数々の問題を解決して来たイチカ達。
そして、今回はサイドフロンティアのロナ家の私兵部隊の暴走を偶然買い出しに出た束さん、千冬姉、アンの凸凹トリオで食い止めた訳だが、技術供与の書類の中には例の核の出所として木星圏のコロニーだと判明する書類を発見する。木星圏へと逃亡に成功したジュピトリス級の追撃を始めたのだった。
木星へと向かう事が決まり、ムサシはロナ家の優秀なパイロットやモビルスーツのパーツ、大量の食糧の補充を済ましてから木星圏へと向かって6年。
「まさか、娘達の全員がパイロット志望だとはな…」
「ホント…」
隊長室の一角。
執務机に積まれた娘達からのアクシズへの入隊する願書の山に隊長のイチカと妻であり一年戦争から相棒であるアンが溜息を深く吐きながら願書を確認する。
娘達全員がまさかのパイロット志望に頭を抱え、既に束さん特製でウサギ印のパイロットシュミレータを使い、パイロット訓練を始めた若干15歳と14歳となったシーマの愛娘とアクシズにて養女にした十二姉妹達がニュータイプの能力の高さと親譲りの高いパイロットセンスからブルーローズMK-2を受領出来るレベルになっているとは想うまい。
そして、15歳となったのは姉妹だけでなくドズル・ザビの忘れ形見の愛娘のミネバが誕生日を境に色気付き、毎晩だが俺の寝室へ向かうのを邪魔をするクェスをフライパンにて延した後に突撃する様になった事は、正妻の鈴の悩みだと愚痴を聞かせている妻の一人のマウアーが訓練時に愚痴って居たらしい。
他の娘達と息子はまだ小さいが、姉の千冬姉が教師だった事もあり船の一室を教室として勉強を教えているが、IS世界から着いてきたセシリア、ラウラ、刀奈は何だかんだでパイロット訓練を受けて正規パイロットとなり、何故か流される様に妻の一員となって妊娠中だったりする。
「イチカ、最終補給艦が着く予定時間さね。ブリッジに来な」
物想いに更けながら、木星圏へと向かう前の最終補給拠点である超大型輸送艦であり、本来ならサイド3にて博物館となっていたがムサシに接続する超超距離航行ブースターを積むだけに再就役したドロス級ドロワが近付いて居るとブリッジに居るシーマから通信が入る。
一先ず願書の事は忘れ、引き出しに仕舞ながらブリッジへと向かうのだった。
既にブリッジには、ドロワを一目観ようと一年戦争以降パイロットに成ったヴァルキリー小隊の面々を始め、エゥーゴからオリムラ大隊へ異動組のカミーユ、カミーユと結婚したファとフォウにロザミア。俺の妻のエマと一年戦争の最終決戦以降久しぶりにドロス級を観て余りの大きさに驚く妻のクリス。
そして、シャングリラコロニーからモビルスーツの窃盗未遂での懲罰でアクシズのパイロット育成学科に行かされ、前回の補給の際に補充要員で合流したジュドーと志願兵だったルー。ジュドーはドロワを売ったら幾らに成るだろと呟き、育成学科でバディとなり恋人であるルーに後頭部を叩かれる一面だったが、相変わらずに恋人のルーに尻を敷かれている様だった。
そんな最中、ドロワから1個小隊のモビルスーツが発艦した。先に気付いたのはアンだった。
「え、嘘…なんで…」
アンは発艦した白い機体の06R2の姿を確認すると呟きながら顔が真っ青に成りながら、蒼白となり終いには黄土色の顔色と成って白目を剥けながら意識を手放しブリッジ内を浮遊する。
アンだけでは無い。
一年戦争時代のオリムラ中隊所属だったシャーロットにミチル。
そして、ソロモン所属の海兵隊だったシーマ艦隊の隊長のシーマやシーマの子飼いで部下のムサシのブリッジ要員等のかつてソロモンに所属して地上部隊の海兵隊のアマゾネス隊の面子があの小隊を観てアンと同じく顔を真っ青にしていたのだ。
