あと、キリの良い場所まで進めたかったのでいつもより30%長いです。
入れないはずの部屋の中でニコニコと手を降っているキャスター。
英霊相手にでもセクハラの罪は通用するのでしょうか?あ、そもそも召喚自体を秘密にしているので、誰にも言えませんね。
私のプライベートは消え去りました。
さて、ここで固まっていても何も始まりません。
私はキャスターの前に立ちました。そして疑問をぶちまけます。
「あの、どうしキャスターが私の部屋にいるのでしょうか?」
「システムをちょいちょいと弄りまして、部屋に入れるようにしたんです。あ、心配しないでください。この部屋だけです」
この部屋でも問題大有りですぅ!!私は女の子!!キャスターは男の人!!
家族でもない異性と同じ部屋だなんて、許されません。いくら部屋数が足りないからと言っても、他のスタッフさんも男女別ですし……。
な・の・に・!!どうしてキャスターは問題ないと言い切れるでしょうか?
「あの、キャスターが生きていた時代は、その……異性と同じ部屋で過ごしても問題ない時代だったのですか?」
「いいえ?当然そのようなことは不可能に近かった時代ですが?……あ、勿論仲の良い男女なら別でしたけど」
「では、私のプライベートスペースに貴方が勝手に侵入してくるのは……」
「僕は貴方のサーヴァントだ。それは使い魔という意味。いざとなれば君を守らなくてはならない。自力でも現界出来ないこともないけど、マスターが居る方が楽だからね。それと一番危惧していることだけど、僕は君では欲情することはないから安心して欲しい」
「は、はぁ……」
そこまで言われてしまえば、私には何も言うことはできません。口の上手い人やどうしても駄目な人は拒否するのでしょうが、私は自然とこのキャスターの言うことを信じられました。
なぜでしょうか?キャスターは今日初めてあったばかりなのに……。それに真名だって教えてくれません。もしかして、この感覚と何か関係が?
私は思考を続けましたが、全く分かりません。そもそも、私はそこまで頭の良い方ではありませんし、そう言った分野はロードエルメロイ二世やお姉ちゃんの専門です。私は直ぐに放棄しました。
「あぁ、それと僕の事はキャスターと呼ぶなと言っただろう?」
「……なら、どう読んだらいいのですか?」
「そうだな……デグレーディッドからとってディッドとでも呼んでくれ」
「劣化?あの、どうして劣化なんですか?貴方はステータス上優秀なキャスターなはずでは……」
「……今はその話はよそう。僕の中で整理がついていない。それに、今の君に伝えても意味が無いだろうからさ」
キャスター改めてディッドはそう言い残して消えました。霊体になったようです。
勝手に始めておいて勝手に終わらせる随分と身勝手な使い魔ですね。…………いえ、ディッドだって元は人間なのですから、人間として接してあげなくては。
そうでなければサーヴァントとは良好な関係が築けない。サーヴァントと良好な関係が築けないマスターは聖杯戦争にて早々に離脱する。そう習ったではないか。
……あのディッドと良好な関係。まぁ今日初めて対面したのですから、悪い雰囲気にならなかっただけマシですね。
これから仲良くなって行けばいいだけの話です。
それよりも明日からの業務が特殊になるのが厄介ですね…。
と、私はロマニさんに言われた通りに、身体を休めるためにベッドに入って瞼を閉じた。
明日からまた忙しい非日常になりそうです。先ずは特異点の検出からですね。
すみません。
書きたいことがあったので一話使ってしまいました。
ホントに次回から特異点探索です。そのサポートなんですけどね。