一夏がシャアに拾われた件について   作:ロドニー

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カミーユの両親の死 後編

 

 きっかけは偶々、この住んでいるコロニーの基地化という偶然だった。

 

 「さっさと歩け!!」

 

 アサルトライフルを装備する兵士が移動の期日前だというのに強制排除する為に俺が住む街にトラックに乗りやって来た。

 

 「キャア!?」

 

 「ファ!!」

 

 兵士に押され転倒しそうになる幼馴染のファの手を握り、俺達二人は空港に向い走り出す。その後の事は全く覚えては居なかったが、気付けばブライトさんが艦長をするテンプテーションに乗り込んでいた記憶だけで、乗客は一緒に乗り込んだ近所のお姉さんや空港に居合わせた数名だけだった。

 

 そして、地球へと降下したら台湾の空港では戦闘中で、蒼と白く染められたモビルスーツと蒼とライトブルーの同型機の2機に助けられて救助された。

 

 だが、助けられたのに蒼と白く染められたモビルスーツのパイロットとブライトさんとで揉めている姿に俺はそのパイロットを蹴り飛ばしたが、茶髪でストレートヘアのファぐらいの年齢の少女に殴られ、パイロット達に羽交い締めにされた。だが、あんな細身の少女に殴られた事にキレた俺は振り解き、少女に殴り返すが逆に伸され、止めに助けてくれたパイロットの奥さんだったらしく妊娠中だった事をファに教えられて躊躇したスキに殴られ気絶した記憶。

 

 そして、暫くはその部隊の現地志願兵扱いでいたが、ある作戦は俺が住んでいたコロニーへの襲撃だった。

 

 無論、作戦は成功してガンダムMK-Ⅱの強奪する事に成功する。

 

 だが、訓練と整備の日報を書き終えてブリッジに提出に向かった所で指揮官級の会議だったと気付くが遅く、警報と同じくしてブリッジに向かって来たブライトさんにイチカ隊長やヘンケンさん達がブリッジへと入る姿。

 

 暫くしてイチカ隊長がブリッジから出て、茶髪の一人の女性パイロットを案内して来たが、二人は一年戦争時の知り合いだったと会話を聞いて知ってしまうが、ブリッジから聞こえた来たのは母さん達が人質にされており、人質の返還条件が強奪したガンダムMK-Ⅱの全機返還だった。

 

 「どうして、母さんが人質なんだよ!」

 

 日報をその場に投げ捨ててモビルスーツデッキへと向かう。無論、ノーマルスーツには着替えてブラックローズ改のコクピットに滑り込んだ所でモビルスーツハッチの外でガンダムMK-Ⅱの3号機を監視するハイザック3機が狙撃されて力無く漂った後に爆発する。

 

 「狙撃したの、アン副隊長とシャーロット教官だな…」

 

 一年戦争の生き残りの大エースのイチカ隊長の奥さんの二人だが、彼女達もまたイチカ隊長の部隊にいたエースらしく、アン副隊長はイチカ隊長の僚機をやりこなすだけの高い技量と重火器が大好きと変わった女性だったが、厨房のイチカ隊長の正妻とも言える鈴さんとは髪の色が違うだけでそっくりだったりする。

 

 「まぁ、チャンスだよな…」 

 

 モビルスーツハンガーのロックを外して、ウェポンハンガーからビームソード付きビームライフルを装備して反対側から出撃したのだった。

 

 

 カミーユが出た事は直ぐに解った。

 

 「フォウさん、カミーユが!!」

 

 日報を出しに行った筈のカミーユが戻らないとファが慌てながら私に言う。私だって、こんな事がなければ私とファの二人でカミーユを囲いイチャコラしたいのが正直な所なのだが、未だにカミーユは頑として拒み続ける為に『奥さんが増え続ける、イチカ隊長を見習え!』と二人で叫びながら食堂へと連行し、食堂で鈴さん特製の酢豚定食であーんをしながらにっこりと笑いながら連携攻撃をしたぐらいだった。

