進化の光 フラスコの世界へ   作:混沌の魔法使い

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ゲッターが大好きなので続けて書いてみましたが、ロボット物は初の試みなので、上手くかけているのか不安で一杯です。アドバイスや助言、感想なんて貰えると嬉しいです




第1話 来訪者

第1話 来訪者

 

ゲッターロボの権威である早乙女博士ですら、理解していない……いやあやふやながらも理解しかけている事だが、ゲッター線には意思がある。人類の進化を促すエネルギーであり、人類を滅ぼそうとする存在を許さない存在でもあった。エネルギーであり、生命でもある。それがゲッター線……恐竜帝国を滅ぼす為に自爆したはずの巴武蔵はゲッター線の緑の光の中にいた。

 

『……良く来た。巴武蔵、私はお前を迎えに来た』

 

ゲッター線の光の中から現れたのは巨大なイーグル号……いや、ゲッターの究極の進化の1つ、ゲッターエンペラーの姿であった……ゲッターエンペラーのコックピットに1つの影が見える。ボロボロのコートを身に纏い、赤いマフラーを翻す青年の姿、懐かしむように、慈しむようにゲッター線の海へ浮かぶ巴武蔵を見つめる青年だが、突如何かに気付いたように微笑む。

 

『……そうか、まだお前はここに来る時では無いのか……ならば私は待とう。武蔵、お前がゲッターの本当の意味を悟るその時まで』

 

眩いゲッター線の光に包まれた武蔵の姿はエンペラーの前から消える。そして青年は今までの優しい表情が嘘だったような獰猛な笑みを浮かべる。その視線の先には昆虫のような戦艦の姿が無数にあった。

 

『ゲッターエンペラー!サードムーンから敵が進撃してきます!』

 

『任せろ!ゲッタービームで月ごとぶっ飛ばしてやるッ!!!』

 

ゲッター線の光は消え、エンペラーは無数のゲットマシンの中にいた。女性の声が響き、エンペラーのパイロットである青年がそう叫ぶ。重々しい音を立ててエンペラーの口元が変形し巨大なビームの発射口が姿を見せる。

 

『ゲッタァアアア、ビィイイイイムッ!!!!』

 

その雄叫びは……紛れもなく流竜馬の物だ。

 

(待っているぞ、武蔵。再びお前と共に戦うその時をッ!!!)

 

 

新西暦と呼ばれる時代。

 

人類が宇宙に本格的に進出してから約2世紀が経過していたが、人々の生活は21世紀の初頭とさほど変化が無かった。

 

それは旧西暦時代に地球に落下した2つの隕石による被害と混乱のため、人類の進化が一時的に停滞したためだった。

 

そして新西暦179年。アイドネウス島に3つ目の隕石である「メテオ3」が落下した。

 

メテオ3の調査を行った「ビアン・ゾルダーク博士」はそれが人工物であり、何者かの意志によって地球に落とされた物であると確信した。

 

何故ならメテオ3は、L5宙域に突如出現した後。地球へと落下……しかも落下前に減速していた事が判明したからである。また、メテオ3の内部には他者によって閲覧されることを前提とした状態で、人類にとって未知の物質と技術情報が封入されていた。

 

それらはエクストラ・オーバー・テクノロジー……「EOT」と呼称され、地球連邦政府上層部の面々で構成された「EOT特別審議会」とビアンが責任者を務める「EOTI機関」の厳重な情報管理の下、更なる調査が進められた。

 

そして、何者か……すなわち地球外知的生命体が使用していると思われる全長10メートル以上の有間接機動兵器のデータが発見された時点で、ビアンは彼らに強い警戒心を抱いた。

 

ビアンは、地球外知的生命体がEOTを人類へ提供した目的を推測し、それが達成されるまでの過程に侵略行動が組み込まれている可能性が高いと判断した。

 

また、彼は地球外知的生命体……コードネーム「エアロゲイター」による侵略の危機を連邦政府や連邦軍に訴えた。事態を重く見たノーマン・スレイ少将は、地球圏防衛計画を提唱。エアロゲイターに対抗しえる人型起動兵器「パーソナルトルーパー」の開発が開始されることになった……

