進化の光 フラスコの世界へ   作:混沌の魔法使い

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第6話 これから

第6話 これから

 

無事にクロガネへと合流した武蔵、イングラム、カーウァイの3人はクロガネから集めれる情報を集め始めていた。

 

「……連邦軍の時期主力量産機はゲシュペンスト・MK-Ⅲか……」

 

「あの化け物の事を思い出したいのに、どうしても思い出せないんですよ」

 

武蔵が眉を顰めながら呟いた。しっかりと脳裏には化け物になったアルトアイゼンの姿があり、キョウスケやゼンガーがそれに寄生されていたことも覚えている。だが何故か、一体「何」に寄生されていたのが思い出せないでいた。

 

「俺もだよ。カーウァイにも聞いたが覚えていないそうだ」

 

「あれだけ何回も戦ったのに……」

 

ゲシュペンスト・MK-Ⅲを異形に変え、キョウスケを人なざる物に変えた生き物――その生物の名前をどうしても思い出せず武蔵達は顔を歪めた。

 

「世界を超える弊害って大きいんですね」

 

「ここまで大きい影響が出るのもそう無いがな……」

 

シャドウミラーの事と謎の生命体の事……それらを覚えていれば出来る事も変わるんだがなと苦笑していると、資料室の扉が開いた。

 

「武蔵、ビアンが呼んでる」

 

ちらりとそちらに視線を向けるとエキドナの姿があり、それを見てイングラムは心の中で小さく溜め息を吐いた。もう少し、武蔵と打ち合わせがしたかったが……それもここで中断のようだ。

 

「態々すいません。エキドナさん、すぐ行きます」

 

武蔵が席を立ち、エキドナと一緒に資料室を出て行く。その姿を見送り、イングラムはモニターの前で腕を組んで思案顔を浮かべる。

 

(・・・・・・百鬼獣か……想像以上に難敵のようだな)

 

L5戦役では主戦力として活躍していたゲシュペンスト・シグでさえも一方的に中破させるだけのパワーがあり、そしてかなりの数が量産されているのはクロガネの戦闘データを見れば明らかだった。

 

「……俺もビアンの所に行くか」

 

ハッキングで入手出来る情報も限られている、ビアンの見解とビアン親派で連邦に属している軍人からの情報も聞いて、そこから今後の方針を定めるべきだと判断し、イングラムも資料室を後にしてビアンが呼んでいると言う格納庫に足を向けたのだが……。

 

「……ずぅーん……」

 

「うおっ……ゆ、ユーリア。お前……何してる」

 

通路の影で瘴気を放っているユーリアを見て、イングラムはおもっきり引きながらもどうした? と尋ねる。

 

「私が武蔵を呼びに来たのにエキドナに邪魔をされて……あの女……あの女……」

 

ぶつぶつ言いながら歩いていくユーリアをイングラムは呆然とした様子で見送り、クロガネの通路の天井を見上げた。

 

「……なんだあれは、駄目すぎるだろう……」

 

イングラムも決して異性の扱いに慣れていると言うわけでは無いが、それを差し引いてもユーリアに反応は酷すぎると呟き、格納庫に今度こそ足を向けた。

 

「あれ、イングラムさん。もう情報収集は良かったんですか?」

 

ユーリアに武蔵を呼びに行ってくれと頼んだはずなのに、何故かエキドナと一緒に来た武蔵に不思議そうな顔をしているビアンと、武蔵のマントを掴んでいるエキドナ、そして自分を取り囲んでいる状況を理解していない様子の武蔵……。

 

「……ああ、俺も百鬼獣の分析に興味があってな」

 

イングラムでも判った、この話題に触れてはいけないのだと……だから誤魔化すように百鬼獣の頭部にコードを繋いでいるビアンの元に足を向け、武蔵から離れる事を選ぶのだった……。

 

(カーウァイ、お前何とかしろよ)

 

この状況を知っているのに、意図的にこちらを見ようとしないカーウァイ。そんなカーウァイをイングラムは睨みつけたが、馬に蹴られたくないと言う気持ちは判るので自分も逃げるという選択をすると気付いて、人の事は言えないかと深く溜め息を吐いた。

 

「脇が甘い! そんな踏み込みで良いと思っているのかッ!!」

 

ゼンガー達と組み手をして檄を飛ばしているカーウァイを見て、ゼンガー達との訓練に逃げたなと睨みながら百鬼獣の分析作業に合流する事にするのだった……。

 

「リリー中佐。またも出し抜かれてしまって私はどうすれば……」

 

「休憩のタイミングでサンドイッチと飲み物を差し入れするのはどうでしょうか?」

 

「な、なるほど! そうしたいと思います!」

 

軍人としては優秀だが、女性としては余りにもポンコツ過ぎるユーリアにリリーは深く溜め息を吐くのだった……こんな様子で武蔵に自分の思いを伝える事が出来るのか、同じ女として不安を抱かずにはいられないのだった……。

 

 

 

 

 

 

ビアンがクロガネで百鬼獣の分析を始めている頃。ラングレー基地の司令室では……。

 

「リョウト君、リオ君。今回は助かった、ラングレー基地の司令として君達に感謝する」

 

ラングレー基地の教導隊候補の技量が低く、最終的に協力してくれたリオとリョウトにクレイグは頭を下げていた。

 

「あ、頭を上げてください。基地司令がそうやすやすと頭を下げる物ではありません!」

 

今リョウトとリオはマオ・インダストリー社へと出向し、その所属はマオ社の社員としての扱いであり、軍属では無い。それでも基地司令がそうやすやすと頭を下げていいものではないと言って頭をあげる様に言うが、それでもクレイグは頭を上げず、たっぷり1分頭を下げた後にやっと頭を上げた。

 

「基地司令と言うのは関係ないのだよ。君達が協力してくれたお陰で犠牲者も無く、第4試験場を奪還でき、そしてその上ジュネーブの作戦担当がラングレーにヴァルシオン改・タイプCFを運び込ませたと言う命令書も復元出来た。君達2人には感謝の言葉しかない、本当にありがとう」

