第19話 砂上の楼閣/狂う孤狼/太古の邪龍 その1
ピーターソン基地を中心に配置された数少ないゲシュペンストMK-Ⅲや、旧式のゲシュペンスト・MK-Ⅱ、そして僅かなラーズアングリフやアシュセイバー、そしてそれらの合間を埋めるように配置された「フュルギュア」「ソルプレッサ」……それが今の連邦軍の持ちうる戦力の全てだった。だがそれも当然だ、軍上層部と政治家の鳴り物入りの計画「イージス計画」に殆どの基地から機体が徴収され、強襲するシャドウミラー隊との戦いに投入された。そしてイージスシステムの起動によって、ジュネーブにいた上級階級の者は全て化け物に食われて死んだか、身体を乗っ取られた。残された軍人もシャドウミラーに賛同する者、今でもなお軍上層部の命令に従う者、軍から逃亡した者と同じ連邦軍の中でも様々な派閥が生まれていた。
「本当にシャドウミラーを捕まえれば、あの化け物がいなくなるのかね?」
「ありえねえだろ、責任を向ける先が欲しいだけさ」
「……それより、お前たちも離脱する準備をしておけ」
「どういうことですか? 分隊長?」
「……ベーオウルブズの姿が確認された。今はどこにいるか判らないが……間違いなくこの近くに居る」
「ここに来る可能性はかなり高いってことですね?」
部下の言葉に分隊長は険しい顔で頷いた。ベーオウルブズ――キョウスケ・ナンブが率いる地球連邦軍特殊鎮圧部隊だが、ベーオウルブズが既に化け物の一派に取り込まれていると言う噂は有名だ。
「どうせ上官は宇宙に逃げるつもりだ。命の張り所を見誤るなよ」
この戦いは一部の上官の面子による為の物だ。そんな下らない戦いで命を捨てるなよと分隊長は告げ、自分の搭乗機であるゲシュペンスト・MK-Ⅲ指揮官タイプへと乗り込む。
「ちっ、良いご身分だぜ」
ピーターソン基地上空に滞空しているシロガネでふんぞり返っているであろう上官の事を思い、分隊長は苛立ちを隠せず舌打ちした。こうして戦場に出ている者に禄に食事を与えず、自分達は食べきれない程に料理を作り毎日毎日パーティ三昧……栄養失調間近の部下たちの事を思えば、分隊長は心を痛めていた。
「どうせ地球は終わりなんだ。もう上官だの、何だの立場なんて何の意味もねえ」
インベーダー、そしてアインストの勢力争いが始まった段階で人間は既に地球の支配者では無いのだ。シロガネで地球を脱出する前の自分達の見栄だけの為に戦場に駆り出されて死ぬつもりは無かった。
「さっさと来てくれよ、シャドウミラー」
インベーダーやアインストには話が通じず殺されるだけだ。いやもっと言えば寄生されて人間としての姿も失うだろう――それならばシャドウミラーならば話も通じるだろうし、投降だって不可能では無い――だからインベーダー達がこの基地に気付く前に、シャドウミラーが着てくれと分隊長は祈らずにいられないのだった……。
「レーダー索敵レベルを最大にしろ」
「はい、了解です」
「どうせシャドウミラーの事だ、馬鹿の一つ覚えのようにASRSを展開して、強行突破をするだろう。ぐふふ、そんな愚かな策が通用すると思うなよ。この完璧な包囲網、そして基地と共有したレーダーでギャンランドはここで轟沈させる」
オペレーター席や通信席の兵士はこの馬鹿は何を言っていると言う顔をしていた。だがそれを言えば、耳障りな声で喚き立てるのでそれを思っていても、誰もそれを否定しない。だが冷めた目で、お前は何を言っていると言う顔をするのだ。
「シャドウミラーさえ捕らえれば、暴走しているイージスステムも止まる。そうすれば、化け物の出現は止まるのだよ! つまりシャドウミラーさえ何とかしてしまえば我々は英雄だ!」
「そうですね、中佐」
何を馬鹿なと全員が判っている。シャドウミラーが原因ではなく、コロニーや木星圏を全て見捨て地球だけを守ると言う計画を立てた政治家と上層部――そのあまりに不完全なシステムが化け物を呼んだと全員が思っている。だがそれを指摘して、反逆者だと言って弁明の余地も無く処刑された兵士を知っているから誰も口を開かない。