 

 

 

アイドネウス島……EOTI機関研究施設内に佇む青年の姿があった。紫の制服に身を包み、その美しい黄金のような金髪を肩へと流した美しさと強さを兼ね備えた青年は憂いを帯びた瞳で窓の外を見つめる。その視線の先にはメテオ3の姿があった。メテオ3を見つめている時間はさほど長くなかったが、青年は自嘲するように笑う。

 

「決起の前と言うのにナイーブになるとは、私もまだまだか」

 

肩を竦めて笑う青年の名は「エルザム・V・ブランシュタイン」……元特殊戦技教導隊であり、軍人の名門「ブランシュタイン家」の長兄でもある。エルザムは、統合軍総司令官である父「マイヤー・V・ブランシュタイン」と、その友人関係にあるEOTI機関総帥である「ビアン・ゾルダーク」の要請によってアイドネウス島に駐在していた。

 

「ん?流れ星か?」

 

自室に戻り身体を休めようとした時。夜空を駆ける光を見つけ、足を止める。

 

「星に願い……ふっ、叶うはずも無いか」

 

己の父が、ビアンが、そして自分がこれから何をしようとしているか?それを知っているエルザムはそう苦笑し、再び空を見上げ、

 

「……流れ星……ではないッ!?」

 

自分が流れ星だと思っていた物が全く別物だと言う事に気付いた時には格納庫へ走り出していた。徐々に巨大になりつつ真っ直ぐに降下して来る2つの流れ星……いや、宇宙からの落下物の姿に脳裏を過ぎった「メテオ3」の言葉。そしてパイロットとして初めてエアロゲイターに接触したと言うエルザムの経歴がその対処を可能としていた。さらに言うと、地球の珍しい食材を使って料理をしたいというエルザムの希望によって、予定よりも早くアイドネウス島に到着していた偶然もあった。それが幸か不幸かと言えば、エルザムにとっても、EOTI機関の職員にとっても間違いなく幸運だった。エルザムは格納庫に向かう道中で非常警報のレバーを引く。非常警報が鳴り響く中、エルザムは1つの疑問を抱いた。

 

(なぜ警報が鳴らない)

 

EOTI機関はこれから世界に対して戦争を起こそうとしている。故に警備体制は非常に厳重だ、なのに何故警報が鳴らないという疑問を抱きながらも格納庫へと走る。同時にエルザムの脳裏にあったのは自分が始めて遭遇した虫型の機動兵器「バグス」の姿だった、もしもあの落下物がエアロゲイターの兵器ならばと言う考えが疑問を隅に追いやり、エルザムを格納庫へと急がせる。

 

「エルザム少佐!これは何事ですか!?」

 

警報を聞いて格納庫に来ていた整備兵にわからないとエルザムは叫ぶ。その直後アイドネウス島に凄まじい衝撃が走る、宇宙から落下してきた物が地表に到達したと言うのは明らかだった。

 

「私のプロト・ガーリオンの整備は完了しているか!?」

 

ヘルメットを脇に抱え、ハンガーに鎮座している鋭利なフォルムを持つ漆黒の機体「プロト・ガーリオン」へと走る。だが整備兵はそんなエルザムを止めるべく叫ぶ。

 

「まだ試運転もしてないんですよ!?それに火気管制システムも、それにガーリオンの最大の武器のソニックブレイカーだって調整段階です!!」

 

「プロト・ガーリオン」・・・・・・パーソナルトルーパーとは異なる規格で作られた機動兵器であり「アーマード・モジュール」AMと呼称される最新の機動兵器群である。リオン、バレリオンなどの機種がありそれら全てが単独飛行を可能としていた。その中でもガーリオンは指揮官機として製造された機体だ。メテオ3の技術を分析し作られたテスラ・ドライブによって単独での飛行を可能にし、テスラドライブの応用であるT・ドットアレイにより攻撃・防御にも優れた能力を持つ優れた機体ではあるが、プロトの名の通りまだ試作機の域を出ない。

 

「腕は使えるんだろう!ならアサルトブレードとバーストレールガンを用意してくれ!手動で照準を合わせる!」

 