 

クレイグ・パストラルの立ち位置は決して良い物では無い、他のアメリカの基地がSRX計画、ATX計画に反対意見を出していた中それを強行した亡き父であるグレッグの遺志を継いでATX計画の続行。そして量産型ゲシュペンスト・MK-Ⅲの開発に尽力し、伊豆基地のレイカーとも親交が深い。それは量産型ヒュッケバイン・MK-Ⅲを正式採用させたい他の基地との対立を呼び、その結果がヴァルシオン改・タイプCFのラングレー基地への放棄とテロリストの誘導に繋がっているのだ。

 

「い、いえ、そのハッキングは正直褒められた物では無いかと……」

 

「そう卑下する事は無い。優れた技術は使う者によって善・悪に分かれる、リョウト君。君のお陰で私は上層部と戦う武器を手にしたのだ、これがなければ私は責任を追及され基地司令の立場から降ろされる所だったよ」

 

今回の一件すべてはクレイグの失脚を望む一派の謀略だった。それを暴いてくれたリョウトにクレイグは深く感謝をしていた。

 

「司令、感謝の言葉を告げたいのはわかりますが、これ以上2人をラングレーに残すのは危険です」

 

今回の一件で査察団が来る事になる。その時リョウトとリオがいれば事情聴取で帰れなくなると進言したカイにクレイグは頷き、司令室に待機していたラトゥーニに視線を向けた。

 

「カイ少佐……ああ、そうだな。ラトゥーニ少尉、リョウト君とリオ君をワシントンへ送り届ける手筈を頼む」

 

「……了解しました」

 

ラトゥーニがリョウトとリオを連れ出した後、小さく咳払いしたクレイグはカイに視線を向けた。

 

「今回の一件は相当に根深い、これから行われる試作機のテストには厳重に注意せよ」

 

伊豆基地では「アルブレード」にまだフレームの組み立て段階ではあるが「ゲシュペンスト・MKーⅢ・R03カスタム」

 

ハワイのヒッカムでは「ビルトファルケン」「ゲシュペンスト・MK-Ⅲ・R02カスタム」「量産型ヒュッケバイン・MK-Ⅲ」

 

そしてヒューストンでは独自の星間飛行の機体の開発が行われている。今回のヴァルシオン改・タイプCF、量産型ゲッターロボの奪取を行ったテロリスト……いや、かつてDCだった兵士達の暗躍を考えると同じ様な事件が起きる可能性は極めて高い。

 

「了解です。情報封鎖などを厳重に行い、情報漏えい等が起きないように細心の注意を払いたいと思います」

 

「ああ、頼んだぞ。それでは改めて教導隊のテストの準備を始めてくれ、後マオ社、テスラ研、伊豆基地に提出する稼動データの報告書も頼んだぞ」

 

クレイグの言葉にカイが頷き、敬礼と共に退出する。それを見届けた後直立不動で待機していたATXチーム――キョウスケ達に視線を向ける。

 

「随分と待たせてしまって申し訳ないな」

 

「いえ、問題ありません」

 

新たな辞令が出ると聞いて待機してしたキョウスケが敬礼と共に返事を返すとクレイグは小さく頷いた。

 

「基地周辺のパトロールのローテーションからATXチームを外す。そしてキョウスケ中尉、エクセレン少尉、ブリット少尉はシロガネ隊へ所属し、遊撃部隊になってもらう」

 

「「「はっ! 了解しましたッ!!」」」

 

クレイグの命令を聞いて敬礼をするキョウスケ達にクレイグは満足そうに頷いた。

 

「1200よりシロガネへの乗艦を開始してくれ、貴官達の活躍に期待する」

 

もう1度敬礼し司令室を出て行くキョウスケ達を見送り、クレイグは司令室の背もたれに深く背中を預けた。基地司令に就任してまだ1週間も経っていないのに立て続けに事件が起きている――しかも、自分を失脚させようとする者達の謀略、そして謎のテロリスト達の暗躍……。

 

「半年しか経っていないと言うのに……」

 

L5戦役で膨大な犠牲を払いエアロゲイターを退けたばかりだと言うのに、もう既に地球には新たな戦火の狼煙が上がろうとしている。

 

「……やってみせるさ。俺にだって出来る」

 

父が命を捨ててまで見出した希望――ATXチーム、そして地球を守る為に散った軍人達の意志を無碍にしない為にもクレイグは地球を何としても守り抜いてみせると改めて決意するのだった……。

 

 

 

 

ラングレー基地のパトロール隊から外され、遊撃隊にATXチームが転属になること自体はキョウスケ達も何の文句も無かった。問題はその旗艦がシロガネということだった。

 

「シロガネ、シロガネかぁ……私あの船あんまり好きじゃないのよね」

 

DC戦争の前にはエアロゲイターに全面降伏するための調停式に持ち出され、L5戦役序盤ではシュトレーゼマン達が地球を売り渡す為にホワイトスターに向かう為に南極で極秘裏に修理され、そして破壊された。ハガネやクロガネと違い良い印象の無いスペースノア級――それがシロガネだった。

 

「ですが少尉。シロガネの艦長のリー・リンジュン中佐は非常に評判の良い方ですよ?」

 

「リー? どこの国の人かしら?」

 

「中国だ。俺達に面識は無いが、向こうは俺達を知っているだろう。北京でのエアロゲイターとの戦いの際に近くにいたそうだ」

 

ブリットとエクセレンの話を聞いていたキョウスケがリー・リンジュンについて調べていたであろうDコンを机の上に乗せる。

 

「へえ? 理想の上官でダイテツ艦長とかカイ少佐と同じ位にランキングされてるんだ」

 

「……どこを見てるんだ。お前は……」

 

自分が見せたかったのと違う所を見て感心した様子のエクセレンにキョウスケは溜め息を吐いた。Dコンを覗き込んだブリットはリーの功績に目を通し、驚きに目を見開いた。

 

