アン達が滑走路へと侵入し侵攻を始めた頃、俺達も浮上しながら大気圏離脱用の加速施設を押さえるべく侵攻を開始する。
「ちぃ、本命はこっちかよ!!」
「余程、奪われたくは無い様ね」
「あぁ!!
身体が熱くなるわ!?」
「マシュマー、キャラが煩いんだがどうにか成らないか?」
「私でも、こうなったキャラは無理だ!!」
「頭が痛くなる…」
「だな…」
そう、言いながらも連邦軍のモビルスーツ隊を屠りながらも、既にコクピット内では興奮しながら敵を屠るキャラに呆れる俺とイリアの二人。そして、滑走路から鳴り響く爆発音はアン達が襲撃に成功している証拠でもあった。
しかし、ガトー少佐からは中国と沖縄本島からの連邦軍のモビルスーツ隊と航空隊に阻まれて合流が難しいと連絡があり、オリムラ中隊のみで宇宙港を制圧しないといけない状況だった。
「貰った!!」
『グッワァ!?』
「「行け!!
ファンネル!!」」
マシュマーのギャン改のビームソードがハイザックを斬り裂き、イリアと俺のブルーローズのファンネルが前方に群がりながらマシンガンを放つ、10機のジム改へとビームの雨を降らして撃破する。そして、支援攻撃としながら急降下して、ハイザックへとミサイルを放つヴァルキリー小隊はハイザックにミサイルを食らわせた後は上空へと離脱して行く。
そう、制空権はこちらが握ったのだ。
だが、ホバー移動しながらもギャン改の2機は施設裏へと隠れていた、ジムキャノンやガンキャノンを斬り裂きながらターミナルへと向かう。
しかし、連邦軍もそこまで馬鹿では無いらしく、モビルスーツ隊による何重にも渡る壁を作りながら、施設のあるターミナルへと行かせまいと立ちはだかる。
「邪魔だ!!」
ビームサーベルを抜き、立ちはだかるジム改を斬り裂きホバー移動しながら離脱する。
「施設を傷付け無い様に戦うのは、流石にキツいわね!!」
僚機として後方に居るイリアも、ジャイアントバズーカを放ちシャトルの裏側にいたジムキャノンを撃破する。
そんな時、煙を吐き出しながら着陸態勢を取ろうとする大気圏を突入して降下したシャトルが1機が接近して来る。無論、シャトルを追うのはガトリングガンを放つグフフライトタイプだった。
「チィ、やっぱり連邦軍は!!
行け、ファンネル!!」
『クッ!?
何故、台湾の宇宙港にジオンの残党軍が居る!?』
シャトルの艦長のブライト・ノアは台湾の宇宙港へと降りたが、グリーン・ノアの基地化と移動命令に従わない住民への虐殺から護るべく、テンプテーションに乗せられるだけの住民を乗せてグリーン・ノアから脱出するが、連邦軍とティターンズから反逆罪となり追われて大気圏へと突入したが、突入して降下してからは連邦軍のジャブローへと向かったが、連邦軍仕様のグフフライトタイプに襲われてルオ商会の勢力圏へと逃亡するが、燃料が足りなくなって台湾へと向かっていた所だったのだ。
だが、幸いにも滑走路はアン達が既に押さえており、掃討戦へと移行したと報告を受けているが、あのシャトルに纏わりつくグフフライトタイプだけは排除しなければならない。
そして、ファンネルを使い、4機のグフフライトタイプを排除して滑走路へ向かったのだ。
「連邦軍の排除はどうだ、マシュマー?」
「大佐、もう間もなく排除が完了します」
「イリアを小隊長に残存戦力の排除だな。
イリアに指揮を任せるが構わないか?」
「後はターミナルに立て籠もる数機だけですので、大丈夫です!!」
イリアにターミナルの占拠を任せて滑走路へと急ぐが、テンプテーションがダメージからか限界だったのか墜落しそうになる。
「ちぃ、間に合え!!」
「イチカ、あたしも!!」
通信を聞いたアンもスラスターを全開にテンプテーションへと加速する。そして、テンプテーションの艦長にエンジンを切る様に叫び、テンプテーションの重量があるブースター側を下から支え、アンはブリッジ側を下から支えてゆっくりと滑走路へと降ろすことが出来たのだった。
そして、台湾の宇宙港の連邦軍を排除には半日程度で制圧に成功する。無論、最後まで抵抗が激しかったターミナルはマシュマーとキャラが突貫したギャン改のビームソードで立て籠もるハイザックと隊長機だったジムスナイパーカスタムを撃破し、ターミナルを制圧に成功したのだ。無論、俺達の任務は完了はしたが、シンガポールから来た潜水艦からは大量の海兵隊が送り込まれており、残存勢力の掃討と投降した兵士や宇宙港の職員の対応はそちらに任せている。
そして、テンプテーションも例外では無く、降りてきた艦長の姿と俺の姿を見てお互いに驚愕する。
「キッ、貴様は!?」
「ちぃ、木馬の艦長かよ!?」
「はやり、貴様は生きて居たのか。シャア以外にもアムロと同等の戦いが出来た、イチカ・オリムラ大尉」
「貴方の指揮下のアムロには、アンとシャロ以外の部下が全員が殺されたがな!!」
「グッ!?」
「ミチルの仇!!」
「ララァ大尉の!!」
俺は殺された部下を思い出し、木馬の艦長だったブライト・ノアの胸倉を掴む。一緒に居た、アンやシャロも鋭い目付きでブライトを睨みながらレーザーピストルのグリップを握り、ブライトを射殺せんと抜こうとする。
無論、戦争だったから仕方が無いと言えば、割り切れるかも知れない。だが、急な出来事に現オリムラ中隊の面々は俺達三人が普段では絶対に見せない怒り狂った姿に驚いていたのだ。
そして、その光景はテンプテーションから降りて来た二人の少年と少女で騒ぎが拡大する。
「そうやって、アンタ達は捕虜にまで手を出すのかよ!!」
「カミーユ、辞めて!!」
「グッハァ!?」
「アンタねぇ!!」
階段から飛び降りた少年からの飛び蹴りをまともに食らい、ハンガーのコンクリートの床に叩き付けるように倒れる俺と巻き添えに倒れ込むブライトの二人。そして、一人の少女がカミーユと叫びながら止めに入るが、鈴が少女の間に咄嗟に入り込みカミーユの顎を蹴り上げる。
「グッ!?」
「関係も知らないあんたなんかに、4人の問題に口を出してんじゃないわよ!!」
「小学生みたいな年齢の子供までも、戦場にで「今、なんて言った?」グッハァ!?」
小学生と言われ、キレた鈴は更にカミーユを殴り飛ばす。
「あんたねぇ、あたしはこう見えても16歳よ。16歳のあたしに小学生?