ガーリオンの最大の武器はなくても戦える。それに防御に不安の残るリオンよりは戦えると判断し、エルザムはその身体をガーリオンのコックピットに滑り込ませる。

 

「――不味いな……ッ!?」

 

地響きが格納庫に近づいている。それに合わせて不気味な唸り声が聞こえて来る事にエルザムは焦りながらも、的確にガーリオンの制御プログラムを立ち上げ、OSを起動していく。炉に火が入りガーリオンの全身に力が満ちていく。

 

『エルザム少佐!カタパルトは使えないのでリフトでお願いします!』

 

一番最初に入ってきた整備兵がPCを操作し、火の入ったリフトの周辺を明るく照らす。その周囲にはエルザムが用意しろと言ったアサルトブレード、そしてバーストレールガンの姿がある。ガーリオンを操作し、ブレードとバーストレールガンを装備する。

 

「離れていろッ!エルザム・V・ブランシュタイン!プロト・ガーリオン!出るぞッ!!!」

 

電磁力を利用したリフトによって地表へと打ち出されるガーリオン。射出時の凄まじい重力に耐え、アイドネウス島の地表に出たエルザムが目にした物は想像にもしない存在だった。

 

「なんだ……あれはッ!?」

 

ガーリオンの外部センサーを通じてエルザムが見たのは身体がドロドロに溶けた、機械の四肢を持つ恐竜の姿だった。どす黒い体液を撒き散らし、苦痛に暴れる恐竜は目に付くもの全てを破壊すると言わんばかりにその溶解した手足と尾を振るう。

 

「いかんッ!?」

 

予想にもしない存在に一瞬我を失ったエルザムだが、即座にペダルを踏み込みガーリオンを飛翔させる。ガーリオンが空に逃れると同時に叩きつけられた尾がリフトを粉々に破壊する。

 

「凄まじい攻撃力だ……」

 

ガーリオンの全長が約18m。それに対してあの恐竜は30m近い、最新の機体であるガーリオンであれど、倍近い巨体の異形の怪物に対してはそのパワーと装甲も役に立たない事を直感で理解していた。だがそれで引くほどエルザムは経験の浅いパイロットではなかった……

 

「悪いが、これ以上は好きにはさせん!!」

 

一撃貰えばその瞬間に自分は死ぬとエルザムは理解していたが、それならば直撃を食らわなければいい。そしてエルザムはそれを可能とするだけの卓越した操縦技術を持っていた。ガーリオンのOSを停止させ、全てをマニュアル操作に切り替える。OSの中途半端なサポートではかえって邪魔になると判断したからだ。

 

「時間を稼ぐくらいはやり遂げるさ」

 

どう見てもあの化け物は死にかけだ。ドロドロに溶けた身体、流れ続ける血液は確実にあの化け物の命を削っていた。手持ちの火力で倒す事が出来ないのならば、向こうが死ぬまで時間を稼げば良い。エルザムはそう考えていた。質量の差でただのデッドウェイトになると判断されたアサルトブレードを即座に投げ捨てる。ほんの一秒が生死を分けると言う事を理解していたから、不要な武器を捨て即座に機体の軽量化を図る。

 

「トロンベよ!今が駆け抜ける時ッ!!」

 

上空から反転しその手にしたバーストレールガンを恐竜の頭部目掛けて打ち込む。ドロドロに溶けた頭部に電磁によって加速された銃弾がめり込む。

 

「ギギャアアアアアア!!!!!」

 

耳障りな叫び声を上げて絶叫する化け物。だがそれも当然だ、皮膚が解けている部分に攻撃を受けたのだ。その痛みは間違いなく大きい、時間を稼ぐという目的ではこの上なく正しい行動だが、それは怒りに身を任せ暴れていた化け物の敵意を自身に引き寄せることとなった。

 

「……!」

 

横薙ぎに振るわれた腕を背部のブースターを全開にし地表に向かって突進することで回避する。だが攻撃を避けたエルザムに顔に余裕の色は無い。

 

(速い……ッ!?)