「えっと……部下を誰も死なせないを掲げ、エアロゲイターとの戦いの際に数多の命令違反をしたが、民間人、部下を全て守りきった。凄いじゃないですか、こんな艦長がおられたんですね。あ……でも、いくつか勲章を剥奪もされてますね。その後に民間人を守りきった功績を讃えてスペースノア級の艦長になったらしいですけど」

 

「栄転って言う名目の左遷じゃないの?」

 

「多分な、そういう面では俺達との相性はそう悪くないだろう」

 

命令違反をしているので軍上層部の受けは良く無く、しかし中国方面では英雄となっているので昇進させないわけにも行かず。シロガネの艦長、そしてラングレー基地への転属と、栄転扱いではあるが、その実左遷に近い扱いをされている。

 

「それよりもブリット、お前のゲシュペンスト・MK-Ⅲの改造はどうなっている? 12・00までに間に合うのか?」

 

昨日改造を始めたばかりのゲシュペンスト・MK-Ⅲの事をキョウスケが訪ねる。するとブリットは大丈夫ですよと満面の笑みで笑った。

 

「そろそろ搭載準備が始まると思いますよ」

 

ブリットがそう言うと輸送車に乗せられたヒュッケバイン・MK-Ⅱを同じカラーリングをされたゲシュペンスト・MK-Ⅲが運搬されてくる。

 

「んん? ねえ、ブリット君。あれ侍ガーリオンに似てない?」

 

肩部の装甲や脚部の装甲がテロリストが運用していた侍ガーリオンに似ているのに気付き、エクセレンがそう問いかける。

 

「あはは……なんか応援に来てたテスラ研の技術者が侍好きのようで、あれでも大分妥協したんですよ?」

 

「元々剣撃特化だ。似たような改造になるのは当然だろう」

 

肩部、脚部、腰部に加え、背部にはフライトユニットをベースに改造したであろう可変式のブースター付きのバックバックを装着している。それらの特徴から改造する方向性はアルトアイゼンに似通っている。しかしフレキシブルになっているのでアルトアイゼンよりも柔軟な移動が期待出来るだろう。しかしその反面フレキシブルを搭載する為に装甲を軽量化しているのでキョウスケとエクセレンにはその装甲が薄いように見えた。

 

「でもあれじゃ脆くない?」

 

胸部などの装甲の薄さに気付いてエクセレンがそう指摘する。するとブリットはそう見えますけど違いますと返事を返した。

 

「ヒュッケバインの念動フィールドを移植したので、防御は其方に任せて機動力を強化したんです。後シシオウブレードとコールドメタルソード、コールドメタルブレードの3刀流です」

 

刀を3本装備した理由はキョウスケ達にも判った。ガーリオン・カスタム無明に計都瞬獄剣を折られている、獲物を折られた時に備え予備の刀を装備することを選択したのだろう。

 

「キョウスケ中尉、アルトアイゼンとかの搬入準備を始めるので、キョウスケ中尉達も準備してください」

 

整備班の言葉にキョウスケ達は返事を返し、乗り込みの準備を始める。キョウスケとてシロガネに思う事はある、だがクレイグがこのタイミングでキョウスケ達をラングレーから離す事を選択したのは何か意味がある。根拠があるわけではない、だがテロリストの横行を切っ掛けに何かが始まる……キョウスケはそれを感じ取っていた。そしてその予感は的中し、シロガネに乗り込み出発してすぐに謎の特機とキョウスケ達は出会うこととなるのだった……。

 

 

 

 

 

百鬼獣を調べていたビアンの出した結論は新西暦の機体では勝てないと言う物だった。

 

「恐ろしい技術力だ……ゲッターロボとは別のベクトルで凄まじいと言わざるを得ない」

 

ゲッターロボはゲッター線を軸にしたオーバーテクノロジー。

 

だが百鬼獣は単純にビアンの頭脳をもってしても理解しきれないオーバーテクノロジーの結晶だった。

 

「非常に強度があるが、それと同時に凄まじい柔軟性を兼ね備えた合金に、私が研究していた人造筋肉と言うべき循環系、そして人間の知性と獣の強暴さを兼ね備えた人工知能……どれをとっても100年……いや、200年は未来の技術だろうな」

 

額に手を当ててまいったと呟くビアンの顔には濃い疲労の色が浮かんでいる。

 

「ビアン所長ではもし百鬼獣が軍隊として現れたら……」

 

「襲撃された場所は更地になるな……まともに対抗出来るのはゲッターロボとタイプS、R-SWORDくらいだろう……」

 

使われている技術自体は新西暦の物だが、ゲッター炉心を搭載しているタイプSとR-SWORDは百鬼獣と比べても遜色ない。人工知能で柔軟性がない分、操縦技術で秀でているイングラムとカーウァイの方が上と言っても良いだろう。だがそれは連邦の戦力ではまともに戦えないという事を現していた。

 

「はぁ……作戦変更だ。タイプSとR-SWORD用の高速飛行艇を用意する」

 

「高速飛行艇? それはどういうものなんだ?」

 

「機体の全面を覆うようなロケット状の使い捨ての外付けのブースターと思ってくれたらいい。百鬼獣が動いた時に、すぐに送り出せるようにすぐ開発に取り掛かる」

 

「いや、そんな事をしなくてもゲッターでオイラが出れば良くないですか?」

 

武蔵の問いかけにビアンは首を左右に振った。

 

「強い兵器が出てきたら、より強い兵器を作り出す。それが戦争の歴史と言うものだ、武蔵君のゲッターD2は強い――いや強すぎると言ってもいい」

 

「百鬼帝国がより強い兵器を送り出してくるのを防ぐ為と言う訳ですか」

 

「相手が様子見をしている段階だからこそ、ゲッターD2は隠しておくべきと言う訳ですね……」

 

「そういう事だ。もしも武蔵君が出撃すると言うのならば、ゲッターVとゲッター・トロンベを使って欲しい。ゲッターD2を使うのは相手の戦力がこちらの戦力を完全に超えている時か、通常の方法では間に合わない時だけだ」

