、焦ってる姿を眺めていたかっけれど、まあ、いいか。そろそろやめておかないと、また映姫に小言を言われるわ。」
「ご主人様、さっきからぶつぶつ何言ってるんですか。」
ヘカーティアが声のした方を見ると、遊びから帰ってきたクラウンピースが呆れた顔でヘカーティアを見ていた。
「あら、お帰りクラウンピース。幻想郷で何か変わったこととかあった?」
ヘカーティアは起き上がり、首に絡まっていた鎖をほどき始める。
「それ、不便そうですよね…。外せないんですか?」
クラウンピースはヘカーティアが絡まった鎖をほどくのに苦戦しているのを見て少し憐れむような表情になる。
昔、クラウンピースはヘカーティアに頼んでヘカーティアのアクセサリー?のレプリカを1日だけつけて生活したことがあったのだが、両手で支えるか、浮かせる魔法などをかけておかないと首がしまって息苦しいし、ふとした時に絡まっていちいちほどかなければならないなど物凄く面倒くさかったことを思い出したのだ。
「外そうと思えば外せるんだけど…。」
ヘカーティアはやっと鎖をほどき終わり、鎖に絡まらない魔法をかけながら言う。クラウンピースは初めて聞かされた衝撃の真実に驚き目を見開いた。
「えっ!じゃあ、外しましょうよ。何で、いっつも着けてるんですか。」
「何言ってるのクラウンピース。」
クラウンピースはヘカーティアの異様な雰囲気に気圧され後ずさりする。
ヘカーティアはゆらりと立ち上がるとクラウンピースの目を見た。
「その方が…かっこいいでしょう!?」
「へ?」
クラウンピースは目を点にしてヘカーティアのアクセサリーのようなものを見る。
「いやいやいや!邪魔なだけでしょ!格好も悪…」
「何か言ったかしら?」
「素晴らしいですね!やっぱりそういう理由だったんですか!!いやーやっぱりご主人様には敵いませんね!服の色とマッチしていて…その…なんというか…惑星は生命の奮起、鎖はその生命が生命である限り逃れられないカルマを表しているようです!!」
クラウンピースは命の危険を感じ、冷や汗をナイアガラの滝のように流して、考えつくありとあらゆる言葉を並べ、服を誉めた。
「ふふっ、まだまだねクラウンピース。それだけじゃないわ、この服と合わせて着ることによって神様としての威厳を示すとともに、いろいろな人と話しやすくなるという、一見、不可能に思えることも可能にしてしまう素晴らしいものなのよ。」
ヘカーティアは表情を戻して、クラウンピースの説明を補足する。その間、クラウンピースは苦笑いのままこの意味の分からない時間が終わることを神様に祈っていた。しかし、最高神クラスの神様がこの調子なので効果は無いだろう。
「へぇー、そんなこともあるんですか!勉強しておきます!」
クラウンピースは元気にそう言って何とかして、この、本心を偽り続けなければならない苦しい話題を変えようと頭をフル回転させる。
「あっ、そう言えば、ご主人様。最近仕事どうですか?あんまり職場で見ないので心配なんですが…。」
異界を統治しているヘカーティアの仕事は他の2人と比べてかなり多い。あまりにも数が多いので、基本的に地獄はその異界に自治権をもたせてその世界だけで死後の手続きを完了できるようにしてあるのだ。それでも、毎日、100個ほどの異界の報告書を確認して、何か異常があれば調査に向かったり、担当機関に解決を依頼したりしなければならない。
クラウンピースは、ヘカーティアをここ1週間ほど見ていないのを気にしていた。
「あー、えーと…だ、大丈夫よ!仕事も済ませてきたし…」
<ピンポーン>
ヘカーティアの声と重なるように家のチャイムが鳴る。
「あっ、誰か来たようですね。ちょっと見てきます。」
クラウンピースは立ち上がり玄関に向かおうとするが、ヘカーティアが一瞬でクラウンピースの前に移動して、それを止める。
「クラウンピース。あれは多分新聞の勧誘よ。出る必要はないわ。」
クラウンピースは明らかに焦っているヘカーティアの様子を見てある程度のことを察した。
「…ご主人様、もしかして…」
<ピンポーン>
ヘカーティアの顔色はどんどん悪くなっていく。
「ななな何かしら?クラウンピース。きょ、今日の人はしつこいわね。」
<ピンポーン> <ピンポーン>