 

あの巨体からは想像も出来ない俊敏な動きだった。身構えてなければ今の一撃で自身が死んでいたと理解したエルザムの額には冷や汗が浮かび、レバーを握る手には嫌な汗が滲む。

 

「だが反応出来ない速度では無い」

 

相手の脅威は今の一瞬のやり取りで理解した。だが距離を取ればあの化け物は再びEOTIの設備を狙う、ならば危険だとしても化け物の近くで戦う事しかエルザムには許されなかった。常人ならそんな自殺行為は出来ないが、超人的な腕前を持つエルザムであれば可能だった……唯一エルザムの誤算があるとすれば……それはメカザウルスという存在を知らない事にあった。見た目は獣の姿をしているが、メカザウルスには明確な知性があり、そのことをエルザムは知らなかったのだ。バーストレールガンの弾倉を交換しようとその一瞬、その一瞬の隙をメカザウルスは突いた。

 

「なっ!?なんだ!?何が起きている!」

 

コックピットのエルザムは突如ガーリオンを襲った衝撃に何がを起きているか咄嗟に理解できなかったが、エルザムが時間を稼いでいる間に出撃しようとしていたパイロット、そして整備兵はガーリオンに何が起きたのかを見ていた……メカザウルスが地面に尾を突き刺し、地中からガーリオンの右足を捉えたのだ。メカザウルスの異常な膂力により足の装甲が軋み、コンソールにはレッドアラートが灯る。

 

「ゴアアアアア」

 

ガーリオンを捉えたメカザウルスが大きく口を開く。その口の中に灼熱の火球が生成される……その熱量は凄まじくモニター越しですら、陽炎のように周囲が揺らめいていた……だが運はまだエルザムを見捨ててはいなかった。最初に投げ捨てたアサルトブレードが格納庫の上に落ちており、ガーリオンの左腕の届く範囲に存在していたのだ。この状況で使える武器は胸部のマシンキャノンのみ、その火力では相手にダメージを与える事が出来ない。そう判断したエルザムの行動は早かった。

 

(ぐっ!致し方あるまい!)

 

火球から逃れるためにガーリオンの右足をアサルトブレードで切り落とそうとしたその時ッ!

 

「ゲッタアアア!!トマホオオオォォクッ!!!!」

 

「ギッシャアアアアアッ!!!!」

 

力強い雄叫びと共に空気を裂く音が響き、高速で飛来した巨大な戦斧がメカザウルスの胴体に突き刺さる。その戦斧の大きさは異常だった、7mはある巨大な戦斧などリオンやガーリオンに扱える武器では無い。一体何処からと全員の視線が斧の飛んできた方向に向けられ、そして次の瞬間に息を呑んだ。

 

「……ぐっ、ぐうううう……」

 

見た全員の脳裏に過ぎったのは「鬼」の一文字。鬼を連想させる2本の角、だがその左角は砕け左腕は肩から存在していない。そして何よりも腹に開いた大きな穴……そこから血液のようにオイルを撒き散らしながら突如現れたロボットは、メカザウルスに向け歩き出す。機体の各所から火花を散らし、操縦者の呻き声を周囲に響かせながらも進むロボット。壊れたブリキの玩具のように緩慢な動きだが、決して歩みは止めない。

 

「まだ……生きてやがったかああ!!この腐れ蜥蜴共がぁぁッ!!!」

 

地から響くようなその叫び、歴戦の戦士であるエルザムでさえも足を止める裂帛の気迫。それが己に向けられたものでは無い、そう判っていても身体を縛る強烈な怒気。

 

「うおおおおおおおッ!!!」

 

「ギガアアアアッ!?」

 

40m近い巨体が滑走路を踏み砕きながら走り出す。そしてガーリオンに向かって右腕を振るう。尾で拘束され、逃げることの出来ないエルザムは一瞬死を覚悟したが、ロボットの腕はガーリオンではなくガーリオンを拘束している尾を切り裂いていた。

 

「キシャアアアアッ!?」

 

自らの尾を断ち切られ、苦悶の雄叫びを上げるメカザウルス。その叫びに一瞬硬直したエルザムだったが、直後アイドネウス島に響き渡る叫びに我に返る。

 

「何してるッ! とっとと離れろッ! 死にてえのかーッ!?」

 