「ああ、早く私も地球圏を脱出して、新しい新天地に向かいたい」
その言葉に地球はもう駄目だと、イージス計画を止めても地球が地獄のままだと言っているのに、まだ何もかもシャドウミラーのせいにしたい上層部にはうんざりしていたが、反逆者、スパイだと言われてありもしない罪で拷問されて処刑される訳には行かないと全員が口を紡ぐ。
(わ、私……死にたくない)
(そんなの、私も同じよ……もう祈るしかないわ)
これだけの機動兵器を運用すれば、インベーダーやアインストを誘き寄せる。きっと、今もこの基地に、この包囲網に近づいていると思うと、シロガネのブリッジにいる全員は今にも逃げ出したいほどに恐怖していた。見目の良い女性ばかりをブリッジ勤務にし、自分の性の捌け口にする名ばかりの艦長には全員がうんざりしていた。だが、拒否すれば処刑される。嫌でも、身体を差し出さなければ殺される……そんな生活を強要されているブリッジ勤務の女性達は肉体も、精神もボロボロだった。だからほんの僅かなレーダーの反応に気付けず、悪意が近づいてくるのに気付けないでいた……そして気付いた時には何もかも手遅れの段階となるのだがそれに気付く者は今は誰もいないのだった……。
ピーターソン基地のレーダー有効範囲内に入る前にギャンランドでは最後のブリーフィングが行われていた。
「ピーターソン基地は膨大な敷地を持つ巨大な連邦軍基地になります。シロガネやハガネと言った、スペースノア級のメンテが可能な基地と言われればその規模が判ると思いますが、どうですか?」
ヴィンデルの問いかけに武蔵が挙手してから質問を返す。
「伊豆基地みたいな感じですかね?」
武蔵の記憶の中では伊豆基地は非常に巨大な基地で、3隻のスペースノア級が揃った所を見たこともある。だからピーターソン基地がそれくらいの規模なのかと尋ねる。
「……そこまで大きくは無いわね。伊豆基地よりも少し規模が小さい分、PTとかの開発ラインもある複合基地って所ね。今はマスドライバーも設立されている筈よ」
マスドライバーの言葉にカーウァイとイングラムの眉が小さく寄った。
「なるほど、ピーターソン基地が今の人類の最後の希望の綱と言うところでもあるわけだな?」
「そうなります。マスドライバー施設はピーターソン基地が最後の人類の持ちうる施設です、ここを失えば宇宙に出る事は極めて難しくなるでしょう」
「マスドライバー施設自身が人質と言うことか、悪辣だな」
ピーターソン基地を失えば、人類は宇宙に出る術を失う。そうなれば、インベーダーとアインストの闊歩する地球から脱出する術も無くなる。ギャンランドが……強いて言えば、シャドウミラーがテスラ研に向かうにはピーターソン基地を突破する必要があるが、確実に戦いになる。その中でマスドライバー施設に被害を出さずに戦うというのは不可能に近い、そしてピーターソン基地側とすればマスドライバーを破壊されたくなければ、こちらの要求に従え位は言い出すはずだ。
「ヴィンデル大佐。私の記憶が正しければ、ピーターソン基地の基地司令は既に地球にいないと記憶しておりますが、そこはどうなのでしょうか?」
「ああ、その通りだ。ラトゥー二少尉、現在ピーターソン基地およびシロガネは基地司令代行によって運用されているが、そいつはイージス計画推進派であり、賄賂や、権力を傘に食糧等の物資の独占を行う等ととてもまともな軍人とは言えない下種だ。自分の手柄の為にとんでもない暴論に出るのは私達も想定している」
今のこの地球の情勢の中でも、唯一豊かな生活をしているといえばどれほどの非道を行っているか想像に容易いだろう。
「あたし達のエクサランスを徴収しようとしたのもピーターソン基地ね」