「おっ、かなりレアなモビルスーツだな!?えっと、06R高機動型ザク…あの隊長機は06R2だな。他はF2型やFZ型に06Fのカスタムタイプまでいるぜ!!」
呑気なジュドーの小隊のモビルスーツの内容に俺も殴りたく成ったが、小隊のモビルスーツの機種に確信した。
俺も士官学校の尉官候補時代にサイド3で教官だった本国所属の教練突撃連隊の隊長であり大佐の白く塗られた専用機の06R2で間違いない。
そして、隊長機の脇を遅れること無く飛ぶ機体。見た目はザクタイプだが限界までカスタムした06Fだった。
そして、06Fのカスタム機はロシア系で隊長の奥さんの副隊長のエリーチカ・マシマ中佐の専用の機体であり、特殊弾頭の90ミリマシンガンの運用をする為だけに腰のサイドアーマーのウェポンラックの代わりにマガジンが四つ入るマガジン入れを両方のウェポンラックに増設と腰のラックにはダブルヒートホークを装備し、バックバックは推力が06S型の五割増しと見た目と中身で騙される機体だった。
「まさか、本国所属の教練突撃連隊のシン・マシマ大佐の小隊メンバーの全員じゃ無いだろうな…」
俺の願いは虚しく、他の機体である06Rが2機と06F2が2機。そして、06FZと06Fカスタムをムサシのブリッジの窓から視認した事で絶望へと染まるのだった。
そんな最中、サイドフロンティアから接収した機体でもあり、完成していたらベラの専用機予定だった開発途中のビギナ・ギナを束さんが改良の余地があると燥ぎ、内部フレームはサイコフレームへと替えてバイオセンサーやらジェネレーター効率の変更等、やりたい放題の改良をして、量産した結果が密かに娘達の専用機ビギナ・ギナⅡになっていた。
そんなビギナ・ギナⅡは束さんの専用機の偵察型重モビルスーツ偵察型ブラックローズMK-Ⅱで戦闘データを収集しながら監視しつつムサシの反対側にて娘達を慣熟訓練の最中だとは俺は知らない。
「姉貴!」
「千秋には負けないよ!」
ダークブルー(プル専用キュベレイカラー)に染められたビギナ・ギナⅡを駆る十夏(元プル)とシャインレッド(プルツー専用キュベレイカラー)に染められたビギナ・ギナⅡを駆る千秋(元プルツー)の二人は白熱したモビルスーツ戦の最中だった。
幾度と無く、ペイント弾入りのマシンガンを乱射しながらお互いを牽制する。他の姉妹達は白熱する二人である十夏と千秋により邪魔だと、サイコフレームとバイオセンサー。そして、二人の強力なニュータイプのプレッシャーを併せた攻撃をもろに受けた三春(元マリーカ)以外の姉妹達はペイント塗れとなり、ムサシへと退場するチナツと妹達。
「よくも、お姉ちゃんをやったな!」
メタルグリーンに染められ、チナツ専用ビギナ・ゼラで落とされたチナツと各種カラーに染めた姉達を落とされキレたメタルグリーンカラーの三春専用のビギナ・ギナⅡはバックバックのウェポンラックから装備した特殊硬化ゴム製の訓練用ショットランサーを構え、訓練用ヘビーマシンガンを乱射突撃をするが、『邪魔しないで』と姉二人から言われ、突貫攻撃を質量のある残像で躱された挙句、三春のビギナ・ギナⅡの頭を前と後からクロスボンバーの様に蹴れて、姉妹中唯一のガンダムヘッドだった頭部を破壊された挙句、模擬弾頭のシュルムファーストを発射状態でバックパックに着けられてムサシの発艦用出入り口へと専用機のモビルスーツごと強制送還され、負け犬の遠吠えを叫びながらムサシに帰還した三春だった。
「「邪魔するからだよ!!」」
「次は勝ってやるのぉぉぉぉ!!」
姉妹達の模擬戦の最中、笑みを浮かべながら十夏と千夏にロックオンしている人物がいた。
「ほぅ、アレが奴の養女か…
