一夏がシャアに拾われた件について   作:ロドニー

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乱闘の後に

 

 

 モビルスーツデッキでの嫁達とミチルの乱闘騒ぎの後、乱闘に参加した嫁達とミチルはMPに連行されハマーン様よりキツイ説教と始末書の提出を命令され、鈴とミチルはムサシ艦載のモビルスーツの破壊とムサシのモビルスーツデッキの内壁へ破壊活動により一週間の反省房での謹慎処分となる。

 

 しかし、当初はムサシの反省房の予定だったがドック入りしたムサシの修理もある為にソロモンの居住区にある自宅謹慎処分に変更となる。それよりも、ハマーン様より俺は三つ巴の最終決戦から現在に至るまでの大量の報告を求められてアクシズの軍司令部にて報告書の作成に一週間も缶詰め状態となり、自宅に帰るのは不可能だった。

 

 「佐官級だと書類も半端ないな…」

 

 「イチカ、あたしなんかよりマシさね…」

 

 「ですよね…」

 

 俺達二人の執務机に聳え立つのは、白い巨塔を連想する様な書類の山。そして、シーマ自身もア・バオア・クー奪還作戦での大量の報告書と被害状況報告書の書類の作成に悪戦苦闘しながらもPC用眼鏡の姿に成りながらも執務室に持参したノートパソコンにタイピングしながら書類を作成する。

 

 無論、二人が使うノートパソコンはIS世界ではお馴染みの富○通の最新モデルのノートパソコンであり、プリンターも然りだった。だが、二人の机の上の他にも哀愁漂う執務机にはとあるメジャーの元野球選手がCMに登場する栄養ドリンク剤の空き瓶が何本も転がり、食べ掛けのチョコ味のカロリー○イトが有ったりと徹夜したサラリーマンの様な状況だと言えた。

 

 「3ヶ月も行方不明になっただけでこの量かよ…」

 

 「全く、嫌になるさね…」

 

 虚ろな目に成りながら執務室に籠もる二人の報告書への格闘はまだまだ続くのだった。勿論、妻達の謹慎明けになる頃に報告書の山は片付き終わるのだが、大量の報告書の作成に一週間も自宅に帰れ無かった事にいじけた娘達が不機嫌な顔で二人を自宅に迎えたのは別の話しだったする。

 

 そんな最中でも、束さんとニナさんの二人がソロモンの工廠にある専用の研究室ではブルーローズMK-Ⅱシリーズの後継機になるモビルスーツの研究と開発に入り始めたのだが、ファンネルによるパイロットの精神的消耗により戦力の低下を招く事態をブルーローズMK-Ⅱからの戦闘データから頭を抱えていた。

 

 「やっぱり…」

 

 「束さん、いっその事ですがファンネルを外しては?」

 

 「いっくんのデータだと結論的にはそう成るよね…」

 

 「高機動重装甲型の重モビルスーツの分類から外してもね…」

 

 「ファンネルのコンテナを外した分、固定武装は伸縮式のハイパーメガビームランチャーは変わらないんだよね…」

 

 「なら、ミノフスキードライブをモビルスーツへの搭載はどうでしょうか?」

 

 「ニナちゃん、マジで言ってる?」

 

 「いえ、IS技術の中に光の翼みたいなのが…」

 

 「あぁ、ナノマシン技術だね。もしかして、ミノフスキー粒子にナノマシン技術の応用技術で…」

 

 「案外、行けそうですね…」

 

 アクシズの二大マッドサイエンティストの二人の不気味な会話だけで三徹をしたらしく、ニナは夫のガトーに産まれて間もない長女の子守を任せた事に夫から叱られたのは言うまでも無かった。

 

 しかし、二人の会話から生まれたモビルスーツの開発計画は技術的な問題さえ解決すれば可能である為にニナと束さんの部下達が二人から振り回される事が決定した瞬間だった。

 

 『ちくしょう!!

 

 更に技術躍進を50年も進める気かよ!?』

 

 だが、後継機の開発を聞いたニナの部下達は量産型ブラックローズⅡの組み立て作業をしながら叫んで居たらしく、二人の部下だった事を恨みながらも連邦には技術的な意味では追従を一切許さない事に誇りに思う部下達でもあった。

 

 

 

 束さんとニナさんの新たなモビルスーツ計画を余所にしながらムサシの修理作業は順調に進み、サイド2への偵察艦隊が帰還する。報告するのはアクシズの諜報機関のレコア大尉による報告だった。

 

 「ハマーン様、偵察より戻りました!」

 

 「レコア、ご苦労だったな。結果はどうだ?」

 

 「イチカ大佐の情報通り、木星方面へと航行中のジュピトリスをサイド2近辺にて発見しましたが、見慣れないタイプのモビルスーツが多数搬入されているのを確認しました」

 

 ハマーンはレコアから渡された写真を見ながらゴーグルをした様な頭部や胴体は動力パイプだらけの怪奇なモビルスーツに目が行く。無論、16m級のブルーローズシリーズと比べても小さく、全長は14m位しかないのだが、バックパックの大型スラスターから木星圏での重力下での活動を視野にした作りであるのが判る。

 

 「随分小さい作りなのだな」

 

 「ですが、限られた資材から小型化したモビルスーツだとやはり?」

 

 「間違い無く、ロールアウトしたばかりのザクⅢではカメラとセンサーの死角から一撃で殺られる可能性があるな」

 

 「それと、威力偵察した隊員からの報告ではビームシールドの搭載も確認済みですね」

 

 更にレコアはハマーンに別角度から撮った写真を出して強行偵察仕様の量産型ブラックローズⅡと射撃戦を展開しながらビームシールドを展開するジュピトリスの搭載機のモビルスーツを見せる。