「ああ。それも俺とラージは必要ないから、フィオナとミズホだけって言ってたな」
「全身舐め回すように見られたのが今思いだしても気持ち悪いです……」
フィオナ達の話も加わり、ピーターソン基地の今の司令が自分の欲望を満たすだけの下種と言う事が良く判った。
「出来ればマスドライバーは残したい所だが……そうも言ってられないだろな」
「ああ、俺達が劣勢に追い込まれたサンフランシスコに設置された爆弾……それに踏み切ったのもピーターソン基地の司令をしている男だ」
アクセルが吐き捨てるように告げられた言葉に全員が顔を顰めた。シャドウミラー隊の大半を皆殺しにしたサンフランシスコの爆破――しかも国際救難信号を発信して誘き寄せての爆破と聞けばそれがどれだけの非道か良く判るだろう。
「……そんな酷い軍人もいるんですね」
「武蔵よ、良い奴ほど早く死んだ……俺の友と呼べる男も死んだ……残ったのは身の保身に走った下種ばかりだ」
本物の軍人……牙無き者を、国民を守りたいという男ほどインベーダーとアインストが出現した当時に殆どが死んでいる。残ったのは、地球を守ると言う理念を捨て逃げることを選んだ軍人だけだとアクセルは言う。
「まぁ、事実その通りよね。さてと話を戻すわよ? 私達はピーターソン基地を制圧しないといけないわ。ここを強行突破しても、アインスト、インベーダー、そして連邦の生き残りの3者から攻撃を仕掛けられたらテスラ研を守りきれないからね」
「作戦としてはシロガネの撃墜を最優先とする。あの小心者の事を考えればシロガネに閉じ篭っているだろう……シロガネさえ撃墜すればピーターソン基地は抵抗をやめるだろう」
「だがそうなるともう単独で地球圏を離脱出来る船は無くなるぞ?」
シロガネを破壊すれば、マスドライバーなしで大気圏を突破出来る戦艦が無くなるとカーウァイが指摘するが、ヴィンデルは首を左右に振った。
「ハガネがアインスト、クロガネがインベーダーに奪取された際にシロガネも中破、オーバーブーストが破壊されており、もうシロガネに単独で地球圏を離脱する力はありません」
「……そうか、だからシロガネを破壊するという結論になったのか……」
永遠の闘争を望むヴィンデルとて軍人である。地球に住む地球人をむざむざ見捨てると言うことはしない、だがシロガネにもう箱舟としての能力は無く、ギャンランドに乗せる事が出来る数も限られている……時空間転移に踏み切ったのもそう言う事情が大きく左右している。
「レモン、ワンダーランド、ネバーランドはテスラ研に到着しているな?」
「ええ、私達が派手に立ち回ったおかげでね」
3隻あるトライロバイトの内2隻は既にテスラ研に到着し、ステルスシェードで身を隠しながらヴィンデル達を待っている。後は、ギャンランドがテスラ研に辿り着けば、プロジェクトEFはすぐにでも発令できる。
「ラウル・グレーデン、フィオナ・グレーデン。この世界を捨てると言うのは容易に受け入れられる物では無いだろう。だがそれが私達に出来る最後の手段でもある、ピーターソン基地突破に協力をして欲しい、協力してくれるのならば便宜は図ろう」
「それは僕達も別の世界に連れて行ってくれると言う事ですね?」
「それしか今の私達に君達に払える報酬は無い」
この世界に残り続ければ死に怯える道しかない。それが自分達が育った世界を捨てると言う選択であっても、それが生き残る道となればラウル達もそれを受け入れるしかない。
「判りました、協力します」
「それは助かる、ピーターソン基地で戦闘が始まればインベーダー、アインストが集まってくるだろう。この作戦は……」
ヴィンデルの言葉を遮り、ギャンランドの警報が鳴り響いた。
「どうも……もう始まってるみたいね……どうするヴィンデル?」
「テスラ研を破壊されるわけにはいかんッ! ギャンランド機関最大戦速!」
