第10話 暗躍する者
ヒューストン基地で短い休息をエクセレン達が楽しんでいる頃、キョウスケだけは司令室に呼び出されていた。
「キョウスケ中尉。任務ご苦労だった。新型を奪取されたのは辛いがプロジェクトTDの機体を守れただけでもよしとしよう」
叱責があると思っていたキョウスケは、リーからの激励の言葉に一瞬面を食らった後。敬礼と共に謝罪の言葉を口にした。
「いえ、申し訳ありません。我々は間に合いませんでした」
リーとユーリに敬礼しながらキョウスケは謝罪の言葉を口にする。襲撃の可能性を考え先行したのに、結果は機体を奪われてしまったのはキョウスケ達の落ち度だ。それは誰が聞いていても明らかなのに、リーはキョウスケを擁護する言葉を口にする。
「いいや、良くやってくれた。コウキ技術主任とヒューストンのレコーダーに今回の一件の犯人の名前が記録されていた。あの男が相手ならば仕方ないだろう、なんせ基地司令が内通していたのだ。こちらの手札が完全に向こうにばれている状態で中尉はよくやってくれた」
基地司令が内通者となっていた事を考えれば、ヒューストン基地も陥落していたかもしれない。その最悪の展開を考えれば、量産型ヒュッケバイン・MK-Ⅲ、ゲシュペンスト・MK-Ⅲの奪取は痛いが、アメリカの防衛網に穴が空かなかったと考えれば十分な成果と言える。
「失礼ですが、あのガーリオン・カスタムのパイロットはそんなにも有名な男なのですか?」
「アーチボルド・グリムズ、あのエルピス事件の実行犯と言われる男だ」
連邦からの独立をコロニーが訴えている時期の最大の事件にして、エルザムが妻を失った忌むべき事件……その実行者と聞いて、キョウスケも顔を顰める。
「警備体制の強化と、アメリカの各基地で行われる新型機の実験にも厳重な注意が必要となるでしょうね」
「ああ、ラングレー基地のテロリスト事件……それと今回の新型奪取事件。それら全ては間違いなく繋がっているだろう」
ラングレー基地の第4試験場の制圧事件から始まったテロリストの台頭――それらが地球圏を脅かす大きな戦火の種火となることをこの場にいる全員が感じていた。
「キョウスケ中尉。シロガネはクレイグ司令との話し合いの結果。補給を終了後ヒューストン基地を出発し、ハワイを目指す」
現在のATXチームは遊撃隊だが、ヒューストンからハワイは余りにも遠すぎる。何か思惑があるのかと考え込む素振りを見せるキョウスケにリーが疑問に思うのは当然だなと口にした。
「ハワイのヒッカム基地にて新・教導隊が新型機の実験を行う。これ以上新型機を奪取させる訳にはいかないとレイカー司令とクレイグ司令からの連名での命令だ。今度こそ、新型機奪取を防ぐぞ」
「了解です。今度こそご期待に応えて見せます」
レイカーとクレイグの連盟による命令。それが何を意味するか、キョウスケには判っていた。L5戦役から継投していたATX計画の後継機「ビルト」シリーズのテストがハワイで行われると暗に言われたのだ。今度こそ、新型機奪取は防いでみせるとキョウスケも気迫を見せる。
「情報が漏洩している場合、今回も連邦は後手に回ることになる可能性が極めて高い。決して気負いしすぎず、しかし気を緩めず対応して貰いたい」
リーの言葉に敬礼を返し、キョウスケは司令室を後にする。今まで上官に恵まれた事はなかったが……今回はそうでは無いようだと小さく呟き、食堂に足を向けるのだった……。
地球連合軍ヒューストン基地をシロガネが出発してから2時間後。プロジェクトTDのオフィスではフィリオ達が慌しく資料などの片づけを行っていた。
「出発時間は1900時だ。休憩している暇は無いぞ」
「判っているよ、コウキ」
ヒューストン基地を拠点にして行われていたプロジェクトTDだが、ヒューストン基地司令による情報漏えい。それによって流出したブースト・ドライブの技術……そしてアーチボルドの強襲により基地防衛機の殆どが失われた事による。拠点移動命令が下されていた、その指示を聞いてからフィリオの顔色は良い物では無い。