ふざけんじゃないわよ!!」
『あっちゃあ…鈴さんを怒らせちゃったよ…』
「ケイト、不味いから止めるわよ!!」
「ジュンコ少尉も行くわよ!!」
「君も辞めたまえ!!」
「女だからって!!」
「グッ!?
あんた、あたしの顔に!?」
オリムラ中隊の面々は、鈴に禁句を言ったカミーユに白い目を向けながらも、キレた鈴を止めるべくジュンコ少尉とイリア中尉が鈴を羽交い締めにして止めるが、蹴られ殴られたカミーユもキレている様で羽交い締めで止めるマシュマーを振り切り、イリアとジュンコに羽交い締めにされている鈴の顔面に正拳突きで殴り、それに更にキレた鈴は羽交い締めにする二人を力一杯に振り解くとカミーユをアッパーで殴り返す。
そして、二人は取っ組み合いの喧嘩となり、カミーユは空手の技を使いながら鈴を殴ろうとするが、鈴も中国式拳法を使い逆襲してカミーユを蹴り飛ばす。
無論、イチカ達もブライトも4人で争っている場合では無く、二人を止めに入るのだった。
だが、無情にも鈴の回し蹴りを受け流したカミーユはカウンターで鈴のお腹を狙ってしまう。
「いい加減に寝てなさいよ!!」
「動きが、鈍い?
なら!!」
「まっ、マズッ!?
お腹だけは!!」
咄嗟に両腕で覆い、お腹を庇う鈴はカウンターを諸に受けてしまう。鈴が咄嗟にお腹を庇う行動の、その意味をいち早く勘付いたのは、看護師の資格を習得中だったファだった。
「カミーユ、止めて!!
その女性は、妊娠中よ!!」
「なっ!?」
「えっ、あたしが妊娠?」
「へっ?
まさか、鈴が妊娠したのか?
てめぇ!!」
「グッハァ!?」
その叫びにイチカは、危うく鈴のお腹を蹴られそうになってお腹を庇った意味をファの叫びで理解するとカミーユへの怒りが爆発し、カミーユを全力で殴り意識を奪ったのだった。
カミーユだけは、手錠を掛けられ身柄を拘束しており、ファと話ながらアンとジュンコ少尉が監視している。
そして、俺とブライト艦長は簡易のテーブルと椅子を出しながらも、イリアとケイトを監視役に話し合いをしたがグリーン・ノアの一件とムラサメ研究所は破棄され、強化人間関連の人員や機材はオーガスタ研究所へと移った事をブライト艦長は細かく判るように説明していた。
「イリア、ムラサメ研究所の襲撃作戦は、現時刻を持って中断だな。オーガスタ研究所を襲撃しても構わないが、北米大陸だから東南アジア地区の連邦軍よりも厄介だし、俺達の中隊だと戦力不足と補給の観点から無理だな」
「連邦軍の本拠地のジャブローと五大湖の連邦軍も近いですから、最悪挟み撃ちされますね」
「ブライトさんはどうすんだ?」
「出来れば、月面基地のエゥーゴへと連れてって欲しい。私も罪のない住民をティターンズに虐殺されて見ているだけは出来ない」
「なら、カミーユとファもだな。
カミーユには若干だが、ニュータイプの素質があるが、妻の鈴との問題があるから引き離した方が妊婦の観点から無難だ」
「やっぱり、彼女は?」
「鈴を医療班に簡易検査をさせたら、陽性で妊娠中だったよ」
「おめでとうと言いたいがな」
「ありがとうって言いたい所だが、俺達はブライトとアムロを許す気は無いが、鈴に免じてありがとう」
俺とブライトとの和解には時間が必要だと思いながらも、同じ子持ちという観点では苦労話に盛り上がる。そして、海兵隊が台湾宇宙港の再整備をしながらだがシャロが慌てた様に走って来るのだ。
「シャロ、どうした?」
「イチカ、ムラサメ研究所方面から3機のモビルアーマーが接近中だと、旧日本近海を偵察中の潜水艦から報告があったわよ」
「まさか、完成したのか!?」
叫びながらもムラサメ研究所が完成させたモビルアーマーとどう防戦するか頭を抱えるのだった。そして、俺と箒が再会し、カミーユはある少女に恋をして、俺達が救助する事になるとは知らない。