ピーターソン基地を破壊した後にテスラ研を破壊されては困る。ヴィンデルは致し方なく、ピーターソン基地を襲撃ではなく、救援に切り替えギャンランドをそちらに急行させるように指示を出す事となるのだった……。
ピーターソン基地は阿鼻叫喚の地獄絵図となっていた。無能な司令による、ピーターソン基地を囲うように展開しろと言った部隊にインベーダーとアインストが襲い掛かり、あっという間に壊滅。展開されていた包囲網はほんの数分で化け物に食い千切られ、穴だらけにされた。
『シロガネはこれより戦闘空域より離脱する。各員、臨機応変かつ柔軟に対応せよ!』
その挙句この地獄を作り出した当の本人はインベーダーとアインストの群れを見ると即座に離脱。臨機応変かつ柔軟に対応しろと言う言葉を残し、ピーターソン基地に集まった連邦軍兵士を全て見捨てて、自分の子飼いの部下だけをシロガネに収容し逃げ出したのだ。
「ちくしょうが! あの禿デブめッ! フォーメーションを組みなおせッ!……「静寂なる世界の為に……」……ごぽ……くそが……ッ!」
ピーターソン基地に残された中で最も階級の高い男が指示を飛ばすが、それは背後から現れたゲシュペンスト・MK-Ⅲのパイルバンカーで腹に風穴を開けられ、最後まで発せられる事無く途絶えた。
「くそくそッ! 何で俺達を攻撃するんだ!」
「俺達は同じ連邦軍……ッ!」
ベーオウルフを責める様な通信が次々に繋げられるが、ベーオウルフ……いや、キョウスケはその言葉に何の反応も示すこと無く、無言で両肩のハッチを開放する。
「逃げろッ! 逃げろオオオオーーーッ!!」
「嫌だ嫌だ! 死にたくないッ!!」
「うわああああッ! 誰か! 誰か助けてッ!」
スクエアクレイモアから逃れようとすれば、ピーターソン基地を囲っているアインストやインベーダーに組み付かれ、コックピットを噛み砕かれる物、至近距離からのビームで骨も残さず蒸発する者……逃げる事も、そしてスクエアクレイモアを防ぐ手段も無いピーターソン基地に集められた兵士たちに向かって、ベアリング弾の雨が降り注いだ。
「……さぁ……来い。シャドウミラー……進化の使徒よぉ……ッ!!」
スクエアクレイモアの直撃を受けて跡形も無く消し飛んだピーターソン基地の中心に立ち、ギャンランドを待ち構えるゲシュペンスト・MK-Ⅲ。そして、ピーターソン基地上空に待機するハガネから地響きを立てて着地するグルンガスト参式。だが、その姿は完全に変質し、鬼を思わせる文様が浮かび、関節部が全て蔦を思わせる生体パーツへと置き換わり、機械ではなく生物へと変化したグルンガスト参式の中で頭部と胸部だけを残し、アインストに取り込まれたゼンガーの目が赤黒く輝いた。そこに既にゼンガーの意志は無く、完全にアインストの思想に染め上げられていた。
「……静寂なる世界の為に……」
「さぁ! やれ、ゼンガー・ゾンボルトッ! 我らの敵を全て薙ぎ払えッ!!」
スクエアクレイモアによって吹き飛ばされたインベーダーが身体を再生させ、再びピーターソン基地に向かってくる。
「……斬……艦……刀……星薙……の……太刀」
斬艦刀から伸びた赤黒いエネルギーの刃が向かってくるインベーダーごとマスドライバーもピーターソン基地の司令部や格納庫に赤黒い一閃が通り過ぎる。
「我が……斬……艦……刀に……断てぬ……物……なし」
腰の鞘に斬艦刀を納めると少し遅れて、インベーダーや司令部、格納庫、マスドライバーがズレ、爆発あるいはその身体を維持できず消滅する。
「ふふふふふ、くははははっはッ!!!! さぁ来い! 進化の光よ! 我等に力を! 全ては!!」
「「「「静寂なる世界の為に……ッ!!!」」」」