「……フィリオ、今回の襲撃事件でプロジェクトの本拠地が変わることになったの、色々思うことはあると思うけど、作業を急ぎましょう?」
ツグミにそう言われてもフィリオはどこか上の空だ。
「おい、良い加減にしろよ。フィリオ、出撃して基地防衛していた俺まで協力しているんだぞ。やる気が無いなら失せろ。俺とツグミで片づけを終わらせる」
何時までも動き出そうとしないフィリオにコウキが痺れを切らして、睨みながら言うとフィリオは深く溜め息を吐いた。
「コウキ、カザハラ博士は何か言っていたかい?」
今回の件でプロジェクトTDの新拠点として選ばれたのはテスラ研だった。ビアンに賛同し、テスラ研を捨てた自分がどうやってジョナサンに会えばいいのか、それがフィリオが動けないでいる理由だった。
「さっさと帰って来い馬鹿弟子。申し訳無いと思うのならば、可愛い女性を紹介しろと言っていたな」
「……はは。あの人らしいなあ……ユーリさんには?」
「勿論連絡済だ。今頃雨が降っているだろうな」
浮気を絶対許さないユーナ・カザハラによるジョナサンへのお仕置きを想像し、フィリオもコウキも小さく微笑む。
「テスラ研……懐かしいな、僕が帰っても良いのだろうか?」
不安げに言うフィリオにツグミがその手を取る。
「ジョナサン・カザハラ博士はそんなことを気になさらないわ。それに……今回の処置で、少しは貴方に休息を与えて上げる事が出来るわ」
フィリオの顔色が悪いのは何もテスラ研に戻る事に対する不安だけでは無い。フィリオの身体は病魔によって蝕まれていて、フィリオに残された時間は決して多くない。それがフィリオの顔色の悪さの理由だった……自分の命が燃え尽きる前に自分の願いは叶うだろうかと言う不安、妹を残して逝くかもしれない、愛しい女性を残して逝くかもしれないという不安がフィリオを蝕んでいた。
「おい、鬱陶しいぞ」
「コウキ何するの!?」
椅子に座っているフィリオに蹴りを入れ、椅子から叩き落したコウキにツグミが抗議の声を上げるがコウキはそんな物で動きを止めるような男では無い。オフィスに倒れているフィリオの襟首を掴んで立ち上がらせる。
「この世すべての悲劇が自分に圧し掛かっているような顔をするな。病気が何だ、プロジェクトが潰れるかもしれないと言うことが何だ、裏ぎった事が何だ。悲劇のヒロインみたいな顔をしてるんじゃない、自分に立ち塞がる逆境を乗り越えろ、気持ちで負けるな。そんな弱々しいことを考えているから病気も進むんだ」
「コウキ! そんなに生易しい物じゃないのよ」
「お前もだ。こいつの恋人だというのなら優しく言うだけじゃない。尻を蹴っ飛ばしてでも歩かせろ、立ち止まったのなら、不安と恐怖で動けなくなったら人間は終わりなんだよ。動ける限りは歩みを止めるな、恐ろしくても、怖くても歩き続けろ。決して立ち止まるな」
厳しい言葉ではある、だがその言葉に隠されたコウキの不器用な優しさにフィリオは小さく笑い出した。
「ありがとう、コウキ。こうやって君が発破を掛けてくれるから僕は進めるよ」
「ふん、世話を掛けたと思うんならば、もう少し覇気のある顔の1つでも見せるんだな」
コウキの言葉にフィリオは顔を押さえて笑い、笑い終えた後には強い意思の光をその瞳に宿していた。
「ツグミ、ごめん。心配をかけたね、でももう大丈夫だ。僕は夢を目指して歩いていける、夢で終わらせない為にね」
「フィリオ……うん、うん……良かった。頑張りましょう、貴方の夢は私の夢でもあるんだからね」
良い雰囲気になるフィリオとツグミに向かってコウキが咳払いをする。ハッとした様子で離れる2人にコウキはジト目を向けた。
「ラブロマンスをしたいのならば、誰の目に付かない場所でやれ」
「ごめん」
赤面して返事も出来ないツグミに変わりフィリオが謝罪の言葉を口にし、自ら率先してオフィスの片づけを始めるフィリオとツグミなのだった……。
