「あっ!?ロマニさん居た!!早く現場に戻ってください!!!貴方のせいで私が所長から怒られたんですからね!!」
「わ、わっわっ!!分かったから殴らないでくれ~!!そもそも所長から追い出したくせに何なんだこの扱いは!!」
私は部屋にいらした見慣れない女の子をそっちのけでロマニさんに向かって怒りを爆発させます。もっとも、ポカポカと軽く叩くだけですけど。ひ弱でデスクワークが主な魔術師である私が、幾ら鍛えたこともないようなロマニさんと言えども男の方をはっ倒せるような力はありません。所長ならともかく!!所長なら!!
と、実際に怒りを解放していると、見慣れない女の子が私をロマニさんから引きはがそうとしてくる。
「い、いきなり何なんです!!っていうか暴れないで冷静になって」
「ふーふーっ!」
見慣れない女の子と言えども、ここの職員の服を着ています。もしかしたら不法侵入の可能性もぬぐえませんが、一先ず私は冷静になりました。
冷静になった私は女の子に尋ねます。
「ロマニさんについてはこれで治めましょうか。後は所長に怒られればいいんだ。……で、貴方様はどちら様で?」
「私は藤丸立香です。えっと、マスター候補の一人だったんですけど………」
「あ!!所長の演説中に寝てしまった子!!へー貴女だったんだ。あ、私はフィリネ・ロズネルト。カルデアの一職員やってます」
「あ、はい。よろしくお願いします」
中々礼儀のいい子ですね。歳は私よりも少しだけ下です。この子が今職員内で話題の所長の前に睡眠を取ったマスターなんですか。
正直言って可愛い。こんな子に所長は平手打ちをしたとか………。
「今度一緒に所長に向かって仕返ししようね」
「へ?仕返しって………」
「大丈夫、ロマニさんみたいに責任の押し付けはしないから」
「それは酷いな!!僕だって取るべき責任は取っているんだぞ!!医療班のトップなんだから」
「そのトップがここでサボってちゃあいけないでしょうに。まぁ、私もサボれるからいいんですけど」
「フィリネさん、本音ぶちまけたよ」
あれ?立香ちゃん意外と言う人です。これは今後に期待だ。ここでもまれて所長に仕返し出来る日を楽しみにしましょう!!
と、私がロマニさんをお迎えに上がったのにダラダラとお喋りを楽しんでいると、レフ教授からの通信が入って来ました。
如何やら私が迎えに行っているにも拘らず所長が業を煮やしてしまったようです。なら初めから私に頼まないで下さい!!怒られ損ですよ!!
「じゃあロマニさん、一緒に行きましょうか。地獄に」
「お、お呼びだから行かないと行けないのに、君と一緒だとどうしても気が乗らないなぁ」
「いってらっしゃーい」
立香ちゃんに見送られて部屋を出ようとしました。しかし、廊下に出る暇もなく急に辺りは真っ暗に。
停電から遅れて数秒後、爆発音が私の耳に聞こえて来ました。
立香のセリフはイメージです。アニメ見れていないので。機会があったらみたいね。