 

ゲッターD2を使ってはいけない理由を聞いて武蔵は判りましたと返事を返し、ゲットマシン状態で格納されているゲッター・トロンベを見つめる。

 

「ゲッター・トロンベってエルザムさんの命名ですか?」

 

「そうだよ、色も私の好みに合わせてある」

 

漆黒と赤のカラーリングは武蔵の知るゲッターロボとは違うが、竜馬の乗っていたブラックゲッターロボのことを考えると確かに良い色をしていると武蔵も思った。

 

「……乗り込むのはエルザムと誰になる?」

 

「は、私になります。大佐」

 

カーウァイの問いかけにゼンガーが答えるとカーウァイは少し考え込む素振りを見せた。

 

「ビアン所長。ゲッターロボのシミュレーターはありますか?」

 

「無論あるよ。それがどうかしたかね?」

 

ゲッターロボのシミュレーターがあると聞いてカーウァイはゼンガー達に視線を向けた。

 

「エルザム、ゼンガー、ラドラ。ゲッターロボのシミュレーターに向かえ、武蔵の操縦の足手纏いにならないかを確かめる。武蔵もそれでいいか?」

 

「え、オイラは別にいいですけど、エルザムさんとゼンガーさんで大丈夫じゃないですか?」

 

武蔵の問いかけにカーウァイは首を左右に振った。

 

「武蔵に対して、エルザム達の反応が遅ければ武蔵がフォローする事になる。相手の戦力がゲッターよりも上の場合、そのロスは致命的な隙になりかねない。共に戦うというのならば、武蔵の反応に追従出来るかを調べる必要がある。勿論私もシミュレーターを試すつもりだ」

 

これは決定事項だと強い口調で言うカーウァイに武蔵は当然エルザム達も異論を挟める訳が無く、武蔵達はシミュレータールームに足を向ける。当然エキドナはついていけるわけも無く、明らかにがっくりと肩を落としている。

 

「エキドナ君は医務室で治療を受けてくると良い、本当はこうして歩き回っているのも良くないのだからね」

 

「……はい、失礼します」

 

医務室にしぶしぶと言う様子で歩いていくエキドナ。その姿は想い人と会えなかったというよりも、親とはぐれた子供のようにビアンには見えていた。

 

「やれやれ、武蔵君も罪な男だ」

 

茶化すように言うビアンにイングラムは肩を竦めた。

 

「今はそれ所ではないだろう、バン大佐が戻るまでは俺達は動けないんだ。連絡はまだ無いのか?」

 

イングラムの言葉にビアンの目も鋭くなる。お茶らけているときもあるがビアンはやはり優秀だ、一瞬で思考を切り替える事も平然とやってのける。

 

「後1時間連絡が無ければ救出隊を送り出すつもりだ。その時は頼めるかね?」

 

「……なるほど、薮蛇だった訳だな。了解した、それでバン大佐は何処に侵入しているんだ?」

 

イングラムの問いかけにビアンはその声に心配だという声色を混ぜながら告げた。

 

「イスルギ重工だ」

 

ラングレー基地を襲撃したテロリストにリオン、アーマリオンを横流しし、そしてラングレー基地のクレイグを陥れる為に軍上層部と結託し、廃棄される予定の第4試験場にヴァルシオン改・タイプCFを運び込んだイスルギ重工にバンが侵入していると聞いて、流石のイングラムもその顔を心配そうに歪めるのだった……。

 

 

 

 

新生シロガネのブリッジの艦長席に腰掛けているリーはブリッジクルーの錬度を観察しながら、想定される襲撃等の計算を続けていた。スペースノア級を強奪出来れば旗艦に出来る上に箔がつく。反連邦勢力やラングレーを襲ったテロリストが単独で行動するシロガネを狙う可能性は極めて高い。囮を兼ねた遊撃――それがシロガネとATXチームの役割だとリーは考えていた。

 

「進路ヨーソロー」

 

順当に進路を進んでいこうとする報告を聞いて、リーは進路の変更を命じた。

 

「進路をB-7へ変えろ、速度は減速、B-12に移動したらD-13へ進路を変更」

 

「は……は? いえ、しかし順路とは」

 

「必要なのは順路のパトロールではない。我々は臨機応変に敵機を発見する事が仕事だ。それにラングレーへの襲撃の事を忘れるな、パトロールルートなどもテロリストにばれている可能性が高いのだ。順路のパトロールは偵察隊に任せればいい、我々は北米に潜んでいる可能性の高いテロリストの捜索および炙り出しを行う。納得行ったか? 曹長」

 

「は! 了解しました」

 

「よし。では私は少し席を外す、何かあればブリーフィングルームに通信を入れてくれ」

 

「それは構いませんが、何故ブリーフィングルームなのでしょうか?」

 

「部下とのコミュニケーションは円滑な任務に必要だ。ATXチームと話をしてくる」

 

唖然としているブリッジクルーに背を向けてリーはブリッジを後にした。

 

「そんなに驚く事か?」

 

「いや、中佐って言うからもっと頭の固い人かと」

 

「ははっ! リー中佐は良い人だよ。相談にも乗ってくれるしな」

 

「そ、そうなのか……」

 

リーと共に中国方面から来たブリッジクルーは呆気からんとしていたが、ラングレー基地で増員されたクルーは今までのタイプと余りに違うリーに困惑の表情を浮かべているのだった。

 

「うん? 行き成り進路の変更してるわね」

 

「……そのようだな」

 

「何か連絡でもあったのでしょうか?」

 

ブリーフィングルームで打ち合わせをしていたキョウスケ達はいきなりの進路の変更に眉を細めていた。そして次にその顔は驚きに染められた。ブリーフィングルームの扉が開く音がし、連絡兵か? と振り返ったキョウスケ達の視線の先にはシロガネの艦長であるリーの姿があったからだ。

 

