教練部隊からのボコられたイチカ達は、再訓練となる訳だが、ドロワに最後に着艦した06F2のパイロットと再会する事になるのだった。
「全く、酷いですよ大佐!!」
「いやいや。
養女の行き届いた訓練の様子につい、熱くなったよ」
着艦したドロワのキャットウォークを歩きながら大佐は満面な笑みをしながらナツキ達を褒めていた。気絶したアンもランチを使いドロワへと異動しているのだが、最後に着艦した06F2のパイロットとは因縁が有るらしい。
「アイナ!」
「あっ、万年次席女!?」
「何ですって!?
アタシは、格闘技以外は首席よ!!」
そう、目の前の踊場にて取っ組み合い?
いや、キャットファイトに勤しむのは、アンとアイナ・アマダ中佐だった。俺達三人は、士官学校の同期でアイナ中佐は宇宙には上がらずに地上部隊としてアプサラス計画のテストパイロットとして参戦して連邦の東南アジア方面軍のコジマ大隊の08小隊を除く部隊を殲滅して宇宙へと撤退するまでの間、当時地上部隊のジオンの台湾マスドライバー防衛隊に居たシャルロットやミチルと同じ東南アジア地域を担当していた。
無論、アイナ中佐の旧姓サハリン。
現在の姓はアマダであり、元連邦軍東南アジア方面軍のコジマ大隊所属08小隊の隊長であるシロー・アマダ元少尉が夫である。シローとアイナの馴れ初めは、大気圏突入するシローが乗るシャトルを偵察任務中のアイナが乗る高機動試験型ザクが発見したが、同じくしてシャトルに合流予定だったサンダース軍曹が率いる初期量産型ジムとの交戦によりサンダース機を残して全滅してシャトルが高機動試験型ザクに落とされる可能性から作業用のボールで出撃したシローと交戦し激戦の末、二人は撃沈され放棄されたマゼラン級戦艦へと遭難する。
そして、遭難中に何が有ったかは資料不足により不明だが結婚式に呼ばれたアンの話では、マゼランへの遭難者は何人か居たらしいが、救出されるまでの間にアイナ自身がシローに一目惚れしたのは確実であり、地上へと降りた東南アジアの地上戦線で再会した後、再会した彼を手に入れる事を考えながらも、アプサラスIIIを完成させ、コジマ大隊の本部の基地をアプサラスIIIとグフフライトタイプが空から襲撃し、地上からは切り込み隊長だった当時中尉のシャルロットと副官のイヴが乗るグフA型のカスタム機とミチルが乗るザクキャノン率いる台湾宇宙港防衛隊とグフB型のグフカスタムを乗るノリス大尉が率いるジオン東南アジア方面軍の連合軍は地上から襲撃したが激戦の末に連邦軍の東南アジア方面軍を殲滅している。
その際に生き残り、コジマ大隊の旗艦撃沈の情報により降伏した08小隊のメンバー全員を捕虜にしたが、隊長のシローだけはアイナが兄の許可を取りシンガポールの自宅に持帰り、サイド3に撤退するまで監禁していたらしいが、07小隊(既に乗っていた陸戦型ジムごとメガ粒子砲で消滅)に居た遭難時に一緒だった連邦の女性隊員の名前を聴いた事で、眼から光りが消え一途に毎日監禁された部屋で尽くし尽されてアイナしか愛せないと理解せられて陥落し、1週間後に台湾の式場にて戦時中だったが結婚する。
結婚後は、北米のカルフォルニアベースの陥落による戦況の悪化により、兄と共に東南アジア方面軍はサイド3帰還組とソロモン帰還組へと別れて、台湾のマスドライバーから撤退して帰還している。
サイド3に帰還した後は、教練部隊の事務方へ異動願いを出したが受理されて事務方へ異動し終戦まで夫のシローを監禁型イチャラブ生活を送る。
ただし、アイナ以外の女性に目を向けるとアイナの眼から光りが消えて再び監禁生活が待ったなしだと、エゥーゴに志願した後、エゥーゴの本拠地の月面都市アンマンの酒屋で知り合った同じ志願兵のウラキ中尉に愚痴って居たらしい。
さて、同じ頃のムサシの食堂でも一悶着が起こる。
それは、調理師の補充要員で来た片足が義足の男性だった。
「おっ、此処だな…」
彼は補充要員の左官用第二食堂の調理師として着任しており、その小隊の隊長のお遊びで出撃した小隊の隊員が彼の妻であるが実は方向音痴であり、妻の為にランチを作る為に厨房へと来たのだが第二食堂が解らずにムサシの最大の広さを誇る第一左官用食堂に来てしまい、第一左官用食堂はオリムラ一家が占有しており、正妻の鈴の専用の厨房であり戦場だった。