確かにニュータイプの波動を感じるがら所詮はヒヨコだな」
足元の回遊石を蹴り、フットペダルを踏み操縦桿を倒し一気に加速し、腰のウェポンラックから模擬弾入り120ミリマシンガンを取り出し構えながら突撃する06R2。一瞬の加速技術はジオンのエースパイロットの技量すらを凌ぎ、齢65歳前だとは想いたくもないが一年戦争の初期から参戦しており、ルウム戦役とブリティッシュ作戦時にはルナツーから連邦の増援艦隊の艦載機のセイバーフィッシュを小隊メンバーに任せ、艦隊の戦艦群を単機の06Fカスタムで壊滅させた化け物パイロットでもある。
先の戦果から06R2を受領して大規模な地球降下作戦の護衛任務後、後進育成の為に本国の教練部隊の教官として働くが、当時の士官候補生だったイチカ達に訓練でトラウマを植え付けた張本人である。
急に寒気を感じた十夏は、妹の千夏のビギナ・ギナⅡを蹴り飛ばす。
「!?、千夏!!」
「なっ!?」
蹴り飛ばされ千夏が居た場所には、マシンガンの弾丸が通過する。そして、私達に狙いを定める旧式機の06R2。千夏は、旧式に狙われた事に激情に駆られるが、姉である十夏に窘められて冷静になる。
「こんな、旧式に!」
「千夏、駄目だよ!
何か、パパと同じ感じがするよ!」
「パパと同じ?」
千夏は、冷静になりがらもパパと同じならば、ひっくり返しても勝ち目は無いのを理解する。無論、アンママやシャルママやミチルママ等も同等又は格上だとも。
そして、ムサシ側に目を向ければ、束ママは旧式の06FZに狙われた上に偵察型だけにビームシールドは電装系異常を嫌う為に実体型のシールドでマシンガンの弾丸を防ぎながらムサシの防空圏内へと退避していた。
それだけ、現場は混乱していた。
そして、悪い事は続き私達や束ママを救出する為にエマママ、クリスママ、マウアーママが小隊長をするヴァルキリー中隊がムサシからフル装備のブラックローズMK-Ⅱで出て来たけど、サクラママとカエデママは2機の06Rに瞬時に頭を掴まれて特殊弾頭のマシンガンをコクピット付近に乱射され、コクピット内部を激しく揺らされて気絶したのか2機のブラックローズMK-Ⅱはいつの間にか漂流していた。
そんな恐ろしい光景に股から暖かい物を感じた私達だが、別の恐ろしい光景は06Fカスタム1機が3機の小隊長機のブラックローズMK-Ⅱと対等以上の戦いを行い、残りのヴァルキリー小隊のメンバー6機を蹂躙する光景。
ブラックローズシリーズの総合推力なら旧式の推力には負けない筈が、超熟練パイロット?にヴァルキリー小隊のパイロットが気絶されて行く悪夢。
そして、私達も機体を抱き合いビギナ・ギナⅡが壊れる覚悟で全推力でムサシまで逃げるのだが、あの白いザクにマシンガンを乱射され、気付けばコクピットが激しく揺れて意識が暗闇にと落ちたのだった。
意識を失う瞬間、パパ達のオリムラ中隊の主力機の全機が見え、気絶しながら安心した姉妹だった。
結局、オリムラ中隊全機が出る事になるのだが、マシマ小隊との模擬戦の結果は隊長機のイチカ機以外は全員がコクピットを揺らされて気絶。補給期間中はマシマ大佐と部下達にモビルスーツの操縦技術や戦術など再指導となるが、マシマ小隊のメンバーは、パイロットのみが補充要員としてムサシに乗り込む事になる。
シン・マシマ大佐(06R2)
エリーチカ・マシマ中佐(06Fカスタム)
アンジェリカ・ホフマン少佐(06R)
エリザベス・ホフマン少佐(06R)
チヨ・マシマ少佐(06FZ)
ヤエ・マシマ少佐(06F2)
マシマ小隊のメンバー。
チヨとヤエはマシマ大佐の実の妹であり、他は全員が嫁である。アンジェリカとエリザベスは双子。