ヒューストン基地から4機の新型を奪ったアーチボルド達はアメリカ大陸を抜けて、北太平洋を目指していた。
「ここら辺のはずなんですがねぇ……はて、騙されましたかね?」
合流ポイントに指定された場所は何もない海上だった。近くに戦艦などの反応も無く騙されたかな? と呟いているアーチボルドの目の前で浮かび上がるように巨大な戦艦が姿を見せた。
「おやおや、流石百鬼帝国。素晴らしい技術力ですねぇ」
完全なステルスなど新西暦でもありえない、それを容易に行えるスペースノア級と同程度の戦艦に驚きながらガイドビーコンに従いアーチボルド達は戦艦に着艦するのだった……。
「良く来てくれた。アーチボルド少佐、首尾はまずまずと言う所だな」
「ええ、ローズの情報通りでしたよ。オーガさん」
戦艦のブリッジでアーチボルドを出迎えたのは額に1本、そして右頭部から生えた三日月状の角を持つ大男だった。
「いい加減に名前を教えてくれると嬉しいんですけどねぇ?」
「……アースクレイドルに到着したら考えてやろう。食料などは用意している、休息をして再出撃の準備を整えておけ」
オーガの言葉にアーチボルドは大袈裟な身振りをする。
「ええ!? 今戻ったばかりですよ? それなのにまたですか? 何か報酬がなければやる気も出ませんねぇ」
ちらちらと見られオーガは舌打ちをする。アースクレイドルとまで言わずに、今すぐにでも名前を教えろと催促しているのだと判ったからだ。
「……ちっ、百鬼衆二本鬼だ」
「二本鬼さん? えっと失礼ですが、それが名前ですか?」
「俺達に人間のような名前は無い、角の数が名前になるんだ。気は済んだだろう、さっさと休憩して出撃準備を整えておけ」
ブリッジからアーチボルドを追い出し、2本鬼は艦長席に腰掛ける。
「ステルス展開、潜行準備!」
「了解。ステルス展開、潜行準備!」
二本鬼の指示に従い、よどみなく作業を実行し、百鬼獣 水上鬼はあぶくを上げながら海中にその姿を消していくのだった……。
(やれやれ、思ったよりも大きな組織のようですねぇ)
今の自分の雇い主……百鬼帝国。その強大な科学力、そして僅かに得れた情報を元に百鬼帝国の情報を整理する。
(アースクレイドルを拠点にしているそうですが……さてさて、どうやったのでしょうね)
種の存続を謳うアースクレイドルが何故、武力による地球支配を目標とする百鬼帝国に協力しているのか? 1番納得の行く理由は指導者の殺害からのなり代わりである。
(あれが出来るんですからね……不可能では無いでしょう)
目の前で人の背丈も顔も変わり、完全に同じ人物に変身するのを見ていたアーチボルドはその線が1番濃いと考えていた。
(もしくは、単純に武力制圧……ですかね)
今はガーリオンやアーマリオンを運用しているが、百鬼帝国の戦力は凄まじい。それを使えば、アースクレイドルは簡単に制圧出来るだろう……。
(まぁ、そこまで気にする事もないんですけどね)
自分が今百鬼帝国側で、活躍していれば処刑される事も無い。そう思えば百鬼帝国が何を考えていても良い、精々百鬼帝国が齎す混沌を最前席で楽しもうと考えているとノック音が響き、アーチボルドと共に水上鬼に着艦した兵士がティーセットを手にやってくる。
「少佐、お茶をお持ち致しました」
「おや、もうそんな時間ですか」
15時にティータイムにするのがルーチンになっているアーチボルドは笑顔でそれを受け取る。
「おや、ユウキ君達も来てくれたんですね、どうですか? 一緒にティータイムを楽しみませんか?」
書類を手にしていた男女のペアを見てアーチボルドは笑顔で声を掛ける。赤みがかった茶髪の若い青年「ユウキ・ジェグナン」と褐色で明るい印象を受ける少女「リルカーラ・ボーグナイン」は軽く一礼してからアーチボルドの部屋の中に足を踏み入れる。
「アースクレイドルとローズからの補充要員の連絡です、お目通しをお願いします」
「君もこの時間のお茶は欠かさないのでしょう? どうです? このアッサムティーは入手に苦労しただけあって、中々の物ですよ」