廃墟となったピーターソン基地の中でキョウスケ達は狂ったように笑い、ギャンランドが来るのを待ち構える。早乙女研究所の動力部の爆発に巻き込まれ、1度は吹き飛んだキョウスケ達だが、ゲッター線を取り込み、より強靭に、そしてより邪悪に進化したアインスト達は自分達こそが、進化の光の後継者であり新たな種であると叫び、今度こそこの世界で最も純度が高く、純粋なゲッター線であるゲッタードラゴンD2のゲッター線をえる為に、万全な状態でギャンランドを待ち構えているのだった……。
その頃ピーターソン基地を捨てて逃亡するという選択肢を取ったシロガネの中で中佐は高笑いをしていた。
「シャドウミラーにベーオウルブズをぶつければ、シャドウミラーの壊滅は決まり。はははははッ!! やはり私の計画は完璧だったな!」
何百人と言う連邦軍兵士を見捨てて来たというのに高笑いを止めない中佐に、シロガネの副艦長が意を決した表情で懐に手を伸ばした。
「ぎゃあッ! き、貴様ぁッ!! 何をしているッ!!」
「黙れ! 同胞を見捨て、何が作戦通りだ! 何が完璧だッ!! もうお前のような無能についてなど行けるか!!」
「反逆者がぁぁッ!?」
中佐が懐に手を伸ばすが、それも副長の放った銃弾で手の甲を撃たれ、取り出そうとしたハンドガンを取りこぼした。
「これよりシロガネを放棄ッ! レディバードにて、ピーターソン基地の生き残りの回収へ向かう! 私と志を共にするものは格納庫へ集合ッ!」
その言葉を聞くとブリッジにいたオペレーター達は競う様に格納庫へと向かう。
「き、貴様ら……裏切り者があ!」
「裏切り者と言うのならば、貴様がそうだ。ピーターソン基地に集まった全員を裏切り、見捨てたのだからな。せめてもの情けだ、オート
クルーズは起動しておいてやる。どこへでも行くがいいさ」
切れ長の瞳の女性副艦長が吐き捨てるように言って、手の甲と太腿を打ち抜かれた中佐を残してブリッジを出て行った。
「くそ、ふざけるなよ。あの阿婆擦れがぁッ!! あの女が来てから、けちがついてばかりだ!!」
今まで中佐は好き勝手に、それこそ朝から晩まで女を抱いて、好きに飯を食い、酒を飲んでいた。だがあの副艦長が来てからは何もかも思い通りにする事は出来なくなった――。シロガネのオペレートや、補給のスケジュール調整などと色々と都合を付けられ好きに女を抱く事が出来なかった事に不満が溜まっていた。しかもあの副艦長は抱いても艶声1つ出さず、ゴミを見るような目で自分を見つめていたの思い出し、足を引きずりながら艦長席に腰掛ける。
「ひっひひっ! 裏切り者は許さない、反逆者は死あるのみ!」
主砲を飛び去るレディバードに向けようとした瞬間――凄まじい衝撃がシロガネを襲った。
「ひ、ひい!? な、なんだッ!? あ、ああああーーッ!?」
今まで暴虐の限りを尽くしてきた中佐の最後の光景は無数の首を持つ、異形の生物がその鋭い牙を生やした口を大きく広げ、シロガネのブリッジに覆いかぶさってくる光景なのだった……今まで好き勝手をしてきた男の末路は誰にも看取られる事も無く、ましてやそこにいると認識される事も無く、巨大な化け物にシロガネごと噛み砕かれるという因果応報の末路なのだった……。
第20話 砂上の楼閣/狂う孤狼/太古の邪龍 その2へ続く
今回はシナリオの始まる前のインターミッションの話となりました。章タイトルのすべての要因を出しつつ、次の話の準備が出来たと思います。次回はベーオウルブズとの戦闘を書いて行こうと思います、それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします。
視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか
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サイドまたは視点は必要
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今のままで良い