「諦めましょうよ、謝れば許してくれますよ…。」
クラウンピースはヘカーティアの横を通って廊下に出た。
<ピン<ピン<ピンポーン>
「待って、待ってクラウンピース!出ちゃだめよ!」
ヘカーティアがそのセリフを言い終わる前にドアノブが自然に動き出し、大きな金属音を立てて、不自然に回った。
「「「ヘカーティア様ぁ~。」」」
ゆっくりと扉が開き始める。その隙間から、物凄くドスの効いた声が複数聞こえてきた。
ヘカーティアはその声の発生源から離れるように後ずさりする。
しかし…
「は~い。久しぶりね、異界の。」
後ずさりするヘカーティアの後ろからヘカーティアと全く同じような声が聞こえる。ヘカーティアは壊れたおもちゃの人形のようにぎこちなく振り向いた。
「は、は~い。久しぶりね、地球の…」
「いい加減に仕事しなさいよ…。そんなに時間がかかるものでもないでしょう。」
青い髪をしたヘカーティアはため息をつく。
「いや、あの、えーと…そう!体調が悪くて…」
「ここに、映姫ちゃんにつながる電話があるじゃろ?」
「はい!仕事します!!さぼりません!誠心誠意働かせていただきます!」
ヘカーティアは頭を抱えていた手を、音速で動かし敬礼の姿勢を取った。
「…ご主人様、仕事をちゃんと終わらせてきたらプリン買っておきますよ。」
「ク、クラウンピース…。ありがとう!すぐに終わらせてくるわ。」
その後、数人の地獄の管理者と地球のヘカーティアに連れられて仕事に戻ったヘカーティアは、一週間分の仕事を5時間ほどで終わらせて帰っていったという。
「はぁ…真面目に仕事すれば異界のが一番仕事できるんだけどね…。」
地球のヘカーティアは、クラウンピースが用意したプリンを頬張る、異界のヘカーティアの笑顔を見ながら、その日二度目の深いため息をついた。
― side out ―
「あ~~~、昨日はあんな感じで、誰も見ていないのに見えを張ったりしてみたけれど、どうしましょうかね…。」
純狐は、この新しく分かった【目を合わせた人を操る】個性で、どこまで人を操れるか試したいと思ったりもしたが、一回の使用でどのくらいこの世界にいることができる時間が減るかどうか分からないので、それは危険だと考えて安易に使うことを禁止することにしていた。
ヘカーティアなら、どのくらい減るか分かるかな?と思いヘカーティアに連絡しようと鍵穴に話しかけたりもしていたが、
『ただいま通信に出ることができません。ピーという発信音の後に要件をお話しください。』
という、声が出るだけでヘカーティアと話すことはできなかった。
「う~ん…もともとここには雄英のみんなと楽しむために来たんだけどねぇ。少し楽しみ方を変えようかしら。でも、一人で行動するとなるとみんなと一緒にするイベントに参加できないこともあるかもしれないし…。」
純狐はベッドの上を転がる。そして、ベッドの端まで来たところで時計を確認し学校に登校する時間になっていることに気づいた。
「もう、登校する時間ね…。今日は…USJじゃない!」
純狐は、壁に掛けたホワイトボードに磁石でつけてある時間割を見て跳び起きる。
「こうしちゃいられないわ。急いでいかなきゃ。」
そう言うと、純狐は前日に用意していたカバンを持って、部屋から出て行った。
◇ ◇ ◇
「ふぅ…今日か。」
窓の一切無い部屋の真ん中で、オールフォーワンは死柄木たちの映像をパソコンで確認する。
「しっかりやってくれよ、死柄木弔。僕はまだ、ここから出るわけにはいかないんだ。」
◇ ◇ ◇
「今日のヒーロー基礎学だが、俺と、オールマイトともう一人で見ることになった。」
4時間目の最後、相澤は授業が終わると生徒たちに唐突に切り出す。
「災害水難、何でもござれ、レスキュー訓練だ。」
戦闘訓練の時と比べて、みんなの反応はまちまちだ。
「レスキュー訓練…。今回も大変そうだな。」「ねー!」「馬鹿っ、おめーこれこそヒーローの本分だぜ!」
そんな、みんなの声が耳に入らないほど、純狐は、興奮していた。
(ふふっ、どうしましょうかね…。わざとワープさせられて、さっさと終わらせてみんなの様子を見るのもいいわね。)