「打ち合わせ中すまないな、話をする時間はあるか?」

 

痩せぎすなのだが、柔和な光を宿している瞳もあり、神経質ではなく穏やかな気質のように感じられるリーは悪戯めいた笑みを浮かべた。

 

「着任挨拶でしたら今から伺おうと思っておりました。ご足労を掛けさせて申し訳ありませんリー・リンジュン中佐」

 

唖然としているエクセレンとブリットよりも早く我に帰ったキョウスケが敬礼し、ブリットとエクセレンもそれに遅れて敬礼を返す

 

「いや、私が勝手に来たのだからそう気にすることはない。シロガネ艦長リー・リンジュン中佐だ。キョウスケ中尉、エクセレン少尉、ブルックリン少尉だな。これからよろしく頼む」

 

艦長自らやってくる……ハガネとヒリュウ改と軍律を重視しない艦に乗っていたが、リーの行動は完全にキョウスケ達にとっての未知の事だった。

 

「部下との円滑なコミュニケーションは大事だからな、それにL5戦役の英雄と今後の話をしたいと言う気持ちもあったのさ」

 

そう笑い自分で椅子を動かして座り、座らないのか? と尋ねてくるリーに困惑しながらキョウスケ達は再び椅子に腰を下ろした。

 

「本艦は当面は臨機応変に進路を変えながらテロリストのあぶり出しと襲われている基地の救援をメインとする。現場の指揮権はキョウスケ中尉に一任するので、私から特に何か言う事は無いが……強いて言うとすれば、お前達は死ぬな、そして民間人を死なせるなと言ったくらいか。何か質問は?」

 

現場の指揮をキョウスケに一任し、自分から何も言う事はないと言うリーにキョウスケは驚きを隠せなかった。

 

「それは何かあれば責任は私ということでしょうか?」

 

「何を馬鹿な事を言っているのだ? 部下の失敗は上官の責任だ。キョウスケ中尉達は何の心配もせずに、責任を私に押し付けるくらいの気持ちでいてくれれば良い」

 

まぁそんなに失敗や責任問題を持って来られても困るがと笑うリーの姿には虚偽などは一切感じられなかった。

 

「えっとリー中佐が命令違反をしたって本当ですか?」

 

「命令違反? しすぎて心当たりが無いのだが……どの話だ?」

 

命令違反をしすぎていると堂々と言うリーにエクセレンがL5戦役の時と言うとリーは頷いた。

 

「あの時か、無人機を都市部に誘い込み、街を民間人と共に吹き飛ばせと言われて承諾できるか? 私は出来なかった。だから策を考え、民間人を可能な限り避難させ、そこから反撃に出たのだ。フライトユニットを装備したゲシュペンストのおかげだな」

 

無人機を倒す為に街と民間人を犠牲にしろと命じられて頷ける訳がないと言うのはキョウスケ達も同じ気持ちだった。

 

「勲章は剥奪されたが、出世などには今は興味が無い。北京で妻と両親を救ってくれたゲッターロボのあの強い後姿は今でも忘れられん……これこそが私が軍人を志した始まりだと思い出したんだ」

 

武蔵、そしてゲッターロボに影響を受け自分の原点を思い出したと笑うリーの顔は子供のようで、明るく夢が叶ったと言わんばかりの明るい笑顔だった。

 

「リー中佐は武蔵についてはどう思っておられますか?」

 

「地球を救った英雄だよ。そして彼は生きている……私もそう信じている」

 

腫れ物扱いの武蔵のことに触れても表情を変える事無く、そして武蔵は生きていると信じている。自分達の関係者を除き、そんなことを口にしたのはリーが初めての相手だった。それだけ信用する訳には行かないが、それでもリーは今の上層部の中では珍しい話の判る男だとキョウスケ達は判断し、そこからはこれからのパトロールの順路や部隊の運用についてキョウスケ達はリーと意見交換を続けるのだった……。

 

 

 

 

一方その頃イスルギ重工に潜入しているバンは製造ラインを見てその顔を驚愕に歪めていた。

 

(……これは何だ……何を製造している?)

 

リオンでも、ゲシュペンストでも、ガーリオンでもない。見た事のない数多の機体が製造ラインに乗っていた。

 

戦車を人型にしたような、赤い重厚な装甲を持つ機体。

 

背中に特徴的な4つのバックパックを装備した機体。

 

そしてコロニーにとって連邦の支配の象徴である「ジガンスクード」に良く似た迷彩カラーの戦闘機。

 

(……やはりイスルギ重工は危険だ)

 

他にもフレームだけで何を製造しているのかは判らないが見た事のない機体が次々と製造されているのを小型カメラに収める。

 

(……やはり戦争屋。社長が代わろうが変わるわけも無い)

 

気配を殺し製造ラインの奥へと侵入するバン。

 

『ふふ、流石ですね。素晴らしい機体の情報に感謝しますわ』

 

『別に無償で提供しているわけでは無い。お前が私達にとって有益だからだ』

 

『ふふ、そして役に立たないと判断すれば、私も切り捨てるのでしょう? 私としてもそれくらいの方が良いですわ』

 

『つまりそれは私達にとっても有益な取引を続けれるという事ね?』

 

(……ミツコ・イスルギと……男と女の声……どこかの研究者か?)