 

 まぁ、いち早くカミーユといちゃつきたい私もノーマルスーツに着替えて、カミーユの機体と同型機のブラックローズのコクピットへと滑り込む。

 

 そして、このブラックローズはイチカ隊長機のブルーローズ改の量産型らしいが、受領した当初は『ハァァ!?コレが量産型!?』と度肝を抜かれた程に衝撃的だったし、ティターンズでもここまでの高性能で扱い易い量産機は無くて、ティターンズで同じ感覚で操れる機体を探すとすればパイロットに合わせたカスタム機ぐらいしかないだろう。

 

 私とカミーユの機体はNT用に改修され、量産型でありながらもブルーローズ改と同じファンネルが装備されている時点で、私が乗っていたサイコガンダムよりも高性能機をポンと配備させるアクシズが相手ではティターンズと連邦の未来は暗い事だろうと思ってしまった。

 

 私もモビルスーツハンガーのロックを外しながら、ウェポンハンガーへと手を伸ばして握るのは、ビームソードを外したタイプのビームライフルを握り、左腕に装備するのは専用のミサイルランチャー付きでブルーローズ改と同じシールドを装着してカミーユを追ったのだったが、イチカ隊長のブルーローズ改と一緒にいたクリス大尉のガンダムMK-Ⅱだと思ったら、クリス大尉は一度ムサシへとイチカ隊長と戻ったらしくてヴァルキリー小隊仕様の純白のカラーリングのブラックローズ改を乗り来たのだった。

 

 『フォウ、今回の勝手な出撃は見逃すが、クリスを援護してやれ』

 

 『イチカ、私が一緒だと不満なわけ?』

 

 『そんな訳あるか!!

 

 ヴァルキリー小隊仕様だと、俺達の機体のスピードに付いて行くのが無理だから言ってるんだ!!』

 

 『あぁ、私が乗る機体はイチカの機体のスペックダウン仕様なのね』

 

 『いや、機動性だけだ』

 

 『じゃあ、そんな訳でフォウ、よろしくね』

 

 私はクリス大尉を僚機にし、イチカ隊長はアン副隊長とシャーロット中佐を僚機に一気に加速して向かったのだった。

 

 『ねぇ、イチカの機体と私が持って来たガンダムMK-Ⅱで真面目に殺りあったら、私が死ねる自信があるのは気のせいよね?』

 

 「多分、第2世代機のガンダムMK-Ⅱと第4世代機のイチカ隊長のブルーローズ改では勝負すら成立しないと思いますが?」

 

 「えっ…第4世代…」

 

 「因みにクリスさんのヴァルキリー小隊仕様のブラックローズ改は第3.5世代型ですよ?」

 

 「マジ…」

 

 私の一言にコクピット内で固まるクリス大尉だった。

 

 

 イチカ隊長がムサシから出撃した頃、俺は母さんが人質にされているカプセルを見つける。

 

 「母さん!!」

 

 叫びながらも母さんが入るカプセルの他には、ファの両親が入れられたカプセルや親父が入れられたカプセル。そして、近所では親しく接してくれた若いお兄さん夫妻の二人が入れられたカプセルなど、十数人が人質にされていたのだ。

 

 無論、カプセルにはハイザックが6機と隊長機だと思われる一年戦争時に少数だけ生産されたRX-78-FAフルアーマーガンダムが見張り、ハイザックが何時でも撃てる様にマシンガンを構えていたのだった。

 

 「カミーユ!!」

 

 「助けて!!」

 

 中では、叫びながらカプセルをドンドンと叩く母さんの姿や助けを求める人質の人達。

  

 まずは、人質から距離を取らせなくてはと、ファンネルを展開しようとするが聞き覚えある声に脅迫される。

 

 『ファンネルを使うなよ?

