鬼滅の雨   作:ほにゃー

1 / 54
柱合会議後の話となります


柱合会議後

柱合会議が終わると、産屋敷輝哉は早々に屋敷の奥へと戻った。

 

元気に見えても、その体は病魔にむしばまれており、いつ倒れてもおかしくないのだ。

 

そんな輝哉を見送り、十人の柱は屋敷の一角に集まっていた。

 

「やっぱりお館様の体は芳しくないんですか、悲鳴嶼さん?」

 

「ああ。気丈に振舞って居られても、やはり長時間立つ事は愚か、座る事もお辛いようだ」

 

弦常は、柱のまとめ役である岩柱“悲鳴嶼行冥”に尋ねると、行冥はいつも通り手を合わせで言う。

 

「そうですか」

 

「おい、それだけかよォ、弦常」

 

すると、風柱の“不死川実弥”が苛立ちを露わにしながら弦常に言う。

 

「お館様は、ずっとお前のことを心配されてたんだぞォ。四年も柱合会議に顔を出さず、それ処か連絡すら寄越さなかった。それについて、何か言うことがあるんじゃないかァ?」

 

「それについては、お館様には申し訳ないことをしたと思ってる。お館様には会議前に改めて非礼を詫びに行った。もっともそれで最初の一年、柱としての責務を放棄していたことが許されたとは思ってない」

 

「それで、残りの三年をあの継子の修行に明け暮れていたと?」

 

今度は蛇柱の“伊黒小芭内”が口を出す。

 

「確かにお前は最初の一年は柱としての責務を放棄してたが、その後は柱としての仕事はしっかりと熟していた。だが、柱合会議にまで顔を出さないのは頂けない。どういう理由が説明をするべきじゃないのか?」

 

蛇の様に睨んでくる。

 

「辰二を早急に柱並みに育成する必要があった。ただそれだけだ」

 

「俺の言ってることが分からなかったのか?何故、育成を急ぐ必要があるのか言え。説明になってないぞ」

 

「…………これ以上、話すことはない。俺は失礼する」

 

そう言い、弦常は脇に置いていた自身の日輪刀を手に立ち上がり屋敷を出ていく。

 

「おい、曽良山!」

 

さっさと出て行こうとする弦常に、実弥は呼び止めるが弦常は実弥の言葉を無視し部屋を出て行こうとする。

 

「そうだ。煉獄」

 

襖を開けた所で、弦常は立ち止まり炎柱“煉獄杏寿郎”に声を掛ける。

 

「俺が柱の責務を放棄してた時、お前が俺の代わりの仕事をしてくれたんだってな。ありがとうな」

 

「うむ!気にするな!俺とお前の仲だ!」

 

大声で元気に言う杏寿郎に、弦常は軽く笑い部屋を後にする。

 

「…………もう少し、もう少しだ」

 

屋敷の通路を歩き、弦常はそう呟く。

 

「辰二は柱としての実力をつけ始めてる。このまま行けばアイツに雨柱を譲れる。そうなれば……………心おきなく死ねる」

 

そう言う弦常の顔は決意を秘めた表情となっていた。

 




鬼滅の刃19巻発売にともなって、色々設定が明かされたこともあり、鬼滅の雨を作り直すことにしました。

改訂版をお楽しみに

 ▲ページの一番上に飛ぶ
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。