書類に目を通してくれとユウキが声を掛けるが、アーチボルドはそんなことはお構いなしで紅茶を勧める。
「結構です。それよりも……」
「良いんですよ、補充要員に誰が来ようと、機体が何であれ。僕達がやる事は変わりません。ユウキ君、僕の変わりにサインをしておいてください」
職務放棄と言っても良い言動をするアーチボルドにユウキは眉を顰める。
「判りました。ではサインをして返信しておきます。行くぞ、カーラ」
「おや、良い茶葉なんですよ? 一緒にお茶にしませんか?」
呼び止めるユウキにアーチボルドがそう声を掛けるとユウキは振り返り、ティーセットに視線を向ける。
「……では、少佐。ティーカップは紅茶を注ぐ前に温めておく事をお勧めします」
「ほう、それで?」
ユウキの言葉はアーチボルドにしても想定外の紅茶の楽しみ方で、アーチボルドは興味深そうにユウキに視線を向ける。
「駐留地で新鮮な水を得たとは言え、ここの水質は硬水。茶葉からの抽出力がやや低いのです」
饒舌に紅茶の入れ方を語るユウキにカーラは小さく肩を竦ませる。ユウキは紅茶に五月蝿く、指摘すると止まらなくなるので部屋を去ろうとしたのに、それを呼び止めたのがアーチボルドの不運だった。
「硬質にも拘わらず、『ポットの為の一杯』を余分に急須へいれるのを忘れています。それでは折角の茶葉の味を生かせるとは思えません」
「なるほど。勉強になりましたよ、ユウキ君、今度は君に1度紅茶を淹れて貰うとしましょうかね」
そう笑ってカップに口をつけるアーチボルドにユウキが最後の質問を投げかけた。
「最後に1つ。何故、この時期にアッサムティーを?」
「ああ、僕はこの紅茶が好きなんですよ……血の色に似ていますからね」
血の色に似ている、それだけの理由でアッサムを好んでいると言うアーチボルドにユウキが顔を一瞬しかめ、失礼しますと一礼して部屋を出る。
「ハワイまで時間がありますから、ゆっくりと英気を養ってくださいね。活躍を期待していますよ」
そう笑いかけるアーチボルドに返事を返さず、ユウキ達は部屋を出て行った。
「カーラ、お前も身体を休めておけ、明朝7000に応援が来る、それまでは部屋で待機していろ」
「う、うん。判った……でも部屋の中が不気味すぎて落ち着かないよ」
水上鬼の部屋の中のデザインは不気味でまともな人間では数時間も耐えれる代物では無い。ましてや年頃の乙女であるカーラが耐えれるものでは無い。
「どうしても耐え切れなくなったら、俺の部屋に来い。話し相手くらいにはなってやる」
「う、うん! それじゃ!」
顔を輝かせ部屋の中に入るカーラを見送り、ユウキは部屋の中に足を踏み入れる。そしてベッドの下からアタッシュケースを取り出して、中の機械を起動させる。
「定時報告、ユウキ・ジェグナンです。クロガネ、応答してください」
アーチボルドの部下としてクロガネから百鬼帝国へ侵入しているユウキは、通信が傍受されないように細心の注意を払いクロガネへの通信をしていた。カーラはこれを知らない、命を賭けたスパイとして、送り込まれたビアン派の兵士……それがユウキ・ジェグナンなのだった……。
武蔵がいない間に訓練を積み、ゲッターロボに乗れるようになっていたゼンガー、エルザム、バンの3人と元からゲッターロボに乗れるラドラとカーウァイの5人はビアンの作ったシミュレーターでゲッターロボの操縦をやってみせたのだが、その結果は決して良い物ではなかった。
「ゼンガー35点、エルザム39点、バン大佐27点、ラドラ45点、そして私が42点だ」
プログラムされている機動では今読み上げられた倍の点数を取っていた。だが武蔵が参加し、武蔵を前提にして再採点するとその点数は一気に落ち込んだ。
「なはは……どうもすみません」
「いや、お前が謝る事ではないだろう。妥協と最善は違うと言うことだ、まぁ俺自身41点と偉そうな事は言えないがな」