 

今までの機体と根本的に違う機体を設計した研究者と声を聞いて当たりをつけるバン。その姿を納めようと一歩踏み出そうとして、後ろに飛んだ。

 

「……外したか。中々にやる」

 

暗がりから振るわれた白刃――そのまま踏み込んでいたら首と胴が泣き別れする所だったと冷や汗を流しながら、腰の鞘からサバイバルナイフを抜き放つバン。

 

「貴様何者だ……何故、ゼンガーと同じ声をしている」

 

「……そうか、お前はゼンガー・ゾンボルトを知るものか……ならば、俺の太刀がゼンガーを超えていると言う事を知れッ!」

 

鋭い踏み込みから放たれる日本刀の一撃をサバイバルナイフで受け止め、刀身を傾けて斬撃を受け流す。

 

「!?」

 

「その程度の技術でゼンガーを超えている等と驕りが過ぎるぞッ!!」

 

姿勢を崩した男の腕に手を添えて腕をへし折り、男を蹴り倒すと同時に姿を見せた警備員に向かってフラッシュボムを投げつける。顔を腕で隠すと同時に踵を返して走り出した。

 

「ちいっ! しくじった」

 

製造ラインに鳴り響く警報と自分を追いかけてくる複数の足音を聞きながらバンは工場の内部を駆け抜けていく。民族解放戦線の指導者として活動していたバンはゲリラ戦、そして侵入工作に秀でていた。ラインに設置していた爆弾を次々起爆させながら、腕時計を口元に寄せる。

 

「来い! レグルスッ!!!」

 

そう叫ぶと同時に工場の窓ガラスを突き破り外へと飛び出す。

 

「……総帥の悪ふざけだと思ったが、案外使えるじゃないか」

 

地面に叩きつける前にその鋼鉄の腕で自分を受け止めたガーリオン・レグルス・カスタムの姿を見て、そう呟くとバンはコックピットの中にその身体を滑り込ませ、イスルギ重工の敷地から脱出を試みるのだった。

 

「なんだ、偉そうな事を言っておいて、ネズミ1匹処理できないのか? ローズ」

 

「まさか、泳がせておこうと思いましてね。バン・バ・チュン大佐……ビアン・ゾルダークの側近ですわ、あのまま追いかけて行けば、貴方達の探しているクロガネに辿り着くんじゃありませんこと?」

 

「……ふふ、良いだろう。レモン、量産型のWシリーズとエルアインスを出せ、この世界での戦闘データを取る」

 

「はいはい、人使いが荒いんだから」

 

ミツコのいた部屋から姿を見せた「ヴィンデル・マウザー」と「レモン・ブロウニング」は夜空を駆ける緋色のガーリオンをそれを追って、3機のエルアインスがイスルギ重工から飛び立つのだった……。

 

 

 

第7話 星を追う翼と蘇る鬼 その1へ続く

 

 




次回は星への翼をアレンジして行こうと思います。主な登場人物は「プロジェクト・TD]組と、コウキで行こうと思います。
星への翼の難易度を少し上げるつもりなので、どんな話になるのかを楽しみにしていていてください。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします。

オリ機体紹介はもう少し増えてきたら単独で纏めたいと思いますので、もう暫くお待ちください

スパロボDDで

ノワール2号機とR-1の追加

これはとても楽しみです



おまけ


先行量産型ゲシュペンスト・MKーⅢ(素体)


連邦の次期トライアルに正式採用された新型ゲシュペンスト。主な設計主任であるマリオン・ラドム博士はアルトアイゼンをベースにしたゲシュペンストにしたかったのだが、それでは採用されないという事で、初代ゲシュペンスト、ゲシュペンストMK-Ⅱをベースにした今までのゲシュペンストに酷似したデザインで作り上げた機体。頭部・コックピットに関しては今までのゲシュペンストの物をカスタマイズした物になっている。そして肩部、背部、腰部、腕部、脚部の全てにハードポイントが増設されており、作戦内容に応じて強化装甲を装着し作戦に応じた機体性能に換装出来るように設計されている。換装前提の素体とされているが、素体のままでもプラズマステークの強化型の「ライトニングステーク」や、ヴァイスリッターやアルトアイゼンに使用された3連マシンキャノン、3連ビームキャノンの改良型4連マシンキャノン、4連ビームキャノンなどに両腕の換装が可能でパイロットの適性に応じて細かい調整が可能となった。主武装としてはより高性能に再設計されたメガ・ビームライフル、そしてパルチザンランチャー等を装備しており、武装面も非常に高性能となっている。基本のまま基本を超えるというコンセプトの元、EOTも僅かに採用した事により従来のPTを遥かに上回る装甲、パワーを有しながらも量産と、エースパイロットに応じた専用カスタムを施せるなどゲシュペンストの優れた拡張性を100%継承した新型ゲシュペンスト。トライアルの為に先行量産型ヒュッケバイン・MK-Ⅲと共に10機ずつ製造され各基地に持ち回りで配備され実際に運用された。それらのデータとパイロット達の意見を聞いた上層部によって次期主力量産機正式採用された。それに伴い、先行量産された50機の先行量産型ゲシュペンストMK-Ⅲ。正式量産機よりも僅かにコストは高い物の、それでもかかるコストはゲシュペンスト・MK-Ⅱの2.5割り増し程と非常に安価である。それらすべてはゲシュペンスト・リバイブ、シグから齎された技術の応用の結果で、低コスト・高品質を確立させたラドラのゲシュペンストへの飽くなき探究心の結晶である。なお、素体は飛行能力を持たない変わりに、踵部にローラーが組み込まれており非常に高い機動力を有している。そして勿論L5戦役でも使用されたフライトユニットも装備可能となっている。

なおゲシュペンスト・MK-Ⅲ改として、両腕をライトニングステークに換装した物や、リーチを強化した4連ビームキャノン、マシンキャノン等に換装した物など、強化装備を装備せずにあくまでゲシュペンスト・MK-Ⅲとしてのカスタマイズを施された機体もあり、徐々にだがゲシュペンスト・MK-Ⅲの各基地への普及率は増えており、またハードポイントによる機体性能の変化は各基地でも行われており、その基地特有のカスタムタイプも多く存在している。そのため一言にゲシュペンスト・MK-Ⅲと呼ばれてもそのバリエーションは非常に豊富な物になっている。マリオンが基礎設計した格闘形のタイプK・射撃型のタイプS・アルトアイゼンのゲシュペンスト・MK-ⅢのタイプA・ヴァイスリッターのMKーⅢ版のWをベースに様々な派生機が生まれたが……アルトアイゼンをベースにしたタイプA、ヴァイスリッターをベースにしたタイプWの普及率はご察しである。



