何故、どうして、こう成った?
父親の部隊は、元はキシリア・ザビ直轄部隊だった。
私の父親の部隊は一年戦争が終結後はアクシズに向かう事を拒み賛同した近衛部隊の一部の兵士と共にアクトザク十数機とムサイ改数隻にザンジバル級1隻を奪い逃亡して海賊に成り下がった。
だが、海賊になってからはソロモンからサイド・フロンアティアへと繋がる航路で海賊行為を行なっていた。
そんなある日、父親はサイド3からサイド・フロンティアへと向かうシャトルを暗礁宙域にて航行中のところを襲撃して襲う。
その襲撃したシャトルの乗員には、当時14歳でサイド3経由でソロモンのタバネ博士のモビルスーツの設計を学ぶ為に単身で留学中であり、とある貴族の嫡男という婚約者と会う羽目になり、父親からの命令により一時帰省で帰る途中だった母親であるナディア・ロナと出合いシャトルの乗員乗客の全員を人質としたのだった。
だが、母親はサイド・フロンティアの一貴族として責務から海賊だった父親に人質の開放を交渉したが決裂した。
そして、母親一人だけが人質となる提案を可弱く幼い母親を人質にはしないと頑なに受け入れない父親にキレた母親は、あろう事か父親に殴り掛り三連左フックによるボディブローからの鳩尾への右アッパーカットをして父親を軽くぶっ飛ばして序に頭領を護ろうとした部下達までも殴り倒したが為に母親を好きになり気に入ってしまった。
無論、故郷に婚約者が居るからと拒む母親は父親をこれでもかと何度も殴り、何度もぶっ飛ばした。
結局、母親は父親からの猛アピールに屈したが、父親から海賊の頭領の地位を奪った後に結婚して私が産まれ、今では妹であるベラも生まれて一家で宇宙海賊と成ったのだった。
だが、そんな幸せは直ぐに終わった。
私が15歳へと成長し、14歳である妹のベラと共にソロモンからサイド・フロンティアへと繋がる航路の暗礁宙域にて1隻の戦艦が単艦にて航行している情報を元に頭領である母親の反対を押し切り偵察に出た。
護衛する艦が無ければどうにも成らない戦艦だろうと甘い考えのまま・・・・・・・・・
私達姉妹が乗るモビルスーツは母親が実家であるロナ家が所有する会社が開発した試作型のベルガ・ギロスだった。最初は、母親の実家は父親との結婚に猛反対したが、お祖父様へ右ストレートをプレゼントして強制的に認めさせた上で、私達の宇宙海賊へのモビルスーツの支援や補給が受けられる様になった。
そして、私達姉妹が乗るモビルスーツも試験を目的に横流しされたモビルスーツだった。
そのモビルスーツも混戦極めた三つ巴の最中にアナハイム・エレクトロニクス(またもややらかした)から流された情報を得ていち早く開発されたデナン・ゾンを指揮官用に開発し、タバネ博士が推奨した小型で高性能を目指した機体でもあり、当時のアクシズの主力モビルスーツであるマラサイや量産型ブラックローズに勝てる機体だとこの時はそう思ったのだった。
だけど、現実は甘かった。
戦艦ならマゼラン改級だと思い込みながら、マゼラン改級の哨戒網に捕まらない距離から偵察していたが、惜しくも相手の戦艦は見知らぬ新型戦艦である事には気付いたが既に戦艦の強力なレーダーの哨戒網に捕まり、戦艦から出撃した3機の新型モビルスーツから追い回される事態と成ったのだ。
たが、その戦艦にはツッコミたい。
戦艦と大きさが変わらない資源衛星を艦首に着けたまんま航行すんなと。
衝突事故を起した艦と見間違えするんじゃ無いかと。
『おっ、お姉ちゃん!!』
ツッコミたい気分の最中、新型のモビルスーツに追い回され、放たれたビームライフルのビームをギリギリ何とかビームシールドで防いだ妹の悲鳴により現実逃避は終わる。
通信越しからの妹の絶望を含んだ悲鳴を聴きながらも、しつこく追い回すモビルスーツに私はスラスターを全力にしながら高機動で逃げ回りながらヘヴィマシンガンを放ちながら牽制しながら逃げ惑う。
だが、ヘヴィマシンガンの弾丸はカスリもしないし、当たりもしない。まるで、一年戦争を生き抜いた猛者の様なアクシズのモビルスーツのパイロット。
圧倒的強者。
そんな言葉が、相手のモビルスーツのパイロットには似合うだろうか?
「なっ、舐めるな!!」
『当たらないわよ。
まだ、ティターンズのドゴス・ギアの対空射撃が可愛いく見えるわよ!!』
変則的な軌道を描くアクシズの蒼い機体に舌打ちをしたくなるが、私の射撃術では当たらないのは当然かも知れない。
無論、結果的には3機の新型モビルスーツに弄ばれた挙げ句に、元教官だっただろうか?
実戦なのだが、教育的指導だったのだろう。
私と妹が泣きたくなる様な指導まで入り、私達姉妹は違う意味で泣かされた。
そして、3機のパイロットは満足したのか私達姉妹共々、モビルスーツの指の付け根から射出されたワイヤーで機体ごと簀巻きにされ拿捕されたのだった。
勿論、拿捕されたのは私達姉妹だけでは無く母親達が乗る母艦と艦隊も戦艦から出撃しただろう別働隊により、母艦を護衛するモビルスーツ隊はなす術も無くワイヤーで簀巻きにされ無力化された上に艦内に突入した数人により無血による鎮圧され拿捕されたのだった。
捕まった私達親子は、例の戦艦の艦内へと連れて行かれ、私達姉妹は拿捕した連中は誰かと思ったら、三つ巴の英雄だったオリムラ中隊だった。
「たっ、タバネ博士!?
すっ、すいませんでした!!」
母親はタバネ博士の姿を見掛けるなり土下座していた。
無論、私を追い回していたパイロットは一年戦争のエースパイロットの一人のアンさんだった。妹はシャルロットさんで現役の教官だった。
撃墜されなくて良かったと思うのだが、こんな連中を襲おうとした事が馬鹿だと思ったのだった。
「所属と名前は?」
「私は海賊のシャーシャで」
「同じく、妹のベラです」
いま、アン大佐からこの様に取り調べ中だった。他の仲間はムサシの独房入りを果たしており、父親と母親はイチカ准将によりタバネ博士監視のもと取り調べを受けているらしい。どうやら、タバネ博士は教え子の母親の尻ぬぐいをしているらしいとアンさんから聴いた。
私、シャーシャは妹と仲間達共にシャルロット中佐から中隊のパイロットとして鍛え直すらしい。
本当、生意気言ってすいません。