旧西暦で武蔵と共にゲッターロボに乗っていたイングラムでさえも40点前後がやっとだった。武蔵の操縦は戦闘の為の物、強引なゲッターチェンジ、オープンゲットが幾つも行なわれ、武蔵の操縦に誰もついて行けなかったのだ。
「大分腕を上げたつもりだったんだがな……」
「井の中の蛙か……」
半年前は特殊なパイロットスーツを着た上で飛ばす事がやっとだったゼンガーとエルザム。ノーマルスーツでも分離、合体、戦闘まではクリアしていたが武蔵の求めるレベルには程遠いというのが今明らかになり、2人揃って肩を落としていた。
「動物的……いや、野生的な感覚が求められるという事か……」
「竜馬、隼人、武蔵のゲッターロボは知っているが、それよりも今の武蔵の方が腕が上がっている。半年前ならばついていけたはずだ」
ラドラから見ても今の武蔵の技術は格段に上昇している。それがエルザム達と武蔵の間の大きな壁となってしまっていた。シミュレーションのデータは半年前の武蔵の操縦データを解析した物で作っている。それを前提に訓練していたゼンガー達は確実に半年前の武蔵には追いついていたが、今の武蔵には遠く及ばなかった。
「実際の所どうだ? 単独操縦のD2と仮に3人揃ったゲッターVかゲッター・トロンベだとどっちが強い?」
「ゲッターVかトロンベっすね」
カーウァイの問いかけに武蔵は即答でゲッターVだと答えた。
「D2は確かに強いし、強力です。だけどオイラでドラゴンとライガーも自動操縦しているんで、やっぱり一挙動遅れるんですよ。今はまだ良いですけど……」
「本当の意味での強敵に当たればその僅かな差が大きな差になると言う事か」
今はまだ百鬼獣も弱い、だがこれがより強力になればほんの僅かな差で破れる可能性も十分にあると武蔵は考えていた。
「ならば徹底して訓練をするしかあるまい、適正のありそうな者を探して重点的に訓練を行う事にしよう」
ゲッターロボに乗れなければD2など操縦できる訳がない。武蔵に追従出来る腕前のパイロットを育てる為に、トロイエ隊、LB隊などのクロガネの機動兵器のパイロット全員に適性検査を受けさせたのだが……。
「飛ばす所までいける人間の方が少ないとは……」
「そりゃゲッターロボですからね」
トロイエ隊20人中、合体まで行けたのはユーリアだけで他の面子は飛ばすので手一杯。LB隊22人は合体まではいけるが合体の衝撃で気絶……。
「やはりゼンガー達を鍛え上げるか?」
「しかしだな、専用機持ちをそれから外すのもな……」
ゲッターロボの戦闘力を上げる事を重視するか、戦える頭数を増やすかというのは深刻な問題の1つだった。
「いや、案外早く解決するかもしれないな」
「うむ」
ゼンガーとエルザムの声に振り返ると何時の間にかエキドナがシミュレーターに乗り込んでおり52点と言う今までの最高点を叩き出していた。
「ふっ(ダウンしているユーリアを見て鼻で笑うエキドナ)」
完全に勝ち誇った顔をしているエキドナにユーリアは這い蹲るように再び、シミュレーターに乗り込んだ。
「頑張った」
「え、エキドナさん。凄いですね……正直驚きましたよ」
武蔵も驚いた顔をしていて、その顔を見たエキドナは更に満足そうに笑う。その姿はユーリアの負けん気を強く刺激し、ユーリアのゲットマシンの操縦技術がめきめき上昇する事になる。例え残念属性であったとしても、その恋心は確かに原動力となっているのだった……。
第11話 予想外の再会 その1へ続く
今回はインターミッションなので短めです。そしてエキドナちゃんが挑発を覚える件乗れれば、武蔵に役に立てるという事で勝手にやってました、記憶喪失でもWシリーズの操縦技術は健在でしたと言う話になりました。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします。
視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか
-
サイドまたは視点は必要
-
今のままで良い