先行量産型ゲシュペンスト・MKーⅢ(素体)
HP5800(7800)
EN180(350)
運動性125(180)
装甲1500(1900)

特殊能力

なし

フル改造ボーナス

換装武器含む全ての武器の攻撃力+300・Wゲージ+40



格闘 ATK2400
※4連マシンキャノン ATK2600
※4連ビームキャノン ATK2600
メガビームライフル改 ATK2700
※パルチザンランチャーB モード ATK3100
※パルチザンランチャーE モード ATK3300
ビームソード改 ATK3500
※パルチザンランチャーW モード ATK3800
ライトニング・ステーク ATK4400
ジェットマグナム改 ATK4900

※はデフォルト装備の換装装備



ゲシュペンスト・MK-Ⅲ・タイプK

格闘戦特化型のカスタマイズを施されたゲシュペンスト・MK-Ⅲ。素体からの変更点はセンサー・アンテナ類の強化、両腕がライトニングステーク、肩部・脚部・腰部の3箇所に装着された空気抵抗を計算に入れた鋭利な装甲とその内部に増設されたブースターとスラスターによる加速力と機動力の強化、それとパイロットを保護する為の胸部に装着したチョバムアーマーである。踏み込み速度と防御力に重きを置いており、数発の被弾は装甲で耐え両腕のライトニングステークによる連撃で相手を制圧することがコンセプトとなっている。バリエーション機として両腕をライトニングステークを外し、篭手型の装甲を装着し両腰にコールドメタルソード・コールドメタルブレードの2種の実体剣を装備した剣撃特化のタイプKも存在する。ただタイプKの特徴として、射撃武器のサポートなどが薄くなっている事とライトニングステークや白兵戦に特化した装甲形状により射撃武器は一応搭載できるが、1つもしくはゲシュペンスト・MK-Ⅱが使用したM-950マシンガン等の旧式装備を2つ装備する事が限界で射程の短さが欠点となっているが、高い運動性、厚い装甲と格闘が得意なパイロットには非常に好まれるカスタマイズとなっている。


ゲシュペンスト・MK-Ⅲ・タイプK
HP6100(8200)
EN170(330)
運動性160(210)
装甲1800(2400)

特殊能力

なし

フル改造ボーナス

格闘武器の攻撃力+200+移動力+1

両腕がライトニングステーク

格闘 ATK3200
ライトニングステーク ATK4400
ジェットマグナムW ATK5200
究極ゲシュペンストキック ATK5600


コールドメタルソード・コールドメタルブレード搭載機

格闘 ATK3400
コールドメタルソード ATK3600
コールドメタルブレード ATK3800
2刀乱撃 ATK4800
究極ゲシュペンストキック ATK5600




ゲシュペンスト・MK-Ⅲ・タイプS


射撃・支援に特化したカスタマイズを施されたゲシュペンスト・MK-Ⅲ。流線型の丸みを帯びた大型の肩部装甲、小型シールド内に2門のビームキャノンを搭載した腕部装甲。腰部にガトリング、背部にビームキャノン2門、実弾キャノンを2門の計4門の砲身はR-2改のハイゾルランチャーを参考にし改良した物で長射程、高火力を実現している。重装甲、低機動の拠点防衛、支援機、長距離射撃の3種類の場面に対応した装甲を装着したゲシュペンスト・MK-Ⅲ。肩部の大型装甲には複合型ビームコートとミサイルが仕込まれており、ビームに対する防御力が非常に高く、近づこうにも凄まじい弾幕に遮られ、遠距離からのビームはビームコートで防がれ、ミサイルなどはジャマーで妨害されると言った動く要塞と言うべき形態。その反面近接武器を一切搭載しておらず、腰部のガトリングランチャーと腕部ビームキャノンが唯一中距離射程の武装である。エネルギーが底を尽いたり、弾薬を使い切れば攻撃手段を一切持たないと言う欠点を持つが、まず搭載されている武器の弾薬やエネルギーを使い切る事はないだろうという前提で設計されている。その外の欠点とすればその重量ゆえにフライトユニットを装備しても飛行できず、踵部のローラーで移動する事と搭載されている武装の破壊力や反動が非常に大きく、リオが初めて搭乗しメガツインカノンを使用した際は機体固定のアンカーを用いてもその反動を相殺しきれず、吹っ飛ばされた事から使い手を選ぶカスタマイズとなっている。


ゲシュペンスト・MK-Ⅲ・タイプS
HP7000(9100)
EN200(400)
運動性95(135)
装甲2000(2500)

特殊能力

複合型ビームコート ビーム属性のダメージを2000まで無効 
ジャマー ミサイル系の攻撃を50%確率で回避

フル改造ボーナス

EN+40+射撃武器の射程+1


腕部ビームキャノン ATK2900
肩部ミサイルランチャー ATK3300
腰部ガトリングキャノン ATK3500
ブーステッドライフル改 ATK3900
メガツインカノン ATK4200
メガツインバスター ATK4200
メガツインカノンFモード ATK5500
メガツインバスターFモード ATK5500



ゲシュペンスト・MK-Ⅲ・タイプA

右腕のリボルビングステーク・左腕の4連マシンキャン・大型化した肩部の装甲とアルトアイゼンを連想させるシルエットのゲシュペンスト・MK-Ⅲ。なお最初にマリオンがトライアウトに出そうとしたのがタイプAでマリオンの構想していたゲシュペンスト・MK-Ⅲがこれである。大型化した肩部パーツは高コストのベアリング弾ではなく、無数の発射口が仕込まれておりショットガンの要領で短い射程ながら高火力の特殊鉄甲弾を射出する事が可能で、相手の懐に飛び込み相手を蜂の巣にすると言うコンセプトはアルトアイゼンのままで、ベアリング弾ではなく実弾なので跳弾の危険性を低くし、最大加速で相手に突撃し、加速力×爆発で高火力と言うリボルビングステークも搭載しているなど正しくアルトアイゼンと言う感じなのだが、パイロットの技量で威力が変動する上にパイロットの安全性を度外視したのは変わらず、今だタイプAに換装されたゲシュペンスト・MK-Ⅲはただの1機も存在せず、誰も希望することが無いだろうという事で1セットのみ製造されたタイプAの換装装備はアルトアイゼンが大破もしくは修理が必要な際に必要になるだろうという事でシロガネに保管される事になった。