今回、純狐は戦闘についてあまり期待していない。ザコたちは相手にならないだろうし、脳無は力が落ちた今の状況で勝てるかどうか分からないからだ。死柄木なんかも、今後の物語の進行に影響が出るので、あまり近づきたくないな、と考えていた。
しかし、純狐は、最近頻度が増えてきた原作とは違う出来事を鑑みて、あの脳無クラスがもう一体ほど現れたら、体を壊してでも、なんとかしようと覚悟だけはしておくことにした。
そんなことを考えているうちに、相澤の説明は終わり、生徒たちはそれぞれ、食事するための、準備を始めたようだ。
「落月さん。食堂行かない?」
いつの間にか、近くにいた出久が話しかけてくる。その顔は、これからの訓練に向けてやる気に満ちていた。おそらく、個性の使い方が似ている純狐と、どうゆう風にレスキューするか、話し合うために誘いに来たのだろう。
「いいわよ。じゃあ、行きましょうか。」
純狐は、出久がだんだんと女慣れ(純狐に限る)してきたことに、一抹の寂しさを感じながら、早速、USJの設備について話し始めた出久について行くのであった。
― 少女食事中… ―
食事を終えた生徒たちはコスチュームが壊れてしまった出久を除いてみんながコスチュームに着替えて移動の準備をしていた。
「バスの席順でスムーズにいくよう番号順に二列で並ぼう!」
飯田は、委員長になったことでかなり張り切って委員長としての務めを120パーセント果たそうとしているようだ。
純狐は、そんな飯田をほほえましく思いながら、雑談をしながら言われたように並んでいく生徒たちの前に止まりかけているバスの中を見て、飯田君に助言をした。
「飯田君、飯田君。バスの座席を見て。」
飯田はいったん生徒を並べるのを止めて、バスの中を見る。
「そういうタイプだったか!」
飯田は膝をついて悔しがる。逆に、生徒たちは仲のいい人と一緒に座ることができうれしいようで、話声が大きくなっていった。
その後すぐにバスが止まり、生徒たちが乗り込み移動を始める。バスの中では、久しぶりに個性を思う存分使うことができる訓練を控えて、盛り上がっていた。
「私、思ったことを何でも言っちゃうの、緑谷ちゃん。」
「えっ、蛙吹さん!?」
出久は、顔を赤くして蛙吹の方を見る。やっぱりまだ、純狐以外の女子との会話には慣れていないようだ。
蛙吹は、急に話しかけられ、あたふたしている出久を気にせず、話を続ける。
「あなたの個性、オールマイトに似てる。」
「いや、僕のは、その…えーと…」
出久は図星をつかれて、か細い声で何とかごまかそうとしだしたが、慌てすぎて、なかなか言葉が出てこない。このままでは怪しまれてしまうと思うとさらに焦ってしまって、余計に言葉に詰まってしまった。
「待てよ梅雨ちゃん。オールマイトはケガしねーぞ。似て非なるあれだ。」
出久が戸惑っているところに、運よく切島が蛙吹に答える。蛙吹も、本気で疑っていたわけではなかったので、それ以上追及することは無かった。
「しかし、増強型のシンプルな個性はいいな!派手で出来ることが多い。」
そう言うと切島は腕を硬化させる。
「俺のは対人戦は強いんだけど、いかんせん地味なのがなぁ。」
「僕は凄くかっこいいと思うよ。プロにも十分通用する個性だよ。」
出久は少し顔を曇らせる切島を励ます。そして、後部座席に座って外を眺めていた純狐の方を向いた。
「それに、このクラスには僕の完全上位互換がいるしね…。」
切島は出久の向いた方向を見て、なんとも言えない顔になる。
「いや、まあ、あれは…。考えるな、落ち込むだけだ。」
切島は出久の肩に手を置く。そして、空気を切り替えるために、明るい顔に戻し、話を切り替えた。
「派手で強いつったら、爆豪と轟だよな。あ、あともちろん、落月もな。」
「爆豪ちゃんは切れてばっかりだから人気出なさそう。」
「んだとコラ!!出すわ!」
爆豪は身を後部座席との仕切りから乗り出す。隣に座って音楽を聴いていた耳郎は迷惑そうだ。
「おい、お前ら。そろそろ着くぞ。いい加減にしとけ。」
「「「はい!」」」
相澤は、生徒が騒ぐせいで、寝ることできなく、機嫌が悪いようだ。それを隠そうともしない声に、生徒たちは、姿勢を一瞬で正し、降りる準備を始めるのだった。
「「すげぇ――!!USJかよ!!」」
大きな建物の中に入るとそこには、大規模な施設が立ち並ぶ、一見するとUSJのようなテーマパークに見えるような場所だった。