 

 「ほう…強行偵察型のビームライフルを防ぐか…」

 

 無論、強行偵察型のブラックローズⅡが弱い訳では無いが、頭部はジェガンタイプと同じゴーグルアイ型ではあるのだが、大量のセンサーやレーダーを搭載した強行偵察型の機体ではあるが、偵察型故に実体型のシールドを持つタイプでハイパーメガビームランチャーを搭載しない変わりに加速用の大型バインダーを取り付けており、主武装はビームライフルとビームサーベルのみであり敵陣を高速移動しながら離脱するザク強行偵察型の流れを組むモビルスーツだった。

 

 しかし、レコアからの報告によりモビルスーツの出所はフロンティアサイドの企業であり、更成る警戒が必要だとハマーンに説いていた。

 

 「やはり、ブラックローズⅡシリーズもいつかは旧日本軍の零戦の様にカモにされる前に後継機の開発が必要みたいの様だな…」

 

 ハマーンの呟きを余所にフロンティアサイドの企業はアナハイムから流出したフォーミュラ計画の一部を既に物にしているのだが、ジュピトリスへと補充されたモビルスーツは試作段階のビームライフルとビームサーベルの標準装備し、ビームシールド付きの小型化した作業用モビルスーツである。しかし、シロッコの遺産とも言えたモビルスーツの開発技術は健在であり、後にイチカ達がモビルスーツ戦で苦労するのはまだ先となる。

 

 

 ハマーンが邸宅でレコアからの報告を受けている最中、イチカとシーマは目の前にいる目尻に涙を溜めたナツキと千秋に千春に千夏の娘の四人に囲まれていた。

 

 「パパの嘘付き!!」

 

 「グッハァ!?」

 

 千秋の一言が胸にグサリと刺さりながら吐血しながら倒れるイチカに泣きながらポカポカと母親の胸を叩くナツキにシーマは動揺を隠せない。

 

 「一週間も居ないし、授業参観に来なかったママの馬鹿!!」

 

 「ちょ、ナツキ!?」

 

 どうやら、ナツキはソロモンの居住区の学校での行事に当たる授業参観に来なかった事に腹を立てて居たらしくい。しかし、シーマの代わりに無傷なカエデとカナデに行かせたのだが、ナツキにしたら実の母親であるシーマに来てほしかったのだ。無論、千秋達も同じ事が言えたのだが、千秋達の悪ガキ振りを抑えるエマとクリスは謹慎処分中でだった事が事態を悪くしたとも言えた。それでも、謹慎処分中の妻達の事を理解していた千秋達だったが、母親達の不在と俺の仕事での不在は寂しかったのたろう。

 

 「ねぇ、一夏くん!

 

 お姉さんを助けてくれるかな!?」

 

 千秋達の妹達に寂しさの反動から玩具にされ、髪がボサボサ姿の楯無さんが助けを求めていたのだが、敢えて放置したのは言うまでも無かった。

 

 『ねぇ、作者!!

 

 私に恨みがあるのかな!?』

 

 いえ、恨みは在りませんが娘達の玩具になってね♪

 

 『ウッキィィ!!

 

 糞作者!!』

 

 結局、楯無こと刀奈はイチカの娘達の玩具にされて服までズタボロになり、学園時代の様に裸エプロン姿にされた挙句、簀巻きにされてイチカの寝室に放り込まれたが、父親のイチカが簀巻き姿で床で暴れる刀奈をベランダへと吊るしたのはお約束の光景だった。

 

 「もう、お嫁に行けないわ…」

 

 刀奈がこの様に呟いていたかは作者は知らないが、自宅に居候するセシリアとラウラも娘達にズタボロになるまで遊び相手をしたのだが、セシリアが娘達にとお昼ご飯を作ったのだが事件が起きる。

 

 「さぁ、皆様召し上がりませ♪」

 

 「……ゴックリ…(これ、食べ物なの!?)」

 

 『千秋、私と千夏で拘束するから…』

 

 禍々しいセシリアの料理に千秋はスプーンで掬い上げたが、クラムチャウダーは紫状のスライム見たいな禍々しくあり、スプーンの中ではスライムが垂れ目に見えながらも開いた口から『ヴォォォ…』と叫ぶ声に千秋は息を飲む。しかし、千秋は身の危険を感じたのか、姉妹達とニュータイプの波動による念和により、セシリアを千春と千夏が拘束しながら千秋は意を決してスプーンをセシリアの口へと押し込んだのだ。

 

 『うん、任せた!!』

 

 ガッタァ

 

 「ちょ、何を為さいますの!?」

 

 「先ずは、セシリアさんから!!」

 

 「はっ、離し…モッゴォ!?

 

 モッゴォ、モッゴォゴッゴッゴッゴッ!?」

 

 「「「「「「「「ヒッィ!?」」」」」」」

 

 スプーンをセシリアの口へと押し込むことに成功した千秋だったが、セシリアは真っ青になりながら藻掻き苦しみ床をのた打ち回りながら暴れ、そのセシリアが藻掻き苦しむ姿に怯えながら小さな悲鳴を上げた千秋達だったが、藻掻いていたセシリアは次第に大人しくなり、泡を吹きながら気絶したのだった。そして、セシリアは床でのた打ち回ったせいでテーブルに有った布製のナプキンが顔へとヒラリと落ちて気絶したセシリアの顔を覆うと、ナツキが何処から出したお輪を鳴らしていたらしい。

 

 チーン

 

 「な〜む〜」

 

 「ナツキお姉ちゃん、セシリアさん死んでないからね!?」

 

 「しょ〜なの?」

 

  無論、セシリアのポイズンクッキングは謹慎明けの鈴から言われたのは言うまでも無かった。

 

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