無論、彼の妻もアクシズの佐官で中佐あり使うには規定上は問題は無い。
ただ、来た場所と来る時間帯が最悪の形で悪かった。
この食堂では、オリムラ一家全員の食事を作る場所であり、この時間帯ではイチカの妻達のまだ幼い娘や息子達のご飯である粉ミルクがリッター単位の人肌の温度で作られていた。
それを妻達や手空きの女性クルーが哺乳瓶に移して、任務や仕事で来れない母親達の代わりに手空きのクルーがイチカ達の子供にミルクを上げているが、イチカの子供にミルクを上げて懐かれれば、もしかしたら妻入り出来るワンチャンが在るかもと、ムサシの肉食系な女性クルー達には一番人気な任務だったりする。
そんな乳幼児のミルクの時間帯でオリムラ一家が占有する第一左官用食堂に来たのだ。
彼の本来の仕事場は中央区第一左官用食堂出はなく右舷第二左官用食堂である。
そして、マシマ大佐の06R2にヤラれ、気絶から覚めたシャーロットは産まれたばかりの第二子の愛娘ディーナ(シャーロットの父親が命名)と絶対にイチカの妻にはなるまいと台湾の宇宙港からシャーロットの副官として復帰したが、いつの間にか流される様にシャーロットと一緒に抱かれてしまい妻入りのしたイヴも春三(ハルミ)を連れてシャーロットと一緒に母乳を上げて居たのだった。
そんな最中に来たシローは、授乳中のイヴに気付かれる。
「なっ!!」
「!?!?」
胸を見られて声に出ない様な悲鳴を上げながらイヴは咄嗟に脱いでいた軍服の上着を授乳中のシャロに軍服を被せようとしたが既に時は遅く、娘に見せられない様な般若の顔をしたシャルが隣で愛娘の食後にウトウトし始めてあやしていたエマに愛娘を預け、IS世界で購入して隠し持つワルサーP38を抜きながら突進して居たのだった。
「おい、てめぇ!
独立戦争の東南アジア方面でイヴと一緒に水浴び中に覗きに来ていたバンダナ野郎の仲間じゃねぇか!」
「ゴッフゥ!?」
東南アジア方面軍時の口調になり、シローを殴るシャロ。
確かに、あの時はシローが悪い訳ではなく台湾のマスドライバーを護るジオンの部隊が増援で来ると上層部から偵察任務の際にマカオとベトナムとの国境付近の川で水を補給しようとしたら、ジオンの増援部隊を発見する。
そして、鼻血を垂らし鼻を伸ばしたバンダナの人と同じく整備兵の少年に拉致される様に川へと近付いて観たら、ベトナム特有の余りの蒸し暑さに参っていたシャーロットとイヴにミチルが身体を冷やす為と大量の汗でベトついた身体を洗う為に全裸で水浴び中だった。
社会的に死にたくないシローは一目散に撤退を決めたが、既にシャーロットには三人の事は気付かれており、更に覗きを楽しむ為にカメラを構えていた整備兵の少年のカメラにシャルロットが護身用の拳銃を脱いだパイロットスーツから抜き発砲してカメラを壊す。
無論、発砲音はシャーロット達の近場で水浴び中だったジオンの女性兵にも気付かれた様で、一目散に撤退したシローは逃走には成功したが、シャーロット達に近付き過ぎた残りの二人はイヴとミチルに捕まり往復ビンタでボコれた挙句、ジャングルの蔓で『私は覗き魔です』と板切れを紐で首から垂らされて木に逆さ吊りにされたらしい。
撤退には成功したが、覗かれていたシャーロットに顔を覚えられていたシローだった。
そして、リアルで格闘ゲームの連続コンボの様にコンボを決めて行くシャーロットは、東南アジアで覗かれた分を上乗せしながらコンボを決める。
「コレで、終わりだぁぁぉぉぁぁ!!」
「ゆ、赦してくだしゃい…」
「殺らせないわ!」
最後の止めに首に回し蹴りを入れようとしたが、同じ蹴りでシャーロットの脚を蹴り止めたのはアンをノシて走って来たアイナだった。
「はぁ、後輩ちゃんの貴女には格闘技では勝てないからここで終わりね…」
「と言って、夫のシローをボッコって置いて赦されるとでも?」
「部屋を間違えたとは言え、授乳中の私達を覗いたんだからチャラよ」
「そうね…」
ラッキースケベとは言え、覗きだから仕方ないと何とも言えないしょっぱい顔のアイナは、ボコられ気絶した夫を引き摺りながら自室へと帰ったらしい。
無論、アイナの自室でも妻に二つの意味でシローがコッテリと絞られたの言うまでも無い。