 

 使ったら、バルカンでカプセルに撃つ!!』

 

 「軍人が、生身の人をカプセルに詰めて人質を使うなんて!!」

 

 『人質?

 

 どうせ、ホログラムだろ?』

 

 「その声は、空港で俺の名前で反応して男女と言ったジェリドかよ!?」

 

 「ちぃ、カミーユかよ!!」

 

 ジェリドが叫んだ瞬間、乗っていたフルアーマーガンダムのトリガーを押してしまい、ヘッドバルカンをカミーユの母親が入れられたカプセルへと放ってしまう。

 

 「あぁ、カミーユ…」

 

 「かァァァさぁァァん!!」

 

 カミーユは母親を庇おうとカプセルへと手を伸ばすが間に合わず、母親は砕けるカプセルと共にバルカンの弾丸を浴びて大量の鮮血がブラックローズの手に付着しながら人だっただろうバラバラな遺体と成り果てたのだった。

 

 『本当に生身かよ!?』

 

 『貴様が、母さんを!!

 

 行け、ファンネル!!』

 

 カミーユの怒りに任せたブラックローズの操縦と一気に展開したファンネルの攻撃は、全てのハイザックへと襲い掛かり、ハイザックはカプセルから距離を取ろうと離脱する。

 

 しかし、数機のハイザックは離脱しながらカプセルへとマシンガンを放ち、ファの両親やお兄さん夫妻のカプセルを撃ち抜き、赤い鮮血だけが宇宙に舞う。

 

 「貴様らがァァァ!!」

 

 『チィ!?

 

 カミーユもニュータイプかよ!!』

 

 「ジェリド、貴様だけは!!」

 

 ビームソード付きビームライフルをビームソードへと変形させ、ジェリドのフルアーマーガンダムへと斬り掛かる。無論、ジェリドも腰のラックに取り付けられたビームサーベルを抜き受け止めるが、旧式であるフルアーマーガンダムのパワーではブラックローズのパワーを抑えられずにビームサーベルごと左の肩から腕に掛けて斬り裂かれて腕を失い、ハイザックはファンネルのビームに撃ち抜かれて炎の球体へと早変わりしたのだ。

 

 『チィ、味方は全滅かよ…引くしか無いか…』

 

 「ジェリド、逃がすかよ!!」

 

 「カミーユ、そこまでだ!!」

 

 イチカのブルーローズ改とアンとシャロのブラックローズ改がジェリドのフルアーマーガンダムを追撃をしようとするカミーユのブラックローズに追い付き制止させる。

 

 「だけど、母さんがアイツに殺されたんだ!!」

 

 「なら、憎しみたければ俺を恨み、殴りたければ俺を殴れ。そして、殴る前に生存者達の救助が最優先だろカミーユ?」

 

 「くっ…イチカ隊長、恨みますよ…」

 

 イチカに説得され、残りの無事だった人質の入ったカプセルだが、爆発物がある可能性から回収して即時爆発物の解体ができる束大尉の居るムサシへと帰還する。

 

 ただ、生存者はカミーユの父親だけだったが、帰還して直ぐにモビルスーツデッキのハンガーで整備を行おうとするイチカ隊長のブルーローズ改を嫌な感じで見ていたのが気掛かりで仕方無かった。

 

 

 そして、カミーユの父親の尋問を終えて、容疑は晴れて艦内散策をしていたらしい。

 

 無論、両親を失ったファと母親を無くしたカミーユも自室に籠もったままだとフォウから報告を受けるが、落ち着くまではそっとして置くことにするけど、鈴がファの部屋に行っているし、ウラキ中尉とキース中尉にカミーユを任せてあるから大丈夫だと思うのだった。

 

 

 しかし、イチカの思惑ははっきり言って裏切られ母親の死から立ち直り、ムサシでのモビルスーツデッキにて気晴らしにと軽い操縦訓練に向かったカミーユとフォウ。そして、教官にイチカが向かった時に起きた。