ゲシュペンスト・MK-Ⅲ・タイプA
HP6900(8800)
EN180(310)
運動性145(185)
装甲1700(2300)

特殊能力

なし

フル改造ボーナス

移動力+1+弾数+2


4連マシンキャノン ATK3100
リボルビングステーク ATK3800
エアリアル・クラスター ATK4200

※パイロットの格闘の技量に応じて最大1200までATKUP



ゲシュペンスト・MK-Ⅲ・Wカスタム

白銀の装甲と改良されたフライトユニットを装備したヴァイスリッターに酷似した姿を持つゲシュペンスト・MK-Ⅲ。装甲を極限まで軽量化し、1発の被弾でさえも致命傷になりかねないほどの紙装甲だが、機動力は高く当たらなければ問題ないを地で行っている。パルチザンランチャーによる実弾・ビーム兵器の使い分け、高機動で相手を翻弄する姿はヴァイスリッターそのものなのだが、タイプA同様今まで1回もこの姿に換装されたという記録は無く、伊豆基地とラングレー基地に1セットずつ保管されたままとなっている。



ゲシュペンスト・MK-Ⅲ・タイプW
HP4500(5100)
EN320(490)
運動性195(300)
装甲700(1400)

特殊能力

なし

フル改造ボーナス

移動力+1&射撃武器の威力+300


4連ビームキャノン ATK3100
パルチザンランチャーBモード ATK3300
パルチザンランチャーEモード ATK3500
パルチザンランチャーWモード ATK3700


ゲシュペンスト・MK-Ⅲ・Sカスタム

ムラタとの戦いで大破したヒュッケバイン・MKーⅡに変わり、ブリットが搭乗する先行量産型のゲシュペンスト・MK-Ⅲの剣撃特化使用の改造機。本来はタイプKと呼称される換装装備をベースにブリットの意見を元にテスラ研、ラングレー基地の整備班が突貫工事で作り出した装備を装着したゲシュペンスト・MK-Ⅲ。肩部、脚部、腰部、フレキシブルのブースター付きの装甲を増設し、最低限の飛行能力を残したフライユニットに可変式のブースターを搭載しており、加速力及び旋回能力をカスタマイズしている。その形状はガーリオン・カスタム無明に似通っており、PTで剣撃に特化するとこうなると言う一種の完成形になっている。機動力、旋回性能を強化した分薄くなった装甲はヒュッケバイン・MK-Ⅱに搭載されていたグラビコンシステムを移植したことで付与されたGテリトリーによるバリアで防ぎ、相手の懐に切り込んで切り倒すという事に特化している。補助武装程度にビームショットガンとライトニングステークを4連マシンキャノンに換装しているが、基本的に格闘特化機なのであくまで牽制程度の威力になっている。コールドメタルブレードは重量を利用した叩き切る物、コールドメタルソードはシシオウブレードを元にラングレー基地で開発されたもので、シシオウブレードよりも刀身が短く、軽量化されており3種類の実体剣はその間合いに応じて使い分ける仕様である。なお本来はタイプKを改良した物なのでKカスタムと呼称される筈だが、整備班はサムライカスタムと命名し、ゲシュペンスト・MK-Ⅲ・Sカスタムと呼称される事となった。


ゲシュペンスト・MK-Ⅲ・Sカスタム
HP7200(8500)
EN190(330)
運動性150(190)
装甲1500(2050)

 
特殊能力
G・テリトリー改 2200以下のダメージ無効

フル改造ボーナス
装甲+200・格闘武器の攻撃力+300


格闘 ATK2200
ビームショットガン ATK2700
4連ビームキャノン ATK2700
コールドメタルブレード ATK3700
コールドメタルソード ATK3700
二刀乱撃 ATK4100
シシオウブレード ATK4500
シシオウ連撃 ATK5500


先行量産型ヒュッケバイン・MKーⅢ


カークとマオ社が主導になって開発された新型ヒュッケバインの量産機。ベースは以前のトライアウトで採用されたヒュッケバイン・MK-Ⅱの各所のモーターなどを改良し、装甲などもバージョンアップした機体で便宜上はMK-Ⅲの呼称を持つが、正確には量産型ヒュッケバインMK-Ⅱ・改と言うべき機体。運動性に重点を置いており、固定装備を極限まで減らし、ゲシュペンストのプラズマステークに着想を得た放電するナックルガードを新たに搭載し格闘戦能力も向上させ、固定武装を減らした分開いたリソースを機体の基礎性能向上に回した。しかし、ゲシュペンスト・リバイブ等の情報を持つマリオンと比べれば技術不足、開発時間の不足が大きく響き、今回のトライアウトは惜しくも落選となった。なお、正規のエース用のヒュッケバインMK-Ⅲはコスト度外視で設計されている為。ゲシュペンスト・MK-Ⅲと遜色ない性能を誇り、それ単体を飛行機などと運用出来る強化パーツとしてカークが設計を始めていたが、それがトライアウトに間に合わなかった為。改良形態なしの素体でトライアウトに参加した。だがもし間に合っていれば結果はまた違った物になっていたのかもしれない。


先行量産型ヒュッケバイン・MKーⅢ
HP4900(7000)
EN220(380)
運動性135(195)
装甲1200(1600)

特殊能力

なし

フル改造ボーナス
運動性+20・Wゲージ+40


格闘 ATK2200
フォトンライフル改 ATK2500
コールドメタルブレード ATK2700
ビームチャクラム ATK3100
レクタングルランチャー ATK3800



視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか

  • サイドまたは視点は必要
  • 今のままで良い
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