振るわれた右腕はガーリオンを捉えていたメカザウルスの尾を引き裂き、操縦者はエルザムに逃げろと叫ぶ。その叫びに咄嗟にペダルを踏みしめガーリオンは凄まじいスピードで上空へと逃れる。

 

「うおおおおおッ!!!」

 

操縦者の雄叫びが響き、今にも爆発しそうなロボットはメカザウルスに向かっていく。残された右腕をメカザウルスの顔面に叩きつけ、膝蹴りを叩き込みメカザウルスを蹴り飛ばす。

 

「くたばりやがれええええッ!!!」

 

「ギ、ギシャアアアアアア!?」

 

そしてトドメと言わんばかりにメカザウルスに突き刺さっていた斧の柄を掴み、力任せに振るう。その一閃でメカザウルスの下半身と上半身は別れ、そして今にも動きを止めそうな緩慢な動作で振り上げられた左足がメカザウルスの頭を踏み砕く。だがそれが最後のちからだったのか鬼のようなロボットの目から光が消え、その場に膝をついて動かなくなる。

 

「これは……一体……いや、今はそれ所では無いッ!」

 

突如現れた異形とそれを苦もなく撃破したロボットに始めは困惑したエルザムだったが、これだけボロボロになっているロボだ。操縦者も重症に違いないとガーリオンとそのロボの側に着地させ、腕を伸ばすと同時にコックピットから飛び出す。

 

「コックピットは何処だ!?」

 

近くで見ればそのロボットの異常さが良く判った。鉄を丸めるだけの技術しかないのか、ずんぐりとしたフォルム。自分が今まで騎乗してきたどんな機動兵器にも該当しないそのシルエットにコックピットがわからず困惑するエルザム。だが今にも爆発しそうな姿を見て、一刻も早く操縦者を助けなればと手当たり次第に搭乗口を探る。しかし焦れば焦るほどにコックピットの位置から遠ざかってしまうエルザムの前に突如緑の光が現れた。

 

「なんだ?光?」

 

戸惑うそんなエルザムを導くかのように……蛍のような緑の光がエルザムの顔の前を飛ぶ。その光に導かれるように、エルザムが向かったのはロボットの下腹部、ベルトの様な部位だった。その一箇所で光が消える。

 

「ここかッ!?」

 

慌てて駆け寄ったエルザムが光が止った場所を調べると、外側から開くハッチのような物が見える。そのハッチを開き、現れたレバーを下ろすと大きな音を立ててベルトのような部位が左右に開く。そこがコックピットだと判断したエルザムがその隙間に体を捻じ込み、そして息を呑んだ。操縦席の背凭れに背中を預けるように意識を失っている少年……そのふくよかな全身を真紅に染め上げ、工事現場のヘルメットに、剣道の胴。そしてマントと太刀を背負うという一種異様な姿に困惑したがすぐに我に帰る。

 

「大丈夫かッ!しっかりしろッ!!」

 

肩を掴んで揺すりながら、少年の負傷度合いを観察したエルザムは更に困惑した。全身が真紅に染まっているがそれに対して傷が明らかに少ないのだ……何故と言う困惑が脳裏を埋め尽くすが、明らかな衰弱具合をみて、このままにしていては少年が危険だと判断する。自身の制服が血に汚れるにも関わらず少年に肩を貸し、コックピットから連れ出す。

 

「エルザム少佐!ご無事ですか……その少年は!?」

 

「早く医療班の元へ運べ!このままでは危険だ!私の命の恩人だ。急げッ!!」

 

エルザムの指示に敬礼をしたEOTIの職員は自分達が乗ってきたジープにエルザムと意識のない少年を乗せ、その場を後にする。誰も乗っていないはずのロボ……ゲッターロボはその目を光らせ、ゆっくりとその顔を走り去るジープに向け、そして機能が停止したのかその目から光が消えるのだった……

 

 

第2話 平行世界

 

 




と言う訳で第1話でした。なんでメカザウルスがいるのかとかあんまり突っ込まないでくださいね。なんでいるかと言うと作者の都合ですからね。そこの所は広い心で受け入れてください。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします

視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか

  • サイドまたは視点は必要
  • 今のままで良い
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