何時も通りグダグダ注意
意識が微睡んでいます。
あやふやで感覚がなく、ただ画面を見ているだけ。
私はこれがなんのか知っています。というか、偶に見ます。
そうこれは夢だ。
「良いかいキャスター君は間違いなく最強のサーヴァントだ」
「それは俺が一番理解している。ただ、白撃戦は他のクラスよりも劣っているぞ」
2人の男の人が見える。
多分、見たことのありそうな魔術師と、全く見たことのない魔術師です。
「もちろん、それは重々承知だとも。前衛を務める者が必要だね」
「オイまさか!マスター自らが戦闘に参加しようってつもりじゃないだろうな?幾ら俺でも守りきる自信がないぞ」
「やはりダメですか。武術にも少々嗜んでいるのですが……」
「相手は歴史に名を残す英雄。嗜む程度じゃ殺される」
「そうですか。では、ボク以外で前衛を用意しましょうか」
「英霊召喚をもう一度行うつもりなのか?それはルール違反なのでは?」
「いえ。私が召喚するのではないのですよ。キャスターに召喚してもらうのです」
英霊召喚という単語が聞こえきました。ならば、この夢は冬木の聖杯戦争と関わりが?
場面が飛びます。
どうやら、キャスターが英霊召喚を行なっている様です。
でも、サーヴァントがサーヴァントを召喚するってありなのでしょうか?
聖杯戦争を調べている我がロズベルト家でもその様な情報は……
「ーーーーー天秤の守り手よ!!」
「どうやら成功したみたいですね」
「わ、私を召喚するって…あ、やっぱり###君だ」
召喚されたのは私と同い年くらいの女の子。
女の子なのにって思うけど、その英霊が全盛期の姿で召喚されるので、年齢はあてにできない。
と、今回の夢はここで終わり。
意識が浮上して行きました。
目を開けると、知ってるような知らない様な天井でした。
清潔なベッドの上です。
ピ、ピ、ピ、ピ、と電子音の音も聞こえて来ます。
ここはどこででしょうか?
例の爆破事件により、カルデアの一部昨日は停止しています。
爆破に巻き込まれなかった部屋のどこかでしょう。が、にしては機材が多い様な……。
(おはようマスター。起き心地はどう?)
「(キャスター……私は倒れたんですか?)」
(あぁ、そうだね。多分、極度の疲労と魔力枯渇によるものだろう)
「これでも高位の魔術師だからね」とキャスターは言います。
なるほど。疲労と魔力枯渇が一度に来たのですか……。
とその時、部屋のドアが開きました。
入ってきたのはロマニさんです。そういえば、医学班のトップでした。
「起きてくれたかい?」
「すみませんでした!!」
ロマニさんが入って来るなり、私は必死に頭を下げました。
たった一人ですが、今が人材が足りていない状況。こんな中、倒れた私は皆さんに途轍もない苦労をおかけしたことでしょう。
今回は夢です。キャスターに関しては大体設定がまとまりました。後は名前のみ!!