「水難事故、土砂災害、火事、etc …。あらゆる事故や災害を予測して僕が造った演習場です。その名も…USJ!!」
…USJだったようだ。
生徒たちはそんな説明よりも、その説明をしたヒーローに興味があるようで、説明が終わると早速騒ぎ出した。
「スペースヒーロー『13号』だ!」「災害救助で目覚ましい活躍をしているヒーロー!」「私好きなの、13号!」
そんな中、相澤は周りを見回して。オールマイトがいないことに気づき、13号に確認を取る。
「13号、オールマイトは?ここで待ち合わせる予定だが…。」
「先輩、それが…通勤時に制限時間ぎりぎりまで活動してしまったみたいで…。」
13号はそう言うと、指を3本立てて、相澤にだけ分かりやすいように合図した。
「不合理の極みだな…。」
相澤は、なんとなく嫌な予感がしたが、今から中止するわけにはいかないので、始めることにした。
「それでは、始める前に小言を、一つ、二つ…三つ…」
純狐はそんな13号の話を聞き流しながら、ヴィランが出てくるであろう、広場の中心を気にしていた。何かイレギュラーがあり、それに、気づくのに遅れるわけにはいかないからだ。
相澤は13号の丁寧な説明を聞きながら13号の教師としての成長をうれしく思っていた。そして、説明がまとめに入ると、話を真剣に聞いている生徒の様子を見た。その時、純狐がちらちらと広場の中心を見ていることに気づき、その様子を怪しく思い純狐の視線の先を見た。
(こいつは、何を気にしてるんだ?)
相澤は、目を凝らして、そこを見る。
その瞬間であった。
何もなかった空間に黒い渦のようなものが現れる。それは、どんどん広がっていく。
そして、そこから出てきた顔の、死んだような目と、相澤と純狐の目が合った。
「一塊になって動くな!!」
相澤は、生徒に向かって叫びながら、戦闘の準備に入る。純狐は、右手と、両足を強化させた。
「なんだありゃ?入試みたいにもう始まってるパターンか?」
生徒たちは、まだ現状を理解できていないようで、気の抜けた声で尋ねる。それに対し相澤は叫んだ。
「動くな!あれはヴィランだ!!」
「13号にイレイザーヘッドですか。オールマイトがいるはずなのですが…。」
モヤで覆われたようなヴィランがつまらなそうに呟く。この前のマスコミの騒ぎは、やはりヴィランの仕業だったようだ。
「こんなに大勢引き連れて来たのに…どこだよ…。」
手を顔にたくさん付けたヴィランが話し始めた。そして、生徒の方を見ずに少し、大きな声で言う。
「子供を殺せば来るのかなぁ?」
その声で、生徒たちはやっと、現状を理解できたようで騒ぎ出す。
「ヴィランン?馬鹿だろ!?」「ヒーローの学校に乗り込んでくるなんて馬鹿すぎるぞ!」
一部の生徒が騒ぎ出したことで、頭のいい生徒の一部は冷静になったようで、敵のことを分析したりし始めた。純狐は、イレギュラーが発生していないのでまだ、何もしていない。
「先生、侵入者用センサーは?」
「馬鹿だが、あほじゃねえ。用意周到に計画された奇襲だ。」
相澤は、一部の生徒が冷静になったことで、生徒間でのパニックは起きないとし、本格的な戦闘の準備を始めた。
「13号避難開始!学校に連絡できるか試せ。」
「イレイザーヘッドの戦闘スタイルは敵の個性を消してからの捕縛だ!正面戦闘は…」
「一芸だけじゃ、プロは務まらん。」
下に降りようとし始めた相澤を出久は必死で止めようとする。しかし、相澤はそう言うと、階段から飛び降りて行った。
純狐は、避難を誘導する13号の指示を聞き流しながら、相澤の様子を見る。
(原作通り進んでいるようね。じゃあ、今回はわざとワープされてみんなの様子を見に…)
そこまで考えて、相澤から目を離そうとした瞬間、純狐はそれを確認する。
大きな脳無の斜め後ろに、似たような脳無がもう一体いるのを。
「フフッ、そう来なくちゃね。」
純狐は、強化した足で地面を蹴った。
読んでいただきありがとうございます!
今回はほとんど原作通りでしたね。
何か突っ込もうと思ってたんですけどどこに何を入れればいいのか思いつきませんでした。
主のセンスと語彙力などの限界が来てますね(元から)
次回!考えてない!