 

 「この機体を持ち帰れば、私は」

 

 カミーユの父親が呟きながら、イチカの専用機のブルーローズ改へと乗り込みパネル操縦しながら動力へを入れるのだが、偶然にもイチカのISでの専用機のブルーローズのコアである白星と繋げてのサイコミューシステムとの連動を兼ねた調整を束さんがしていた。

 

 無論、カミーユの父親がブルーローズ改に乗り込んだのは束さんは乗り込むのを知っており放置している。

 

 何故なら、ブルーローズ改のコクピットには…

 

 「何だ、パネルに繋がった、この球体は?」

 

 「ねぇ、私に触れて良いのはイチカだけよ」

 

 「なっ!?」

 

 とカミーユの父親が球体(白星)を触った瞬間、眩い光と共にコアが変化して漆黒のドレスに身を包んだ黒髪のストレートヘアの豊満な胸がある長身の女性へと変わり、女王の威厳と威光をカミーユの父親が怯える程に放ちながらも勝手にコアに触れられ、イチカのシートへと座り込んだ事に静かに怒る白星は、カミーユの父親の首を右手で握り吊るしながらも左手を軽く揮うだけでコクピットハッチが開き、カミーユの父親の首を握り吊るしながらハッチへと歩き履いているピンヒールがカツカツと鳴りながらハッチの上へと行くのだった。

 

 

 「あらら、白星ちゃんが進化しちゃったよ…」

 

 「えっ、白星なのか!?」

 

 謎の女性が束さんの下に来た時、いっくんがあの女性が白星だと知り、驚愕の表情を浮かべる。

 

 まさか、白騎士で使ったコアを一度は初期化しだけど、新たに生まれた人格の白星ちゃんと前の人格の白騎士とで戦い白騎士を眠らせて、このコアの主導権を握り、全てのISコアを統べる女王へと進化していたのは驚きだった。無論、束さんの専用機の白椿のコアの人格と鈴ちゃんの専用機の紅式のコアの朱雀が酷く怯えながら証言したのだから間違い無かった。

 

 だけど、カミーユの父親は馬鹿だね。

 

 何故なら、女王の逆鱗に触れたのだから…

 

 束さんはブルーローズのコクピットを見上げると、白星がカミーユの父親の首を握り締めているのが判る。

 

 「束さん、白星を止めなくても良いのか?」

 

 「いっくん、幾ら束さんでも女王の逆鱗に触れた怒りを止めるのは無理だよ」

 

 「束大尉!!」

 

 「カミーユくんも父親だけど諦めてね。女王の逆鱗に触れた以上は死以外は、彼女が許さないだろうから」

 

 「そんな!?」

 

 「私の逆鱗に触れた者には死を…」

 

 「金ならいくらでも出す‼

 

 命だけは…」

 

 「消えて…」

 

 スッパァァン

 

 カミーユが叫ぶと同じく、首を握ったままの白星は拳を握り命乞いをするカミーユの父親の顔面を殴り、スイカが破裂する様にカミーユの父親の頭が殴られた衝撃で首から上が破裂して即死し、父親の遺体と首から吹き出す血液がブルーローズ改の前に漂うのだった。

 

 「死んだら、意味が無いだろうが!!

 

 親父のバカヤロー!!」

 

 カミーユはブルーローズ改を盗もうとし、あの女性に殺された父親の事を叫ぶのだった。

 

 

 だが、空気を読まない所は制作者の束さんに似いているらしくコクピットハッチから飛び降りてイチカへと抱き付き、自身の豊満な胸にイチカの顔を埋める。

 

 「イチカに触れられるわ!!」

 

 「ワップッ⁉」

 

 女王の威厳と威光は何処に置いて来たのか分からなくなる程にイチカを抱き締め甘える白星だったが、豊満な胸に埋められたイチカは次第に顔が青くなり酸欠で気絶したのだった。

 

 

 

 

 

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